楽天証券からSBI証券へ「株式と投資信託」を移管する方法のほか、「NISA口座」を変更する手順を、実際の画面を使って初心者にもわかりやすく紹介します。NISA口座の変更については、「WEB」と「郵送」の両方の手続き方法を紹介しています。FP資格を持つ証券会社出身の編集者が、SBI証券に移管・変更するメリットと、NISAの金融機関を変更する注意点とあわせて解説します。
楽天証券からSBI証券に「移管」するには?NISA口座の変更方法も解説

『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。

SBI証券と楽天証券は「2大ネット証券」といわれ、日々サービス競争を繰り広げています。

 

どちらの口座で取引するかは好みによる部分もありますが、実際に使っていくうちに、「やっぱりあっちの証券会社のほうがよかったかも」と感じる方もいるでしょう。

 

そこで本記事では、楽天証券で保有している株式・投資信託をSBI証券に移す「移管」と、楽天証券で開設しているNISA口座をSBI証券に「変更」する手順を解説します。

 

「移管のやり方や手数料を知りたい」

「2026年からはSBI証券でNISAを始めたい」

「SBI証券に変更すると、どんなサービスが変わるの?」

 

といった要望や疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてください。

 

最後まで読めば、楽天証券からSBI証券へスムーズに乗り換える方法を理解できます。

 

なお、銘柄の移管方法やNISA口座の変更方法は、どの金融機関でも大きく変わらないため、楽天証券以外の金融機関から他社へ乗り換えを検討している方もぜひ参考にしてください。

 

\国内株式個人取引シェアNo.1/

SBI証券で新NISA口座を開設する

 

1. 楽天証券からSBI証券に「株式や投資信託」を移管する方法

楽天証券からSBI証券へのイメージ図

 

移管という方法を利用すると、売却して買い直すこともなく、取得価格のまま別の金融機関に移すことができます。

 

ただし、NISA口座で保有している銘柄は他社に移管できません。また、特定口座から一般口座、もしくは一般口座から特定口座への移管もできません。

 

ここでは、楽天証券で保有している株式や投資信託をSBI証券に移管する方法を解説します。手順は次の3ステップ。

 


順番に解説します。

STEP1:SBI証券の口座を持っていなければ開設する

SBI証券の総合口座(株式取引等ができる口座のこと)を持っていない方は、こちらのページから開設しましょう。

 

口座開設にかかる日数は、「オンラインでの口座開設」を選んだ場合、申し込んでから最短1~3営業日です。

 

一方、「郵送での口座開設」を選んだ場合は、口座開設申込書を返送してから10日程度かかります。

 

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STEP2:移管する銘柄がSBI証券で取り扱われているか確認する

移管したい銘柄がSBI証券で取り扱われていない場合は、その銘柄を移管することはできません。

 

国内株式であれば、ほとんどの銘柄が取り扱われているため心配は不要ですが、投資信託は販売先の金融機関が限られるため、注意が必要です。

 

たとえば、次のような投資信託はSBI証券では購入できません。

 

  • 「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」
  • 「楽天・全米株式インデックス・ファンド」
  • 「楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」(通称:楽天SCHD)

 

そのため、上記の銘柄を楽天証券で保有していても、SBI証券に移管することはできません。

 

SBI証券にログイン後、「ファンド検索」などの機能を使い、取り扱いの有無を事前に確認しておきましょう。

 

STEP3:楽天証券側で必要な手続きをする

株式や投資信託の銘柄を移管するには、現在その銘柄を保有している証券会社(ここでは楽天証券)から書類を取り寄せる必要があります。移管先(ここではSBI証券)ではありません。

 

株式と投資信託とでは手続き方法が異なるため、別々に解説します。

 

・「株式」を移管する場合

楽天証券からSBI証券への株式の移管方法

 

株式の場合は、WEB上で移管手続きが完了します。

 

楽天証券のWEBサイトにログイン後、「マイメニュー」>お客様情報の設定・変更「移管・買取請求」を選択します。

 

移管・買取請求

 

