SBI証券は「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」のどちらか一方の口座と連携することができ、住信SBIネット銀行の場合は「SBIハイブリッド預金」、SBI新生銀行の場合は「SBI新生コネクト」という名称で口座連携サービスを展開しています。FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が、口座連携サービスの違いを中心に解説します。
「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」…SBI証券と口座を連携するならどっちがおすすめ?

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SBI証券は同じSBIグループの2つの銀行と口座を連携することができ、住信SBIネット銀行との連携サービスを「SBIハイブリッド預金」、SBI新生銀行との連携サービスを「SBI新生コネクト」といいます。

 

本記事では、

 

「SBI証券と連携するなら『住信SBIネット銀行』と『SBI新生銀行』はどっちがいい?」

「『SBIハイブリッド預金』と『SBI新生コネクト』の違いは?」

「それぞれどのような人におすすめ?」

 

という疑問をお持ちの方に、住信SBIネット銀行とSBI新生銀行の違いを10項目にわたって比較します。

 

口座連携サービスの「SBIハイブリッド預金」と「SBI新生コネクト」には共通点もありますが、実は細かい点で異なります。

 

一概にどちらのサービスのほうがおすすめとは言えず、取引する商品や銀行口座の目的などによって違ってきます。

 

結論からお伝えすると、SBI証券で株式や投資信託などを積極的に取引して、投資用口座として利用するなら住信SBIネット銀行の「SBIハイブリッド預金」のほうがおすすめです。さらに、住信SBIネット銀行は家計費を管理する生活用口座としても便利で優れています。

 

一方、SBI証券では(現金決済による)投信積立が中心で、貯蓄用口座として利用するならSBI新生銀行の「SBI新生コネクト」のほうがおすすめです。

 

理由も含めて丁寧に解説するので、理解を深めて納得した状態でSBI証券の口座連携サービスを利用しましょう。

 

1. SBI証券の「口座連携サービス」とは?

口座連携サービス
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券には、「SBI証券の証券口座」と「SBIグループの銀行の口座」を連携することで様々なメリットを受けられる口座連携サービスがあります。連携できるのは「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」のどちらか一方の口座で、併用はできません。

 

それぞれの口座連携サービスの名称は以下のとおり。

 

  • SBIハイブリッド預金:SBI証券×住信SBIネット銀行
  • SBI新生コネクト:SBI証券×SBI新生銀行

 

SBI証券の口座開設時にどちらの銀行口座を開設するかを問う画面が出てくるので事前に決めておくと楽ですが、あとから銀行口座を開設して連携することもできます。

 

そのため、SBI証券の口座開設時は「申し込まない」を選択しておいても大丈夫です。

 

また、一度連携して使い勝手が悪かったら変更することもできるので、ご安心ください。SBI証券の口座と連携できるのがどちらか一方というだけで、住信SBIネット銀行とSBI新生銀行の口座自体は両方開設できます。

 

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2.「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の比較表

「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」
 

 

「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の違いを、SBI証券との口座連携サービス「SBIハイブリッド預金」と「SBI新生コネクト」のサービス内容を含めて比較したのが次の表です。

 

■「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の比較表

SBI証券と連携する銀行 住信SBIネット銀行のロゴ SBI新生銀行のロゴ
口座連携サービスの名称 SBIハイブリッド預金
(預り金自動スィープサービス)
SBI新生コネクト
  SBI証券の
買付余力への反映
反映される 反映されない
SBI証券への
自動入金の対象商品
株式、投資信託、
国内ETF、債券、
先物オプション、ワラント
の買付代金
投信積立の設定金額
※株式等の場合は手動で入金
  銀行への自動出金 株式等の売却代金の
受渡日に出金
毎営業日15時30分ごろの
出金可能額を出金
銀行の優遇金利 9月まで:年0.03%(税引前)
10月以降:年0.11%(税引前)
年0.3%(税引前)
※ダイヤモンドステージ
  他行宛振込手数料
の無料回数
月1~20回
⇒ランク2で月5回
月10回
※ダイヤモンドステージ
  提携金融機関ATM
手数料の無料回数
月2~20回
⇒ランク2で月5回
無制限
※ダイヤモンドステージ
  定額自動振込 あり なし
  定額自動振替 あり なし
  定額自動入金 あり なし
  米ドル/円
為替手数料
通常 6銭 (片道) 6銭
※ダイヤモンドステージ
積立 0銭(買付時)

