松井証券の口座開設の流れ…取引の始め方は？【画像付き解説】

松井証券は、創業100年以上の老舗ながら、日本で本格的なインターネット取引を導入した初のネット証券です。

 

広瀬アリスさんがイメージキャラクターを務めており、CMなどで見たことがある人も多いのではないでしょうか？

 

近年は、YouTubeチャンネル（登録者数60万人超）を通じた投資教育にも力を入れており、30～40代の資産形成層を中心に、口座開設者が増えています。

 

本記事では、松井証券で取引を始める第一歩となる口座開設の方法を、実際のスマホ画像を使って解説します。

 

「『松井証券の口座開設は遅い』と聞いたけど、実際はどうなの？」

「用意しておいたほうがいい書類は？」

「そもそも、松井証券ってどうなの？」

 

といった疑問をお持ちの方は、参考にしてください。最後まで読めば、松井証券の口座をスムーズに開設できます。

 

 

はじめに：松井証券の口座開設にかかる日数と必要書類

 

・口座開設にかかる日数（時間）

松井証券の口座開設の申し込み方法には「オンライン」と「郵送」の2種類の方法があり、取引開始までにかかる日数は次のようになっています。

 

■申込方法の違いによる取引開始までにかかる日数

 

おすすめは、オンライン申し込みです。

 

スマートフォンでマイナンバーカードと自分の顔を撮影する方法の場合、平日11時までに申し込んで不備がなければ、18時に口座開設完了のメールが届きます。

 

そのため、15時30分終了の通常取引には間に合いませんが、17時開始のPTS取引（私設取引システム）には参加可能です。9時開始の通常取引に参加できるのは、早くても翌営業日だと思っておきましょう。

 

ネットだけで口座開設を完結させる方法が初めての人には難しいと感じるかもしれませんが、コツをつかめば簡単なので、チャレンジしてみてください。

 

・口座開設時の必要書類

 

松井証券の口座開設には、「マイナンバー確認書類」と「本人確認書類」の2種類が必要です。ただし、書類の種類で判断すると混乱しやすいため、具体的な書類名を必要な枚数ごとに紹介します。

 

結論から言うと、用意する書類は、「マイナンバー確認書類」と「本人確認書類」の両方に利用できるマイナンバーカードがおすすめです^※。

 

※「マイナンバーカード」を「マイナンバー」と略すこともあります。しかし本記事の「マイナンバー」は、国民一人ひとりに割り当てられた12桁の「個人番号」のことを指します。

 

■松井証券の口座開設に必要な書類（日本国籍の場合）

 

マイナンバーカードを持っていない方は、2015年10月～12月に送付された紙のマイナンバー「通知カード」でも問題ありません。ただし、通知カードはすでに廃止されていて再発行はできないので、紛失した人はこれを機にマイナンバーカードの発行をおすすめします。

 

いずれの場合も、最新の氏名・住所等が記載されていないと書類不備となり、口座開設が遅れてしまいます。引っ越しや結婚などで住所・氏名などが変わった場合は、早めに変更手続きをしておきましょう。

 

以下に、「マイナンバー関係書類」以外で松井証券で利用できる「本人確認書類」を整理しておきます。なお、健康保険証の新規発行はすでに停止され、「マイナ保険証」へ一本化されているため、2025年12月2日以降は健康保険証を本人確認書類として利用できなくなりました。

なお、コピーが必要な箇所や有効期限については、松井証券の公式サイト『本人確認書類とは』でご確認ください。

 

 

 

1. 松井証券で口座開設をする方法【スマホ】

（松井証券YouTubeサブチャンネル『【2025年最新版】【松井証券】動画を観ながら口座開設レクチャー！パート２「証券口座の開設方法」』）

 

松井証券の口座開設で必要な書類を把握したら、実際の手順を紹介します。

 

