『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。
「マネーブリッジ」を簡単に説明すると、楽天証券と楽天銀行の口座を1つの財布とみなして、様々なメリットが受けられるサービスのことです。
本記事では、
「マネーブリッジを設定するメリットは?」
「マネーブリッジの設定方法を知りたい」
「そもそも『マネーブリッジ』って何?」
という疑問をお持ちの方に、自身もマネーブリッジの設定をして楽天証券と楽天銀行を利用している筆者が、マネーブリッジを最大限に活用する方法を初心者にもわかりやすく解説します。
1. 楽天証券の「マネーブリッジ」とは?わかりやすく解説
「マネーブリッジ」とは、楽天証券の口座と楽天銀行の口座を連携することで利用できる6つのサービス・機能の総称です。利用料は無料で、楽天証券と楽天銀行のどちらからでも申し込めます(4章で解説)。
2024年4月16日の楽天証券のプレスリリースによると、楽天証券のマネーブリッジの設定口座数は500万を突破。
楽天証券の口座数が1,100万を突破した(2024年4月時点)ことを考えると、楽天証券のユーザーの約半数がマネーブリッジを設定していることになります。
次章では、マネーブリッジの6つのサービス(メリット)を具体的に紹介していきます。
\証券総合口座の数が1,100万を突破(2024年4月時点)/
2. 楽天証券の「マネーブリッジ」…6つのメリット
マネーブリッジの主なメリットは、次の6つ。番号は上の図表と対応しているので、理解の向上にお役立てください。
■マネーブリッジを設定するメリット6つ
それぞれ解説します。
メリット①:楽天銀行で優遇金利が適用される
楽天銀行でマネーブリッジを設定しない場合の普通預金金利は、年0.10%(税引前)です。
それだけでもお得ですが、マネーブリッジを申し込むと、次の優遇金利が適用されます。
- 普通預金残高が300万円以下の分:年0.18%(税引前)
- 普通預金残高が300万円を超えた分:年0.12%(税引前)
ご覧のように、300万円以下の分には年0.18%、300万円を超えた分にも年0.12%の優遇金利が適用されます。
しかも、定期預金ではなく普通預金なので、急に現金が必要になってもコンビニのATMなどから引き出せます。
そのため、楽天銀行を給与振込口座に設定したり、生活資金や投資に回していない資金を預けたりしておくと、忘れたころに金利が振り込まれて得した気分になれます(3月31日と9月30日の年2回付与)。
モノの値段が上がるなか、マネーブリッジで待機資金を活用して、少しでも金利収入を得ましょう。
メリット②:「自動入出金(スイープ)」で資金移動が簡単になる
マネーブリッジの「自動入出金(スイープ)」を設定しておくと、楽天証券で注文を出すときに証券口座の残高(預り金)が足りなくても、楽天銀行の残高から不足分を補って自動で入金してくれます。つまり、楽天証券の口座に資金がなくても発注することができます。
入金の手続きをする手間が省けるので、狙っていた銘柄を今すぐ買いたい場合でもタイミングを逃しません。
また、楽天証券から楽天銀行にすぐに出金したい場合は手動で手続きをすることもできますが、自動入出金(スイープ)を設定しておけば、毎営業日の22時に余剰資金を自動で楽天銀行に出金してくれます。
投資に回していない待機資金を楽天銀行に預けておけば優遇金利もつくので、まさに一石二鳥です。
さらに、株式を買うときだけでなく、楽天証券で投信積立をするときに自動入出金(スイープ)の設定をしておけば、引落日に楽天証券の口座に残高がなくても楽天銀行の口座から毎月確実に積立買付ができます。
なお、積立設定時の引落方法にマネーブリッジの自動入出金(スイープ)を設定する場合は、次の画面の一番上の「証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)」を選んでください。
メリット③:「ハッピープログラム」で楽天ポイントが貯まる
「ハッピープログラム」は、楽天証券での国内株式や投資信託、FXなどの取引に応じて楽天ポイントが貯まるサービスのことです。
「毎月25日終了時点の預り資産残高」または「前月26日~毎月25日の対象商品・サービスの取引件数」によって次の5つの会員ステージにランク分けされ、様々な特典が受けられます。
- スーパーVIP
- VIP
- プレミアム
- アドバンスト
- ベーシック
具体的には、次のように会員ステージに応じて楽天銀行のATM手数料が一定回数無料になったり、他行への振込手数料が無料になったりします。
ちなみに筆者は楽天銀行では「VIP会員」で、月5回までは手数料無料で出金することができます。
