楽天証券の新NISA「成長投資枠」における国内株式の買い方を、実際のスマホとPCの画面を使って解説します。また、成長投資枠を活用するヒント、買付代金が多い銘柄のランキング、楽天証券の新NISA(成長投資枠)のメリット・デメリットなどを、楽天ユーザーでFP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者がわかりやすくお伝えします。
楽天証券の新NISA「成長投資枠」…株の買い方を画像で解説【銘柄ランキングも紹介】

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楽天証券の「2024年12月期上半期 決算説明会資料」によると、楽天証券の新NISA口座における「つみたて投資枠」の稼働率は65.4%となっています。一方、「成長投資枠」の稼働率は32.3%で、つみたて投資枠の半分程度です。

 

「つみたて投資枠だけで充分」

「成長投資枠は対象商品が多すぎて銘柄選びが難しい」

 

と考えている人が多いかもしれませんが、成長投資枠は使い方次第で投資の幅を広げることができます。

 

本記事では、NISA口座の開設数第1位(2024年3月末時点)の楽天証券の新NISAの「成長投資枠」で国内株式を買う手順を、実際のスマホとPCの画像を使って解説します。

 

成長投資枠の銘柄選びのヒントや、楽天証券の新NISA(成長投資枠)の買付代金ランキングも紹介するので、参考にしてください。

 

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はじめに:新NISAの「成長投資枠」とは

NISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

2014年に金融庁主導で始まった「NISA(少額投資非課税制度)」は、本来は投資で得た利益に対してかかる約20%の税金を非課税にすることで国民の資産形成を後押しする制度です。

 

そして、2024年に最初のNISA制度を拡充する形でスタートしたのが新しいNISA(以下、新NISA)で、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠を併用できるのが特長です。

 

違いを比較したのが次の表です。

 

■「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の比較

  つみたて投資枠 成長投資枠
制度選択 併用可
年間投資枠 120万円 240万円
非課税保有期間 無期限
非課税保有限度額
(生涯投資枠)
1,800万円
(うち、成長投資枠は1,200万円まで)
※つみたて投資枠だけで1,800万円でもOK
買付方法 積立 スポット・積立
投資対象
商品
長期の積立・分散投資
に適した一定の投資信託

上場株式・投資信託等
整理・監理銘柄、
信託期間20年未満、
毎月分配型の投資信託及び
デリバティブ取引を用いた
一定の投資信託を除く

対象年齢 18歳以上

 

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を合わせると1,800万円まで非課税で投資できますが、成長投資枠は1,200万円までと決められています(つみたて投資枠だけで1,800万円は可)。

 

また、つみたて投資枠で購入できる商品は、金融庁が定めた要件を満たした301本の投資信託とETF(具体的な商品は、金融庁のサイトを参照)に絞り込まれています。

 

一方、成長投資枠の対象商品は「上場株式・投資信託等(ただし、整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託及びデリバティブ取引を用いた一定の投資信託を除外)」とされており、米国株式や米国ETFも含めると10,000銘柄以上が対象です(詳細は、金融庁のサイトをご覧ください)。

 

成長投資枠のほうが対象商品が多くて銘柄選びの自由度が高いですが、以下の銘柄は対象外となっています。

 

  • 上場廃止が決定した、または決定される可能性のある上場株式
  • 高レバレッジ型の投資信託
  • 信託期間20年未満の投資信託
  • 毎月分配型の投資信託

 

簡単に説明すると、安定的な資産形成に適さないとされる銘柄は成長投資枠では対象外です。

 

上場廃止間近の銘柄はもちろん、ヘッジ以外の目的でデリバティブを使った複雑な仕組みの商品、テーマ型ファンド(DX、ESGなど)、毎月分配型の投資信託などが該当します。

 

次章では早速、楽天証券の新NISA(成長投資枠)で国内株式を買う方法を解説します。楽天証券のNISA口座の開設がまだの人は、次の記事を参考にして口座開設をするところから始めましょう。

 

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1. 楽天証券の「新NISA(成長投資枠)」で日本株を買う方法【スマホ編】

スマホを持っている女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠では、日米の個別株やETFのほか、投資信託(スポット買付・積立買付)の購入ができます。

 

ここでは、楽天証券のスマホサイトから楽天グループ(銘柄コード:4755)を100株、新NISAの成長投資枠で買付する方法を紹介します。流れは次の5ステップです。

 