なお、スマホからオンラインで申し込むことを想定していますが、PCでも流れはほぼ同じです。PCのほうが画面が大きく入力ミスが少ないので、初心者にはおすすめです。

 

手順は次の10ステップです。各プロセスをタップするとその解説に移動するので、途中まで進んでいる方は必要な箇所からお読みください。

 

 

順番に解説します。

STEP1：「口座開設（無料）」をタップ

松井証券の口座開設ページにアクセスし、「口座開設（無料）」ボタンをタップします。

 

 

STEP2：申込み方法を選択する

申込み方法を選択する画面が出てきたら、オンラインの場合は「オンラインで申込む」、ネットで必要事項を入力して申込書を郵送してもらう場合は「申込書を取り寄せる」をタップします（ここでは「オンラインで申込む」を選択）。

 

 

STEP3：メールアドレスを登録する

メールアドレスを入力する画面が表示されたら入力しましょう。そして、下の「反社会勢力でないことの確約に関する同意」を一読し、該当しない場合は「同意する」にチェックを入れて「送信する」をタップしてください。

 

 

STEP4：個人情報を入力する

登録したメールアドレスに「【松井証券】口座開設手続きのご案内 ～24時間以内にお手続きください～」という件名でメールが届きます（メールが届かない場合は迷惑メールフォルダをご確認ください）。

 

 

メールに記載されているURLをクリックして、以下の個人情報を入力しましょう。

 

• 国籍
• 居住地国
• 氏名
• 性別
• 生年月日
• 住所（郵便番号を含む）
• 電話番号
• メールアドレス

 

 

すべて入力したら、「次の画面に進む」をタップしてください。

 

 

STEP5：職業・内部者情報を入力する

次に、以下の職業・勤務先情報を入力します。

 

• 職業（無職の場合は「無職」と記入）
• 会社名
• 所属部署（ない場合は「なし」と記入）
• 役職名（ない場合は「なし」と記入）
• 業務内容
• 所在地

 

 

そして、必要に応じて内部者登録を行います。

 

内部者登録とは、上場企業やその関係会社に勤務する人が自身の立場を証券会社に申告する手続きのことで、株価に影響を与える重要情報を発表前に入手して株式を売買するインサイダー取引を防ぐために行います。

 

ただし、上場会社の社員でも口座開設ができないわけではないので、該当する場合は必ず申告しましょう。

 

すべて入力したら、「次の画面に進む」をタップします。

 

 

STEP6：取引情報を入力する

続いて、次の4つの取引情報を入力（選択）します。

 

1. MATSUI Bank口座開設申込み
2. 特定口座の利用申込み
3. 投資方針の入力
4. （FXなどの）口座同時開設の申込み

 

それぞれ補足します。

 

STEP6-補足①：MATSUI Bank口座開設申込み

「MATSUI Bank」は、松井証券ユーザー限定の銀行サービスです。MATSUI Bankの口座と松井証券の口座を連携することで、口座間の入出金がスムーズになるなど、さまざまなメリットがあります。

 

 

あとで開設することもできますが、松井証券で積極的に取引をする人は同時に開設しておくことをおすすめします（ここではいったん「開設しない」を選択）。

 

 

STEP6-補足②：特定口座の利用申込み

特定口座とは、取引で利益が出たときの納税を証券会社が代行したり、確定申告に必要な書類を証券会社が代理で作成したりしてくれる口座のことです。

 

次の3つの選択肢がありますが、特別な理由がない限り、「源泉徴収ありで開設する」を選ぶことをおすすめします。

 

• 源泉徴収ありで開設する（原則、確定申告が不要）
  → 特定口座（源泉徴収あり）
• 源泉徴収なしで開設する（確定申告が必要）
  → 特定口座（源泉徴収なし）
• 開設しない（ご自身で損益を計算し、確定申告が必要）
  → 一般口座

 

 

STEP6-補足③：投資方針の入力

ここでは、投資目的や本人資産（年収・金融資産）、投資資金の内容、投資経験を選択肢から選びます。

 

