楽天証券の「つみたてNISA(積立NISA)」の始め方と買い方、「楽天カードクレジット決済」による積立設定のやり方、おすすめ銘柄(投資信託・ファンド)などを、楽天証券ユーザーでFP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が実際の画面を使って初心者にもわかりやすく解説します。
楽天証券のつみたてNISAの始め方と買い方、積立設定のやり方を解説

楽天証券はつみたてNISAの口座数が業界最多の300万口座を突破し、NISA口座数(一般・つみたて・ジュニア)においても業界トップシェアの56.3%を占める人気のネット証券です(2023年5月8日のニュースリリースより)。

 

2023年6月買付分から「楽天カード決済」による投信積立の還元率が引き上げられることが決まっており、2024年から始まる新NISA制度においても注目の口座です。

 

しかし、つみたてNISA口座開設者における投資未経験者の割合は89.1%というデータ(出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果について」)もあり、最初の手続きや設定に苦戦して諦めてしまう方もいるようです。

 

そこで本記事では、楽天証券のつみたてNISAの始め方を、実際の画面を使って初心者にもわかりやすく解説します。

 

最後まで読めば、楽天証券で自信を持ってつみたてNISAを始めることができます。

 

1. 楽天証券で「つみたてNISA」を始めるメリット5つ

楽天証券で積立nisaを始めるメリット
(引用:楽天証券)

 

2018年に金融庁主導で始まった「つみたてNISA(ニーサ)」は、少額による「長期・積立・分散投資」を支援するための非課税制度です。2023年2月24日に金融庁が発表した「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」によると、2022年12月末時点のつみたてNISAの口座数は725万3,236万口座(証券会社以外も含む)。

 

毎年40万円まで積み立てが可能で、最大20年間、合計800万円までの投資で得た利益と、投資信託から出る分配金が非課税になるのが特長です。

 

■つみたてNISAの変更点

2023年1月1日より、つみたてNISAは2023年1月1日時点で18歳以上の方であれば口座開設が可能になりました。以前は20歳以上が対象でしたが、2022年4月に成人年齢が引き上げられ、従来よりも早く資産形成に取り組むことができます。

また、2024年からの新NISA制度では現行のつみたてNISAは「つみたて投資枠」として引き継がれ、現在の3倍の年間120万円(生涯投資枠は1,800万円)まで積立投資ができるようになります。さらに、非課税期間が無期限化されることから、開始時期に関係なく非課税の恩恵を受けながらの資産運用が可能になります。

 

つみたてNISAを取り扱う金融機関は約600ありますが、楽天証券でつみたてNISAを始める主なメリットは次の5つ。

 

■楽天証券のつみたてNISAのメリット5つ
  1. 「楽天カード決済」で楽天ポイントが貯まる
  2.  新NISAの「つみたて投資枠」で毎月10万円の積立がポイント進呈の対象になる
  3.  楽天ポイントを「積立買付」に利用できる
  4.  つみたてNISA全銘柄の「約85%」をカバー
  5.  定期売却で「定率指定」ができる

 

それぞれ解説します。

 

メリット①:「楽天カード決済」で楽天ポイントが貯まる

楽天カードクレジット決済のポイント進呈率引き上げ
(引用:楽天証券

 

楽天証券のつみたてNISAで毎月の積立額を楽天カードで決済すると、楽天ポイントが還元されます(つみたてNISA口座以外でもOK)。

 

楽天カードクレジット決済のサービス開始当初は一律1%還元でしたが、2022年9月買付分からは実質0.2%に改悪。しかし、2023年6月買付分から楽天カードの種類に応じて還元率0.5~1%に引き上げられ、再び注目が集まっています(詳細は次項で解説)。

 

貯まった楽天ポイントは、楽天市場でのネットショッピングはもちろん、街中のコンビニやドラッグストア、飲食店などで1ポイント=1円として利用でき、使い勝手が抜群です(楽天ポイントを利用できる場所は公式サイト「楽天ポイントが使えるお店」から探せます)。