このように、ハッピープログラムを活用することで、楽天ポイントをお得に貯めたり、楽天銀行での手数料を無料にできたりなどのメリットがあります。
利用するには、マネーブリッジの申し込み後、初回のみ楽天銀行からエントリーする必要があります。手数料は一切かからないので、積極的に活用しましょう。
メリット④:「残高表示サービス」
「残高表示サービス」は楽天証券のログイン後のウェブ画面に、証券口座残高だけでなく、次のように楽天銀行の普通預金残高も表示してくれるサービスです。
楽天銀行にログインしなくても預金残高がわかるので、楽天証券でいくらまで取引できるかが一目でわかります。
メリット⑤:「投資あんしんサービス」
「投資あんしんサービス」は、入金している金額の約3.3倍の取引ができる株式の「信用取引」に関するもの。
信用取引は、借金をして実力以上の取引をするリスクの高い取引なので、ここでは簡単に触れるだけにします。
まず、信用取引をするためには、担保として一定比率以上の「証拠金」を証券会社に預ける必要があります。そして、信用取引をして含み損(まだ確定していない損失のこと)が増えると、証券会社から追加で証拠金を入金するように求められます。
しかし、マネーブリッジの設定をしていると、不足金を楽天銀行から楽天証券に自動で入金してくれます。これが「投資あんしんサービス」です。
ただし、「投資あんしんサービス」はあまり使いたくないサービスなので、頭の片隅に入れておくだけで大丈夫です。
メリット⑥:「らくらく入出金」で24時間手動で入出金が可能
「らくらく入出金」は、楽天証券と楽天銀行の間で、手数料無料、原則24時間、リアルタイムで資金移動ができるサービスのことです。
メリット②の「自動入出金(スイープ)」との違いは、自動入出金(スイープ)が完全自動なのに対して、らくらく入出金は手動による手続きである点です。
自動出金の場合は毎営業日の22時に余剰資金を楽天銀行に出金してくれますが、22時より前に出金したいケースもあるはず。
そのようなときは、楽天証券でらくらく入出金の手続きをすれば、楽天銀行にログインすることなく、24時間手数料無料で出金ができます。
\楽天銀行なら優遇金利を適用/
3. 楽天証券の「マネーブリッジ」のデメリット
ここまでマネーブリッジのメリットを中心に見てきましたが、設定することで何かデメリットはあるのでしょうか?
結論から言うと、マネーブリッジに決定的なデメリットはありません。
強いて言うならば、楽天銀行を決済用の口座として利用すると、楽天証券で株式を購入して楽天銀行の残高が減ったタイミングで家賃やクレジットカードの引き落とし日がくると、残高不足で引き落としができないことがある点です。
しかしこの問題は、次の楽天証券の自動入出金(スイープ)の設定画面で、自動入出金時にそれぞれの口座に最低残しておきたい金額を設定しておくことで解決します。
毎月の家賃やカードの請求額から、銀行に残しておく金額を設定しておきましょう。
\取引画面が見やすいと初心者にも評判/
4. マネーブリッジの設定のやり方
楽天証券と楽天銀行の口座を開設したら、忘れないうちにマネーブリッジの設定をしましょう。申し込みはどちらからでも可能なので、両方紹介します。
なお、毎営業日17時までにマネーブリッジの登録をすれば、原則当日中(19時以降)には自動入出金(スイープ)が使えるようになります。
4.1. 楽天証券からマネーブリッジを申し込む方法
楽天証券にログイン後、右上の「マイメニュー」から「マネーブリッジ」もしくは「楽天銀行連携(マネーブリッジ)」をクリックします(PC画面で説明しますが、スマホでも流れは同じです)。
すると、マネーブリッジの設定画面が表示されます。「申込」をクリックして、画面の指示に従って登録手続きをしてください(途中で楽天銀行の画面に移ります)。
ちなみに次の画像では「解除する」になっていますが、本来は「申込」ボタンが表示されます。
マネーブリッジを解除するには、ここの「解除する」から手続きをします。
4.2. 楽天銀行からマネーブリッジを申し込む方法
楽天銀行にログイン後、「商品・サービス」の「すべて表示」をタップします(スマホ画面で説明しますが、PCでも流れは同じです)。
下にスクロールすると「ためる・ふやす」の項目があるので、そのなかの「マネーブリッジ(楽天証券連携)」をタップします。
そして「マネーブリッジを申込む」をタップして、画面の指示に従って登録手続きをしてください。ちなみに次の画像では「マネーブリッジ解除を申込む」になっていますが、本来は「申込む」ボタンが表示されます。
マネーブリッジを解除するには、楽天銀行でもここの「マネーブリッジ解除を申込む」から手続きができます。
\楽天銀行との相性が抜群/
5.「マネーブリッジ」と「楽天カード決済」…どっちが得?併用は?