正直に回答しましょう。

 

 

STEP6-補足④：同時開設の申込み

現在申し込みをしているのは主に株式等の取引ができる「証券総合口座」ですが、必要に応じて次の口座も同時に開設することができます。

 

• 米国株信用取引口座
• 日本株信用取引口座
• 先物・オプション取引口座
• FX口座（外国為替証拠金取引口座）
• NISA口座

 

ただし、信用取引、先物・オプション取引、FX取引は、初心者が最初から取り組むにはハードルが高いため、まずは投資経験を積んでから開設しても遅くはありません。

 

なお、松井証券でNISAも始めると決めている方は、このタイミングで開設しても問題ありません。ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないため、慎重に判断しましょう。NISA口座はあとから開設することもできます（ここではいったん「開設しない」を選択）。

 

すべて入力したら、「次の画面に進む」をタップします。

 

 

STEP7：入力内容を確認する

ここまで入力した情報をよく確認したら、「次の画面に進む」をタップしてください。

 

 

 

内容を修正する場合は、各項目の最後にある「この項目を訂正する」から変更できます。

 

STEP8：本人確認書類と顔写真を撮影する

 

続いて、本人確認・書類提出方法を次の3つから選びます。取引開始までにかかる日数の目安も載せておきます。

 

1. （その場で）撮影する：最短即日
2.  撮影済みの画像をアップする：最短3日
3. 申込書を取り寄せる（郵送）：最短1週間

 

ここでは、最も早く口座開設ができる1.の「（その場で）撮影する」による方法（セルフィー撮影）を選びます。スマホを使ったeKYC（電子本人確認）により、その場で本人確認書類と自分の顔を撮影することで、短時間で本人確認が完了するのが特徴です。

 

 

「口座開設時の必要書類」で説明した書類を手元に用意し、「撮影する」をタップしましょう。

 

 

・本人確認書類の撮影

 

撮影書類の選択画面が表示されたら、次の4つから本人確認に利用する書類を選んでタップします。

 

1. 運転免許証
2. マイナンバーカード
3. 住民基本台帳カード
4. 運転経歴証明書

 

ここでは、1枚で完結する「マイナンバーカード」を選択します。

 

 

まずは、マイナンバーカードの「表面」と「斜め」を撮影します。準備ができたら、「次へ進む」をタップします。

 

 

まずは、真上から撮影します。スマホのカメラを構え、「撮影を始める」をタップしましょう。

 

 

表示される枠とマイナンバーカードを合わせると、自動で認識されます。ぶれたり反射したりした場合は、「撮影し直す」からやり直しましょう。問題がなければ、「次へ進む」をタップします。

 

 

続いて、書類の厚みを確認するため、斜め45度から撮影します。今回も、表示される枠に実物を合わせるだけです。準備ができたら、「撮影を始める」をタップしましょう。

 

 

撮影された画像を確認し、問題がなければ「次へ進む」をタップします。

 

 

 

・自分の顔を撮影して本人確認

 

続いて、その場で自分の顔を撮影して本人確認を行います。

 

このタイミングで「郵便（転送不要）」による本人確認も選ぶことができますが、できるだけ早く取引を始めたい方は「自撮り撮影」を選びましょう。「すぐに利用を開始したい方はこちら」をタップしてください。

 

 

すると、顔写真の撮影の説明動画（無音）が再生されるので、内容を確認しましょう。準備ができたら、「撮影を始める」をタップし、正面から撮影します。

 

 

ぶれた場合は、「撮影し直す」からやり直しもできます。問題がなければ、「次へ進む」をタップします。

 

 

続けて、スマホを顔に少しずつ近づけて撮影する「リアルタイムチェックの撮影」を行います。枠が動いてくるので焦るかもしれませんが、撮り直しもできるので落ち着いて対応しましょう。

 

