口コミでも評判の2大ネット証券、SBI証券と楽天証券。投資を始めるなら、どっちのほうがおすすめでしょうか? FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が、口座数、手数料、単元未満株、クレカ積立、投信保有ポイント、定期売却サービス、新NISA、iDeCo、IPO投資、外国株式、株アプリ、情報収集、銀行との連携、キャンペーンの15項目について、使い分け方のヒントとともに初心者にもわかりやすく解説します。
「SBI証券」と「楽天証券」をNISAなど15項目で比較…どっちがおすすめ?使い分けのヒントも紹介

『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。

『貯蓄から投資へ』の流れのなか、将来に備えて株式投資や投資信託の積み立てを始める人が増えています。

 

そこで重要になってくるのが、どこの証券会社で始めるかということ。

 

口コミや評判などを調べて「SBI証券と楽天証券がおすすめ」というのはわかったけど、どちらか一方に絞り込めず、そのままの人も多いと思います。

 

2社を併用する方法もありますが、NISAやiDeCoは1人1口座しか開設できないので、メイン口座はどちらかに決めたほうがいい、というのが筆者の考えです。

 

そこで本記事では、2大ネット証券といわれるSBI証券と楽天証券について、

 

「新規で口座開設をするならどっちがおすすめ?」

「他社からの変更を検討しているけど、どっちのほうがいい?」

「自分が重視している項目はどっちがおすすめ?」

 

という疑問をお持ちの方に、両社の違いを15項目にわたって徹底比較します。

 

結論からお伝えすると、SBI証券と楽天証券はどちらも優れており、何を重視するかによっておすすめは異なります。

 

自分にはどちらのネット証券のほうが愛着を持って取引できそうか、この記事を読んでヒントにしてください。

 

1. SBI証券と楽天証券の比較表

最初に、本記事で比較するSBI証券と楽天証券の15項目について比較表を掲載します。詳細については2章で解説するので、ここでは全体像を把握するためにさっと目を通すだけで大丈夫です。

 

■SBI証券と楽天証券の比較一覧

  証券会社 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
口座数

約1,300万超※1
(2024年7月時点)

1,100万超(単体)
(2024年4月時点)
国内株式手数料 無料 無料
単元未満株取引 S株

かぶミニ®

クレカ
積立
カード
の種類
三井住友カード
Oliveフレキシブルペイほか
楽天カード
付与
ポイント
Vポイント 楽天ポイント
投信保有ポイント 投信マイレージ 投信残高ポイントプログラム
資産形成ポイント
ポイント投資

Vポイント
Pontaポイント

楽天ポイント

定期売却サービス 定額 ※NISA非対応 定額・定率・定口
新NISA※2 つみたて投資枠 250本 241本
成長投資枠
(投資信託)

1,281銘柄

1,293銘柄
iDeCo 38本 36本
IPO投資(2023年実績) 91社 61社
外国株式 対応している国 9ヵ国 6ヵ国
米国株

5,070銘柄
(2024年12月2日時点)

4,675銘柄
(2024年12月2日時点)
海外ETF 約420本 約420本
株アプリ・取引画面 リニューアル中 操作性が好評
情報収集 日経テレコン
(楽天証券版)
銀行との連携 住信SBIネット銀行
SBI新生銀行
楽天銀行
キャンペーン 多数 多数
  公式ページ 詳細を見る 詳細を見る

※1:SBIグループ(SBI証券、SBIモバイル証券、SBIネオモバイル証券、FOLIO)の合計
※2:新NISAの銘柄数は2024年12月2日時点

 

次章では、各項目について詳しく解説していきます。

 

\SBIグループ全体の口座数が1,300万を突破/

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2. SBI証券と楽天証券を15項目で比較…どっちがおすすめ?

どっちか迷っている女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

それでは早速、SBI証券と楽天証券を次の15目で比較します。記事が長いので、下の見出しを選択すると該当の解説に飛べるようにしています。ご活用ください。

 

 

順番に解説します。

比較ポイント①:口座数

口座数
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

口座開設数だけでどちらのほうがおすすめとは一概には言えませんが、「多くの人が利用している口座のほうが安心」という人もいるはずです。「総合口座」「NISA口座」「iDeCo口座」の口座数を比較します。

 

■「口座数」の比較

証券会社 SBI証券 楽天証券
総合口座

SBIグループ合計で
約1,300万超
(2024年7月時点)

楽天証券単体で
1,100万超
(2024年4月時点)

NISA口座

504万
(2024年6月末時点)

552万
(2024年6月末時点)
iDeCo口座

約90万

(2024年1月末時点)
※セレクトプラン

約86万
(2024年6月時点)

※SBI証券、SBIモバイル証券、SBIネオモバイル証券、FOLIOの合計

 

・総合口座

株式や投資信託などを売買するには、証券総合口座を開設する必要があります。そして総合口座の数は、SBI証券と楽天証券が激しいサービス競争とともに1位と2位を競っています。

 

明確な順位は、SBI証券がグループ合計(SBI証券、SBIモバイル証券、SBIネオモバイル証券、FOLIO)の口座数が1,300万超であることしか公表しておらず、不明です(参照:2024年7月16日プレスリリースより)。ただし、両社とも多くの個人投資家から支持を得ているのは確かです。

 

なお、楽天証券(単体)の総合口座の数は1,100万超となっています(参照:2024年4月16日プレスリリースより)。

 

・NISA口座

楽天証券のNISA
(引用:楽天証券)

 

1人1口座しか開設できないNISA口座の数は楽天証券のほうが多く、NISAのシェアはトップです。

 

具体的には、楽天証券のNISA口座数は2024年6月末時点で552万(参照:「2024年12月期上半期 決算説明会資料」)。

 

一方、SBI証券のNISA口座数は2024年6月末時点で504万となっており、業界2位です(参照:「2025年3月期 第1四半期 SBIホールディングス決算説明会」)。

 

・iDeCo口座

SBI証券のiDeCo
(引用:SBI証券)

 

NISAと同様、1人1口座しか開設できないiDeCo(個人型確定拠出年金)の口座数はSBI証券のほうが多く、シェアトップです。

 

具体的には、SBI証券のiDeCo口座数は2024年9月末時点で業界初となる100万を突破(参照:2024年11月1日のプレスリリースより)。

 

一方、楽天証券のiDeCo口座数は2024年6月時点で86万となっており、業界2位となっています(参照:「2024年12月期上半期 決算説明会資料」より)。

 

\証券総合口座の数は1,100万を突破(2024年4月時点)

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比較ポイント②:国内株式手数料

手数料
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SB証券は、国内株式の売買手数料を無料にする取り組み(=ゼロ革命)をどこよりも早くスタート。楽天証券も追随し、両社とも簡単な設定だけで日本株を手数料無料で取引でき、どちらもおすすめです。

 

ただし、比較ポイント③の単元未満株においては、楽天証券の場合はスプレッドというコストが発生します(リアルタイム取引のみ)。また、比較ポイント⑪の外国株式では、SBI証券は米ドル円のリアルタイム為替手数料も無料となっています。

 

そのため、手数料を総合的に比べるとSBI証券のほうが安くておすすめです。

 

しかし、通常の100株単位でしか日本株を売買しない人は、SBI証券でも楽天証券でも売買手数料が無料で同じなので、ツールの使い勝手やポイント投資など、手数料以外の項目で判断するようにしましょう。

 

ちなみに、取引手数料が無料になる条件はそれぞれ以下のとおりです。

 

  • SBI証券:3種類の報告書の受取方法を「郵送」から「電子交付」に切り替える
  • 楽天証券:「ゼロコース」を選択し、注文時に「SOR」と「Rクロス」を利用する
「SOR」と「Rクロス」とは