続いて、日本株式の「楽天証券から他社へ」の右にある「申込」を選択してください。

 

移管依頼/商品選択

 

そして、画面の案内に従い、移管する株式の銘柄名のほか、以下の移管先(ここではSBI証券)の情報を入力します。

 

■SBI証券へ移管する際に入力する情報

 

  1. 口座管理機関名 :株式会社SBI証券
  2. お取扱店(部支店名):本店
  3. 部支店コード :SBI証券の口座番号のハイフン前の3桁
  4. 口座番号 :SBI証券の口座番号のハイフン後の7桁
  5. 部支店の所在地 :東京都港区六本木1-6-1
  6. 加入者口座コード :機構加入者コード「1125660」から始まる21桁
  7. 機構加入者コード :1125660

 

株式の移管にかかる日数は、通常4~5営業日です。

 

なお、楽天証券から他社に株式を移管する場合、楽天証券側の手数料(出庫手数料)は無料です。

 

 

・「投資信託」を移管する場合

楽天証券からSBI証券への投資信託の移管方法

 

投資信託の場合は、書面による手続きが必要です。WEB上では完了しません。

 

PCサイトにログイン後、「マイメニュー」>お客様情報の設定・変更「移管・買取請求」をクリックします。

 

移管・買取請求

 

続いて、投資信託の「投資信託の移管に関するお手続きはこちら」をクリックします。

 

投資信託の移管に関するお手続きはこちら

 

そして、ページ最下部にある「投信口座振替依頼書をダウンロードする」からPDFを出力して印刷してください。ダウンロードする書類は、【特定口座用】と【一般口座用】で分かれています。

 

投信口座振替依頼書をダウンロードする
「投信口座振替依頼書」の見本
 
投信口座振替依頼書の記入時の注意点
(出典:楽天証券)

PDFに書かれている見本を参考にして、移管する投資信託の銘柄名のほか、以下の移管先(ここではSBI証券)の情報を記入します。

 

■SBI証券へ移管する際に記入する情報

 

  1. 移管先金融機関名 :株式会社SBI証券
  2. 部支店名:本店
  3. 部支店の所在地 :東京都港区六本木1-6-1
  4. 部支店コード :SBI証券の口座番号のハイフン前の3桁
  5. 口座番号 :SBI証券の口座番号のハイフン後の7桁

 

記入が完了したら、PDFに印刷されている「返信用ラベル」を切り取り、定形の封筒(自分で用意)に貼って、楽天証券に郵送してください(切手は不要)。

 

投資信託の移管にかかる日数は、2週間~1ヵ月です。

 

楽天証券側が移管依頼書を受領すると、移管を申請した投資信託にはロックがかかり、以後は取引できなくなります。また、積立設定をしていた銘柄の場合は、積立注文もエラーとなり、発注されません。

 

なお、楽天証券から他社に投資信託を移管する場合、1銘柄あたり3,300円(税込)の出庫手数料がかかり、楽天証券の預り金から引かれます。

 

ただし、5章で紹介するSBI証券の「投信お引越しプログラム」を利用すると、移管時にかかった手数料が後日キャッシュバックされるため、実質無料で移管できます。

 

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SBI証券で新NISA口座を開設する

 

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2. 楽天証券からSBI証券に「NISA口座」を変更する方法

(SBI証券公式YouTubeチャンネル『約5分でわかる!NISA口座の金融機関変更』)

 

「株式と投資信託」の移管方法の次は、楽天証券のNISA口座をSBI証券に変更する方法を紹介します。

 

ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できないうえ、年単位でしか変更できないため、慎重に判断しましょう。

 

その年のNISA枠を利用していなければ、1月でも9月でも、いつでも金融機関の変更は可能です。しかし、NISA枠で1円でも投資している場合は、変更手続きができるのは10月以降となり、変更後のNISA口座で取引できるのは翌年からです(年内は現在のNISA口座で取引可能)。

 

NISA口座の変更スケジュール
■NISA口座の変更スケジュール (出典:SBI証券)

 

NISA口座の金融機関を変更する場合、書類を取り寄せる従来の方法では、通常2~4週間ほどかかります。

 