 

\新規入会&利用でもれなく5,000pt/

楽天カードの公式サイトへのリンク

 

関連記事

 

メリット②:新NISAの「つみたて投資枠」で毎月10万円の積立がポイント進呈の対象になる

楽天キャッシュ決済の仕組み

 

楽天証券には、楽天カードとは別に電子マネー「楽天キャッシュ」という決済手段があります。楽天カードから楽天キャッシュにチャージするときに楽天ポイントが0.5%還元され、チャージした楽天キャッシュで楽天証券で月5万円まで積立買付ができます。

 

楽天カードクレジット決済による投信積立の上限も月5万円までと決まっているので、楽天キャッシュによる積立買付と合わせると、キャッシュレス決済による月10万円までの投信積立が楽天ポイント付与の対象になります。

 

そのため、2024年から始まる新NISAの「つみたて投資枠」で毎月10万円(年間120万円)を積立買付する場合は、次のように楽天カードと楽天キャッシュを併用することで、新NISAのつみたて投資枠の全額をポイント進呈の対象にできます。

 

楽天カード決済と楽天キャッシュ決済の併用のイメージ図
(引用:楽天証券

 

クレジットカード以外で楽天キャッシュのようなポイントを貯めながら投信積立ができる決済手段があるのは今のところ楽天証券だけなので、非課税の恩恵を受けながらポイント還元を最大化したい人は、楽天証券は新NISAを始める最有力の口座になります。

 

\2024年からの新NISA口座にもおすすめ/

楽天証券で無料口座開設

 

関連記事

 

 

メリット③:楽天ポイントを「積立買付」に利用できる

楽天証券のポイント投資
(引用:楽天証券

 

楽天証券や日常生活で楽天カードを使って獲得した楽天ポイントは、再び楽天証券での投資信託や株式の購入費用の一部もしくは全額に充てることができます。

 

このことを「ポイント投資」といい、たとえば毎月30,000円をつみたてNISAで積み立てる場合、500円分はポイントで投資をすることで、実質的な負担を29,500円に減らすことができます。

 

関連記事

 

 

メリット④:つみたてNISA全銘柄の「約85%」をカバー

楽天証券の積立nisaの銘柄
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

つみたてNISAで購入できる銘柄は、金融庁が「長期・積立・分散」に適しているとお墨付きを与えた227本の投資信託とETFに限られます(具体的な銘柄は金融庁のサイトを参照)。

 

楽天証券ではこのうちの約85%にあたる190本(2023年5月16日時点)の銘柄をカバーしており、つみたてNISAを扱っている約600の金融機関は2番目の多さです。そのため、楽天証券なら商品選びの自由度が高く、自分に合った投資対象を見つけられます。

 

なお、楽天証券のつみたてNISAの対象銘柄は、楽天証券の公式サイトつみたてNISA取扱商品で確認できます。

 

 

メリット⑤:定期売却で「定率指定」ができる

定率売却のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

つみたてNISAに限らず、楽天証券で保有している投資信託は売却時にも有利です。具体的には、次の3つの方法による定期売却が可能で、タイミングを図って売却して手動で出金しなくても、年金のように自動で入金されます。

 

■楽天証券の定期売却サービス方法

  1. 金額指定:毎月定額を売却する
  2. 定率指定:保有口数に対して決まった割合を毎月売却する
  3. 期間指定:最終受取年月を決めて、売却回数で等分した口数を毎月売却する

 

このうち、「定率指定」による定期売却ができるのは楽天証券だけで、株価が高いときは少し割合の売却、株価が安いときは多くの割合を売却するので徐々に切り崩す形となり、投信保有残高を長持ちさせることができます。

 

売却は数十年後なのでイメージしにくいかもしれませんが、楽天証券であれば、入口から出口までの仕組みがしっかりしているので、長期運用が前提のつみたてNISAでも安心して始められます。

 