SOR(スマート・オーダー・ルーティング)」をざっくり説明すると、東証やPTS(私設取引システム)などの複数の市場から最も有利な株価を探して注文を出してくれる仕組みのこと。

買い注文の場合はなるべく安い株価、売り注文の場合はなるべく高い株価を探して発注してくれます。

たとえば、株価500円で300株の買い注文をSORを有効にして出すと、499円で200株、500円で100株が約定し、想定した株価よりも安く買える場合あります。

ゼロコース以外の注文画面では標準で「SOR有効」にチェックがついており、決して特殊な設定ではありません。

そして、ゼロコースでは「SOR有効」を解除することができません。
 

現物取引
 

一方、「Rクロス」は楽天証券が独自に運営している注文のマッチングシステムで、ゼロコースを利用するとRクロスへの発注が優先されます。

どちらも聞き慣れないかもしれませんが、ユーザーが発注時に特別な操作をする必要はなく、注文が不利になることもないので、ご安心ください。

 

SBI証券と楽天証券の国内株式手数料を、現物取引と信用取引で比較します。

 

・現物取引

SBI証券のゼロ革命
(引用:SBI証券)

 

日本株の現物取引手数料は、手数料体系や約定金額に関係なく、SBI証券も楽天証券も無料です。

 

■国内株式の取引手数料(現物取引)の比較

国内株式
取引手数料

約定金額
~50万円 ~100万円 ~200万円 ~300万円

SBI証券

1約定ごと 無料
定額制 無料
楽天証券 1約定ごと 無料
定額制 無料

 

・信用取引

楽天証券の取引手数料
(引用:楽天証券)

 

日本株の信用取引の手数料も、手数料体系や約定金額に関係なくSBI証券も楽天証券も無料です。

 

■国内株式の取引手数料(信用取引)の比較

国内株式
取引手数料

約定金額
~50万円 ~100万円 ~200万円 ~300万円

SBI証券

1約定ごと 無料
定額制 無料
楽天証券 1約定ごと 無料
定額制 無料

 

ただし、信用取引の「取引手数料」は無料ですが、株券やお金を借りる“お礼”として支払う信用金利や(制度信用取引のみ)貸株料のコストはかかるので、厳密には無料ではありません。

 

■ワンポイントアドバイス

信用取引で保有期間6ヵ月や1年といった中長期投資をすると金利などのコストがずっとかかり、注意が必要です。ただし、信用取引は1日で取引を完結させるデイトレードであれば支払うコストは1日分だけで済むので、短期売買の手段として活用する方法もあります。

 

\ 「ゼロ革命」で国内株式の売買手数料を無料化/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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比較ポイント③:単元未満株取引

単元未満株とは
(引用:楽天証券)

 

単元未満株は、本来は100株単位でしか取引できない国内株式(=単元株)を1株からの少額で取引できるようにしたサービスで、SBI証券は「S株」、楽天証券は「かぶミニ®」という名称でサービスを展開しています。

 

単元未満株取引は、SBI証券も楽天証券も買付と売却にかかる取引手数料は無料で、どちらもおすすめです。

 

■「単元未満株」の比較

証券会社 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
サービス名 S株

かぶミニ®

対象銘柄 東証の全銘柄
(約3,900銘柄)

・寄付取引:2,066銘柄
・リアルタイム取引:740銘柄

取引手数料 無料 無料
スプレッド

なし

・寄付取引:なし
・リアルタイム取引:0.22%
往復コスト
※約定価格が
6,000円の場合
0円 27円
(リアルタイム取引の場合)
ポイント投資 Vポイント
Pontaポイント
楽天ポイント
積立サービス 日株積立

かぶツミ®

※名古屋・福岡・札幌の取引所に上場している銘柄は売却のみ可能

 

なお、単元未満株は新NISAの「成長投資枠」で買付することもできるので、「つみたて投資枠」における投信積立とは別の手段でお金を増やしたい人にも単元未満株取引はおすすめです。

 

・SBI証券「S株」

(SBI証券公式YouTubeチャンネル『#15 1株から取引可能!S株(単元未満株)の魅力』)

 

SBI証券のS株は、東証の全銘柄(約3,900銘柄)が対象なのが特長です。

 

S株は、楽天証券のかぶミニ®と違い、動いている株価を見てリアルタイムで売買することはできませんが、頻繁に取引する方でなければ問題ありません。

 

SBI証券では、このS株(単元未満株)を定期的にコツコツ買付する「日株(にちかぶ)積立」を2024年8月31日からスタート。投信積立のように国内株式を定期的に買付して100株の保有を目指すことができるようになり、取引の幅が広がりました。

 

VポイントとPontaポイントの利用もできるうえ、東証の全銘柄が対象なので、気になっていた銘柄があれば少しずつ購入して、株主優待や議決権を獲得しましょう。

 

\S株は東証の全銘柄が対象

SBI証券で無料口座開設

 

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・楽天証券「かぶミニ®」

(楽天証券の公式YouTubeチャンネル『【1株から投資!】かぶミニ™の魅力・操作方法がすぐわかる!』)

 

楽天証券のかぶミニ®は、2,066銘柄(2024年11月29日時点)に限り、取引時間中に株価を見ながら注文できるリアルタイム取引ができるのが特長です(指値注文にも対応)。ただし、リアルタイム取引の場合はスプレッド(株価と取引価格の差)というコストが0.22%かかるので、注意が必要です。

 

なお、楽天証券による単元未満株の国内株式積立サービスは「かぶツミ®(国内株式積立)」といい、楽天ポイントを利用して投資することもできます。そのため、楽天経済圏で獲得した楽天ポイントを使えば、現金の持ち出しゼロで100株の保有を目指すことも可能です。

 

\楽天経済圏を活用するなら/

楽天証券で無料口座開設

 

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比較ポイント④:クレカ積立

クレジットカード
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

クレカ積立は投資信託の積立額をクレジットカードで決済できるサービスで、そのカード会社が発行するポイントが積立額に対して付与されるのが特長です。

 

ポイント還元率はカードのランクなどによって異なるうえ、証券会社の方針によって変更されることもあります。

 

そのため、ポイントはあくまでも“おまけ”と考えて、獲得ポイントの最大化を目指すのではなく、普段から利用している店やサービスで利用できる使い勝手がいい組み合わせを選びましょう。

 

具体的には、普段から楽天ポイントを貯めているなら楽天証券×楽天カードの組み合わせ。Vポイントを含む8種類のポイントのなかにあなたが普段から貯めているポイントがあれば、SBI証券がおすすめです。

 

・楽天証券「楽天カードクレジット決済」

楽天カードクレジット決済
(引用:楽天証券

 

楽天証券はクレカ積立サービスのパイオニアで、現在は積立額の0.5~1%の楽天ポイントが還元されます。

 

貯まった楽天ポイントは、楽天市場でのネットショッピングはもちろん、街中のコンビニやドラッグストア、飲食店など様々なシーンで1ポイント=1円分として利用でき、使い勝手が抜群です(楽天ポイントを利用できる場所は公式サイト「楽天ポイントが使えるお店」からチェックできます)。

 

楽天証券でクレカ積立ができる3種類の楽天カードを比較したのが次の表です。

 

■楽天証券でクレカ積立ができる「楽天カード」の比較

  ①楽天カード ②楽天ゴールドカード ③楽天プレミアムカード
カードデザイン 楽天カードの券面デザイン 楽天ゴールドカードの券面デザイン 楽天プレミアムカードの券面デザイン
カードのランク 一般カード 一般とゴールド
の中間
ゴールドカード
年会費 無料 2,200円(税込) 11,000円(税込)
クレカ積立時の
ポイント還元率
0.5% 0.75% 1%
買い物等での
ポイント還元率
1%
公式サイト  詳細を見る  詳細を見る 詳細を見る