 

次章から具体的に解説してきます。

 

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3.「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」を10項目で比較

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA

 

それでは早速、「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の違いについて、次の10項目を比較します。

 

■「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の比較10項目

 

  1. SBI証券の買付余力への反映
  2. SBI証券への自動入金の対象商品
  3. 銀行への自動出金
  4. 銀行の優遇金利
  5. 他行宛振込手数料の無料回数
  6. 提携金融機関ATM手数料の無料回数
  7. 定額自動振込
  8. 定額自動振替
  9. 定額自動入金
  10. 米ドル/円の為替手数料

 

順番に解説します。

比較ポイント①:SBI証券の買付余力への反映

口座連携
サービス
SBIハイブリッド預金 SBI新生コネクト
SBI証券の
買付余力への反映
反映される 反映されない

 

買付余力とは、その日に買付できる金額の上限のこと。SBI証券の場合は、ログイン後、「口座管理」>「買付余力」の順に進むと買付余力を確認できます。

 

SBI証券で買付余力を確認する方法

 

SBIハイブリッド預金の残高は、SBI証券の買付余力に反映されます。

 

たとえば、SBI証券の口座に10万円しかない場合でも、SBIハイブリッド預金の残高90万円であれば、SBI証券の買付余力は100万円と表示されます。

 

一方、SBI新生コネクトの場合、SBI新生銀行の残高はSBI証券の買付余力に反映されません。厳密には、投信積立の設定日の前日20時ごろにSBI新生銀行からSBI証券に積立設定額が自動入金され、21時ごろにSBI証券の買付余力に反映されます。

 

ただし、増えた分の買付余力は投信積立分として拘束されるので、株式の買付に使えるわけではありません。

 

比較ポイント②:SBI証券への自動入金の対象商品

口座連携
サービス
SBIハイブリッド預金 SBI新生コネクト
SBI証券への自動入金
の対象商品
株式、国内ETF、
投資信託、債券、
先物オプション、ワラント
の買付代金
投信積立
の設定金額

 

SBIハイブリッド預金とSBI新生コネクトの大きな違いは、自動入金の対象商品が異なること。それぞれ解説します。

 

・SBIハイブリッド預金の場合

SBIハイブリッド預金の仕組み
(引用:住信SBIネット銀行)

 

住信SBIネット銀行のハイブリッド預金からSBI証券への自動入金で利用できる対象商品は、株式、国内ETF、投資信託(積立買付・スポット買付)、先物オプション、債券、ワラントと幅広いです。そのため、住信SBIネット銀行はSBI証券で株式取引をしたい人に特におすすめです。

 

ただし、SBI証券に自動出金(自動振替)するには、住信SBIネット銀行の「代表口座(円普通預金)」から「SBIハイブリッド預金」に資金を振替する必要があります(比較⑧で紹介する「定額自動振替」を使うと自動振替も可)。

 

イメージしにくいかもしれませんが、SBIハイブリッド預金はSBI証券専用の投資用口座と考えるとわかりやすく、SBIハイブリッド預金の残高をクレジットカードの引き落としに使ったり、提携コンビニATMからダイレクトに出金したりすることはできません。

 

SBIハイブリッド預金から代表口座(円普通預金)に振替をしてから出金する必要があります。

 

・SBI新生コネクトの場合

SBI新生コネクトの仕組み
(引用:SBI新生銀行)

 

SBI新生銀行からSBI証券に自動入金できるのは(現金決済による)投信積立の設定金額のみで、投資信託のスポット買付や株式の購入金は対象外です。

 

SBI新生コネクトの利用時に株式などの購入代金を買付余力に反映させるには、「即時入金」「リアルタイム入金」「銀行振込」「振替入金」などの方法でSBI証券に入金する必要があります。

 

なお、SBI証券で三井住友カードなどを利用して投資信託のクレカ積立を利用する場合は、積立額はそのクレジットカードを申し込んだときに設定した銀行口座から引き落としされるので、SBI新生コネクトは関係ありません。

 

ただし、クレカの積立額は月10万円が上限なので、たとえば月12万円を積立設定する場合は「10万円をクレカ積立+2万円をSBI新生コネクト(現金決済)」という組み合わせで投信積立することも可能です。

 