 

順番に解説します。

 

■「投資信託」を積立買付する方法

新NISAで「投資信託」を積立買付する方法は『楽天証券の「新NISA」の始め方と買い方…積立設定のやり方と口座開設の流れを解説【つみたて投資枠】』をご覧ください。

「つみたて投資枠」での買付手順を紹介していますが、口座区分を「NISA成長投資枠」にするだけで流れは同じです。

STEP1:「国内株式を探す」をタップ

楽天証券にログイン後、少し下にスクロールして「銘柄・ファンドを探す」のメニューにある「国内株式を探す」をタップください。

 

国内株式を探す

 

左下の「NISAで探す」からでも注文できますが、NISA以外の口座(特定口座もしくは一般口座)で買うときにも応用できるように、あえて「国内株式を選ぶ」から注文するやり方を紹介します。

 

STEP2:「銘柄検索」から買付する銘柄を表示する

成長投資枠で買付する銘柄を探す方法はいくつかありますが、ここでは銘柄名の一部を表示させて候補から選ぶ方法を紹介します。

 

購入する銘柄は「楽天グループ」なので、銘柄検索の窓に「楽天」と入力します。そして、右側の虫眼鏡マークをタップしてください(銘柄コードを知っている場合は、直接入力すると一発で表示されます)。

 

銘柄検索

 

すると、銘柄名に「楽天」が入っている株式やETFの一覧で表示されるので、「楽天グループ」をタップします。

 

銘柄一覧

 

「ソフトバンクグループ(銘柄コード:9984)」と「ソフトバンク(銘柄コード:9434)」のように会社名が似ている銘柄もあるので、銘柄コードや事業内容を必ず確認するようにしてください。

 

STEP3:「買う」をタップ

該当銘柄の「買う」ボタンをタップします。ちなみに、国内株式を決まったタイミングで積立買付する「かぶツミ®」を利用する場合は、「積立」ボタンを選択します。

 

買う

 

今回は通常の100株単位で買うので、「単元株」をタップします。

 

単元株

 

ちなみに、入金額の約3.3倍の取引ができる「信用取引」もここで選択できますが、新NISAではそもそも信用取引ができません。そのため、「現物取引」のまま進めます。

 

STEP4:注文内容を入力する

次の画像のように、買付する銘柄の注文画面が表示されたら、注文内容を入力していきます。

 

注文画面

 

NISA成長投資枠

 

数量(株数)は100株単位で入力します(ここでは100株)。

 

注文方法には「指値」と「成行」がありますが、成行だと想定外の高値で注文が成立する場合もあります。そのため、直近の株価や板情報を参考にして、「指値」で注文価格を入力して発注することをおすすめします(ここでは「950円」)。

 

口座区分は「NISA成長投資枠」を選択します。

 

最後に取引暗証番号を入力したら、「注文内容を確認する」をタップします。

 

取引暗証番号

 

なお、「確認画面を省略する」にチェックを入れるとそのまま発注できますが、必ず確認する習慣をつけましょう。

 

STEP5:注文内容を確認して「注文する」をタップ

注文内容を上から下まで確認したら、「注文する」をタップします。

 

注文する

 

次のように「買い注文を受け付けました」と表示されたら注文完了です。

 

注文照会

 

その下の「注文照会」をタップすると、発注状況を見ることができます。

 

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2. 楽天証券の「新NISA(成長投資枠)」で日本株を買う方法【PC編】

パソコンを操作している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

スマホでの買い方の次は、楽天証券のPCウェブサイトから同じく楽天グループ(銘柄コード:4755)を100株、新NISAの成長投資枠で買付する方法を紹介します。

 

説明が重複する箇所もありますが、復習のためにお役立てください。流れは次の5ステップです。

 

 

順番に解説します。

STEP1:メニューから「国内株式」をクリック

楽天証券のPCサイトにログイン後、上のメニューから「国内株式」をクリックしてください。

 

国内株式

 

STEP2:買付する銘柄を検索して表示する

成長投資枠で買付する銘柄を探す方法はいくつかありますが、ここでは銘柄コードを直接入力して表示する方法を紹介します。

 

購入する「楽天グループ」の銘柄コードは「4755」なので、「国内株式トップ」の検索窓に直接入力し、右側の検索ボタンをクリックしてください。

 

国内株式トップ

 