■補足

つみたてNISAを始める口座選びのポイントとして、「最低積立投資額」や「積立頻度」を挙げる考え方もあります。

最低積立投資額は1,000円からの金融機関が多いなか、楽天証券なら月100円から始められます。ただし、あとから増額できるうえ、月100円を買い続けても大きな金額にはならないので、決め手にはなりません。

また、購入頻度も金融機関によって異なり、月に1回のみの金融機関が多いなか、楽天証券なら「毎月・毎日」から選べます。ただし、楽天カード決済の場合は「毎月」のみと決められているうえ、最終的な運用成績は売却時の価格に左右されるので、こちらも決め手にはなりません。

 

\つみたてNISAの開設数No.1/

楽天証券で無料口座開設

 

関連記事

 

2. 楽天証券のつみたてNISAの始め方…口座開設の手順をわかりやすく解説

楽天証券の積立NISAの始め方…口座開設の手順をわかりやすく解説
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

それでは早速、楽天証券のつみたてNISA口座を開設する手順を見ていきましょう。

 

ここでは画面が大きくて操作がしやすいPCから開設することを想定していますが、スマホから申し込む場合は、『楽天証券の始め方…口座開設方法や必要書類、初期設定のやり方を解説』をご覧ください。流れは同じです。

 

■楽天証券の口座開設の流れ
  1. メールアドレスを登録する
  2. 本人確認をする
  3. お客様情報を入力する
  4. 審査通過後、ログインIDを受け取る
  5. 初期設定をする

 

1.のメールアドレスの登録から3.のお客様情報の入力までは5~10分程度なので、着実に進めていきましょう。

 

STEP1:メールアドレスを登録する

楽天証券のサイトより「口座開設」をクリックすると、次の画面のように「楽天会員の方」「楽天会員ではない方」が表示されます。

 

「楽天会員の方」「楽天会員ではない方」の選択画面

 

楽天市場の会員の場合は、上の「楽天会員の方」を選ぶと、すでに登録されている住所などを再度入力する手間が省けます。ここでは、楽天会員ではないことを想定して、下の「楽天会員ではない方」をクリックします。

 

すると、メールアドレスを入力する欄が出てくるので、入力して「同意のうえ、送信する」をクリックしましょう。

 

 

STEP2:本人確認をする

本人確認のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メールを受信したら、記載されているURL(7日間で無効)をクリックします。すると、「本人確認書類の選択」画面が出てくるので、次のどちらかを選択します。

 

  1. 運転免許証
  2. 個人番号カード(マイナンバーカード) ※紙の「通知カード」は不可

 

ここでは「運転免許証」を選択します。

 

楽天証券の積立nisa口座開設にあたっての本人確認書類の選択

 

すると、QRコードが表示されるので、スマホで読み取りましょう。

 

そして、指示に従って「本人確認書類と顔写真」の撮影に進みます(ここからは、スマホ入力に切り替わります)。

 

 

STEP3:お客様情報を入力する

お客様情報の入力
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

写真撮影が無事に済んだら、氏名、性別、生年月日、住所などの情報を入力しましょう。

 

入力したら、「次へ」をタップします。

 

すると、二者択一の6つの選択肢が出てきます。特に希望がなく、まずはつみたてNISAから始めたい方は、次のようにチェックを入れておきましょう。

 

・初心者におすすめの設定

①「確定申告が不要」特定口座(源泉徴収あり)


特定口座(源泉徴収あり)を選ぶと、楽天証券が納税までを代行してくれるので、確定申告の手間が省けます。

 

②「つみたてNISAを開設」


現在申し込み手続きをしているのは、通常の株式取引などを行う「証券総合口座」です。総合口座を開設して初めて「つみたてNISA口座」が申し込めるようになります。

 

③ 楽天銀行口座「申込む」


楽天証券と楽天銀行は相性がよく、口座を連携(=「マネーブリッジ」)すると、楽天銀行から楽天証券に24時間無料で入出金できます。また、普通預金残高300万円以下の金利が年利0.1%(税引前)にアップします。