しかし、2024年10月からはWEBで手続きが完結できるようになり、1~2週間程度でSBI証券へNISA口座を変更できるようになりました。

 

本章では、楽天証券からSBI証券へNISA口座をWEBで変更する手続き方法を紹介します。手順は次の3ステップです。

 

 

順番に解説します。

STEP1:楽天証券で「勘定廃止通知書」を取り寄せる

NISA口座を変更するには、現在NISA口座を開設している金融機関(ここでは楽天証券)から、「勘定廃止通知書」を取り寄せる必要があります。

 

公式サイトなどには「『勘定廃止通知書』または『非課税口座廃止通知書』」と書いてある場合がほとんどですが、用途の違いは以下のとおりです。

 

  • 勘定廃止通知書:NISAは続けるが、来年からは別の金融機関に「変更」する。
  • 非課税口座廃止通知書:NISA口座を「解約」し、口座内の銘柄を課税口座に払い出してNISAをやめる。

 

今回は、SBI証券でもNISAを続ける「変更」に該当するため、「勘定廃止通知書」を請求します。書類の発行は電話でも依頼できますが、楽天証券の場合はWEBサイトからも手続き可能なので、ここではWEBによる方法を紹介します。

 

楽天証券で「勘定廃止通知書」を発行する方法
  1.  楽天証券のWEBサイトにログインする
  2. 「NISA」>「管理・手続き」の順に選択
  3. 「金融機関変更手続き(楽天証券⇒他社)」の「勘定を廃止する」を選択
  4. 「NISA口座を開設する金融機関の変更申込」の「勘定を廃止する」を選択
  5. 「勘定廃止通知書」が郵送で送られてくるのを待つ

 

楽天証券のWEBサイトにログインして、上部メニューの「NISA」>「管理・手続き」の順にクリックします。

 

「NISA」>「管理・手続き」

 

「NISA口座申込/受付状況」の画面が表示されたら、少し下にスクロールしてください。そして、「NISA口座 各種手続き」の項目内の「金融機関変更手続き(楽天証券⇒他社)」の「勘定を廃止する」をクリックします(10月以降に表示されます)。

 

NISA口座各種手続き

 

続いて、ページの最下部の「NISA口座を開設する金融機関の変更申込」より、「勘定を廃止する」をクリックします。

 

NISA口座を開設する金融機関の変更申込

 

すると、数営業日で「勘定廃止通知書」が郵送で送られてきます。

 

STEP2:SBI証券でNISA口座を申し込む

楽天証券から「勘定廃止通知書」が届いたら、SBI証券でNISA口座の開設・変更手続きを進めましょう。

 

ここでは、すでにSBI証券の総合口座を開設している方と、まだ開設していない方に分けて手順を解説します。

 

・SBI証券の総合口座を開設済の場合

すでにSBI証券の口座を開設している方は、SBI証券のWEBサイトにログイン後、メニューの「NISA」をクリックします。そして、「NISA口座開設(他社からのお乗り換えもこちらから)」のバナーより手続きを進めてください。

 

NISA口座開設

 

「NISA口座開設の確認」の画面で、「他社からのNISA乗り換え(他の金融機関でNISA口座をお持ちの方)」を選択します。

 

他社からのNISA乗り換え

 

続いて、「他社NISA口座の廃止手続きがお済みの方」を選択し、「次へ」をクリックします。

 

他社NISA口座の廃止手続きがお済みの方

 

廃止通知書情報入力の画面では、楽天証券から送られてきた「勘定廃止通知書」をもとに、次の情報を入力します。

 

  • 廃止通知書の種類(「勘定廃止通知書」を選択)
  • 整理番号(廃止通知書に記載されている14桁)
  • 廃止年月日または提出年月日
  • 名前
  • 変更前の金融機関名称

 

すべて入力したら、「次へ」をクリックして、本人確認書類の提出画面に進みます。利用する本人確認書類は、1枚で済む「マイナンバーカード」がおすすめです。

 