STEP3:「買い注文」をクリック

該当銘柄が表示されたら、現物取引の「買い注文」ボタンをクリックします。

 

買い注文

 

STEP4:注文内容を入力

次の画像のように、買付する銘柄の注文画面が表示されたら、注文内容を入力していきます。

 

注文入力画面

 

数量(株数)は100株単位で入力します(ここでは100株)。

 

注文方法には「指値」と「成行」がありますが、成行だと想定外の高値で注文が成立する場合もあります。そのため、直近の株価や右側の板情報を参考にして、「指値」で注文価格を入力して発注することをおすすめします(ここでは「950円」)。

 

口座は「NISA成長投資枠」を選択します。

 

最後に、取引暗証番号を入力して「注文内容を確認する」をクリックしましょう。その際、「確認画面を省略する」にはチェックを入れないようにしてください。

 

STEP5:注文内容を確認して「注文」をクリック

注文内容をすべて確認したら、「注文」をクリックします。

 

注文内容を確認

 

次のように「買い注文を受け付けました」と表示されたら完了です。

 

買い注文を受け付けました

 

その下の「注文照会・訂正・取消へ」をクリックすると、発注状況を見ることができます。注文が成立する前であれば、訂正や取消も可能です。

 

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3. 新NISAの「成長投資枠」を活用するヒント5つ

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

本章では、筆者が考える新NISAの成長投資枠のおすすめの使い方を5つに絞って紹介します。これが正解というわけではありませんが、ヒントにしてください。活用法ごとに具体的な銘柄も紹介しています。

 

 

それぞれ解説します。

活用法①:つみたて投資枠と同じ投資信託を買う

世界地図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠では、つみたて投資枠の投資信託を買うこともできます。

 

「成長投資枠」というと、「成長が期待できる銘柄を発掘しないといけない」と思う人もいるかもしれません。しかし、つみたて投資枠で積立設定している「全世界株式」や「米国株式」などのインデックスファンドと同じ銘柄を成長投資枠で買うことも可能です。

 

しかも、つみたて投資枠の買い方は「積立買付」だけでしたが、成長投資枠の場合は「(1回限りの)スポット買付」と「積立買付」の両方ができます(積立買付ではクレカ積立も可)。

 

そのため、つみたて投資枠で毎月一定額を積立買付しつつ、相場が急落したタイミングで成長投資枠でスポット買付をするといったやり方もおすすめです。

 

 

なお、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」を含む楽天・プラスシリーズの6銘柄は楽天証券でしか買えず、投信保有残高に対してポイントが付与される「投信残高ポイントプログラム」の対象にもなっています。

 

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活用法②:大きなリターンが期待できる投資信託を買う

インド株式
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAで投信積立を中心に資産形成をするなら、つみたて投資枠で「全世界株式」や「米国株式」のインデックスファンドの積立買付をベースにしつつ、成長投資枠ではもう少しリスクをとって大きなリターンが期待できるファンドを購入するのも1つの方法です。

 

たとえば、「ナスダック100指数(NASDAQ100指数)」は米国の新興企業向けの株式市場「ナスダック市場」に上場している約3,000社のうち、金融セクターを除いた時価総額が大きい上位100社で構成された指数のこと。過去の運用実績は米国S&P500に連動するファンドを上回っていることから、一部の個人投資家の間では人気です。

 

また、「NYSE FANG+指数(NYSEファングプラス指数)」は、主要銘柄である旧フェイスブック(現在はメタ)、アマゾン、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)の4社の頭文字からとった指数のこと。過去の運用実績はナスダック100指数に連動するファンドを上回ります。

 

さらに、経済成長が著しく株価も堅調な「インド」の株価指数に連動するインデックスファンドに投資するのも選択肢の1つです。新興国であるインドは人口が世界第1位で、2027年には米国、日本に次ぐ第3位のGDP(国内総生産)になると予想されています。

 

その他には、金(ゴールド)の価格上昇に伴って金価格に連動するファンドや、半導体市況が好調なことから半導体関連企業に投資するファンドを成長投資枠で買うのも面白いかもしれません。

 

 

活用法③:分配金が出る投資信託を買う

分配金のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠では、「毎月分配型」の投資信託は対象外となってます。しかし、分配金が「年4回」や「奇数月」といった複数回出るファンドは対象で、最近人気となっています。

 