 

④ iDeCo(イデコ)「申込まない」


iDeCo(個人型確定拠出年金)も資産形成の手段としては有効ですが、つみたてNISAとは内容や目的が異なります。あとから申し込むこともできるので、ここでは「申込まない」にしておくことをおすすめします。

 

⑤ 楽天FX口座の申込「申込まない」


FX(外国為替証拠金取引)は、つみたてNISAや株式投資とはまったく別の投資方法です。投資経験を積んでから開設しましょう。

 

⑥ 信用取引口座の申込「申込まない」


信用取引口座を開設すると、入金している金額の約3.3倍の株式取引ができるようになります。その分リスクも大きくなるので、初心者にはおすすめしません。

 

そして、「ログインパスワード」を設定し、重要書類に目を通して「上記の規定等に同意のうえ、口座開設を申し込みます」にチェックを入れて、「同意して申込みを完了する」をタップしましょう。

 

すると、入力した情報が楽天証券に送られて、口座開設の可否の審査が始まります。

 

■「楽天銀行」の口座を作るときの注意点

「楽天銀行」の口座開設を希望した場合は、楽天銀行の口座開設画面に進みます。

 キャッシュカードには「①(デビット機能付き)楽天銀行デビットカード」と「②(クレジット機能付き)楽天銀行カード」の2種類があります。

 「②(クレジット機能付き)楽天銀行カード」を選んでしまうと、通常の楽天カードが作れなくなるので、「①(デビット機能付き)楽天銀行デビットカード」を作ることをおすすめします。

 

 

STEP4:審査通過後、ログインIDを受け取る

ログインIDとパスワードの受け取り
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

審査に無事に通過すると、「スマホで本人確認」をした場合は、申込時間にもよりますが、最短で翌営業日にメールでログインIDが送られてきます。

 

一方、「書類アップロードで本人確認」をした場合は、約5営業日で郵送でログインIDと初期パスワードが送られてきます。

 

 

STEP5:初期設定をする

初期設定をする
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

口座開設が完了してログインできるようになったら、「初期設定」をしましょう。5分程度で完了するので、いつでも取引を始められるように早めに設定しておくことをおすすめします。

 

手順は以下の通りです。なお、初期設定はスマホアプリ「iSPEED」からはできないので、WEBやスマホサイトから行ってください。

 

■楽天証券の初期設定の流れ

  1. 楽天証券にログインする
  2. ログインパスワードの変更
  3. 取引暗証番号の登録
  4. アンケートの回答
  5. 勤務先登録(インサイダー登録)
  6. 国籍登録

 

口座開設の申込時に個人番号カードをスマホで提出していない場合は、初期設定が完了すると「マイナンバー登録画面」に遷移するので、このタイミングで申請する必要があります。

 

初期設定が完了すると、楽天証券で取引できるようになります。必要に応じて、入金手続きや株式取引手数料コースの設定をしておきましょう。

 

\証券総合口座の数が900万を突破(2023年4月時点)

楽天証券で無料口座開設

 

関連記事

 

3. 楽天証券のつみたてNISAの買い方…「楽天カード決済」による積立設定のやり方

楽天証券の積立nisaの買い方…「楽天カード決済」による積立設定のやり方
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券のつみたてNISA口座を開設したら、積立設定をしていきましょう。

 

ここでは、「楽天カード決済」による積立設定のやり方を紹介します。積立額はクレカ積立の上限50,000円で、33,333円はつみたてNISA口座、残りの16,667円は特定口座で積立設定します。

 

大まかな流れは、次の7ステップです。

 

■楽天証券のつみたてNISAにおけるクレカ積立の設定方法

  1. ログイン後、「投資信託」をクリック
  2. 積立買付するファンドを探す
  3. 「積立注文」をクリック
  4. 引落方法で「楽天カードクレジット決済」を選択
  5. 注文内容を入力する(3項目)
  6. 目論見書と約款を確認し、「同意して次へ」をクリック
  7. 暗証番号を入力して「注文する」をクリック

