SBI証券では、「Vポイント」と「Pontaポイント」を現金代わりに利用して「ポイント投資」をすることができます。SBI証券で貯まるポイントの種類、SBI証券でポイント投資をするメリット・デメリット、Vポイントで投資信託を買付する方法などを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
SBI証券の「ポイント投資」のやり方…Vポイントによる買付方法も解説

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SBI証券では、「Vポイント」と「Pontaポイント」を使って国内株式と投資信託を買付することができます。

 

しかし、SBI証券で貯められるポイントは「dポイント」「JALのマイル」「PayPayポイント」を加えた5種類もあることから、選択肢が多くて自由度が高い反面、迷ってしまう人もいるはずです。

 

そこで本記事では、

 

「SBI証券でポイント投資ができるポイントは?」

「SBI証券でポイント投資ができる商品は?」

「SBI証券のポイント投資のやり方は?」

 

という疑問をお持ちの方に向けて、SBI証券のポイントサービスを整理したうえで、ポイント投資の基本からVポイントによるポイント投資のやり方までわかりやすく解説します。最後まで読むと、SBI証券でポイントを利用してお得に投資をするヒントがわかります。

 

1. SBI証券における「ポイント投資」の概要

(SBI証券公式YouTubeチャンネル『#29 現金を使わずに投資ができる!SBI証券のポイント投資サービス』)

 

ポイント投資とは、貯まったポイントを現金と同じように金融商品の購入に充てることができるサービスです。

 

ここではまず、SBI証券におけるポイント投資の概要を紹介します。

 

■SBI証券の「ポイント投資」の概要

概要

金融商品の買付相当額の全額または一部にポイントが利用できる

対象商品 ・国内株式  ※単元未満株(S株)、日株積立もOK
・投資信託
投資できる
ポイント
・Vポイント
・Pontaポイント
投資信託の
買付方法

・金額指定のスポット買付
・積立買付

ポイント
利用単位

1~99,999,999ポイント(1ポイント=1円分)

注意点

・投資信託の積立買付にポイントを利用するための設定は、WEBサイト(PCサイト)のみ可能
・投資信託の積立買付にポイントを利用する場合は、クレカ積立との併用は不可
・iDeCoとジュニアNISA口座は対象外

 

ご覧のように、SBI証券では「Vポイント」と「Pontaポイント」の2種類をポイント投資に利用でき、「国内株式」と「投資信託」の買付相当額の全額または一部にポイントを利用できます。

 

通常、ポイント投資ができるのは「楽天証券×楽天ポイント」というように1種類なのに対して、SBI証券の場合は選択肢が2つあるのが特長です。

 

\ポイント投資に利用できるポイントは2種類

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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2. SBI証券で貯まる「ポイントの種類」をクレカ積立と合わせると?

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは本題の「ポイント投資」からいったん離れて、SBI証券で貯まるポイントについて、「ポイントサービス」と「クレカ積立」の2つに分けて説明します。

 

2.1.「ポイントサービス」では5種類のポイントが貯まる

SBI証券のポイントサービス
(引用:SBI証券)

 

冒頭でお伝えしたように、SBI証券でポイント投資ができるのは「Vポイント」「Pontaポイント」ですが、貯められるポイントは「dポイント」「JALのマイル」「PayPayポイント」を加えた5種類です。

 

SBI証券にはこの5種類のポイントからメインポイントを1つ設定し、様々なシーンで貯められる「ポイントサービス」があります。そして、ポイントによってできることが異なります。一部ですが整理したのが次の表です。

 

■SBI証券で貯まる5種類のポイントを比較

ポイント Vポイント Ponta
ポイント
dポイント JALの
マイル
PayPay
ポイント
貯める クレカ積立時 × × × ×
投信保有時
(投信マイレージ)
使う ポイント投資 × × ×
ポイント投信積立 × × ×

 

比較的貯めやすいのが、投資信託の月間の平均保有金額に応じてポイントが付与される「投信マイレージ」で、すべてのポイントに対応しています。

 

そして、どのシーンでも貯めたり利用できたりするのがVポイントで、SBI証券で効率よくポイントを貯めるなら最もおすすめです(次項で解説)。

 

 

2.2.「クレカ積立」では8種類のカードに応じたポイントが付与される

SBI証券で貯まるポイント
(引用:SBI証券)