 

楽天プレミアムカードは年会費が11,000円(税込)かかるので、国内と海外の空港ラウンジが無料で利用できるなどの特典に魅力を感じる人でなければ、クレカ積立だけのために作るのはおすすめしません。

 

そこで迷うのが、楽天カード(年会費無料)と楽天ゴールドカード(年会費は税込2,200円)のどちらを選ぶべきか、ということ。

 

結論からお伝えすると、積立額が月74,000円以上なら、ポイント還元の観点だけなら年会費を払っても楽天ゴールドカード(クレカ積立のポイント還元率は0.75%)のほうがお得です。逆にいうと、積立額が月74,000円未満の場合は、年会費無料の楽天カードで充分です(クレカ積立のポイント還元率は0.5%)。

 

カードを変更するとカード番号も変わってしまい、公共料金の支払いをカードで決済している人は変更手続きをする必要も出てくるので、カードの変更は安易にしないようにしましょう。

 

\楽天ポイントをお得に貯めるなら/

楽天証券で新NISA口座を開設する

 

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・SBI証券「三井住友カードつみたて投資」

クレジットカード利用ポイント
(引用:SBI証券)

 

SBI証券は異業種の企業と金融商品仲介業の取り組みを強化しており、8種類のクレジットカードから選んでクレカ積立をして、そのカード会社が発行するポイントを貯めることができます。

 

金融商品仲介口座といっても、取扱い銘柄や取引画面のデザインなどは通常のSBI証券と一緒なのでご安心ください。

 

8種類のカードと付与されるポイントの組み合わせをまとめたのが、次の表です。

 

■SBI証券で「クレカ積立」ができる8種類のカードとポイント付与率

カードの種類 付与されるポイント ポイント
付与率
主なカード(例)
三井住友カード Vポイント 0.0~最大3.0%※1

・三井住友カード(NL)

・三井住友カード ゴールド(NL)

・三井住友カード プラチナプリファード

Olive
フレキシブルペイ

・Olive一般

・Oliveゴールド

・Oliveプラチナプリファード

アプラスカード アプラスポイント 0.5~1.0%

・APLUS CARD with(一般カード)

・新生アプラスゴールドカード(ゴールドカード)

東急カード 東急ポイント 0.25~3.00%※2

・TOKYU CARD ClubQ JMB

・TOKYU CARD ClubQ JMB ゴールド

タカシマヤカード タカシマヤポイント 0.3~0.5%

・タカシマヤカード

・タカシマヤカード《ゴールド》

UCSマーク
のついたカード
・Uポイント
・majicaポイント
0.5%

・majica donpen card

・UCSゴールドカード

大丸松坂屋カード QIRAポイント 0.25~0.5%

・大丸松坂屋カード

・さくらパンダカード

・大丸松坂屋ゴールドカード

・大丸松坂屋お得意様ゴールドカード

オリコカード ・オリコポイント
・暮らスマイル
・提携先オリジナルポイント
0.5%

・Orico Card THE POINT

・Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD

・Orico Card THE GOLD PRIME

・Orico Card THE PLATINUM

・その他提携クレジットカード

※1:クレカ積立分を除く年間カード利用額やカードのランクによってポイント付与率は異なります。特典を受けるには一定の条件がございますので、三井住友カードのHPをご確認ください。
※2:月5万円を超える積立額のポイント付与率は一律0.25%(上限1,500P/月)

 

利用者が多いのが三井住友カードですが、2024年11月買付分からポイント付与率がダウン。

 

次の表のように、クレカ積立分を除く年間カード利用額に応じて今後1年間のポイント付与率が変わる仕組みに変更されました。

 

■SBI証券でクレカ積立ができる「三井住友カード(NL)」3種類を比較

  ①三井住友
 カード(NL) 
②三井住友カード
ゴールド(NL)
③三井住友カード
プラチナプリファード
カードデザイン 三井住友カードの券面デザイン 三井住友カード ゴールドの券面デザイン 三井住友カード プラチナプリファードの券面デザイン
カードのランク 一般 ゴールド プラチナ
年会費 0円
永年無料
5,500円(税込)※1 33,000円(税込)
買い物等での
ポイント還元率
0.5%
(税込200円=1P)
0.5%
(税込200円=1P)
1%
(税込100円=1P)
年間カード利用額 10万円
未満
10万円
以上
10万円
未満
10万円
以上
100万円
以上
300万円
未満
300万円
以上
500万円
以上
クレカ積立の
ポイント付与率
※2
0% 最大0.5% 0% 0.75% 最大1.0% 1.0% 2.0% 最大3.0%

月10万円積立時の
年間獲得ポイント

※下段は年会費を考慮

0 6,000P 0 9,000P※3 12,000P※3 12,000P 24,000P 36,000P`
3,500P 6,500P ▲21,000P ▲9,000P 3,000P
公式サイト  詳細を見る  詳細を見る  詳細を見る

※1:年間100万円のご利用で翌年以降の年会費永年無料(通称「100万円修行」)
→年間100万円利用の対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください
※2:特典を受けるには一定の条件がございますので、三井住友カードのホームページをご確認ください

※3:「100万円修行」達成で年会費が永年無料になった場合

 

三井住友カード(NL)と三井住友カード ゴールド(NL)の場合、年間カード利用額が10万円未満だとクレカ積立のポイント付与率が0.0%になってしまうので注意が必要です(Oliveフレキシブルペイも同様)。

 

そのため、年間100万円以上は難しくても、年間10万円以上は公共料金の支払いなどをカードで行い、クレカ積立のポイント付与率0.5%もしくは0.75%は確保することをおすすめします。10万円に届きそうにない場合は、Amazonギフトカードの購入でもOKです。

 

■キャンペーンのお知らせ

三井住友カードとSBI証券は、2025年4月30日まで「クレカ積立ポイントアップキャンペーン」を実施中。

SBI証券の「NISA口座」で三井住友カードを利用してクレカ積立をすると、2025年5月買付分までポイント付与率が0.1%アップします。ただし、ポイント付与率がもともと0.0%の場合は対象外なので、ご注意ください。

 

なお、三井住友カードによるクレカ積立にこだわらなければ、SBI新生コネクトを利用すると0.3%(税引前)の優遇金利が適用される「現金決済」にあえて変更したり、好きなポイントが貯まる他のカードでクレカ積立をしたりするのも選択肢の一つです。

 

\クレカ積立に利用できるカードの種類は8種類/

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比較ポイント⑤:投信保有ポイント(ポイントサービス)

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ポイントサービスの1つである投信保有ポイントは、SBI証券ならほとんどの投資信託が対象になり、おすすめです。

 

ちなみに、投信保有ポイントとは、投資信託の「保有残高」に対して毎月付与されるサービスのこと。ポイント還元率は銘柄によって異なり、信託報酬が安いインデックスファンドほど低く、信託報酬が高いアクティブファンドほと高くなっています。

 

・SBI証券「投信マイレージ」

SBI証券のポイントサービス
(引用:SBI証券)

 

SBI証券の投信保有ポイントサービスは「投信マイレージ」といい、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイントの5種類から貯めるポイントを選べます。

 

ポイント付与率は銘柄や保有残高によって異なり、次の表のように0.1~0.25%となっています。

 