 

順番に解説します。

 

STEP1:楽天証券にログイン後、「投資信託」をクリック

楽天証券にログインしたら、上部メニューの「投資信託」をクリックします。

 

STEP1:楽天証券にログイン後、「投資信託」をクリック

 

 

STEP2:積立買付するファンドを探す

積立買付するファンドを探す方法はいくつかありますが、ここでは「投信スーパーサーチ」という機能を使って、銘柄名の一部を入力して検索する方法を紹介します。

 

STEP2:積立買付するファンドを探す

 

積立買付するファンドは、低コストで人気の「eMAXIS Slim」シリーズの「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。

 

「投信スーパーサーチ」の「検索条件」の窓に「Slim」と入力して、右側の虫眼鏡マークをクリックします。

 

投信スーパーサーチ

 

すると、ファンド名に「Slim」が入っている投資信託が次のように表示されるので、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を探してクリックしてください。

 

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を探す

 

 

STEP3:「積立注文」をクリック

積立買付するファンドの画面が表示されたら、つみたてNISA口座で買付する場合は下のほうの「つみたてNISAで注文の方はこちら▶」から「積立注文」をクリックします。

 

STEP3:「積立注文」をクリック

 

なお、特定口座や一般口座で買付する場合は、その上のボタン「積立注文」をクリックします。

 

 

STEP4:引落方法で「楽天カードクレジット決済」を選択

積立買付するファンドの注文画面の「引落方法と積立指定日を選択」の項目で、引落方法として「楽天カードクレジット決済」を選択します。

 

すると、積立指定日が「毎月1日」と表示されます。繰り返しになりますが、楽天カードでクレカ積立をする場合は、積立買付日の指定ができません。

 

STEP4:引落方法で「楽天カードクレジット決済」を選択

 

 

STEP5:積立金額などの注文内容を入力する(3項目)

積立設定するファンドの注文内容を入力します。ここでは、次のように入力します。

 

  1. 毎月の積立金額:33,333円
  2. 分配金コース:「再投資型」
  3. ポイント利用:「楽天ポイントコース」

 

まずは、毎月の積立金額を入力します。

 

毎月の積立金額を入力する画面

 

次に、分配金コースを「受取型」と「再投資型」のどちらにするかを選択します。ちなみに「分配金」とは、投資信託の運用によって得られた収益を投資家に分配するお金のことで、株式でいう「配当金」のようなものです。分配金コースは、自動で再投資してくれる「再投資型」を基本的には選びましょう。

 

ただし、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の場合は分配金が出ないので、ここでは無関係です。

 

分配金コースを選ぶ画面

 

次に、ポイント利用コースを「楽天ポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」のどちらにするかを選択します。基本的には、楽天市場での買い物の還元率がアップする仕組み(=「SPU」)の対象となる「楽天ポイントコース」を選んでおきましょう。

 

ポイントコースを選ぶ画面

 

すべて入力したら、「目論見書の確認へ」をクリックします。

 

 

STEP6:目論見書と約款を確認し、「同意して次へ」をクリック

「目論見書(投資信託の説明書のようなもの)」と「約款」に目を通して、「同意して次へ」をクリックします。

 

STEP6:目論見書と約款を確認し、「同意して次へ」をクリック

 

 

STEP7:積立注文の内容を確認し、暗証番号を入力して「注文する」をクリック

積立注文の内容が表示されるので必ず確認し、間違いがなければ取引暗証番号を入力して「注文する」をクリックしてください。

 

STEP7:積立注文の内容を確認し、暗証番号を入力して「注文する」をクリック

 

次のように、「積立設定を受け付けました」と表示されたら完了です。その下の「積立設定一覧へ」をクリックすると、積立設定状況を見ることができます。

 

積立設定を受け付けました

 