 

SBI証券では、三井住友カードもしくはOliveフレキシブルペイでクレカ積立をすると、Vポイントが付与されます。

 

SBI証券のクレカ積立で利用者が多いのは三井住友カードですが、SBI証券は異業種との金融仲介業の取り組みを強化しており、計8種類のクレジットカードのなかから1枚を選んでクレカ積立ができます。そして、そのカード会社が発行するポイントを貯めることができます。

 

SBI証券の金融仲介口座でのクレカ積立において利用できるカードと付与されるポイントの組み合わせは、以下のとおりです。

 

■SBI証券(金融仲介口座)のクレカ積立で貯まるポイント

 

  1. 三井住友カード:Vポイント
  2. Oliveフレキシブルペイ:Vポイント
  3. 東急カード:TOKYU POINT
  4. アプラスカード:新生アプラスポイント
  5. タカシマヤカード:タカシマヤポイント
  6. UCSマークのついたクレジットカード:Uポイント/majicaポイント
  7. 大丸松坂屋カード:QIRAポイント
  8. オリコカード:オリコポイント/暮らスマイル/提携先オリジナルポイント

 

同じカードでも付与されるポイントを複数から選べるものもあるので、SBI証券のクレカ積立で貯められるポイントは、カードの種類以上あることになります。

 

そのため、たとえば、百貨店の高島屋でタカシマヤカードを使って買い物をしてタカシマヤポイントを貯めている人なら、SBI証券でクレカ積立をすることで効率よくタカシマヤポイントを貯めることができます。

 

しかし、クレカ積立で付与されたポイントをSBI証券のポイント投資に利用できるのはVポイントだけで、タカシマヤポイントなどはSBI証券で利用できません。つまり、Vポイントならクレカ積立時と投信保有時のダブルで貯めることが可能で、SBI証券でポイント投資にも利用することができます。

 

\Vポイントとの相性が抜群/

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3. SBI証券における「ポイント投資」のメリット3つ

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)
 

SBI証券のポイント投資に話を戻して、ポイント投資をする主なメリットを3つ紹介します。

 


それぞれ解説します。

メリット①:ポイントを2種類から選べる

SBI証券のポイント投資
(引用:SBI証券

 

繰り返しになりますが、SBI証券ではVポイントPontaポイントのどちらかを選び、国内株式と投資信託の買付相当額の全額または一部にポイントを利用できます。

 

選択肢が2種類あるため、あなたが普段からVポイントもしくはPontaポイントを貯めていれば、証券口座を開設するにあたって、SBI証券は有力な候補になります。

 

メリット②:国内株式と投資信託の購入に充てられる

少しずつお金が貯まっていく様子
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「Vポイント」と「Pontaポイント」は、1ポイント=1円分として、SBI証券での国内株式投資信託の買付相当額の一部または全額に利用できます。

 

なお、新NISAでもポイント投資をすることができるので、ポイントで買付をした銘柄を上昇したタイミングで売却すれば、本来は売却益に対して約20%かかる税金が非課税となり、値上がり益を丸々受け取ることもできます。

 

メリット③:現金を使わずに気軽に投資を始められる

100円から投資
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券では100円から投資信託を購入できるので、100ポイント以上あれば、現金の持ち出しなしで気軽に投資信託を買うことができます(利用できるのは1~99,999,999ポイント)。

 

また、通常は100株単位でしか買えない国内株式を1~99株で買えるようにした単元未満株(S株)や国内株式の積立サービス「日株積立」にもポイントを利用できます。

 

そのため、「投資に興味はあるけど、お金がない」「自分のお金で投資をするのは怖い」「試しに株式や投資信託を買ってみたい」という初心者にポイント投資は特におすすめです。

 

\SBIグループ全体の口座数は1,300万を突破/

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4. SBI証券における「ポイント投資」のデメリット(注意点)

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリットの次は、SBI証券でポイント投資をするときの注意点も把握しておきましょう。

 

SBI証券でポイント投資をするときは、投資信託の積立買付において、クレカ積立との併用ができない点にご注意ください。たとえば月5万円をSBI証券で投信積立する場合、「クレカで49,500円+ポイントで500円分」という組み合わせで決済することはできません。