撮影できたら、「次へ進む」をタップしてください。

 

STEP9：マイナンバー確認書類をアップロードする

続いて、次の3つの「マイナンバー確認書類」から1つを選んでアップロードします。

 

1. 通知カード
2. マイナンバーカード
3. 住民票（マイナンバー付き）

 

STEP8で「本人確認書類」としてマイナンバーカードをアップロードしたので、今回もマイナンバーカードを利用しましょう。今回は、個人番号が記載されている裏面を撮影します。

 

「マイナンバーカード」にチェックを入れたら「裏面（1枚目）を撮影／アップロードする」をタップして、マイナンバーカードの裏面を撮影してください。

 

 

カメラの設定によっては起動しない場合があります。その際は、申込画面をいったん閉じてください。

 

その後、スマホでマイナンバーカードの裏面を撮影して端末に保存し、申込画面に戻ってその画像をアップロードする方法でも対応できます。

 

 

最後に、【松井証券取引規程等への同意】と【共通報告基準に係る届出】の内容を一読し、「同意する」にチェックを入れたうえで、「口座開設を申し込む」をタップしてください。

 

 

以上で申し込みは完了です。

 

STEP10：審査が完了して「口座開設完了通知」が届くのを待つ

 

申し込みが完了したら、松井証券の審査が始まります。

 

平日11時までにオンラインで申し込み、本人確認を「eKYC」で行った場合、不備がなければ当日の18時にメールで「パスワード・取引暗証番号の設定方法」の案内が届きます（「口座開設完了通知」は郵送されません）。

 

入金すると、早ければ当日のPTS取引（私設取引システム）から売買できます。

 

一方、オンラインで申し込んで本人確認書類を「WEB上でアップロード」した場合は、郵送で口座開設完了通知が届きます。申込完了から取引開始までにかかる日数は、最短3日です。

 

また、郵送で申し込んだ場合も郵送で口座開設完了通知が届きます。取引開始までにかかる日数は最短1週間です。

 

 

 

2. 松井証券の口座開設ができない場合のよくあるパターン7つと対処法

 

ここでは、松井証券の口座が開設できなかった場合に考えられる、7つのよくあるパターンについて、対処法とあわせて解説します。

 

 

順番に解説します。

パターン①：本人確認書類の不備・記載内容の不一致

松井証券の口座開設で最も多いのが、本人確認書類の不備によって審査が完了しないケースです。

申込フォームに入力した氏名や住所、生年月日が、本人確認書類の記載内容と一致していない場合、公式サイトでも審査が進まない可能性があると案内されています。特に、引っ越し後に住所変更をしていない書類や、番地表記の違いによる不一致が原因になりやすい点に注意が必要です。

 

対策としては、申込情報を本人確認書類と完全に一致させ、書類は有効期限内のものを使用します。画像は文字がはっきり読めるように撮影し、住所変更がある場合はマイナンバーカードなど最新情報が反映された書類を利用すると安心です。

 

パターン②：eKYC（電子本人確認）が上手く完了しない

松井証券ではスマホによるオンライン本人確認に対応していますが、手続きが途中で止まるケースもあります。

通信環境が不安定な状態で手続きを行ったり、推奨外のブラウザや古いOSを使用すると、認証エラーが発生しやすくなります。また、操作途中で画面を戻った場合や、自撮り認証が不鮮明な場合も原因になります。

 

対策としては、安定した通信環境で推奨端末を使って再度手続きを行うことが基本です。何度も失敗する場合は、公式案内どおり郵送による本人確認に切り替えることで口座開設を進められます。

 

パターン③ ：申込情報の入力ミス・不正確な内容

申込時の入力内容に誤りがあると、松井証券の口座開設が完了しないことがあります。

勤務先や職業、年収、投資経験などの項目で入力ミスや未入力がある場合、審査が進まない原因になります。また、実態とかけ離れた内容を入力すると、申込基準を満たさないと判断されることもあります。

