書籍詳細

『アート思考』

アート思考

秋元 雄史

出版社名:プレジデント社

発行年月:2019年10月

世界の美術界においては、現代アートこそがメインストリームとなっている。グローバルに活躍するビジネスエリートに欠かせない教養と考えられている。

現代アートが提起する問題や描く世界観が、ビジネスエリートに求められる発想と深いところで響きあっている。著者によれば、「アートとは、ゼロから価値を生み出す創造的活動であり、ビジョンとそれを実現させるための内なる情熱が必要」であるという。このアートを「アントレプレナーシップ(起業家精神)」に置き換えてみるとどうだろうか。

これからの時代に求められているのは、「正しい問いを立てることができる洞察力とユニークな視点」である。その際、旧来の思考法と異なる「アート思考」が役に立つ。その理由は「わからないもの」に対して、自分なりに粘り強く考え続ける態度にある。グローバルな常識ともいうべき現代アートの奥深い世界。その理解を深め、新しいビジネスを拓く発想法であるアート思考を身につける方法も解説する。

東京藝術大学大学美術館 館長、教授
練馬区立美術館 館長

1955年東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業後、作家兼アートライターとして活動。

1991年に福武書店(現ベネッセコーポレーション)に入社、国吉康雄美術館の主任研究員を兼務しながら、のちに「ベネッセアートサイト直島」として知られるアートプロジェクトの主担当となる。

開館時の2004年より地中美術館館長/公益財団法人直島福武美術館財団常務理事に就任、ベネッセアートサイト直島・アーティスティックディレクターも兼務する。2006年に財団を退職。2007年、金沢21世紀美術館館長に就任。10年間務めたのち退職し、現職。

著者紹介

掲載記事

[連載]ビジネスエリートに欠かせない「現代アート」という教養

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