■投信マイレージのポイント付与率

月間平均保有金額

1,000万円未満 1,000万円以上
① 通常銘柄 0.1% 0.2%
② 指定銘柄
※インデックスファンドが多い
ファンドごとにSBI証券が定めた付与率
(概ね0.0175%~0.1%)
③ SBIプレミアムセレクト銘柄
※アクティブファンドが多い
0.15% 0.25%

 

具体的な銘柄は公式サイト「投信マイレージサービスポイント付与率(年率)一覧」にも載っていますが、長期運用に適した低コストのインデックスファンドのほとんどは「②指定銘柄」に分類されており、付与率は概ね0.0175%~0.1%となっています。

 

投信保有ポイントは「保有残高」に対して付与されるので、初めからある程度まとまったお金を投資信託で運用する場合は、SBI証券なら初月から多くのポイントを貯めることができます。

 

\貯められるポイントの選択肢は5種類/

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・楽天証券「投信残高ポイントプログラム」

投信残高ポイントプログラム
(引用:楽天証券)

 

楽天証券では2023年10月に「投信残高ポイントプログラム」が復活しましたが、対象は以下の楽天・プラスシリーズの6銘柄のみとなっています。

 

■「投信残高ポイントプログラム」の対象銘柄

対象ファンド 信託報酬率
(税込・年率)
ポイント還元率
(年率)
実質コスト 純資産

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
(愛称:楽天・プラス・オールカントリー)

0.0561% 0.017% 0.0391% 2,538.01億円

楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
(愛称:楽天・プラス・S&P500)

0.077% 0.028% 0.049% 3,632.43億円

楽天・プラス・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド
(愛称:楽天・プラス・先進国(除く日本))

0.088% 0.033% 0.055% 72.36億円

楽天・プラス・日経225インデックスファンド
(愛称:楽天・プラス・日経225)

0.132% 0.053% 0.079% 193.99億円

楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド
(愛称:楽天・プラス・NASDAQ-100)

0.198% 0.05% 0.148% 616.08億円

楽天・プラス・SOXインデックス・ファンド
(愛称:楽天・プラス・SOX)

0.176% 0.05% 0.126% 132.86億円

※純資産は、2024年12月2日時点のデータ

 

ほぼ全銘柄が投信保有ポイントの対象になるSBI証券と比べると、楽天証券の銘柄数は物足りなさを感じます。

 

ただし、楽天・プラスシリーズは信託報酬が安く設定されているので、ポイント還元分を考慮した「実質コスト」は、同じ指数に連動する他のファンドと比べて安くなっています。

 

なお、上記の「投信残高ポイントプログラム」とは別に、楽天証券には毎月末時点の投資信託の残高が初めて一定の金額に到達した場合のみ所定の楽天ポイントが付与される「資産形成ポイント(ハッピープログラム)」もあります。

既存の「資産形成ポイント(ハッピープログラム)」
 
基準残高に応じた進呈ポイント
(引用:楽天証券)

しかし、既存のプログラムは保有残高が2,000万円に達しても獲得できるポイント数は累計2,090Pにしかなりません。また、新しい「投信残高ポイントプログラム」との併用もできません。

 

そのため、楽天証券で「全世界株式」もしくは「米国株式」のインデックスファンドの買う場合は、eMAXIS Slimシリーズではなく、投信残高ポイントプログラムの対象となる「楽天・プラス・オルカン」もしくは「楽天・プラス・S&P500」を購入したほうが投信保有ポイント分だけお得に運用ができます。

 

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比較ポイント⑥:ポイント投資

楽天証券のポイント投資
(引用:楽天証券

 

ポイント投資は、対象商品の種類では楽天証券のほうがおすすめです。

 

しかし、SBI証券はVポイントとPontaポイントをポイント投資に利用できるので、VポイントもしくはPontaポイントを貯めている人にはSBI証券がおすすめです。

 

■「ポイント投資」の比較

証券会社 楽天証券 SBI証券
投資できる
ポイント
楽天ポイント

Vポイント
Pontaポイント

対象
商品
投資信託
スポット買付
投信積立
→クレカ積立との併用可


スポット買付
投信積立
→クレカ積立との併用不可

日本株
米国株 ×
バイナリー
オプション
×

 

ご覧のように、楽天証券であれば、投資信託・日本株・米国株・バイナリーオプションの4つの商品に楽天ポイントで投資できます。しかも、楽天ポイント投資なら投信積立でクレカ積立との併用も可能なので、たとえば「クレカ積立で49,500円+ポイントを500円分利用」という設定も可能です。

 

一方、SBI証券のポイント投資では、投信積立で三井住友カードをはじめとしたクレカ積立との併用はできません。SBI証券の投信積立でポイントを利用する場合は、証券口座の預り金から振替する形、つまり現金決済になります。

 

ただし、ポイントはポイント投資以外にも使い道はたくさんあるので、他の項目も参考にして総合的に判断することをおすすめします。

 

\楽天経済圏を活用するなら/

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比較ポイント⑦:定期売却サービス

お金の取り崩し
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投信積立で資産形成を始めるときは、どこの証券会社で何の銘柄を購入するかの「入口」だけでなく、貯まったお金をどのように現金化して使うかの「出口」も考えておくことも大切です。

 

そこでおすすめなのが、投資信託の定期売却サービス。一度設定をすれば、決まったタイミングと方法で売却してくれるので、迷うことも注文し忘れることもありません。

 

この定期売却サービスは、3つの受取方法から選べる楽天証券のほうが現時点ではおすすめですが、SBI証券も今後拡充していく方針なので、あまり気にする必要はありません。3種類の受取方法を見てみましょう。

 

■「定期売却サービス」の3つの受取方法

 

  1. 金額指定:毎月定額を売却する
  2. 定率指定:保有口数に対して決まった割合を毎月売却する
  3. 期間指定:最終受取年月を決めて、売却回数で等分した口数を毎月売却する

 

そして、現在の楽天証券とSBI証券における投資信託の定期売却サービスの受取方法を比較したのが次の表です。

 

■「投資信託の定期売却サービス」の比較

証券会社 楽天証券 SBI証券
定額売却
(毎月何万円売却するか)


※NISAは非対応

定率売却
(残高の何%売却するか)
×
※導入予定
定口売却
(毎月何口売却するか)
×

 

おすすめは「定率売却」で、基準価額(投資信託の価格のこと)が高いときは少しの割合、安いときは多くの割合を売却するので、資産を徐々に切り崩して現金化する形になり、保有資産を長持ちさせることができます。

 

SBI証券でも2024年から2025年にかけて、定率売却をはじめNISA口座での定期売却にも対応予定で、今後の動向に注目です(参照:2024年6月25日プレスリリース『SBI証券 WEBサイトのリニューアルに関するお知らせ』)。

 

\投資信託の「定率売却」にも対応/

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比較ポイント⑧:新NISA

NISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があり、併用が可能です。そして初心者の方は、つみたて投資枠を優先し、(資産形成の王道とされている)「全世界株式」か「米国株式」のインデックスファンドを積立買付するところから始めることをおすすめします。

 

SB証券も楽天証券も新NISAの銘柄数はトップクラスであることに加えて、投資信託をはじめ、国内株式、単元未満株、米国株式の「売買手数料」は無料なので、決定的な違いはありません。

 

そのため、これまで紹介した項目のなかでポイントに関わる次の3点に特に注目して総合的に判断することをおすすめします。

 

■新NISA口座の主な比較ポイント

 

  • クレカ積立
  • 投信保有ポイント
  • ポイント投資

 

新NISAにおけるSBI証券と楽天証券の特長を、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分けて開設します。

 

・つみたて投資枠

つみたて投資枠
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投信積立が中心のつみたて投資枠において、SBI証券と楽天証券では、金融庁が定めた一定の条件を満たす全301銘柄のうちの約80%を取り扱っています(銘柄一覧は金融庁のサイトを参照)。