ネット上で、『「マネーブリッジ」と「楽天カード決済」はどっちが得なの?』という質問をたまに見かけます。
楽天証券で投資信託を積立買付するときの方法を比べたときの議論ですが、結論を先にお伝えすると、入金方法の観点で考えた場合は「マネーブリッジ」より「楽天カード決済」のほうがお得です。
なぜ楽天カード決済のほうがマネーブリッジよりお得なのかというと、楽天カードで積立額を決済するとカードの種類に応じて0.5~1%の楽天ポイントが付与されるからです。一方、マネーブリッジの場合は楽天銀行から楽天証券に資金が移動するだけで、ポイントは付与されません。
また、楽天証券には電子マネー「楽天キャッシュ」による決済手段もあり、「楽天カードクレジット決済(月10万円)」と「楽天キャッシュ決済(月5万円)」を併用すると、合計最大15万円までポイント還元の恩恵を受けながらキャッシュレスで投信積立ができます。
\【期間限定】新規入会&利用で10,000P付与/
6. 楽天証券で実施中の「マネーブリッジ」に関するキャンペーン
■キャンペーンの概要
概要 |
楽天銀行の口座を開設して条件を達成すると、もれなく現金1,000円がもらえる |
実施期間 |
2024年10月31日(木)~12月27日(金) |
参加方法
※順番は |
1. 楽天証券と楽天銀行の口座を開設する(12月27日まで) 2. エントリーする(2025年1月31日まで) 3. マネーブリッジ(自動入出金)の登録をする(2025年1月31日まで) 4. 楽天銀行に合計5,000円以上を入金(2025年1月31日まで) |
補足 (注意点) |
・エントリー要す ・楽天証券の口座を持っている人もOK ・現金の入金は2025年3月下旬を予定 |
このキャンペーンに参加するには、楽天銀行の口座を開設して楽天証券の口座と連携(=「マネーブリッジ」)することが前提条件です。
そして、自動入出金(=「スイープ」)の設定をすると、現金1,000円を獲得(キャンペーン①)。さらに、楽天銀行に「ATMから入金」または「他行から振込」で合計5,000円以上を入金すると、総勢1,510名に以下の現金が当たります(キャンペーン②)。
- 1等:10万円(10名)
- 2等:1,000円(500名)
- 3等:500円(1,000名)
楽天銀行の口座を開設してマネーブリッジの設定をしておくと、楽天証券で株式や投資信託を買うときに入金する手間を省くこともできるので、楽天証券をメインの取引口座にしようと考えている人には特におすすめです。
すでに楽天証券の口座を持っている人も参加できるので、確実に現金1,000円を受け取りましょう。
\マネーブリッジで現金獲得のチャンス/
7. よくある質問
最後に、マネーブリッジに関するよくある質問に5つ回答します。疑問はここで解消しておきましょう。
Q1. マネーブリッジの申込後、サービスの利用が可能になるまでの時間はどれくらいですか?
営業日の17時までにマネーブリッジを申し込めば、原則当日中(19時ごろ)に手続きが完了します。
しかし、営業日の17時以降や土日祝日に申し込んだ場合は、サービスの利用開始は翌営業日の19時ごろになります。
Q2. マネーブリッジの申込後、楽天銀行で優遇金利が適用されるのはいつからですか?
マネーブリッジの申し込みが月末までに完了していれば、翌月から楽天銀行の優遇金利が適用されます。
Q3. マネーブリッジは外貨にも対応していますか?
楽天銀行のマネーブリッジは円普通預金のみのサービスで、外貨預金でらくらく入出金・自動入出金(スイープ)はできません。
Q4. マネーブリッジの各種設定はどこから確認できますか?
楽天証券の場合は、ログイン後、右上の「マイメニュー」から「マネーブリッジ」もしくは「楽天銀行連携(マネーブリッジ)」をクリックした設定画面から確認・変更ができます。
マネーブリッジの設定画面を見る
Q5. マネーブリッジは、楽天証券の新NISAでも有効ですか?
楽天証券の新NISAでも、マネーブリッジの設定をして楽天銀行からの自動入金で投信積立をすることもできます。
8. まとめ
この記事では、楽天証券と楽天銀行の口座連携サービス「マネーブリッジ」について解説しました。
マネーブリッジは、一度設定すれば入出金がスムーズになるうえ、楽天証券では楽天ポイント、楽天銀行では金利がお得に貯まります。
モノの値段が上がっているなか、マネーブリッジを活用して小銭を稼ぎながら賢く資産運用をしましょう。
\マネーブリッジで資金移動がスムーズに/
口座数が国内証券会社(単体)ではトップとなる1,100万を突破し、20代や30代の若年層を中心に開設者が続出している楽天証券。SGO編集部は同社の社員に取材をして、人気の秘訣を伺いました。
2023年6月買付分より投資信託のクレカ積立のポイント還元率を引き上げた背景、「投信保有ポイント」復活の可能性についても触れているので、『【楽天証券社員インタビュー】投資のハードルを下げる数々の「業界のスタンダード」を作ってきた楽天証券が目指す姿とは?』からご確認ください。