そして、各種書類を提出する方法を、次の2つから選びます。

 

  • WEBアップロード開設
  • 書面で開設

 

必要書類がすべて揃っている場合は、スピーディーに手続きできる「WEBアップロード開設」がおすすめです。

 

「書面で開設」による方法では、SBI証券から「NISA口座開設届出書」を郵送してもらう必要があります(5日程度で到着)。書類が届いたら記入し、次の3点セットをSBI証券に返送してください。

 

  1. 勘定廃止通知書(楽天証券より)
  2. NISA口座開設届出書(SBI証券より)
  3. 本人確認書類のコピー(自分で用意)

 

いずれの場合も、必要な情報がSBI証券に届き次第、NISA口座開設のための審査が開始されます。

 

 

・SBI証券の総合口座を未開設の場合

SBI証券のゼロ革命
(出典:SBI証券)

 

SBI証券の総合口座を開設していない方は、こちらのページから開設しましょう。

 

途中で「NISA口座開設」の選択を問う画面が表示されるので、「他社から乗り換える」を選び、「他社NISA口座の廃止手続きがお済みの方」を選択してください。

 

続いて、廃止通知書の種類の「勘定廃止通知書」にチェックを入れて、廃止通知書に記載されている14桁の整理番号を入力し、口座開設の申し込みを進めてください。

 

STEP3:SBI証券と税務署の審査完了後、NISA口座開設完了の通知を受け取る

SBI証券と税務署で書類の審査が完了すると、SBI証券のメインサイトにログインした際に表示される「重要なお知らせ」などで、次のような「NISA口座開設完了」の通知が届きます。

 

重要なお知らせ
■「重要なお知らせ」のサンプル (出典:SBI証券)

 

NISA口座の金融機関の変更にかかる時間を整理すると、申し込み方法によって次のように異なります。

 

  • WEBでの手続き:1~2週間
  • 郵送・書類での手続き:2~4週間

 

SBI証券でいつからNISAを始めると目標を決めている場合は、余裕を持って変更手続きを進めましょう。

 

\NISAの銘柄数はトップクラス/

SBI証券で新NISA口座を開設する

 

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3. SBI証券に移管・変更するメリット3選

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、NISA口座をSBI証券に変更するにあたり、“SBI証券特有のNISAのメリット”を厳選して3つ紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

メリット①:クレカ積立ができるカードの選択肢が9種類

クレジットカード
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「クレカ積立」に対応している証券会社は他にもありますが、多くの場合、選べるカード会社は1種類か2種類です。

 

しかし、SBI証券は異業種との金融商品仲介業を強化しており、9種類のクレジットカードから選んでクレカ積立を行い、そのカード会社が発行するポイントを貯められます。

 

9種類のカードと付与されるポイントの組み合わせをまとめたのが、次の表です。

 

■SBI証券で「クレカ積立」ができる9種類のカードとポイント付与率

カードの種類 付与されるポイント ポイント
付与率
主なカード(例)
三井住友カード Vポイント 最大0.5%~
最大4.0%※1

・三井住友カード(NL)

・三井住友カード ゴールド(NL)

・三井住友カード プラチナプリファード

・三井住友カード Visa Infinite

Olive
フレキシブルペイ

最大0.5%~
最大3.0%

・Oliveフレキシブルペイ(一般)

・Oliveフレキシブルペイ ゴールド

・Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファード

アプラスカード アプラスポイント 0.5~1.0%

・APLUS CARD with(一般カード)

・新生アプラスゴールドカード(ゴールドカード)