 

対策としては、投資経験や収入は正直に入力し、確認画面で内容を見直すことが重要です。初心者であっても不利になることはないため、無理に経験を多く見せる必要はありません。

 

パターン④ ：日本国内の居住要件を満たしていない

松井証券の総合口座は、日本国内に居住していることが申込条件となっています。

すでに海外に居住している場合や、在留資格・在留期間の条件を満たしていない場合は、公式基準上、口座開設ができません。

 

対策としては、申込前に日本居住者に該当するかを確認することが大切です。外国籍の方は、在留カードとマイナンバー確認書類を正しく提出し、在留期間に余裕がある状態で申し込みましょう。

 

パターン⑤ ：マイナンバー確認書類の提出不備

松井証券では、口座開設時にマイナンバーの提出が必須です。

通知カードの記載内容が現住所と異なっていたり、本人確認書類との組み合わせが公式基準に合っていない場合、審査が進みません。

 

対策としては、マイナンバーカードを利用して提出するのが最も確実です。通知カードを使用する場合は、氏名・住所が一致しているかを事前に確認しましょう。

 

パターン⑥ ：申込後にステータスが進まない・審査中のまま

申込は完了しているものの、審査中のまま進まず「口座開設できない」と感じるケースもあります。

新NISA開始時期などの繁忙期には、公式サイトでも審査に時間がかかることがあると案内されています。また、追加書類の提出依頼メールを見落としている場合も原因になります。

 

対策としては、登録したメールやマイページで申込状況を確認し、対応が必要かをチェックします。数営業日経っても進まない場合は、サポートに問い合わせると状況を確認できます。

 

パターン⑦ ：同時申込した口座・サービスの審査条件が影響する

松井証券では、総合口座と同時に信用取引口座などを申し込めますが、これらは別の審査基準が設けられています。

複数サービスを同時に申し込むことで、審査が長引いたり、申込が進まなくなることがあります。

 

対策としては、まず総合口座のみを開設し、その後に必要なサービスを追加で申し込む方法が公式にも案内されています。段階的に申し込むことで、口座開設がスムーズに進みやすくなります。

 

 

 

3. 松井証券で口座開設をするメリット5つ

 

口座開設の方法を理解できたら、次に松井証券で取引する主なメリットを、厳選して5つ紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

メリット①：充実したサポート体制で電話がつながりやすいと評判

 

証券口座を開設するうえで何を重視するかは人それぞれですが、サポート体制で選ぶなら松井証券がおすすめです。

 

松井証券には半年以上の研修を受けた150名を超えるオペレーターが在籍しており、コールセンターに電話で問い合わせたときの待ち時間が短いのが特徴です。

 

また、松井証券はスマホからでもフリーダイヤルでOKなので、通話料が課金されていくストレスがありません。他社のコールセンターの場合は、スマホでかけるとナビダイヤルで通話料（20秒あたり10円）が発生するケースがほとんどです。
 

さらに、松井証券はネット証券でありながら、銘柄の探し方や売買タイミングなど取引に関する疑問や悩みを専門スタッフに相談できる「株の取引相談窓口」もあります（おすすめ銘柄を教えてくれるサービスではありません）。

 

 

相談は完全予約制となっており、松井証券の口座を開設をしたら、「株の取引相談窓口予約フォーム」から予約するか、以下の番号に電話をして受付担当者に相談内容を伝えて予約してください。料金は無料です。

 

 

・外部機関による松井証券の評判

 

松井証券は、ヘルプデスク協会（HDI-Japan）が主催する「証券業界における問合せ窓口格付け」で最高評価の三つ星を「問合せ窓口」と「Webサポート」の両部門で14年連続で獲得しており、多くのユーザーから好評です。

 

さらに、2025年1月6日に発表された「オリコン顧客満足度^🄬ランキング」のネット証券ランキングにおいて、松井証券は「問い合わせ」部門で第1位を獲得しました。

 