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比較ポイント③:銀行への自動出金

口座連携
サービス
SBIハイブリッド預金 SBI新生コネクト
銀行への
自動出金
株式等の売却代金
の受渡日に出金
毎営業日15時30分ごろの
出金可能額を出金

 

口座連携サービスを利用すると、売却した資金や取引に利用していない資金を銀行口座に自動出金してくれます。

 

住信SBIネット銀行の場合は、株式等の売却代金の受渡日(注文の成立日から2営業日後)にSBI証券からSBIハイブリッド預金に自動出金されます。

 

一方、SBI新生銀行の場合は、毎営業日15時30分ごろのSBI証券の出金可能額が自動出金され、16時ごろにSBI新生銀行の普通預金口座に反映されます。

 

比較ポイント④:銀行の優遇金利

口座連携
サービス
SBIハイブリッド預金 SBI新生コネクト
銀行の
優遇金利
9月まで:年0.03%(税引前)
10月以降:年0.11%(税引前)
年0.3%(税引前)
※ダイヤモンドステージ

 

SBI証券と銀行の口座を連携すると通常の普通預金金利より高い金利が適用され、自動出金で戻ってきた投資に回していない待機資金を有効活用することができます。

 

・住信SBIネット銀行の場合

住信SBIネット銀行の円普通預金の金利は年0.02%(税引前)です。

 

しかし、SBI証券と住信SBIネット銀行の口座を連携すると、SBIハイブリッド預金には年0.03%(税引前)の優遇金利が適用されます(2024年10月以降は年0.11%)。利息は毎月第3土曜日に計算され、翌営業日に入金されます。

 

・SBI新生銀行の場合

SBI新生銀行のポイントアッププログラム
(引用:SBI新生銀行)

 

SBI新生銀行には取引や残高に応じて5つのステージ(会員ランク)があり、ステージアップすると様々な優遇サービスを受けられる「ステップアッププログラム」という仕組みがあります。

 

通常、ステージを1ランク上げるだけでもハードルは高いですが、SBI証券とSBI新生銀行の口座を連携して新生コネクトの設定をするだけで、翌々月からいきなり上位のダイヤモンドステージにアップします

 

SBI新生コネクトの優遇金利
(引用:SBI新生銀行)

 

ダイヤモンドステージになると年0.3%(税引前)の優遇金利が適用されるので、当面使う予定のない資金をSBI新生銀行に集約しておけば、より多くの金利収入を得ることができます。

 

筆者もこの年0.3%の高い金利に魅力を感じ、8月からSBI新生銀行を貯蓄用口座として活用しています。たとえば500万円を預金すると、1年間で15,000円(税引前)の利子を受け取れる計算になります。

 

比較ポイント⑤:他行宛振込手数料の無料回数

銀行 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行
(SBI新生コネクト)
他行宛振込手数料
の無料回数
月1~20回
⇒ランク2で月5回
月10回
※ダイヤモンドステージ

 

住信SBIネット銀行における他行宛振込手数料の無料回数は、SBIハイブリッド預金の設定の有無にかかわらず、スマプロランクに応じて月1回~月20回となっています。

住信SBIネット銀行の他行宛振込手数料の無料回数

 

住信SBIネット銀行の他行宛振込手数料の無料回数
(引用:住信SBIネット銀行)

 

アプリをインストールして「スマート認証NEO」の登録をするだけでランク2にアップできるので、月5回の他行宛振込手数料の無料回数は簡単に達成できます。

 

一方、SBI新生銀行でSBI新生コネクトの設定をすると最上位のダイヤモンドステージが適用され、他行宛振込手数料の無料回数は月10回になります(スタンダードの場合は月1回)。

 

SBI新生銀行の他行宛振込手数料無料回数(ステージ別)
■SBI新生銀行の他行宛振込手数料無料回数(ステージ別) (引用:SBI新生銀行)

 

そのため、他行宛振込手数料の無料回数はSBI新生銀行のほうが優位性があります。

 

比較ポイント⑥:提携金融機関ATM手数料の無料回数

銀行 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行
(SBI新生コネクト)
提携金融機関ATM
手数料の無料回数
月2回~月20回
⇒ランク2で月5回
無制限
※ダイヤモンドステージ

 

住信SBIネット銀行における提携金融機関ATMの手数料の無料回数は、SBIハイブリッド預金の設定の有無にかかわらず、スマプロランクに応じて月2回~月20回となっています。ランク2なら、セブン銀行やローソン銀行などの提携金融機関ATM月5回まで手数料無料で利用できます。