 

■「つみたて投資枠」の銘柄数比較

証券会社 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
サービス名 250本

241本

※2024年12月2日時点

 

そして、楽天証券だけの特長が「楽天キャッシュ」という独自の決済手段があること。楽天キャッシュで投信積立をするときにも0.5%のポイントが還元されます(200円につき1P)。

 

楽天キャッシュの仕組み

 

そして、「楽天カード」と「楽天キャッシュ」を併用することにより、月15万円までの積立額を全額ポイント付与の対象にしながらキャッシュレスで投信積立ができます。

 

  •  楽天カードクレジット決済:月10万円
  • 楽天キャッシュ決済:月5万円

 

そのため、がんばって月10万円以上を投資に回そうと考えている人は、楽天証券の新NISAなら獲得できるポイントを最大化できます。

 

なお、つみたて投資枠の上限は月10万円なので、月10万円以上を投信積立するなら、成長投資枠を利用しましょう。成長投資枠でも、つみたて投資枠と同じ投資信託を積立買付することができます。

 

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・成長投資枠

成長投資枠
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠では、監理・整理銘柄に指定された企業を除いた上場株式(ETF・ETN・REIT等を除く)にも投資できます(監理・整理銘柄一覧は、日本取引所グループのこちらのページから確認できます)。

 

しかし、株式の銘柄数では差別化が難しいことから、SBI証券と楽天証券の新NISAの成長投資枠で買える「投資信託」の銘柄数を比較したのが次の表です。

 

■「成長投資枠」の銘柄数比較(投資信託)

証券会社 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
サービス名 1,281本

1,293本

※2024年12月2日時点

 

ご覧のように、成長投資枠でも投資信託の銘柄数はほとんど変わりません。

 

そのため、ポイント関連サービスをはじめ、比較ポイント⑩のIPO投資や、比較ポイント⑪の外国株式などの項目も参考にして、自分に合ったほうのネット証券で新NISAを始めましょう。

 

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比較ポイント⑨:iDeCo

(SBI証券公式YouTubeチャンネル『1分でわかる!iDeCoの節税メリットとは?』)

 

iDeCoに関しては、現在はSBI証券も楽天証券もどちらもおすすめです。主要な項目で比較します。

 

■iDeCoの比較

比較項目 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
iDeCoの
口座数
約100万
(2024年9月末時点)
約86万
(2024年6月時点)
運営管理
手数料
無料 無料
取扱銘柄数 38本 36本

インデックス
ファンド

17本 14本
アクティブ
ファンド

12本

13本

バランス型

4本 5本
ターゲット
イヤー型

4本

3本
元本確保型 1本 1本
掛金の
引落日

毎月26日
(休日の場合は翌営業日)

毎月26日
(休日の場合は翌営業日)

※ターゲットイヤー型:退職年をゴールに設定し、最初は株式を中心とする積極的な運用を行い、年を経るごとに少しずつ債券の割合を増やしてリスクを下げていくファンドのこと。

 

以前までは、「全世界株式」と「全世界株式」において、SBI証券のほうが信託報酬が安いインデックスファンドを取り扱っていておすすめでした。

 

しかし、2024年1月に楽天証券のiDeCo商品ラインナップにSBI証券より信託報酬が安い次の2銘柄が加わったことで、現在はどちらもおすすめになりました。

 

  • 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
  • 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド

 

その証拠に、SBI証券と楽天証券のiDeCo商品ラインナップを資産クラスごとに分類し、信託報酬を比較したのが次の表です。赤い文字のほうが信託報酬が安いファンドであることを示しています。

 

■信託報酬が最安のiDeCo商品を比較

資産クラス SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
国内株式 0.143% 0.143%
国内債券 0.132% 0.154%
国内REIT 0.275% 0.275%
全世界株式 0.05775% 0.0561%
米国株式 0.09372% 0.077%
先進国株式 0.09889% 0.09889%
新興国株式 0.1518% 0.374%
海外債券 0.154% 0.187%
海外REIT 0.297% 0.297%
バランス型 0.143% 0.162%

 

上の表を見ると、「全世界株式」と「米国株式」の信託報酬は楽天証券のほうが安いことがわかります。一方、「国内債券」「新興国株式」「海外債券」「バランス型」の信託報酬はSBI証券のほうが安くなっています。

 

資産形成の王道とされている「全世界株式」と「米国株式」の信託報酬は楽天証券のほうが安いですが、SBI証券のiDeCoで信託報酬が最安の「全世界株式」と「米国株式」はeMAXIS Slimシリーズなので、将来的に引き下がる可能性もあります。決してSBI証券のiDeCoが不利ということはないので、ご安心ください。

 

ちなみに筆者は、iDeCoはSBI証券(セレクトプラン)で毎月23,000円を拠出しています。

筆者のiDeCo資産状況
 
筆者のiDeCo資産状況
 
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比較ポイント⑩:IPO投資

IPO
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

IPO(新規公開株)の“実績”はSBI証券が抜群です。しかし、“当選のしやすさ”なら、楽天証券のほうが有利となっています。

 

ちなみにIPOは、発行価格が本来の価値よりディスカウントされていることから、上場後につく「初値」のほうが上場前の「公開価格」より高くなる確率が高いことで人気です。そのため、上場前の募集の段階(=「ブックビルディング期間」)で購入するには、証券会社が行う抽選に参加し、当選する必要があります。

 

IPOの取扱い銘柄や配分ルールは各社で異なるので、各社の特徴を把握することが攻略への第一歩です。

 

・SBI証券のIPOは外れてもチャレンジポイントが貯まる

SBI証券のIPO
(引用:SBI証券)

 

SBI証券は年間IPO件数の95%以上を扱っており、ほとんどのIPO銘柄の抽選に参加できます。

 

■SBI証券のIPOの取扱い実績

  2023年 2022年 2021年
IPO銘柄数(全体) 96 91 125
SBI証券のIPO
取扱い銘柄数
91
(約95%)

89
(約98%)

122
(約98%)

SBI証券が主幹事
を務めた銘柄数
17 13 21

※カッコ内の数字は、年間の全IPO件数に対してSBI証券が取り扱った割合

 

また、SBI証券は企業がIPOをするために手続きを全面的にサポートする主幹事証券を務めることも多く、ネット証券のなかでは圧倒的に件数が多いのも特長です。

 

さらに、SBI証券はIPOの抽選に外れても“残念賞”として「IPOチャレンジポイント」が1銘柄につき1ポイント付与されます。そして、ポイントを貯めて申し込むと、利用ポイントが多い順に割り当てられる枠が「30%」用意されているのも特長です。

 

つまり、SBI証券で参加できるIPOの抽選に毎回申し込んでIPOチャレンジポイントをコツコツ貯めて、魅力的なIPOの案件が出てきたときに全部のポイントを使って申し込めば、理論上はいつかは当選する仕組みになっています。

 

ただし、何ポイントを利用したら当選するというボーダーラインはなく、そのIPO銘柄の人気次第です。

 

口コミを調べると400~800ポイントが必要なときもあるようですが、筆者は819Pを使って申し込んでも落選したので、真相はわかりません。

 

筆者が保有しているIPOチャレンジポイント
■筆者が獲得したIPOチャレンジポイント

 

IPOチャレンジポイントを利用する方法以外では、10,000株や100,000株など「申込株数」が多いほうが有利とされています。そのため、SBI証券の通常のIPOの抽選は、大量に申し込めるだけの購入資金を用意できる人にしか当選チャンスはほぼないと考えてよいでしょう。

 