 

 

メリット②：売買手数料が安い

 

松井証券の手数料は総じて安く、日本株の売買手数料（現物取引）は、26歳以上は1日の合計約定代金が50万円までは無料、25歳以下は約定代金に関係なく無料となっています。

 

■松井証券の売買手数料

 

ただし、SBI証券と楽天証券には、年齢や約定代金に関係なく売買手数料が無料になる手数料プランがあるため、手数料の安さだけで松井証券が最も有利とは言い切れません。

 

一方で、上場株式の約90%の銘柄は約定代金50万円以下で購入できるので、年に数回しか売買しない方であれば、松井証券の「1日の合計約定代金が50万円以下は手数料無料」という条件で十分対応できるでしょう。

 

なお、松井証券の新NISAにおける売買手数料は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券（旧auカブコム証券）といった主要ネット証券と同様に、無料で横並びです。

 

メリット③：取扱い銘柄数がトップクラス

 

松井証券で取引できる銘柄数は2大ネット証券のSBI証券と楽天証券の引けを取らず、ネット証券のなかでもトップクラス。

 

新NISAのつみたて投資枠の銘柄数は277本で、SBI証券の281本と楽天証券の279本に次ぐ3番目の多さです（2025年12月2日時点）。

 

また、松井証券は独立系で傘下に運用会社を持たないので、三菱UFJアセットマネジメントが運用する人気の投資信託「eMAXIS Slimシリーズ」、SBIグループのSBIアセットマネジメントや楽天グループの楽天投信投資顧問が運用する投資信託を、一部を除き購入できるのも強みです。

 

そのため、松井証券なら自分に合った銘柄を選んで資産運用に取り組むことができます。

 

メリット④：投信保有ポイントの還元率が業界最高水準

 

「投信保有ポイント」とは、投資信託の保有残高に対して毎月付与されるポイントのことで、ポイント還元率は証券会社や銘柄によって異なります。

 

松井証券の「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」は、全銘柄がポイント還元の対象となっており、業界最高水準のポイント還元率である点が特徴です。

 

主な銘柄のポイント還元率を、同様のサービスを実施しているSBI証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券（旧auカブコム証券）で比較したのが次の表です。

 

■「投信残高ポイントサービス」の銘柄別ポイント還元率の比較

 

ご覧のように、松井証券のポイント還元率は、すべての銘柄でSBI証券と同等、もしくはそれ以上となっており、他社と比べても有利にポイントを貯めることができます（全銘柄の還元率は「年間還元率一覧」より確認できます）。

 

さらに、投信保有ポイントの対象になるのは、課税口座（総合口座・一般口座）やNISA口座で保有しているファンドに加え、松井証券ではiDeCo口座で保有している投資信託もポイント付与の対象となっています。

 

還元されるのは「松井証券ポイント」で、コンビニなどでそのまま利用できませんが、PayPayポイントやdポイント、Amazonギフトカードなどを含む3,000種類以上の商品と交換できるため、使い道に困ることはありません。

 

メリット⑤：MATSUI Bankの預金金利が年0.41%で業界最高水準

 

「MATSUI Bank」は、松井証券ユーザー限定の銀行サービスです。

 

MATSUI Bankの口座と松井証券の口座を連携すると、MATSUI Bank口座の残高を松井証券での株式取引の資金として利用できるほか、売却資金をMATSUI Bank口座へ即時出金できるといったメリットがあります。

 

それに加えて、松井証券で投資に回していない資金をMATSUI Bankに出金しておくと、年0.41%（税引前）の優遇金利が適用され、待機資金を有効活用できます。

 

同様の口座連携サービスは松井証券以外でも実施されており、主な組み合わせと優遇金利は次のとおりです。

 