 

VポイントまたはPontaポイントを使って投信積立をする場合は、現金決済時のみポイントを利用できます。

 

ちなみに、楽天証券のポイント投資では、楽天カードで月5万円分の投資信託を積立買付するうちの500円分(500P分)は楽天ポイントを利用する設定も可能です。

 

新規入会&利用で5,000P付与/

楽天カードを申し込む

 

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5. SBI証券における「Vポイント投資」のやり方・設定方法

Vポイント投資
(引用:SBI証券)

 

ここでは、SBI証券でVポイントを利用して投資信託を金額指定でスポット買付する方法を、実際のPC画面を使って解説します。

 

流れは、以下のとおりです。

 

 

順番に解説します。

STEP1:メインポイントをVポイントに設定する

SBI証券にログイン後、ホーム画面より「ポイント >」をクリックします。

 

ポイント

 

すると、「ポイントサービス」の画面に切り替わるので、「SBI証券ポイントサービス」の「メインポイント設定」をクリックしてください。

 

メインポイント設定

 

「設定可能なポイント」のなかから、Vポイントの「利用を開始する>」をクリックします(画面では、すでにVポイントが選択されています)。

 

設定可能なポイント

 

各規約に目を通したら、「上記の内容を確認し同意いたしました」にチェックを入れます。そして、取引パスワードを入力して「同意して認証する>」に進んでください。

 

Vポイントサービスの利用登録

 

すると、三井住友カードの会員WEBサービス「Vpass(ブイパス)」の登録画面が出てくるので、手元に三井住友カードを用意して、このタイミングで登録をしておきましょう。

 

Vpassにログインしたら、「アプリメニュー」から「設定」を選択し、「SBI証券」の項目を選択します。そして、SBI証券の口座番号とログインID、ログインパスワードなどの必要事項を入力して設定を完了させてください。

 

Vpassのログイン画面

 

なお、Vpassにはスマホアプリもあり、以下よりインストールできます。

 

 

三井住友カードの利用履歴や請求額などをスマホで気軽に確認できるので、一緒に利用することをおすすめします。

 

STEP2:買付するファンドを探す

買付する投資信託を探す方法は複数ありますが、ここでは販売金額ランキングで3位に入っていた「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を、Vポイントを500P利用して金額指定でスポット買付する方法を紹介します。

 

SBI証券にログイン後、上部のメニューから「投信」>「銘柄検索・取扱一覧」に進んでください。

 

この画面では、様々な条件を指定して購入するファンドを絞り込めますが、「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」は販売金額ランキングで3位に入っていて上から3番目に表示されていたので、ファンド名をクリックします。

 

ファンドを選択

 

STEP3:選んだファンドの買付画面に進む(金額買付)

「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の基準価額(投資信託の価格のこと)などが載ったページが表示されたら、「金額買付」をクリックします。ポイント投資では、口数(くちすう)買付はできません。

 

金額指定をクリック

 

STEP4:注文内容を入力する

このときの「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」の1口(くち)あたりの基準価額は29,673円で、1口買うには約3万円が必要でした。しかし、投資信託の場合は必ずしも1口単位で買う必要はなく、購入したい分の金額を指定して買付することができます。

 

そこで、今回は10,000円分購入し、そのうちの500円分をVポイントを利用して注文します。

 

「購入金額」の欄に「10000」と入力し、「ポイント利用」は「一部利用する」を選択して「500」を入力します。

 

注文入力(金額指定買付)

 

ちなみに、「分配金受取方法」は基本的には「再投資」を選んでおきましょう。分配金は株式投資でいう配当金のようなもので、投資信託から出る分配金も再投資に回すことで複利効果が働き、リターンが高まる可能性があります。

 

取引パスワードを入力したら、「注文確認画面へ」をクリックしてください。

 

STEP5:注文内容を確認して発注する

最後に必ず注文内容を確認し、「注文発注」をクリックしてください。誤りに気付いたら、左下の「注文入力画面へ戻る」から修正します。

 

注文確認(金額指定買付)

 

次の画像のように、「ご注文を受け付けました」と表示されたら注文受付完了です。

 

注文受付(金額指定買付)

 

なお、取り消す場合は、右上の「注文照会(取消)」から行います。

 

\NISAの銘柄数はトップクラス/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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6. SBI証券と楽天証券の「ポイント投資」はどっちがおすすめ?