\チャレンジポイントでIPOの当選確率アップ

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・楽天証券のIPOは完全平等抽選

IPO
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券では、年間IPO件数の60~70%の抽選に参加できます。

 

■楽天証券のIPOの取扱い実績

  2023年 2022年 2021年
IPO銘柄数(全体) 96 91 125
楽天証券のIPO
取扱い銘柄数
61
(約63%)
65
(約71%)
74
(約59%)

※カッコ内の数字は、年間の全IPO件数に対して楽天証券が取り扱った割合

 

楽天証券のIPOの抽選は、過去の取引実績や入金額などに関係なく、コンピュータによる「完全平等抽選」を採用しています。そして、公式サイト「新規公開株式(IPO)/公募増資・売出(PO) 抽選方法」では、具体的な抽選ルールも公表しています。

 

また、基本的には最低投資単位である100株しか申し込めないので、IPOの抽選用に少額しか用意できなくても獲得の可能性があるのは嬉しい点です。わかりやすくいうと、楽天証券のIPOは口座開設をしたばかりの人でもIPO銘柄を獲得できるチャンスがあるということです。

 

なお、IPO銘柄の配分で100%完全抽選を採用しているネット証券にはマネックス証券もあり、同じくおすすめです。

 

\IPOは完全平等抽選/

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比較ポイント⑪:外国株式(米国株・海外ETF)

(SBI証券公式YouTubeチャンネル『【米国株投資】あの有名企業の株主にもなれる!?米国株の魅力とは?』)

 

外国株式のなかでも市場規模が大きいのが米国株です。ここでは、米国株の手数料を中心にSBI証券と楽天証券を比較します。

 

結論からお伝えすると、SBI証券と楽天証券における米国株取引はどちらもおすすめで、取扱い銘柄数と手数料はほぼ同じです。

 

■取引できる外国株式の比較

証券会社

取引できる
外国株式

米国株の
取扱銘柄数

海外ETFの
取扱銘柄数

SBI証券のロゴ

米国
中国
シンガポール
インドネシア
タイ
マレーシア
韓国
ロシア
ベトナム

5,070銘柄
(2024年12月2日時点)
約420本

楽天証券のロゴ

米国
中国
シンガポール
インドネシア
タイ
マレーシア

4,675銘柄
(2024年12月2日時点)
約420本

 

取引できる外国株式に関しては、SBI証券は9ヵ国、楽天証券は6ヵ国に対応しています。

 

米国株の取扱い銘柄数はSBI証券のほうが多いですが、楽天証券でもエヌビディア、アップル、テスラなどの主要銘柄は買うことができるので、あまり気にする必要はありません。

 

■米国株の「取引手数料」比較

証券会社

特定口座 NISA口座
約定金額
2.22ドル
以下
2.22ドル~
4.444.45ドル
4.444.45
ドル以上

SBI証券のロゴ

0ドル

約定代金の
0.495%
22ドル
※上限

無料

楽天証券のロゴ

0ドル

約定代金の
0.495%
22ドル
※上限

無料

※ 手数料は税込み

 

買付時と売却時にかかるのが「取引手数料」で、SBI証券でも楽天証券でも通常は「約定代金×0.495%」となっています。しかし、NISA口座ではSBI証券も楽天証券も約定金額にかかわらず米国株の取引手数料は無料です。

 

■米国株の「為替手数料(リアルタイム取引)」比較

証券会社

買付
(日本円→ドル)
売却
(ドル→日本円)

SBI証券のロゴ

0銭

0銭

楽天証券のロゴ

0銭

0銭

※SBI証券は、インターネットコースが対象

 

そして、日本円からドル(もしくはその逆)に両替するときにかかるのが「為替手数料」で、SBI証券でも楽天証券でもリアルタイム取引なら為替手数料は無料となっています。ただし、ログインして自分で対応する必要があります。

 

一方、同じ為替手数料でも「円貨決済」であれば、証券会社側で両替をしてくれて楽ですが、手数料がかかります。ご注意ください。

 

なお、SBI証券は10本、楽天証券は15本の米国ETFの買付手数料が無料にするプログラムを実施しています。手数料を気にしたくない方はこのなかから選んで始めるのもおすすめです。両社ともに人気のETFを取り揃えています。

SBI証券で買える手数料無料の米国ETF

1. VT(バンガード トータル ワールド ストックETF)
2. VTI(バンガード トータルストックマーケットETF)
3. VOO(バンガード S&P500ETF)
4. QQQ(インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF)
5. SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
6. VGT(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
7. EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)
8. AGG(iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF)
9. GLDM(SPDRゴールド ミニシェアーズ トラスト)
10. IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF)

楽天証券で買える手数料無料の米国ETF

1. QQQ(インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF)
2. SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)
3. VGT(バンガード 米国情報技術セクター ETF)
4. EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)
5. AGG(iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF)
6. IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF)
7. VT(バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF)
8. VOO(バンガード・S&P 500 ETF)
9. VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
10. SPY(SPDR S&P 500 ETF)
11. RWR(SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF)
12. GLDM(SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)
13. AIQ(グローバルX AIビッグデータ ETF)
14. FINX(グローバルX フィンテックETF)
15. GNOM(グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF)

さらに、SBI証券には「米国株式・ETF定期買付サービス」、楽天証券には「米国積立」もあるので、購入タイミングを気にすることなく米国株や米国ETFへの投資にチャレンジできます。

 

\取引できる外国株式は9ヵ国

SBI証券で無料口座開設

 

比較ポイント⑫:株アプリ・取引画面

SBI証券サイトが生まれ変わります
(引用:SBI証券)

 

株アプリや取引画面の“見やすさ・使いやすさ”では、現時点では楽天証券のほうがおすすめで、直感的に操作できると評判です。

 

SBI証券の取引画面やアプリは、「どこに何のメニューがあるのかわかりづらい」「スマホで見ているのにPCの画面が表示されて見にくい」「日本株のアプリと米国株のアプリが分かれているので使い勝手が悪い」などの意見が多く、評判がいいとは言えません。

楽天証券のPCトップ画面

 

楽天証券のPCトップ画面

 

SBI証券のPCトップ画面

 

SBI証券のPCトップ画面

 

SBI証券は2024年6月25日に『SBI証券 WEBサイトリニューアルに関するお知らせ』を発表し、2024年7月から2025年にかけて以下のスケジュールでサイトデザインを大幅リニューアル中でした。

 

SBI証券のサイトリニューアルスケジュール
■SBI証券のサイトリニューアルスケジュール (引用:SBI証券

 

しかし、9月7日にリニューアルされた新しい「SBI証券 株アプリ」(Android版)が不評で、9月19日に旧バージョンにいったん戻すことを発表。UIを改善して再リリースするとのことですが、もうしばらく時間がかかりそうです。

 

そのため、アプリについて現時点では楽天証券のほうが使いやすいと言わざるをえません。

 

ただし、1日のうちに何度も株式取引を繰り返すデイトレーダーではない限り、ツールの性能や配置などのデザインによって運用成績が左右されることはありません。

 

新NISA(つみたて投資枠)やiDeCoのように、最初に設定をして損益状況をたまにチェックするだけであれば、「株アプリ・取引画面」はそこまで重視する項目ではありません。

 

\直感的な操作画面が人気/

楽天証券で無料口座開設

 

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比較ポイント⑬:情報収集

楽天証券の日経テレコン
(引用:楽天証券)

 

情報収集に関しては、楽天証券のほうがおすすめです。

 

SBI証券や楽天証券の口座を持っていると、「QUICK」「トレーダーズ・ウェブ」などの主要な情報ベンダーが配信するニュースを無料で読むことができるので、どちらのほうが有利というのは決められません。