• 楽天証券×楽天銀行「マネーブリッジ」：最大年0.28%（税引前）
• SBI証券×SBI新生銀行「SBIハイパー預金」：年0.42%（税引前）※ダイヤモンドステージを適用
• SBI証券×住信SBIネット銀行「SBIハイブリッド預金」：年0.21%（税引前）

 

MATSUI Bankの優遇金利0.41％（税引前）は、SBIハイパー預金の年0.42%（税引前）と比べるとわずかに低いものの、業界最高水準であることには変わりません。

 

 

 

4. 松井証券で口座開設をするデメリット2つ

 

メリットの次は、松井証券で口座開設する前に知っておきたいデメリット（注意点）を2つ紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

デメリット①：単元未満株取引ができない

 

単元未満株取引とは、通常は100株単位でしか買えない国内株式を、1株から売買できるようにしたサービスです。まとまった資金がなくても、少額で投資を始められるのが特徴です。

 

ただし、松井証券には単元未満株取引のサービスはありません。正確には、株式分割などで発生した単元未満株や、他社から移管した単元未満株を保有・売却することは可能ですが、新規での購入はできません。

 

そのため、単元未満株での取引に慣れてから、通常の100株単位の取引に挑戦したい方は、単元未満株取引サービスを提供しているSBI証券の「S株」や、楽天証券の「かぶミニ®」などの利用を検討しましょう。

 

デメリット②：「投信残高ポイントサービス」は毎月エントリーが必要

 

メリット④で紹介した「投信残高ポイントサービス」でポイントを獲得するには、毎月エントリーが必要です。

 

他社の同様のサービスでは、エントリー不要で自動的にポイントが付与されるため、この点は改善が望まれます。

 

なお、当月分は月末までにエントリーすれば間に合います。忘れないように、毎月決まった日にエントリーするなど工夫しましょう。

 

■お知らせ

松井証券は主要ネット証券のなかで唯一クレカ積立ができず、デメリットに感じていた人もいたかもしれません。

しかし、2025年5月24日よりJCBカードで投資信託のクレカ積立ができるようになり、デメリットは解消されました。

詳細は、『松井証券の｢クレカ積立｣のやり方…JCBカードの登録、投資信託の積立設定方法を解説』をご覧ください。

 

5. 松井証券のお得な口座開設キャンペーンを紹介

 

松井証券では、お得なキャンペーンを随時実施しています。ここでは、口座開設をするとポイントがもらえるお得なプログラムを2つ紹介します。

 

5.1.「口座開設」で200ポイントプレゼント【新規デビュープログラム】

 

■プログラムの概要

 

このプログラムでは、松井証券の口座を開設すると「松井証券ポイント」がもれなく200ポイントもらえます。エントリーは不要なので、誰でも気軽に参加できます。

 

なお、松井証券では次の3銘柄に限り、松井証券ポイントを投資信託の積立購入に1ポイント＝1円で利用できます。

 

1. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
2. eMAXIS Slimバランス（8資産均等型）
3. ひふみプラス

 

投資信託は100円から購入できるので、このプログラムで獲得した200ポイントを利用すれば、現金の持ち出しゼロで投資デビューすることも可能です。

 

 

 

5.2.「口座開設＆クイズに正解」で最大2,000ポイント【NISA応援プログラム】

 

■プログラムの概要

 

このキャンペーンでは、「総合口座」と「NISA口座」を開設し、簡単なクイズに正解すると、松井証券ポイントが最大2,000ポイントもらえます。

 

ポイントの内訳は、次のとおりです。

 

1. 「総合口座」を開設＋クイズに正解：1,000ポイント
2. 「総合口座」と「NISA口座」を開設＋クイズに正解：1,000ポイント

 

総合口座を開設するだけでも1,000ポイントを獲得できますが、NISA口座も開設すると、合計2,000ポイントがもらえます（NISA口座のみの開設は不可）。

 

他社のNISA口座からの変更もキャンペーンの対象なので、松井証券でNISAを始めようと考えている方は、ぜひ利用を検討してみてください。

 