 SBI証券と楽天証券の「ポイント投資」はどっちがおすすめ?
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここまでは、SBI証券におけるポイント投資を中心に見てきました。

 

ポイント投資に対応しているネット証券は他にもありますが、ここでは、2大ネット証券といわれるSBI証券と楽天証券のポイント投資を比較して、どちらのほうがおすすめかを見ていきます。

 

■SBI証券と楽天証券の「ポイント投資」の比較

証券会社 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
投資できる
ポイント
Vポイント
Pontaポイント

楽天ポイント

対象
商品
投資信託
スポット買付
投信積立
→クレカ積立との併用不可


スポット買付
投信積立
→クレカ積立との併用可

日本株
米国株 ×
バイナリー
オプション
×

 

ご覧のように、楽天証券であれば、投資信託・日本株・米国株・バリナリーオプションの4つの商品に楽天ポイントで投資ができます。しかも、楽天ポイント投資なら投資信託のクレカ積立との併用も可能なので、たとえば「クレカ積立で49,500円+ポイントを500円分利用」という設定もできます。

 

一方、SBI証券のポイント投資では、投信積立で三井住友カードをはじめとしたクレカ積立との併用はできません。SBI証券の投信積立でポイントを利用する場合は、証券口座の預り金から振替する形、つまり現金決済になります。

 

SBI証券のポイント投信積立では、積立買付に利用するポイント数の上限(月間)を事前に設定すると、その設定の範囲内で投資信託の積立買付にVポイントまたはPontaポイントを充てることができます(参考:SBI証券の公式サイト『Vポイント、Pontaポイントを使って投信を積み立てられる!ポイント投信積立サービスとは?』)。

 

以上をまとめると、普段から楽天ポイントを貯めている人はもちろん、米国株にポイントで投資をしたい人や、クレカ積立でもポイントを利用したい人には楽天証券のほうがおすすめです。

 

しかし、月々に貯まるポイント数はせいぜい数百~数千ポイントなので、全ポイントを投資に回しても、大きな資産は築けません。ポイントの使い道はポイント投資以外にもあるので、ポイント投資のサービス内容だけではなく、他の項目も判断基準にしてSBI証券と楽天証券のどっちをメイン口座にするかを総合的に決めることをおすすめします。

 

\クレカ積立時でもポイント利用OK/

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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7. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、SBI証券のポイント投資に関するよくある質問に3つ回答します。本文と重複する箇所もありますが、復習のためにもお役立てください。

Q1. SBI証券でポイント投資をするなら、「Vポイント」と「Pontaポイント」はどっちのほうがお得ですか?

VポイントとPontaポイントはどちらも1ポイント=1円分としてポイント投資に利用できるので、どっちのほうが得ということはありません。

 

あなたがよく利用するお店やサービスで貯めたり使ったりしているほうのポイントを選びましょう。

 

Q2. SBI証券のポイント投資では「dポイント」は利用できますか?

SBI証券では、dポイントをメインポイントにして貯めることはできますが、ポイント投資に使うことはできません。

 

一方、マネックス証券では、2024年秋ごろにdポイントによる投資信託の購入ができるようになる予定です(参照:マネックス証券公式サイト『今後のドコモサービスとの機能連携をご紹介』)。

 

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Q3. SBI証券の「新NISA」でもポイント投資はできますか?

新NISA口座でもポイント投資はできます。

 

つみたて投資枠では投資信託の積立買付が対象で、成長投資枠では国内株式(単元未満株を含む)の買付と投資信託のスポット買付&積立買付でポイントを利用できます。

 

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8.まとめ

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、SBI証券のポイント投資について解説しました。

 

SBI証券は貯まるポイントの選択肢が多く、ユーザーの利便性が高いのが特長です。そして、ポイント投資では「Vポイント」と「Pontaポイント」の2種類が選べるので、あなたが普段から貯めているほうのポイントを使って国内株式や投資信託を買うことで、現金の持ち出しを減らすことができます。

 

この記事を参考にしてポイント投資に挑戦し、SBI証券で本格的に資産形成に取り組むきっかけにしてください。

 

\資産形成を始めるなら/

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