 

しかし、楽天証券であれば、日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン」の機能を絞った「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で利用することができます。

 

また、楽天証券の口座を持っていると、電子書籍リーダー「楽天Kobo」でおすすめのマネー本が無料で読めるので、投資について学びたい初心者には特におすすめです。投資に関する本のなかには高価格のものもあるので、これからお金を増やしたい人は重宝するはずです。

 

書籍のラインナップは毎月変わり、飽きることもありません。しかも、楽天証券のNISA口座もしくはiDeCoの口座を持っていると無料で読める書籍が増えるのも嬉しい点です。

12月の無料書籍(一部)
 
12月の無料書籍
 

さらに、楽天証券でNISAもしくはiDeCo口座を開設していると、「楽天マガジンアプリ」で厳選されたマネー雑誌を毎月3冊まで無料で読むことができます。

無料で読めるマネー雑誌のラインナップ
 
無料で読めるマネー雑誌のラインナップ
 

楽天証券で無料で利用できる「日経テレコン(楽天証券版)」「マネー本」「マネー雑誌」を活用して、投資のスキルアップに役立てましょう。

 

\「日経テレコン(楽天証券版)」が利用できる

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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比較ポイント⑭:銀行との連携

(楽天証券公式YouTubeチャンネル『入出金手続きなし!すぐに株や投信を注文できる「自動入出金」とは?:楽天銀行×楽天証券の「マネーブリッジ」』)

 

SBI証券と楽天証券には、「証券口座」とグループ内の「銀行口座」を連携すると便利になるサービスがあります。

 

その一例が「自動入出金」で、注文するときに証券口座の残高が足りなくても銀行口座から不足分を補って自動で入金してくれたり、証券口座で投資に回していないお金を銀行口座に自動で出金してくれたりします。

 

銀行との連携サービスに関してはSBI証券も楽天証券も同じような機能が備わっていますが、自動入金の対象となる商品や銀行の優遇金利が異なります。

 

■SBI証券と楽天証券の銀行連携サービスの比較表

証券会社 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
連携できる銀行 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行 楽天銀行
銀行連携
サービス
SBIハイブリッド預金 SBI新生コネクト マネーブリッジ
買付余力
への反映

(銀行⇒証券)
株式 ×
投資信託 ×
自動入金
の対象商品
株式、投資信託、
国内ETF、債券、
先物オプション、ワラント
の買付代金
投信積立
の設定金額

株式、投資信託等

自動出金
(証券⇒銀行)
銀行の優遇金利
(金利は税引前)
年0.11% 年0.3%
※ダイヤモンドステージ

【300万円以下の分】
年0.18%
【300万円超の分】
年0.12%

 

一概にどの銀行連携サービスがおすすめとはいえませんが、SBI新生コネクトを利用するといきなり最上位のダイヤモンドステージとなり、年0.3%(税引前)の優遇金利が適用されるのは魅力的です。

 

ただし、SBI新生コネクトで自動入金できるのは投信積立の設定金額だけなので、積極的に取引したい人には利便性は劣ります。

 

そのため、取引する商品や銀行口座の目的から総合的に判断することをおすすめします。

 

\2つの銀行連携サービスが選べる

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比較ポイント⑮:キャンペーン

プレゼントボックス
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券と楽天証券は、新規口座開設者の増加や既存顧客の満足度向上のために、毎月お得なキャンペーン・プログラムを実施しています。キャンペーンの数は他社よりも多く、どちらもおすすめです。

 

■「キャンペーン」の一覧ページ

 

ただし、キャンペーンのなかには、初心者には難しい取引が含まれていたり、達成までのハードルが高い内容も含まれていたりするので注意が必要です。キャンペーン目当てで無理やり参加して、本来の取引で大きな損失を出したら本末転倒です。

 

以下の記事では初心者におすすめのキャンペーンをジャンル別に厳選して紹介しているので、参考にしてください。

 

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3. SBI証券と楽天証券…それぞれおすすめはどんな人?

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここまで、SBI証券と楽天証券を15項目にわたって比較しました。どっちかが明らかに劣るという項目はなく、両方ともおすすめなので、どちらの口座を開設するか迷っている人はまだ多いはずです。

 

そこで本章では、両社の大きな違いから、筆者が考えるSBI証券と楽天証券がおすすめの人をそれぞれ紹介します。ただし、これが正解というわけではないので、あくまでも目安として参考にしてください。

 

結論を先にお伝えすると、最終的には「貯めたいポイント」「購入する投資信託の銘柄」次第になります。

3.1. SBI証券がおすすめの人

SBI証券の案内ページ
(引用:SBI証券)

 

SBI証券は、特に次のような人におすすめです。

 

■SBI証券が特におすすめの人

 

  • Vポイント、Pontaポイント、dポイント、PyaPayポイントを貯めている人
  • eMAXIS Slimシリーズで投信積立をしたい人

 

SBI証券の「ポイントサービス」では5種類のポイントから貯めるポイントを選ぶことができ、普段からVポイント、Pontaポイント、dポイント、PyaPayポイントを貯めている人にはSBI証券がおすすめです。ただし、JALのマイルの場合は他のポイントより付与率が低くなってしまうので、あえて記載していません。ご注意ください。

 

また、SBI証券の投信マイレージの対象銘柄は、人気のeMAXIS Slimシリーズを含むほぼすべての投資信託が対象なので、クレカ積立を利用すると、積立時と保有時のダブルでポイントを獲得できます。

 

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3.2. 楽天証券がおすすめの人

楽天証券の案内ページ
(引用:楽天証券)

 

楽天証券は、特に次のような人におすすめです。

 

■楽天証券がおすすめの人

 

  • 楽天経済圏で楽天ポイントを貯めている人
  • 情報収集を重視する人

 

楽天経済圏を活用して普段から楽天ポイントを貯めている人なら、楽天証券一択です。

 

投資信託の保有残高に対して貯まるのは楽天・プラスシリーズの6銘柄だけなのが難点ですが、「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」、「楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」とほぼ同じ値動きをします。

 

そのため、これまでeMAXIS Slimシリーズで投信積立をしていた人は、同じ指数に連動する楽天・プラスシリーズに銘柄を変更をし、投信保有ポイントを獲得することも検討しましょう。

 

また、比較ポイント⑬の情報収集でも紹介した「日経テレコン(楽天証券版)」は楽天証券だけのサービスなので、他社をメイン口座にする場合でもサブ口座として持っておいて損はありません。

 

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4. SBI証券と楽天証券の両方を併用するなら?使い分け方のヒントを筆者の例で紹介

SBI証券と楽天証券

 

ここまでは、SBI証券と楽天証券はどっちのほうがおすすめか?という視点で比較してきました。しかし、総合口座であれば複数の金融機関で開設できるので、両方の口座を作り、両社の強みを活かして併用して使い分ける方法も有効です。

 

本章では、筆者がSBI証券と楽天証券をどのように使い分けているかを紹介します。ヒントにしてください。

 

4.1. 新NISAは楽天証券

NISAを始めるなら楽天証券
(引用:楽天証券)

 

筆者は、新NISAは楽天証券で「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」をつみた投資枠で月10万円、「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(愛称:「楽天SCHD」)を成長投資枠で月5万円の合計15万円を積立設定しています。

 

■筆者の「新NISA」の積立設定状況

口座区分 銘柄 決済手段 積立額
新NISA
(つみたて投資枠)

楽天・プラス・オールカントリー
株式インデックス・ファンド

クレカ積立
※楽天カード(一般)
100,000円
新NISA
(成長投資枠)

楽天・高配当株式・
米国ファンド(四半期決算型)
(愛称:楽天SCHD)