東急カード 東急ポイント 0.25~3.00%※2

・TOKYU CARD ClubQ JMB

・TOKYU CARD ClubQ JMB ゴールド

タカシマヤカード タカシマヤポイント 0.3~0.5%

・タカシマヤカード

・タカシマヤカード《ゴールド》

UCSマーク
のついたカード
・Uポイント
・majicaポイント
0.5%

・majica donpen card

・UCSゴールドカード

JFRカード
(大丸松坂屋カード)
QIRAポイント 0.25~0.5%

・大丸松坂屋カード

・さくらパンダカード

・大丸松坂屋ゴールドカード

・大丸松坂屋お得意様ゴールドカード

オリコカード ・オリコポイント
・暮らスマイル
・提携先オリジナルポイント
0.5%

・Orico Card THE POINT

・Orico Card THE POINT PREMIUM GOLD

・Orico Card THE GOLD PRIME

・Orico Card THE PLATINUM

・その他提携クレジットカード

JCBが発行する
JCBオリジナルシリーズ
Oki Dokiポイント 0.5~1.0%※3

・JCB カード S

・JCB カード W(JCB カード W plus L)

・JCBゴールド

・JCBゴールド ザ・プレミア

・JCBプラチナ

・JCBザ・クラス

※1:クレカ積立分を除く年間カード利用額やカードのランクによってポイント付与率は異なります。特典を受けるには一定の条件がございますので、三井住友カードのHPをご確認ください。
※2:月5万円を超える積立額のポイント付与率は一律0.25%(上限1,500P/月)
※3:月間ショッピング利用額によってポイント還元率は異なります。また、還元率はポイントの利用先によって変動します。記載の還元率は1ポイント=5円分の商品に換算した場合のものです。

 

利用者が多いのが三井住友カードOliveフレキシブルペイで、クレカ積立を含むさまざまなシーンでSMBCグループ共通のVポイントを獲得できます。

 

Vポイントは1ポイント=約1円分の価値があり、Amazonギフトカードなどのオンラインギフト券に交換できるほか、SBI証券で投資信託をスポット購入するときにも利用可能です(=「Vポイント投資」)。

 

メリット②:好きなポイントを5種類から選んで貯められる

SBI証券のポイントサービス
(出典:SBI証券)

 

SBI証券には、次のような場面でポイントが貯まる「ポイントサービス」があり、貯めるポイントを複数のなかから選ぶことができます。

 

■SBI証券の「ポイントサービス」

 

  • 国内株式の購入
  • 国内株式の入庫
  • 投資信託の購入(クレカ積立)
  • 投資信託の保有(投信マイレージ)
  • SBIラップのおまかせ運用(SBIラップマイレージ)
  • 金銀プラチナ購入(金銀プラチナマイレージ)
  • 新規口座開設
  • ご紹介(ポイント投資紹介プログラム)

 

付与されるポイントの選択肢は、次の5種類です。

 

  1. Vポイント
  2. Pontaポイント
  3. dポイント
  4. JALのマイル
  5. PayPayポイント

 

三井住友カードまたはOliveフレキシブルペイによるクレカ積立でもVポイントが付与されるため、メインポイントをVポイントに設定しておくと、投資信託の保有残高に応じてポイントが付与される「投信マイレージ」とあわせて、Vポイントを二重で獲得することもできます。

 

■SBI証券の投信積立で貯まるポイント

タイミング ポイント
クレカ積立時 Vポイントのみ
保有時 ・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALのマイル
・PayPayポイント
から1つを選択

 

このように、SBI証券はクレカ積立ができるカードの種類が多く、貯まるポイントの選択肢も多いのが特徴です。

 

メリット③:約90%のIPOの抽選に参加できる

IPO
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「IPO(新規上場株式)」は、公募価格より初値が高くなる傾向があることから、人気の高い商品です。

 

SBI証券はIPOの取扱銘柄数が多く、年間に新規上場する企業の約90%のIPO抽選に参加できます。

 

■SBI証券の「IPO」の取扱い実績

  2024年 2023年 2022年 2021年
IPO銘柄数(全体) 86 96 91 125
SBI証券のIPO
取扱い銘柄数
76
(約88%)
91
(約95%)

89
(約98%)

122
(約98%)

SBI証券が主幹事
を務めた銘柄数
11 17 13 21

※カッコ内の数字は、年間の全IPO件数に対してSBI証券が取り扱った割合

 

NISA成長投資枠では株式等の取引もできるため、SBI証券でIPOに当選し、株価が上昇したタイミングで売却すれば、20.315%の税金がかからず、値上がり益をそのまま受け取ることも可能です。

