アップル創業者ジョブズも…アートがビジネスを成功させる理由

Appleのスティーブ・ジョブズが、文字のアートであるカリグラフィーをプロダクトに活かしていたことは有名です。FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグは本社オフィスはウォールアートで埋め尽くされている。こうしたシリコンバレーのイノベーターたちがアートをたしなんでいたことから、アートとビジネスの関係性にますます注目されていて、実際、アートとビジネスは、深いところで響き合っているという。ビジネスマンは現代アートとどう向き合っていけばいいのかを明らかにする。本連載は秋元雄史著『アート思考』(プレジデント社)の一部を抜粋し、編集したものです。本連載は秋元雄史著『アート思考』(プレジデント社)の一部を抜粋し、編集したものです。

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アートとビジネスは深いところで響き合っている

シリコンバレーのイノベーターたち

 

アメリカのビジネスシーンでアートに注目が集まった理由は、シリコンバレーなどで新たなビジネスを生み出して、成功を遂げてきた人々の多くがアートの素養を持ち合わせていたことと無関係ではありません。

 

アップルの創業者スティーブ・ジョブズは、文字のアート、カリグラフィーを学んでいたことで知られています。旧米ヤフー(現アルタバ)の元CEO、マリッサ・メイヤーが影響を受けたのは、画家である母親でした。

 

世界のイノベーターたちは、ビジネスの世界で成功を収めたアーティストでもある。(※写真はイメージです/PIXTA)
世界のイノベーターたちは、ビジネスの世界で成功を収めたアーティストでもある。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

Airbnb(エアービーアンドビー)の創業者の1人、ジョー・ゲビアも学生時代にアートを勉強し、アクションカメラをヒットさせたGoPro(ゴープロ)の創業者、ニック・ウッドマンも視覚芸術を学んでいました。

 

スクエアを2009年の創業からわずか10年で時価総額200億ドル超に成長させたジム・マッケルビーにいたっては、自らがガラス工芸などを手がけるアーティストでもあり、彼のデザインしたスクエア・リーダーはMoMA(ニューヨーク近代美術館)にも展示されています。

 

そうしたイノベーターたちが共通してアートをたしなんでいたため、アートとビジネスの関係が指摘されるようになったのです。

 

実際、アートとビジネスは、深いところで響き合っています。

 

例えば「アートとは、ゼロから価値を生み出す創造的活動であり、ビジョンと、それを実現させるための内なる情熱が必要」なものですが、この「アート」を「アントレプレナーシップ」に置き換えてみましょう。すると「アントレプレナーシップとは、ゼロから価値を生み出す創造的活動であり、ビジョンと、それを実現させるための内なる情熱が必要」となります。ビジネスに関わっている人にとってもまったく違和感はないでしょう。先に挙げた世界のイノベーターたちは、ビジネスの世界で成功を収めたアーティストでもあるのです。

 

アーティストが作品を創作するときは、常にゼロベースでものを考えますが、ビジネスの世界においても、既成概念にとらわれることなくゼロから創造してきた人々がいました。それが先ほどのスティーブ・ジョブズであり、ジョー・ゲビア、ニック・ウッドマンであり、ジム・マッケルビーだったのです。

 

この社会に新たな価値をもたらし、社会に影響を与えてきた人々は、数学や工学からアートまで、横断的な知識を身につけていました。

 

今後そうした複合的な人材は、ますます多方面で必要となってくるはずです。

 

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東京藝術大学 大学美術館長・教授

1955年東京生まれ。東京藝術大学大学美術館長・教授、および練馬区立美術館館長。東京藝術大学美術学部絵画科卒業後、作家兼アートライターとして活動。1991年に福武書店(現ベネッセコーポレーション)に入社、国吉康雄美術館の主任研究員を兼務しながら、のちに「ベネッセアートサイト直島」として知られるアートプロジェクトの主担当となる。2001年、草間彌生《南瓜》を生んだ「Out of Bounds」展を企画・運営したほか、アーティストが古民家をまるごと作品化する「家プロジェクト」をコーディネート。2002年頃からはモネ《睡蓮》の購入をきっかけに「地中美術館」を構想し、ディレクションに携わる。開館時の2004年より地中美術館館長/公益財団法人直島福武美術館財団常務理事に就任、ベネッセアートサイト直島・アーティスティックディレクターも兼務する。それまで年間3万人弱だったベネッセアートサイト直島の来場者数が2005年には12万人を突破し、初の単年度黒字化を達成。2006年に財団を退職。2007年、金沢21世紀美術館館長に就任。国内の美術館としては最多となる年間255万人が来場する現代美術館に育て上げる。10年間務めたのち退職し、現職。著書に『武器になる知的教養 西洋美術鑑賞』『一目置かれる知的教養 日本美術鑑賞』(ともに大和書房)、『直島誕生』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『おどろきの金沢』(講談社+a新書)、『日本列島「現代アート」を旅する』(小学館新書)等がある。

著者紹介

連載ビジネスエリートに欠かせない「現代アート」という教養

アート思考

アート思考

秋元 雄史

プレジデント社

世界の美術界においては、現代アートこそがメインストリームとなっている。グローバルに活躍するビジネスエリートに欠かせない教養と考えられている。 現代アートが提起する問題や描く世界観が、ビジネスエリートに求められる…

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