 

ただし、2024年10月より「アプリでATM」を利用すると、セブン銀行とローソン銀行のみランクに応じて一定回数無料になる方式に変更されます。

 

一方、SBI新生銀行はシルバーランク以上で提携コンビニATMの手数料が無制限で無料になります。

 

SBI新生銀行の提携金融機関ATM出金手数料(ステージ別)
■SBI新生銀行の提携金融機関ATM出金手数料(ステージ別) (引用:SBI新生銀行)

 

SBI新生コネクトの設定をすると最上位のダイヤモンドステージが自動適用されるので、セブン銀行やローソン銀行、イオン銀行などのATMを手数料無料で何度でも利用できます。

SBI新生銀行の国内ATMの利用手数料

 

SBI新生銀行の国内ATMの利用手数料
■SBI新生銀行の国内ATMの利用手数料 (引用:SBI新生銀行)

 

夜間など急に現金が必要になったときにコンビニATMで出金すると数百円の手数料がかかる金融機関が多いので、スタンダードステージでも月5回までATM手数料が無料になるSBI新生銀行は、持っておいて損はないネット銀行です。

 

比較ポイント⑦:定額自動振込

銀行 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行
定額自動振込
サービス
あり なし

 

定額自動振込とは、指定した口座に毎月または毎週自動で繰り返し振込できるサービスです。

 

住信SBIネット銀行の定額自動振込
■住信SBIネット銀行の「定額自動振込」 (引用:住信SBIネット銀行)

 

毎月の家賃や駐車場代、スポーツジム代、子どもへの仕送りなど定期的に同じ金額を支払う必要があるところに、一度登録するだけで自動で振込してくれます。

 

定額自動振込を利用できるのは住信SBIネット銀行だけで、SBI新生銀行にはありません。スマプロランクに応じて、一定回数まで手数料無料で振込ができます。

 

比較ポイント⑧:定額自動振替

銀行 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行
定額自動振替
サービス
あり なし

 

定額自動振替は住信SBIネット銀行で利用できるサービスで、SBI新生銀行にはありません。

 

定額自動振替では、金額やタイミングなどを指定して、住信SBIネット銀行の代表口座(円普通預金)から目的別口座やSBIハイブリッド預金に自動振替することができます。

 

住信SBIネット銀行の定額自動振替
■住信SBIネット銀行の「定額自動振替」 (引用:住信SBIネット銀行)

 

ちなみに「目的別口座」とは、「教育費」「車購入費用」「マンションの頭金」など様々な目的に応じて代表口座とは別に作れる貯金箱のような口座です。10個まで好きな名前をつけて設定することができ、ATMなどから直接出金できないため、貯蓄目的としておすすめです。

 

実際に筆者も目的別口座を活用しており、「交際費」「旅行代」「家賃の更新料」「NHK」「緊急用」「繰り越し」の6つのポケットを作って家計を管理しています。

 

なお、住信SBIネット銀行で定額自動振替を利用して円普通預金からSBIハイブリッド預金に投資用資金を自動で振替できるように設定しておけば、手動で振替する手間が省けます。

 

比較ポイント⑨:定額自動入金

銀行 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行
定額自動入金
サービス
あり なし

 

定額自動入金も住信SBIネット銀行で利用できるサービスで、SBI新生銀行にはありません。

 

定額自動入金は、他行口座から住信SBIネット銀行に指定金額を自動で入金できるサービスです。

 

住信SBIネット銀行の定額自動入金サービス
■住信SBIネット銀行の「定額自動入金サービス」 (引用:住信SBIネット銀行)

 

利用頻度は高くないかもしれませんが、給与振込口座が会社から指定されている場合などは、自動振替の設定をすることによって、住信SBIネット銀行に給与を移すこともできます。

 

そして、定額自動入金と定額自動振込を組み合わせれば、給与が振り込まれてからのお金の支払いを自動化することもできます。

 

住信SBIネット銀行の「定額自動入金」と「定額自動振込」の組み合わせ
■住信SBIネット銀行の「定額自動入金」と「定額自動振込」の組み合わせ (引用:住信SBIネット銀行)

 

このように、住信SBIネット銀行は「定額〇〇」というサービスが充実しており、お金の流れを自動化できます。

 