 

IPOの当選確率は低いですが、SBI証券には、抽選に外れた際に付与される「IPOチャレンジポイント」を貯めて申し込むと、利用ポイント数が多い順に当選する枠が用意されています。

 

そのため、SBI証券が取り扱うIPOの抽選に毎回参加してポイントを貯めておき、初値上昇が期待できるIPO案件が出てきた際に、まとまったポイントを使って申し込むことで、いずれ当選を目指せる仕組みになっています。

 

実際に筆者も、2025年3月に上場した「ZenmuTech(銘柄コード:338A)」の抽選に873Pを利用して申し込み、当選しました。

 

筆者のIPO当選画面
■筆者のIPO当選画面

 

筆者は他社でNISA口座を開設しているため、当選したIPO銘柄をNISA成長投資枠で売却できなかったことが悔やまれます。

吹き出し
筆者のコメント

 

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三井住友カードナンバーレスを作る

 

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4. NISA口座の金融機関を変更するデメリット(注意点)

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、楽天証券からSBI証券へNISA口座を変更する場合に限らず、NISA口座の金融機関を他社へ変更する前に知っておくべき注意点を3つ解説します。

 

 

それぞれ解説します。

デメリット①:その年のNISA枠を利用していると年内は変更できない

カレンダー
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

NISA口座は1人1口座しか開設できず、変更も年単位でしか行えません。そのため、その年のNISA枠を1円でも利用した場合は、年内にNISA口座の金融機関を変更することはできません。

 

NISA枠を利用している場合、変更手続きができるのは10月以降となり、変更後のNISA口座で取引できるのは翌年からになります(年内は現在のNISA口座で取引可能)。

 

注意すべきは、NISA口座で投資信託の積立設定を行っている場合、1月分の注文が執行されると、変更までさらに1年待つ必要がある点です。

 

そうならないように、余裕を持って変更手続きを進めることをおすすめします。

 

デメリット②:変更完了まで時間がかかる

税務署
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

NISA口座を開設するには、証券会社のほかに税務署での審査も必要なため、金融機関の変更には数週間かかります。

 

SBI証券にNISA口座を変更する場合、所要時間は申し込み方法によって次のように異なります。

 

  • WEBでの手続き:1~2週間
  • 郵送・書類での手続き:2~4週間

 

書類に不備があると、さらに時間がかかることもあります。NISAを使って資産形成の計画を立てている方は、希望のタイミングに間に合うように、早めに変更手続きを進めましょう。

 

デメリット③:NISA口座で保有している銘柄は移管できない

トラック
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券に限った話ではありませんが、NISA口座で保有している銘柄は、変更後のNISA口座へ移管できません。

 

いったん売却して変更後のNISA口座で買い直すことは可能ですが、その場合は取得価格が変わってしまいます。

 

変更前のNISA口座で保有している銘柄は、非課税のまま保有し続けることもできますが、変更前のNISA口座では新規の購入はできません。

 

そのため、NISA口座を変更すると、保有中の銘柄を売却しない限り、今後は2つの金融機関でNISAの保有資産を管理することになる点には注意が必要です。

 

なお、NISAの生涯投資枠は、変更前と変更後のNISA口座を合算して1,800万円であることは変わりません。

 

 

【補足】課税口座で保有している銘柄は他社に移管できる

変更前のNISA口座で保有している銘柄を、変更後のNISA口座に移管することはできません。しかし、課税口座(特定口座または一般口座)で保有している銘柄を、他社の課税口座に移すことは可能です。

 

楽天証券からSBI証券に「株式」を移管する際の手数料は無料ですが、「投資信託」を移管する場合は、1銘柄につき3,300円(税込)の出庫手数料がかかります(SBI証券への入庫手数料はいずれも無料)。

 

ただし、次章で紹介するSBI証券の「投信お引越しプログラム」を利用すれば、出庫手数料をキャッシュバックの形でSBI証券が負担してくれるため、投資信託の移管を実質無料で行えます。

 

ぜひ活用しましょう。

 