楽天キャッシュ 50,000円
筆者の積立設定状況の画面

 

筆者の積立設定状況の画面
 

なぜ新NISAはSBI証券ではなく楽天証券を選んだのかというと、筆者は楽天市場で日用品を買ったり、楽天ふるさと納税を利用したり、会計時にレジで楽天カードを提示したりして、普段から楽天ポイントを貯めているからです。

 

そして、楽天証券でも楽天ポイントを貯めて、次の実際の画像のように貯まった楽天ポイントを楽天モバイルの支払いに充てて、本来は毎月3,000~4,000円かかる通信費をタダにして固定費を節約することを目標にしています。

 

筆者の楽天モバイルの利用料金を証明する実際の画像
■筆者の楽天モバイルの利用料金

 

楽天市場には楽天グループのサービスの利用状況に応じて買い物の還元率がアップする「SPU(スーパーポイントアップ)」という仕組みもあり、楽天ポイントが貯まりやすい環境が整っています。物価高のいま、楽天ポイントを効率よく貯めて、生活費の足しにしましょう。

 

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4.2. iDeCoはSBI証券

SBI証券のiDeCo
(引用:SBI証券)

 

筆者は、新NISAは楽天証券ですが、iDeCoはSBI証券(セレクトプラン)で毎月23,000円を拠出しています。

 

なぜiDeCoも楽天証券ではないのかというと、iDeCoを始めた当時はSBI証券のほうが楽天証券より低コストのインデックスファンドが充実していたからです。そして、以前は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」に掛金を全額拠出していましたが、信託報酬が引き下げられた「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」に途中で変更しています。

筆者のiDeCo資産状況
 
筆者のiDeCo資産状況
 

もし今からiDeCoを始めるなら楽天証券で「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を選びますが、iDeCoはどこの金融機関でもクレカ積立はできず、ポイント還元サービスもありません。

 

運営管理手数料が無料で信託報酬が同じくらいであれば運用成績は大きく変わらないので、金融機関を変更するつもりはありません。

 

\iDeCoでeMAXIS Slimシリーズが選べる

SBI証券で新NISA口座を開設する

 

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5. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、SBI証券と楽天証券に関するよくある質問に5つ回答します。本文と重複する内容もありますが、復習のためにお役立てください。

Q1. 初心者にはSBI証券と楽天証券はどっちのほうがおすすめですか?

現時点では、楽天証券のほうがユーザビリティに優れており、初心者にも使いやすくておすすめです。

 

しかし、SBI証券も2025年にかけてサイトをリニューアル中なので、使いやすさの面では将来的にはどちらもおすすめになるはずです(2024年6月25日プレスリリース『SBI証券 WEBサイトリニューアルに関するお知らせ』)。

 

Q2. PTS取引(夜間取引)をするなら、SBI証券と楽天証券はどっちのほうがおすすめですか?

PTS取引は、証券取引所を経由せずにリアルタイムで株式の売買ができる「私設取引システム」のことで、別名「夜間取引」といいます(実際は、夜間以外でも日中の通常取引の裏でも取引が行われています)。

 

PTS取引の手数料を比較すると、SBI証券は夜間取引(ナイトセッション)の取引手数料も無料となっており、ややおすすめです(参照:SBI証券『「朝8:20~」「夜16:30~23:59まで」取引できるのがSBI証券のPTS取引』)。

 

Q3. SBI証券と楽天証券は併用できますか?

証券総合口座に関しては複数の金融機関で開設できるので、SBI証券と楽天証券の両方の口座を開設し、目的に応じて使い分けて併用する方法も有効です(NISA口座とiDeCo口座は1人1口座しか開設できず併用不可)。

 

ただし、証券口座を併用すると、資金管理がしづらくなる点には注意が必要です。

 

そのため、メイン口座はどちらかに決めて、取引をするのはA証券でチャートを見るのはB証券。もしくは、NISA口座はA証券でiDeCo口座はB証券というように、目的や取引商品ごとに使い分ける方法もおすすめです。

 

Q4. NISA口座をSBI証券から楽天証券に乗り換えることはできますか?

NISA口座は1人1口座しか開設できませんが、年単位で変更することは可能です。ただし、その年に1円でもNISA枠で投資をしている場合、変更手続きは10月以降となります。

 

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Q5. SBI証券で保有している銘柄を楽天証券に移すことはできますか?

保有している銘柄を別の金融機関に移す場合は、いったん売却して新しい金融機関で買い直す方法もありますが、この場合は取得価格が変わってしまいます。

 

しかし、「移管」という方法を使えば、取得価格はそのままで新しい金融機関で継続して保有できます。保有期間が何年以上なら株主優待の内容がグレードアップする銘柄などは、移管なら保有期間が途切れることもありません。

 

なお、SBI証券では「投信お引越しプログラム」を実施中で、他社で購入した投資信託をSBI証券に移管する際、本来なら1銘柄につき約3,300円かかる手数料をSBI証券が負担してくれます(NISA口座で保有している銘柄は移管不可)。

 

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6. まとめ

SBI証券と楽天証券の実際のエントランス写真

 

この記事では、SBI証券と楽天証券を15項目にわたって比較しました。冒頭で紹介した比較表を改めて載せるので、情報の整理にお役立てください。

 

■SBI証券と楽天証券の比較一覧

  証券会社 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
口座数

約1,300万超※1
(2024年7月時点)

1,100万超(単体)
(2024年4月時点)
国内株式手数料 無料 無料
単元未満株取引 S株

かぶミニ®

クレカ
積立
カード
の種類
三井住友カード
Oliveフレキシブルペイほか
楽天カード
付与
ポイント
Vポイント 楽天ポイント
投信保有ポイント 投信マイレージ 投信残高ポイントプログラム
資産形成ポイント
ポイント投資

Vポイント
Pontaポイント

楽天ポイント

定期売却サービス 定額 ※NISA非対応 定額・定率・定口
新NISA※2 つみたて投資枠 250本 241本
成長投資枠
(投資信託)
1,281銘柄 1,293銘柄
iDeCo 38本 36本
IPO投資(2023年実績) 91社 61社
外国株式 対応している国 9ヵ国 6ヵ国
米国株

5,070銘柄
(2024年12月2日時点)

4,675銘柄
(2024年12月2日時点)
海外ETF 約420本 約420本
株アプリ・取引画面 リニューアル中 操作性が好評
情報収集 日経テレコン
(楽天証券版)
銀行との連携 住信SBIネット銀行
SBI新生銀行
楽天銀行
キャンペーン 多数 多数
  公式ページ 詳細を見る 詳細を見る

※1:SBIグループ(SBI証券、SBIモバイル証券、SBIネオモバイル証券、FOLIO)の合計
※2:新NISAの銘柄数は2024年12月2日時点

 

繰り返しになりますが、SBI証券と楽天証券はどちらもおすすめで、最終的には「貯めたいポイント」や「ブランドイメージ」、「経営者の考え」などの“好み”の問題になります。

 

特にNISAやiDeCoで資産形成をする場合は数十年かけて長期で行うことが前提なので、愛着が湧くほうのネット証券で始めることをおすすめします。

 

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■SBI証券の口座開設サポートデスク

 

  • 固定電話:0120-104-250(無料)
  • 携帯電話:0570-082-241(有料)
  • 受付時間:8時~18時(土日祝・年末年始を除く)、9時~17時(土日)

 

■楽天証券の口座開設サポートダイヤル

 

  • 固定電話:0120-188-547(無料)
  • 携帯電話:03-6739-3355(有料)
  • 受付時間:8時30分~17時(土日祝・年末年始を除く)