クレカ積立の上限50,000円まで投信積立をする場合は、同じ要領で特定口座もしくは一般口座で残り月16,667円を積立設定しましょう。

 

ただし、新NISAの「つみたて投資枠」では月50,000円までクレカ積立が可能なので、2024年からは分けて積立設定をせずに済みます。

 

積立買付するファンドの画面を表示させたら、今度は普通の「積立注文」から注文内容を入力しましょう。購入する銘柄はつみたてNISAと同じでもいいですし、別の銘柄でも構いません。

 

積立注文の画面

 

④口座の選択の画面では、「特定」を選んでください。

 

特定口座を選ぶ

 

ちなみに筆者は、次の画像のように、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」1本を、つみたてNISA口座で月33,333円、特定口座で月16,667円、ポイント投資で月500円を積立買付しています。

 

筆者の楽天証券での6月買付分からの設定状況

 

つみたてNISAは、一度設定すれば、あとは年に何回か積立残高をチェックするだけで、基本的に“ほったらかし”で大丈夫です。株式市場の値動きに左右されず、毎月決まった金額をドルコスト平均法でコツコツ買付してくれます。

 

\取引画面が見やすいと初心者にも評判/

楽天証券で無料口座開設

 

関連記事

 

4. 楽天証券のつみたてNISA…おすすめ銘柄(投資信託・ファンド)7選

楽天証券の積立nisaのおすすめ銘柄(投資信託・ファンド)7選
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券のつみたてNISAのおすすめ銘柄を紹介する前に、資産形成に適した投資信託を選ぶポイントを解説します。

 

■つみたてNISAの銘柄選びのポイント

  1.  信託報酬が低いインデックスファンド
  2. 「全世界株式」か「先進国株式」か「米国株式」
  3.  純資産が100億円以上

 

つみたてNISAやiDeCoのように、数十年にわたって毎月コツコツ積立買付する方法の場合は、コストを最小にして、長期でみると右肩上がりになる確率が高い商品に投資をすることが重要です。

 

そのためには、信託報酬(投資信託の運用や管理にかかる手数料)が低い「インデックスファンド」を選ぶことが鉄則です。

 

ただし、インデックスファンドなら何でもOKということではなく、世界経済は今度も成長が続くことが予想のもと、「全世界株式」や「先進国株式」、そして「全世界株式」や「先進国株式」が約60~70%を投資している「米国株式」を選ぶことがセオリーとされています。

 

それに加えて、投資家から資金が集まらずに途中で運用がストップしないように、投資信託の人気のバロメーターともいえる純資産(株式でいう時価総額)が100億円以上のファンドを選んでおけば、銘柄選びで大きな失敗をするリスクは少なくなります。

 

そして、上記の条件を満たした、楽天証券のつみたてNISAでおすすめの銘柄が次の7本です(7番目の「バランス型」は、1本で株式や債券などの複数の資産に投資してリスクを軽減した商品)。

 

資産運用について勉強中の方は、このなかから1本を選んで始めることをおすすめします。1本の投資信託で何百や何千という企業に分散投資されているので、無理して複数のファンドを購入してポートフォリオ(資産配分)を組む必要はないと筆者は考えます。

 

なお、純資産やトータルリターンの数字は、ウェルスアドバイザー株式会社の2023年5月26日時点のデータです。

 

①「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
基準価額 18,116円
純資産額 1兆0,913.88億円
信託報酬(税込) 0.1133%
トータルリターン +5.51%(1年)、+20.37%(3年)      
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。愛称は『オルカン』。
日本を含む47ヵ国の先進国と新興国の株式に投資できます(ロシアは除外)。
投資先の割合は、1位がアメリカ(62.0%)、2位が日本(5.4%)、3位がイギリス(3.7%)。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022のイベントでは、4年連続で1位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