5. SBI証券で実施中の「移管」と「NISA」に関するキャンペーン

プレゼントの箱
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券では、常に複数のキャンペーン・プログラムを実施しています。本章では、現在実施中の「移管」と「NISA」に関するおすすめの内容を2つ紹介します。

5.1.「投資信託の出庫手数料」をSBI証券が負担【投信お引越しプログラム】

投信お引越しプログラム
(出典:SBI証券)

 

■プログラムの概要

概要

他社で保有している投資信託をSBI証券に移管すると、
支払った出庫手数料をSBI証券が全額キャッシュバック

実施期間 常時開催
参加方法

1. 移管元金融機関で出庫依頼

2.「投資信託入庫申込書」と「領収書の写し」をSBI証券に郵送

3. SBI証券より出庫手数料と同じ金額が総合口座に入金される

補足
(注意点)

・移管完了まで2週間以上かかる

・出庫手数料はいったん自己負担する必要あり

・NISA口座内の投資信託は対象外

 

「投信お引越しプログラム」では、他社で保有している投資信託をSBI証券へ移管する際に発生する出庫手数料をSBI証券が負担してくれます。

 

対象となる銘柄は課税口座で保有している投資信託のみですが、そもそもNISA口座で保有している銘柄は他社へ移管できません。

 

投資信託の出庫手数料は、一般的に1銘柄あたり3,300円(税込)かかります。たとえば、他社で3本のファンドを移管する場合、 通常なら合計9,900円の負担になります。しかし、本プログラムを利用すれば、キャッシュバックによって実質無料で移管できます。

 

「投資信託はSBI証券でまとめて運用したい」

「投信マイレージで毎月ポイントを着実に貯めたい」

 

という方は、本プログラムの活用を検討してみてください。

 

 

 

5.2.「NISA口座開設+クイズに正解」で現金2,000円プレゼント

NISAはSBIでGO!キャンペーン!
(出典:SBI証券)

 

■キャンペーンの概要

概要

NISA口座を開設してクイズに正解すると、もれなく現金2,000円をプレゼント

実施期間 NISA口座の申し込み&クイズに正解&エントリー:2025年10月1日(水)~12月31日(水)
NISA口座の開設完了:2025年10月1日(水)~2026年1月6日(火)
参加方法

1. NISA口座の申し込み
2. クイズに正解&エントリー
3. NISA口座の開設完了

補足
(注意点)

・エントリー要す
・他社のNISA口座からの変更も対象
・特典の付与は2026年2月末を予定

 

「NISAはSBIでGO!キャンペーン」では、SBI証券のNISA口座を開設し、簡単なクイズに正解してエントリーすると、もれなく現金2,000円がプレゼントされます。

 

SBI証券の総合口座をまだお持ちでない方に加え、他社からSBI証券へNISA口座を変更する方も対象です。

 

2026年からNISAで本格的に資産形成を始めたいと考えている方は、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

\NISA口座の新規開設者数No.1(2023年)

SBI証券で新NISA口座を開設する

 

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6. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、「移管」と「NISA口座の変更」に関するよくある質問に10個回答します。本文と重複している内容もありますが、復習のためにお役立てください。

Q1. 楽天証券からSBI証券に日本株と投資信託を移管するときの「手数料」は?

楽天証券からSBI証券へ日本株と投資信託を移管するときにかかる手数料は、商品によって次のように異なります。

 

  • 日本株:楽天証券とSBI証券ともに無料
  • 投資信託:楽天証券の出庫手数料は1銘柄につき3,300円(税込)、SBI証券の入庫手数料は無料

 

Q2. 楽天証券からSBI証券に日本株と投資信託を移管するときにかかる「時間」は?

楽天証券からSBI証券へ日本株と投資信託を移管するときにかかる時間は、商品によって次のように異なります。

 

  • 日本株:通常4~5営業日
  • 投資信託:2週間~1ヵ月

 

Q3. 楽天証券からSBI証券に「外国株式」は移管できますか?