また、分配金が出るタイミングが異なる投資信託を組み合わせることによって分配金を毎月受け取る仕組みを作ることも可能で、「じぶん年金」作りに取り組んでいる人もいるようです。

 

ただし、分配金は一般的に投資信託の純資産を切り崩して支払われる仕組みなので、分配金が支払われた金額分だけ基準価額が下落する点に注意しましょう。

 

価値観の違いで正解はありませんが、分配金を受け取ることが投資するモチベーションにつながる人は分配金が出るタイプ、複利効果で運用資産を最大化したい人は「オルカン」などの分配金を自動で再投資してくれるファンドを選ぶことをおすすめします。

 

 

なお、3番目の「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(愛称:楽天SCHD)は、「分配金の受け取り」と「値上がり益」の両方が期待できるファンドです。2024年9月27日の運用開始からわずか26日間で残高300億円を突破し、人気のファンドとなっています(参照:楽天証券の2024年10月23日のプレスリリースより)。

 

ただし、新NISA(成長投資枠)で「楽天SCHD」など外国企業に投資する分配金が出る投資信託を買った場合でも、外国課税の10%はNISAでもかかる点は知っておきましょう。

 

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活用法④:成長期待が高い個別株を買う(日本株・米国株)

決算書
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

株式取引の醍醐味は、株価の上昇が見込めそうな個別株に投資をして値上がり益(キャピタルゲイン)を得ることです。自分の予想通りに株価が上昇すれば、インデックスファンドをコツコツ買うより大きな利益を得ることも不可能ではありません。

 

しかし、上昇する銘柄を発掘して利益を得るのはプロでも難しく、分析に費やした時間に比例して利益が得られるわけでもありません。株式投資で1億円以上を稼いでいる優秀な個人投資家もいますが、初心者が個別株で安定して稼ぎ続けるのは難しいと心得ておきましょう。

 

国内株式を一括で100株購入するのが怖い場合は、1~99株の単元未満株(楽天証券ではかぶミニ®)を決まったタイミングで積立買付できるサービス「かぶツミ®」を利用してコツコツ購入し、100株の保有を目指すのも有効です。

 

個別株を探すには、会社四季報を読んだり、ネット証券の口座を開設してツールを利用したり、トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニング機能(無料)を使ったりするやり方があります。

 

活用法⑤:高配当株式を買う(国内ETF・海外ETFを含む)

ETF
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠で個別株を買うなら、配当利回りが高い銘柄を選んでインカムゲインを狙う方法もあります。

 

高配当の個別株を選ぶのが難しい場合は、高配当株式をパッケージにした国内ETF(上場投資信託)や海外ETFを購入する方法もあります。ETFなら1株や10株単位で買うことができます。

 

さらに、楽天証券の「米国積立」を利用すると、売買タイミングを気にすることなく米国の高配当株(ETFを含む)への投資を始めることができます。

 

■楽天証券の新NISA(成長投資枠)で買える主な「高配当株式(国内ETF・海外ETF)」

 

 

次章では、楽天証券のユーザーが新NISA(成長投資枠)で実際に買付している銘柄を具体的に紹介します。

 

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4. 楽天証券の「新NISA(成長投資枠)」…買付代金が多い銘柄ランキング

ランキング
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、楽天証券の公式サイトで発表されている、楽天証券内でのNISA(成長投資枠)買付代金ランキング(2024年10月1日~10月31日)を商品ごとに紹介します。

 

多くの人に買われているからといって儲かるわけではありませんが、楽天証券の新NISAで取引をしている個人投資家がどのような銘柄を選んでいるかを知ることで、銘柄選びのヒントになるはずです。

4.1.「国内株式」の買付代金ランキング

順位 コード 銘柄名
1位 9023 東京地下鉄(東京メトロ)
2位 9432

日本電信電話(NTT)

3位 4661

オリエンタルランド

4位 7203

トヨタ自動車

5位 2914 日本たばこ産業(JT)
6位 7201

日産自動車

7位 7011

三菱重工業

8位 9434

ソフトバンクG

9位 8267

イオン

10位 8306

三菱UFJフィナンシャルG

 

4.2.「国内ETF/ETN」の買付代金ランキング

順位 コード 銘柄名
1位 1489

NF日経高配当50

2位

1540

純金上場信託

3位 1343

NFJ-REIT

4位 1678

NFインド株

5位 1321

NF日経225

6位 2621

IS米国債20年ヘッジ

7位 1655

ISS&P500米国株

8位 1326

SPDRゴールド・シェア

9位 2559

MXS全世界株式

10位 2244

GXUSテック・トップ20

 