②「ニッセイ外国株式インデックスファンド」

ファンド名 ニッセイ外国株式インデックスファンド
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 28,596円
純資産額 4,888.76億円
信託報酬(税込) 0.1023%
トータルリターン +6.17%(1年)、+22.06%(3年)、+13.16%(5年)
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
ファンドの特色 2013年12月10日に設定され、同タイプのファンドとしては長い運用実績をもつ。
日本を除く世界の主要先進国の株式に投資できます。
投資先の割合は、1位がアメリカ(73.1%)、2位がイギリス(4.6%)、3位がカナダ(3.7%)。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022のイベントでは、2位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

③「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
基準価額 17,557円
純資産額 2,864.18億円
信託報酬(税込) 0.199%
トータルリターン +5.04%(1年)、+20.11%(3年)、+10.77%(5年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色

愛称は『楽天・VT』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」
「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)」を通じて、日本を含む先進国・新興国などの全世界の株式約8,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資します。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」のイベントでは、11位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

④「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」

ファンド名 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 21,640円
純資産額 4,541.22億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +6.17%(1年)、+22.09%(3年)、+13.21%(5年)
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
日本を除く世界の主要先進国(22ヵ国・地域)の株式に投資できます。
投資先の割合は、1位がアメリカ(74.2%)、2位がイギリス(4.4%)、3位がカナダ(3.8%)。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」のイベントでは、5位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑤「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 20,621円
純資産額 2兆0,856,14億円
信託報酬(税込) 0.09372%
トータルリターン +4.34%(1年)、+22.45%(3年)       
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
S&P500インデックスマザーファンドへの投資を通じて、米国企業500社に投資します。
投資先の割合は、1位がアップル(7.0%)、2位がマイクロソフト(5.2%)、3位がアマゾン(2.7%)。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022のイベントでは、3位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑥「楽天・全米株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・全米株式インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
基準価額 21,022円
純資産額 9,084.85億円
信託報酬(税込) 0.162%
トータルリターン +2.92%(1年)、+21.60%(3年)、+14.30%(5年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色 愛称は『楽天・VTI』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」
を通じて、米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できます。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022のイベントでは、8位にランクイン。
お笑い芸人の厚切りジェイソン氏が、著書で同ファンドをすすめたことでも話題に。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

関連記事

 

 

⑦「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」

ファンド名 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
資産クラス バランス型
連動する指数 バランス型なのでなし(合成指数)
基準価額 13,969円
純資産額 1,943.34億円
信託報酬(税込) 0.143%
トータルリターン +1.02%(1年)、+10.58%(3年)、+5.40%(5年)
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。8つの資産
「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内REIT」「先進国REIT」
に12.5%ずつ均等に投資(ロシアは除外)するのが特徴で、ミドルリスク・ミドルリターンの運用成績を目指す。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」のイベントでは、17位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

\つみたてNISAの銘柄数はトップクラス/

楽天証券で無料口座開設

 

関連記事

 

5. よくある質問

楽天証券の積立nisaに関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、楽天証券のつみたてNISAでよくある質問に7つ回答します。

Q1. 楽天証券のつみたてNISAのデメリットは?

楽天証券でつみたてNISAを始めるときの注意点は、「投信保有ポイント」がほとんど付かないことです。投信保有ポイントとは、投資信託の月間の平均保有残高(つみたてNISAを含む)に応じてポイントを付与するサービスのこと。

 

付与率は銘柄によって異なり、たとえばSBI証券の場合は年0.03~0.04%程度なのに対して、楽天証券の投信保有ポイントは次の表のように、毎月末時点の投資信託の残高が初めて一定の金額に到達した場合のみ、所定の楽天ポイントが付与されます。

 

■楽天証券の「投信保有ポイント」

達成残高 付与されるpt

月末残高が初めて10万円に到達

10ポイント

月末残高が初めて30万円に到達

30ポイント

月末残高が初めて50万円に到達

50ポイント

月末残高が初めて100万円に到達

100ポイント

月末残高が初めて200万円に到達

100ポイント

月末残高が初めて300万円に到達

100ポイント

月末残高が初めて400万円に到達

100ポイント

月末残高が初めて500万円に到達

100ポイント

月末残高が初めて1,000万円に到達

500ポイント

月末残高が初めて1,500万円に到達

500ポイント

月末残高が初めて2,000万円に到達

500ポイント
累計 2,090ポイント

 

ご覧のように、投信保有残高が2,000万円に到達しても、累計で2,090ポイントしか貯まりません。そのため、楽天証券で投信積立をする場合は、投信保有ポイントはほとんどないものと割り切りましょう。

 

Q2.「楽天カード以外のクレジットカード」で決済はできますか?