 

 

 

6. よくある質問

 

最後に、松井証券の口座開設に関するよくある質問に10個回答します。本文と重複する内容もありますが、復習のためにお役立てください。

Q1. 松井証券の口座開設には何日かかりますか？

松井証券の口座開設にはどれくらいかかるかは、申込方法によって次のように異なります。

 

1. オンライン申込（eKYC）【スマートフォン必須】： 最短即日
2. オンライン申込（電子アップロード）【パソコンからも可】 ：最短3日
3. 郵送申込（印字された申込書を取り寄せて返送する方法） ：最短1週間

 

最も早く口座開設ができるのは、1.のスマホを使ったeKYC（電子本人確認）による方法です。平日11時までに申し込めば、当日の18時に口座開設完了のメールが届くため、最短でPTS夜間取引から参加できます。

 

Q2. 松井証券の口座開設にかかる費用はいくらですか？

松井証券の口座開設にかかる費用は無料です。

 

Q3. 松井証券の年会費はいくらですか？

松井証券の口座維持費（口座基本料）や年会費は、いずれも無料です。

 

Q4. 松井証券の口座開設基準を教えてください。

公式サイトによると、松井証券で総合口座を開設するには、以下の口座開設基準を満たしている必要があります。

 

 

Q5. 松井証券の総合口座を開設する際、NISA口座や信用・米国株などは同時に申し込めますか？

松井証券では、NISA口座と信用取引口座（日本株・米国株）を、総合口座の開設と同時に申し込むことができます。

 

なお、米国株口座（現物）は、総合口座の開設時に自動で開設されます。

 

Q6. 松井証券への入金方法を教えてください。

松井証券への入金方法には、次の6種類があります。

 

1. スイープ入金
2. MATSUI Bank入金
3. ネットリンク入金
4. らくらく振替入金
5. 定期入金
6. 銀行振込入金

 

詳細については、次の記事で詳しく解説しています。

 

 

Q7. 松井証券の日本株の取引手数料を教えてください。

松井証券で日本株の現物取引を行う際の手数料は、1日の約定代金の合計に応じて決まるボックスレート（定額料金）が採用されています。ただし、25歳以下の方と、1日の約定代金の合計が50万円以下の場合は、手数料が無料です。

 

■松井証券の「日本株取引（現物）」の手数料

 

詳細については、次の記事で詳しく解説しています。

 

 

Q8. 途中でエラーになって松井証券の口座開設ができません。

申し込みの途中で端末の「戻る」ボタンをタップすると、エラーが発生することがあります。その場合は、再度入力してください。

 

また、端末の設定によっては「前回入力した内容を表示しますか？」と表示されることがあります。「表示する」を選択すると、入力した内容が保存された状態でやり直せます。

 

Q9.「口座開設完了通知」が来ない場合の考えられる原因を教えてください。

入力内容に不備がある場合、手続きが遅れ、口座開設完了通知の送付が通常より遅くなることがあります。

 

まずは、修正依頼のメールが届いていないかを確認しましょう。心配であれば、以下の松井証券の口座開設サポートへお問い合わせください。

 

 

Q10. 松井証券はなぜ人気があるのですか？

松井証券が人気の理由の一つに、充実したサポート体制が挙げられます。

 

電話や有人チャット、専用の問い合わせフォーム、リモートサポートなど、複数のサポート手段が用意されており、目的や状況に応じて使い分けることができます。

 

7. まとめ

 

この記事では、松井証券の口座を開設する方法を解説しました。

 

「途中でエラーになった」「審査に落ちた」など、口座開設が上手くいかない場合でも、原因の多くは申込条件や書類不備によるものです。申込情報と提出書類を正しく揃え、手順どおりに進めれば、ほとんどの場合は問題なく口座開設できます。

 

本記事を参考に、松井証券の口座を確実に開設し、資産運用の第一歩を踏み出しましょう。