はい、楽天証券で保有している「外国株式(米国株など)」も、SBI証券へ移管できます。

 

移管にかかる時間は通常1週間~数週間程度ですが、現在はおよそ1ヵ月かかると案内されています。なお、楽天証券では、米国株の移管にかかる手数料は無料です。

 

Q4. 楽天証券からSBI証券に「債券」は移管できますか?

楽天証券では、国内債券のうち「個人向け国債」のみ、SBI証券へ移管できます。地方債や社債は移管できません。

 

移管するには、楽天証券のカスタマーサービスセンターに連絡し、書面で手続きを行う必要があります。

 

Q5. 楽天証券からSBI証券に移管・変更するデメリットはありますか?

楽天証券からSBI証券に株式を移管したり、NISA口座を変更したする際は、次のような点に注意しましょう。

 

  • 楽天経済圏のメリットを活かせなくなる
  • 楽天証券でしか取り扱いのない投資信託は購入できなくなる
  • クレジットカードの年間利用額によっては、クレカ積立のポイント付与率が0%になる場合がある

 

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Q6. SBI証券と楽天証券でNISAを併用できますか?

NISA口座は1人1口座しか開設できないため、SBI証券と楽天証券で同時にNISA口座を開設することはできません。

 

Q7. NISA口座内で保有している株式や投資信託も移管できますか?

変更前のNISA口座で保有していた銘柄は、変更後のNISA口座へ移管することはできません。

 

ただし、変更前の金融機関の課税口座への口座振替(払い出し)は可能です。その場合、以降は非課税ではなく課税扱いとなる点にご注意ください。

 

Q8. NISA口座の金融機関の変更はいつからできますか?

その年のNISA枠を利用していなければ、1月でも9月でも、いつでも金融機関の変更は可能です。

 

しかし、NISA枠で1円でも投資している場合は、変更手続きができるのは10月以降となり、変更後のNISA口座で取引できるのは翌年からです(年内は現在のNISA口座で取引可能)。

 

Q9. SBI証券で2026年1月からNISAでクレカ積立を始めるには、いつまでに設定が必要ですか?

2026年1月からSBI証券で三井住友カードを利用してNISAつみたて投資枠でクレカ積立を始めるには、2025年12月10日(水)までに設定をしておく必要がありました(三井住友カードの場合、買付月の前月10日までが設定期限)。

 

ただし、クレカ積立の設定が期限に間に合わなくても、証券口座からの引き落とし(現金決済)による積立設定であれば、翌営業日に買付が可能なため、2026年1月分の購入には間に合います。2月買付分から、クレカ積立の設定を行いましょう。

 

なお、NISA成長投資枠であれば、(1回限りの)スポット購入はいつでも発注できます。

 

Q10. 万が一、楽天証券が潰れた場合、楽天証券で保有していた銘柄はどうなりますか?

仮に楽天証券が破綻しても、保有していた株式や投資信託などの金融商品は、証券会社の資産とは分別して管理されているため、原則保護されます。

 

また、預り金(現金)については「投資者保護基金」により1,000万円まで補償されます。

 

■SBI証券のサポートデスク

 

【平日】 ※ガイダンス番号「3番」がNISA・投資信託

固定電話:0120-104-214(無料)

携帯電話:0570-550-104(有料)

受付時間:8時~17時(土日祝・年末年始を除く)

 

【土日】 ※NISA・投資信託専用

固定電話:0800-170-2888(無料)

携帯電話:03-6629-9719(有料)

受付時間:9時~17時(平日・年末年始を除く)

 

7. まとめ

新NISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、楽天証券からSBI証券に「株式・投資信託」を移管する方法と、楽天証券で開設しているNISA口座をSBI証券へ変更する方法を解説しました。

 

取引する金融機関をまとめると資産管理がしやすくなりますが、「ポイント還元率が下がったから」などの理由だけで安易に金融機関を乗り換えるのはおすすめしません。ポイント還元率は証券会社独自のサービスであり、今後も変更される可能性があります。

 

自分が信頼でき、長く付き合いたいと思える証券会社で、じっくり腰を据えて資産形成に取り組みましょう。

 

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