楽天証券では、楽天カード以外でのクレカ積立はできません。

 

Q3. 楽天証券には「つみたてNISA専用アプリ」はありますか?

楽天証券には、つみたてNISA専用のアプリはありません。『マーケットスピードⅡ』という無料で使える株式取引ツールアプリがありますが、つみたてNISAには対応していません。

 

つみたてNISAは長期運用が前提で、価格や口座残高を頻繁にチェックする必要はないので、スマホで見るときも通常のウェブサイトの取引画面で充分です。

 

Q4. 楽天証券のつみたてNISA口座の開設後にやることは?

楽天証券の総合口座とつみたてNISA口座の開設が済んだら、本記事の「3. 楽天カード決済で積立設定をするやり方」を参考にして積立設定をしましょう。

 

Q5. 楽天証券のつみたてNISAの設定状況の確認方法は?

楽天証券にログイン後、上部メニューの「つみたてNISA NISA」から「積立設定一覧>」をクリックすると、現在の積立状況をチェックできます。銘柄変更や解除もここから行います。

 

楽天証券の積立nisaの設定状況を確認する方法

 

Q6. 楽天証券のつみたてNISA口座を廃止(解約)する方法は?

PCサイトにログイン後、「マイメニュー」>お客様情報の設定・変更「基本情報・マイナンバー・口座(NISA・特定・未成年)」>その他「口座解約」から廃止の手続きができます。

 

楽天証券の積立nisa口座を廃止・解約する方法

 

Q7. 楽天証券のつみたてNISAでどれくらい増えるか「シミュレーション」はできますか?

楽天証券には『積立かんたんシミュレーション』という無料で使える便利なツールがあり、タブを切り替えるだけで、次の4つの目的に応じたシミュレーションが可能です。

 

■「積立かんたんシミュレーション」でできること

  1. 最終積立金額を計算する
  2. 目標金額達成のための毎月積立額を計算する
  3. 目標金額達成のための積立期間を計算する
  4. 目標金額達成のためのリターンを計算する

 

ここでは、毎月の積立額を1万円、2万円、3.3万円とし、利回り4.0%で運用できた場合の20年後の最終積立金額のシミュレーション結果を紹介します。

 

楽天証券で積立nisaを20年間運用したときのシミュレーション
■つみたてNISAを20年間運用したときのシミュレーション (出所:楽天証券『積立かんたんシミュレーション』)

 

ご覧のように、毎月1万円の場合は367万円、2万円の場合は734万円、3.3万円の場合は1,210万円になる試算です。

 

色々なパターンを試して、毎月の積立額を決めるときや今後の運用計画の参考にしてください。

 

6. まとめ

楽天証券の積立nisaの始め方のまとめ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、楽天証券でつみたてNISAを始める方法を中心に解説しました。

 

現在のつみたてNISA制度は2024年からの新NISAでは「つみたて投資枠」となって引き継がれますが、今のところ楽天証券は月10万円までポイント還元の恩恵を受けながら非課税で投資できる唯一の証券会社です。

 

2023年中につみたてNISAを始めても新NISAの非課税投資枠が減ることはないので、普段から楽天ポイントを貯めている人はもちろん、最も多くの人に利用されているネット証券で資産運用を始めたい人は、今のうちに楽天証券の口座を開いて第一歩を踏み出しましょう。

 

\2024年からの新NISA口座にもおすすめ/

楽天証券で無料口座開設

 

関連記事