忙しいなか時間を作ってコンビニATMに行って手数料を払って振り込みをする必要もなくなるので、住信SBIネット銀行は家計費を管理する生活用口座としてもおすすめです。

 

比較ポイント⑩:米ドル/円の為替手数料

銀行 住信SBIネット銀行 SBI新生銀行
(SBI新生コネクト)
米ドル/円
為替手数料
通常 6銭(片道) 6銭
※ダイヤモンドステージ
積立 0銭(買付時)

 

米国株式や米国ETFなどを買う場合は日本円から米ドルに換える必要があり、為替手数料が発生します。

 

住信SBIネット銀行の米ドル/円の為替手数料は片道6銭で、外貨積立の場合は「外貨積立応援プログラム」により0銭(買付時)になります(通常は3銭)。

 

一方、SBI新生銀行でSBI新生コネクトの設定をすると最上位のダイヤモンドステージが適用され、米ドル/円の為替手数料は片道6銭になります。

 

SBI新生銀行の米ドル/円為替手数料(ステージ別)
■SBI新生銀行の米ドル/円為替手数料(ステージ別) (引用:SBI新生銀行)

 

\口座連携サービスで入出金がスムーズに/

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4. SBI証券の口座連携サービス…「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」を選ぶヒント

「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」

 

ここまで、「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の違いを10項目にわたって比較してきました。どちらにも一長一短がありますが、SBI証券と口座を連携するならどっちのほうがおすすめでしょうか?

 

あなたに合った口座連携サービスを決めるには、SBI証券で取引する商品や銀行口座をどんな目的で利用するかがヒントになります。1つのアイディアとして参考にしてください。

4.1. 住信SBIネット銀行が向いている人

SBIハイブリッド預金
(引用:住信SBIネット銀行)

 

SBI証券で口座連携サービスの利用を検討している人で住信SBIネット銀行がおすすめなのは、次のような人です。

 

■住信SBIネット銀行がおすすめの人

 

  • 積極的に取引する人
  • 入金や振込などの作業を自動化したい人
  • 「生活用口座」と「投資用口座」を分けて管理したい人

 

SBIハイブリッド預金でSBI証券に自動入金できる対象商品は株式や投資信託など幅広いので、SBI証券で積極的に取引する人には住信SBIネット銀行のほうがおすすめです。残高がSBI証券の買付余力に反映されるので、手動で入金する手間を省くことができます。

 

さらに、住信SBIネット銀行には「定額自動振込」「定額自動振替」「定額自動入金」のサービスがあるので、給与が振り込まれてから支払いまでのお金の流れを自動化することもできます。

 

そのため、住信SBIネット銀行はSBI証券での取引だけでなく、家計費を管理する生活用口座としてもおすすめです。

 

また、代表口座は「生活用口座」、SBIハイブリッド預金は「投資用口座」として目的別にお金を振り分けることができるので、資金管理がしやすくなるメリットもあります。

 

4.2. SBI新生銀行が向いている人

SBI新生銀行の外観

 

SBI証券で口座連携サービスの利用を検討している人でSBI新生銀行がおすすめなのは、次のような人です。

 

■SBI新生銀行がおすすめの人

 

  • (現金決済による)投信積立がメインの人
  • クレカ積立で月10万円を設定し、それ以上の額を現金で投信積立したい人
  • 三井住友カードによるクレカ積立のポイント付与率が0.0%になってしまう人
  • 「貯蓄用口座」として利用したい人
  • コンビニATMでの入出金回数が多い人

 

SBI新生コネクトでSBI証券に自動入金できるのは(現金決済による)投信積立の設定金額のみですが、そもそもクレカ決済で投信積立をしている人には関係ありません。しかし、クレカ積立の上限は月10万円なので、それ以上の額を現金で投信積立したい人には利用する価値があります。

 

また、11月買付分から三井住友カードによるクレカ積立のポイント付与率が0.0~3.0%になることに伴い、付与率が0.0%になってしまう人は、投信積立の決済方法をSBI新生コネクト(現金決済)に変更するのも選択肢の1つです。

 

SBI新生コネクトの設定をするとダイヤモンドステージになり、年0.3%(税引前)の優遇金利が適用されます。

 

クレカ積立を除く年間カード利用額が10万円未満だとポイント付与率が0.0%になってしまうので、普段からあまりクレジットカードで買い物をしない人には、「まったくポイントがもらえなくなるよりは利子をもらったほうがマシ」という考え方もできます。

 

優遇金利0.3%(税引前)は他行と比べても高水準で、SBI新生銀行(SBI新生コネクト)は「貯蓄用口座」としてもおすすめです。また、提携コンビニATMの手数料が何回でも無料なので、よく入出金をする人にも重宝するはずです。

 

\2つの口座連携サービスが選べる/

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5. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、住信SBIネット銀行とSBI新生銀行に関するよくある質問に5つ回答します。

Q1. 住信SBIネット銀行とSBI新生銀行で実施中のSBI証券関連のキャンペーンはありますか?