4.3.「米国株式(ETF・ETNを除く)」の買付代金ランキング

順位 コード 銘柄名 業種
1位

NVDA

エヌビディア

半導体
2位

TSLA

テスラ

自動車
3位

PLTR

パランティア・テクノロジーズ

ソフトウェア・サービス

4位

MSFT

マイクロソフト

ソフトウェア・サービス

5位 KO

コカ・コーラ

飲料
6位 AAPL

アップル

コンピュータ

7位

EC

エコペトロール

石油
8位

DJT

トランプ・メディア・アンド・
テクノロジー・グループ・コーポレーション

その他

9位

ARM

アーム・ホールディングス

半導体製造

10位

MSTR

マイクロストラテジー

ソフトウェア・サービス

 

4.4.「海外ETF」の買付代金ランキング

順位 コード 銘柄名 市場
1位

VYM

バンガード・米国高配当株式ETF

米国
2位

VTI

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF

米国

3位

VOO

バンガード・S&P 500 ETF

米国
4位

SPYD

SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF

米国
5位

EDV

バンガード・超長期米国債ETF

米国
6位

HDV

iシェアーズ コア米国高配当株 ETF

米国
7位

QQQ

インベスコQQQ 信託シリーズ1

米国
8位

VT

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF

米国
9位

SPY

SPDR S&P 500 ETF

米国
10位

VIG

バンガード・米国増配株式ETF

米国

 

4.5.「投資信託(つみたて投資枠+成長投資枠)」の買付代金ランキング

最後は、投資信託のランキングです。新NISAの成長投資枠だけの買付代金ランキングは公表されていないので、つみたて投資枠との合算になっています。

 

楽天証券の新NISAのそれぞれの枠で買える銘柄を「〇」、買えない銘柄を「×」で記載したので、つみたて投資枠で「×」となっている銘柄は成長投資枠でよく買われている銘柄とお考えください。

 

順位 ファンド名 成長投資枠
(楽天証券)
つみたて投資枠
(楽天証券)
1位

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

2位

楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)
(愛称:楽天SCHD)

×
3位

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
(愛称:オルカン)

4位

楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
(愛称:楽天・プラス・S&P500)

5位

iFreeNEXT FANG+インデックス

6位

楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
(愛称:楽天・プラス・オルカン)

7位

楽天・全米株式インデックス・ファンド

8位

楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド

×
9位

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

10位

ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

×

 

\「楽天SCHD」が買えるのは楽天証券だけ

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5. 楽天証券の「新NISA(成長投資枠)」のメリット3つ

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの「成長投資枠」でどのような商品に投資しようか検討がついたら、楽天証券の新NISA(成長投資枠)“ならではのメリット”を3つに絞ってお伝えします。
 

 

■ワンポイントアドバイス

成長投資枠では、つみたて投資枠と同じ投資信託をクレカ積立したり、ポイント投資ができたりするので、つみたて投資枠のサービス内容でNISA口座を開設する証券会社を決めるのも有効です。

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)の特長については『楽天証券の「新NISA」の始め方と買い方…積立設定のやり方と口座開設の流れを解説【つみたて投資枠】』で解説しています。

メリット①:取引画面が見やすくて情報が充実

楽天証券の情報ツール
(引用:楽天証券)

 

新NISAの成長投資枠では個別株にも投資できるので、つみたて投資枠でインデックスファンドを選ぶときよりも業績の分析やチャート分析をする機会が増えてきます。

 

そこで重要になってくるのが、「取引画面の使いやすさ」や「情報の充実度」など。

 

楽天証券の取引画面は初心者でも直感的に操作できるユーザビリティが評判で、2024年オリコン顧客満足度調査では『取引のしやすさ』や『情報提供』の部門で第1位を獲得。

 

多くのユーザーから評価されています。

 

また、楽天証券の口座開設をすると、日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン」の機能を絞った「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で利用することができます。

 

さらに、楽天証券ユーザーなら電子書籍アプリ「楽天Kobo」で厳選されたマネー本が無料で読めるので、これから投資の勉強をしたい人にもおすすめです。

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メリット②:楽天キャッシュ決済でもポイントが貯まる

楽天キャッシュ決済の仕組み

 

新NISAの成長投資枠でつみたて投資枠で買える投資信託を買う場合は、つみたて投資枠を優先しましょう。

 

つみたて投資枠だけで新NISAの非課税保有限度額(1,800万円)を埋めることはできますが、成長投資枠だけの場合は上限が1,200万円までとなっており、600万円の非課税保有枠が余ってしまうからです。

 

そのため、つみたて投資枠で月10万円の上限まで積立設定し、同じ銘柄をそれ以上購入したい場合に成長投資枠を利用することをおすすめします。

 

楽天証券なら、楽天カードで月10万円をつみたて投資枠でクレジットカード決済したあと、楽天証券独自の決済手段である「楽天キャッシュ」でも月5万円まで投信積立の積立額を決済できます。

 

楽天キャッシュで決済するタイミングでも0.5%の楽天ポイントが還元されるので、クレカ積立と合わせると月15万円までの積立額に対してポイントがつき、獲得ポイントを最大化できます。

 

ちなみに筆者も、楽天証券の新NISAで楽天カード決済と楽天キャッシュ決済を併用して投信積立をしています(つみたて投資枠で月10万円+成長投資枠で月5万円)。

筆者の新NISAの積立設定状況
 
筆者の新NISAの積立設定状況

メリット③:売買手数料が無料

FREE
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券に限らず、主要ネット証券(SBI証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券)の新NISA(成長投資枠)における売買手数料は、投資信託、国内株式(国内ETFを含む)、単元未満株、米国株式(海外ETFを含む)ともにすべて無料となっています。

 

ただし、楽天証券のかぶミニ®(単元未満取引)は、寄付取引の手数料は無料ですが、リアルタイム取引をする場合はスプレッドというコストが0.22%かかり、完全無料ではありません。

 

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6. 楽天証券の「新NISA(成長投資枠)」のデメリット3つ

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリットの次は、楽天証券の新NISA(成長投資枠)を利用するときの注意点も把握しておきましょう。

 

 

それぞれ解説します。

デメリット①:NISA口座は途中で「分配金コース」の変更ができない

受取型と再投資型

 

投資信託を注文するときは、分配金コース(分配金受取方法)を「受取型」「再投資型」のどちらかに設定する必要があります。

 

「オルカン」など分配金が自動で再投資されるファンドは関係ありませんが、「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(愛称:楽天SCHD)のような分配金が出るタイプの投資信託を購入する場合は、「受取型」を選ばないと分配金を受け取れません。

 

楽天証券のNISA口座の場合、これまで購入した分の分配金コースの変更(「受取型」⇔「再投資型」)はできないので、ご注意ください。設定を間違えた場合は、新規で購入する分から変更するしかありません。

 

そのため、楽天証券の新NISAで分配金が出るタイプの投資信託を買う場合は、分配金を受け取るのか再投資するのかの運用方針を決めてから購入しましょう。

 

なお、楽天証券の課税口座(特定口座もしくは一般口座)で投資信託を買う場合は、途中で分配金コースの変更ができます。

 

デメリット②:単元未満株の取扱い銘柄数がSBI証券より少ない

単元未満株の比較

 

楽天証券の「かぶミニ®」の対象銘柄はSBI証券の単元未満株取引(S株)より少なく、SBI証券で買えて楽天証券では買えない単元未満株があります。

 

■「単元未満株」の比較

証券会社 楽天証券のロゴ SBI証券のロゴ
サービス名

かぶミニ®

S株
対象銘柄

・寄付取引:2,080銘柄
・リアルタイム取引:740銘柄

東証の全銘柄
(約3,900銘柄)

取引手数料 無料 無料
スプレッド ・寄付取引:なし
・リアルタイム取引:0.22%
なし
往復コスト
※約定価格が
6,000円の場合
27円
(リアルタイム取引の場合)
0円
ポイント投資 楽天ポイント Vポイント
Pontaポイント
積立サービス

かぶツミ®

日株積立

※名古屋・福岡・札幌の取引所に上場している銘柄は売却のみ可能

 

ご覧のように、SBI証券のS株は東証の全銘柄(約3,900銘柄)を買うことができます。

 

一方、楽天証券のかぶミニ®は寄付取引が2,070銘柄、リアルタイム取引が740銘柄が対象となっており、SBI証券のS株より数が劣ります。

 