住信SBIネット銀行とSBI新生銀行では、以下のプログラムを実施中です。

 

 銀行       SBI証券とのプログラム プログラムの概要
住信SBIネット銀行のロゴ

SBI証券
口座開設優遇プログラム

住信SBIネット銀行のサイトからSBI証券の口座を開設し、
SBIハイブリッド預金に25,000円以上を振替すると5,000円をプレゼント
SBI新生銀行のロゴ ウェルカムプログラム

SBI新生銀行の口座を新規に開設すると最大31,000円をプレゼント

 

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Q2. SBI証券と「三井住友銀行」は口座連携できますか?

三井住友銀行もSBI証券と同じSBIグループですが、口座どうしを連携して自動入出金できるようになるなどのサービスはありません。

 

ただし、三井住友銀行にも「SBI証券連携サービス」があり、口座ではなく三井住友銀行アプリとSBI証券の口座を連携することで、アプリ内でSBI証券の口座残高や損益状況を確認できます。

 

Q3.「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」は両方開設できますか?

住信SBIネット銀行とSBI新生銀行の口座は、両方開設することができます。

 

どちらかをメインバンクにして、もう一方をサブ口座として利用する方法も有効です。

 

Q4.「SBIハイブリッド預金」と「SBI新生コネクト」はNISAでも利用できますか?

SBI証券でNISA口座を開設し、SBIハイブリッド預金の残高を買付余力に反映させて株式を購入したり、SBI新生コネクトを利用して自動入金で投信積立をしたりできます。

 

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Q5.「SBI新生コネクト」にデメリットはありますか?

SBIハイブリッド預金と比較したときのSBI新生コネクトのデメリットは、自動出金の対象商品が投信積立の設定金額だけであることです。

 

また、円普通預金の残高を生活費にも投信積立の資金に使うことになるので、残高の管理には注意が必要です。

 

6. まとめ

この記事では、「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の違いを、SBI証券との口座連携サービス「SBIハイブリッド預金」と「SBI新生コネクト」を通じて解説しました。

 

最後に、2章で紹介した比較表を改めて掲載します。情報の整理にお役立てください。

 

■「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」の比較表

SBI証券と連携する銀行 住信SBIネット銀行のロゴ SBI新生銀行のロゴ
口座連携サービスの名称 SBIハイブリッド預金
(預り金自動スィープサービス)
SBI新生コネクト
  SBI証券の
買付余力への反映
反映される 反映されない
SBI証券への
自動入金の対象商品
株式、投資信託、
国内ETF、債券、
先物オプション、ワラント
の買付代金
投信積立の設定金額
※株式等の場合は手動で入金
  銀行への自動出金 株式等の売却代金の
受渡日に出金
毎営業日15時30分ごろの
出金可能額を出金
銀行の優遇金利 9月まで:年0.03%(税引前)
10月以降:年0.11%(税引前)
年0.3%(税引前)
※ダイヤモンドステージ
  他行宛振込手数料
の無料回数
月1~20回
⇒ランク2で月5回
月10回
※ダイヤモンドステージ
  提携金融機関ATM
手数料の無料回数
月2~20回
⇒ランク2で月5回
無制限
※ダイヤモンドステージ
  定額自動振込 あり なし
  定額自動振替 あり なし
  定額自動入金 あり なし
  米ドル/円
為替手数料
通常 6銭 (片道) 6銭
※ダイヤモンドステージ
積立 0銭(買付時)

 

どちらにも一長一短があるので、SBI証券の口座と連携する銀行を選ぶときは迷うかもしれません。しかし、銀行口座としては両方利用することができるので、両行の特長を生かして使い分けるのも有効です。

 

本記事を参考にしてSBI証券の口座連携サービスを活用し、よりお得な方法で資産運用に取り組んでください。

 

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