デメリット③:SBI証券で買える投資信託の一部が買えない

バツマークの札を持った女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISA(成長投資枠)における投資信託の取扱い銘柄数は、楽天証券が1,269銘柄、SBI証券は1,277銘柄となっており、どちらもトップクラスで大差はありません(2024年11月5日時点)。

 

しかし、「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」などのファンド名に「SBI」と入っている投資信託の一部は、SBI証券の新NISA(成長投資枠)では買えても楽天証券では買うことができません。

 

ただし、同じような運用方針のファンドは楽天証券でも扱っているうえ、全部ではありませんが楽天証券で買えてSBI証券では買えない「楽天」と名のつくファンドもあるので、大きなデメリットとはいえません。

 

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7. 楽天証券で実施中の「新NISA(成長投資枠)」に関するキャンペーン

キャンペーン
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券では、常に複数のキャンペーン・プログラムを実施しています。ここでは、新NISAの成長投資枠に関するお得なキャンペーンを紹介します。

 

7.1. NISA成長投資枠での取引で1,000万ポイント山分け!

NISA使い切るならイマのうち!成長投資枠でのお取引で、もれなく全員で1000万ポイント山分け!
(引用:楽天証券)

 

このキャンペーンは、楽天証券の新NISA口座(成長投資枠)で次の商品のいずれかを買付すると、全員で1,000万ポイントを山分けするという内容です(1人あたりの上限は200P)。

 

  • 国内株式(国内ETF、REITを含む)※かぶミニ®、かぶツミ®もOK
  • 外国株式(海外ETF、米国・中国株・アセアン株を含む)※米株積立もOK
  • 投資信託(一部対象外)※スポット買付もOK

 

2024年12月30日(月)受渡分までが対象なので、12月26日(木)までに買付する必要があります2024年の成長投資枠の枠が余っている人は、エントリーして積極的に参加しましょう。

 

 

他社のNISA口座からの変更手続きがWEB化

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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8. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、楽天証券の新NISA(成長投資枠)に関するよくある質問に5つ回答します。疑問は解消しておきましょう。

Q1. 楽天証券の新NISA(成長投資枠)では「スポット購入」はできますか?

はい。楽天証券の新NISA(成長投資枠)では、月間の投資限度額の範囲内であれば、「積立買付」に加えて「(1回限りの)スポット買付」もできます。

 

Q2. 楽天証券の新NISA(成長投資枠)の「一括」での買い方は?

楽天証券では「ボーナス設定」を利用すると、例外的にたとえば年初の1月だけで「つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円=360万円」の非課税投資枠のほとんどを使うこともできます。

 

Q3. 楽天証券の新NISA(成長投資枠)で「クレジットカード」は使えますか?

はい。楽天証券の新NISAでは、つみたて投資枠だけではなく、成長投資枠でも投資信託の積立額を楽天カードで決済することもできます。

 

ただし、個別株の買付代金をクレジットカードで決済することはできません。

 

Q4. 楽天証券の新NISA(成長投資枠)ではポイントは使えますか?

はい。楽天証券の新NISA(成長投資枠)でも、投資信託と国内株式(現物)、米国株式(現物・円貨)の取引に楽天ポイントを使って投資ができます(=「楽天ポイント投資」)。

 

Q5. 楽天証券の新NISA(成長投資枠)で買えない場合の原因は?

スマホアプリ「iSPEED」やPC取引ツール「マーケットスピード」から新NISA(成長投資枠)の注文する場合、バージョンが古いと「NISAの買付可能額0円」と表示されて買えない場合があるようです。

 

アップデートして再度お試ください。

 

9. まとめ

成長投資枠のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、楽天証券の新NISA(成長投資枠)を活用する方法を中心に解説しました。

 

新NISAはつみたて投資枠だけで1,800万円の非課税保有限度額を埋めることもできますが、銘柄選びの自由度が高い成長投資枠をサテライト的に活用することで、運用資産をより増やせる可能性もあります。

 

そして何よりも成長投資枠を利用することで投資の幅が広がり、たとえば獲得したIPO銘柄を成長投資枠で買付&売却して値上がり益を非課税にしたり、国内株式の積立サービス(楽天証券ではかぶツミ®)を利用して狙っている株主優待銘柄の100株保有を目指してコツコツ買付したりと、投資自体が楽しくなります。

 

本記事を参考にして、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠を有効に活用して資産形成に取り組んでください。

 

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