『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。
「投信マイレージ」はSBI証券のポイントサービスの一つで、投信保有残高に応じてポイントが毎月付与されます。
お得な制度ですが、貯めるポイントを複数から選べたり、銘柄によってポイント付与率が異なったりするので、初心者の方は混乱するかもしれません。
そこで本記事では、SBI証券の投信マイレージについて、
「何のポイントが貯まるの?」
「どれくらい貯まるの?」
「どうやって設定するの?」
という疑問をお持ちの方に、基本から設定方法までをわかりやすく解説します。
1.「SBI証券のポイントサービス」一覧
投信マイレージについて説明する前に、「SBI証券のポイントサービス」を「貯まる」「使う」に分けて紹介します。
投信マイレージは、SBI証券のポイントサービスの一つに過ぎません。
- 国内株式の購入
- 国内株式の入庫
- 投資信託の購入(クレカ積立)
- 投資信託の保有(投信マイレージ)
- SBIラップのおまかせ運用(SBIラップマイレージ)
- 金銀プラチナ購入(金銀プラチナマイレージ)
- 新規口座開設
- ご紹介(ポイント投資紹介プログラム)
- 投資信託の購入(ポイント投資)
SBI証券にはポイントについて「貯まる」と「使う(投資する)」の入口と出口が用意されており、ポイントサービスを上手く利用することで、現金の持ち出しを減らすことができます。
\ポイントが貯まるサービスは8つ/
2. SBI証券の投信マイレージとは?…仕組みを解説
本章では、投信マイレージの基本について解説します。なお、投信マイレージに限らず、SBI証券では貯まるポイントを次の6種類のなかから選ぶことができます。
- Tポイント
- Vポイント
- Pontaポイント
- dポイント
- JALのマイル
- PayPayポイント
2.1. 投資信託の保有残高に応じてポイントが貯まる
SBI証券の投信マイレージとは、投資信託の月間の平均保有金額に応じてポイントが付与されるサービスのことです。
ポイントは累積保有残高に対して還元されるので、SBI証券で投資信託を積立買付やスポット買付をすれば、売却しない限り、保有残高の増加とともに付与されるポイントも毎月アップしていきます。
2.2. ポイント付与率
SBI証券の投信マイレージの対象銘柄は大きく次の3つに分類され、ポイント付与率も異なります。
■投信マイレージの対象銘柄
- 通常銘柄
- 指定銘柄
- SBIプレミアムチョイス銘柄
※貯めるポイントが「JALのマイル」の場合は、付与率が半分になります
詳細はSBI証券の公式サイト「投信マイレージサービスポイント付与率(年率)一覧」にも載っていますが、ここで整理しておきましょう。
■投信マイレージで貯まるポイントの還元率
月間平均保有金額 |
1,000万円未満 | 1,000万円以上 |
---|---|---|
①通常銘柄 | 0.1% | 0.2% |
②指定銘柄 ※インデックスファンドが多い |
ファンドごとにSBI証券が定めた付与率 (概ね0.0175%~0.1%) |
|
③SBIプレミアムチョイス銘柄 ※アクティブファンドが多い |
0.15% | 0.25% |
■投信マイレージの対象外の投資信託
・MMF、中国F、MRF
・外貨建MMF ・ETF、REIT
・外国籍投資信託
・SBIラップ専用ファンド
・その他SBI証券が定めた銘柄
それぞれ解説します。
① 通常銘柄のポイント付与率
投信マイレージの通常銘柄のポイント付与率は、月間平均保有金額1,000万円を基準にして、次のように年率0.1%と0.2%に分かれます。
- 月間平均保有金額が1,000万円未満:0.1%(年率)
- 月間平均保有金額が1,000万円以上:0.2%(年率)
ちなみに、通常銘柄とは、このあと解説する指定銘柄とSBIプレミアムチョイス銘柄以外が該当します。
② 指定銘柄のポイント付与率
投信マイレージの指定銘柄はSBI証券が選定しており、資産形成に適している低コストのインデックスファンドが数多く含まれています。
指定銘柄のポイント付与率は年率0.0175%前後~0.1%前後のファンドが多く、通常銘柄より低く設定されています。
③ SBIプレミアムチョイス銘柄のポイント付与率
投信マイレージのSBIプレミアムチョイス銘柄もSBI証券が選定していますが、信託報酬(投資信託の運用や管理にかかる手数料)がインデックスファンドより高いアクティブファンドが対象となっています。
そして、ポイント付与率は月間平均保有金額1,000万円を基準にして次のように年率0.15%と0.25%に分かれており、通常銘柄の同基準より0.05%高く設定されています。
- 月間平均保有金額が1,000万円未満:0.15%(年率)
- 月間平均保有金額が1,000万円以上:0.25%(年率)
SBIプレミアムチョイス銘柄のなかには、アクティブファンドで人気の「ひふみプラス」(運営会社はレオス・キャピタルワークスが)も含まれています。
しかし、ポイント付与率が高いという理由だけでSBIプレミアムチョイス銘柄を買うのはおすすめしません。信託報酬がインデックスファンドより高いので、総合的に判断するようにしましょう。
2.3. 獲得できるポイントの計算式
投信マイレージで獲得できる1銘柄あたりのポイント数は、次の計算式で算出できます。
■投信マイレージで獲得できるポイントの計算方法(1銘柄あたり)
(月間平均保有金額×その銘柄の付与率)÷365日×ポイント付与対象月の実日数
上記は1銘柄しか保有していない場合の計算式であり、複数銘柄を保有していてポイント付与率が異なる場合は、その合計が投信マイレージで毎月付与されるポイントになります。
ただし、計算式を覚えてなくてもポイントは自動的に付与されて管理画面にも表示されるので、ご安心ください。
2.4. 簡易シミュレーション
ここまではポイント付与率を「%」でお伝えしましたが、実際にポイントがどれくらい貯まるのかイメージできている人は少ないと思います。
そこでここでは、ポイント付与率が0.022%(年率)の「SBI-V・S&P500インデックスファンド」を毎月33,333円、つみたてNISAで20年間運用したときに、投信マイレージで毎年どれくらいポイントが貯まるかをシミュレーションした結果を紹介します。
ただし、運用利回りを考慮するとシミュレーションが複雑になるため、投資元本に対して1年間で何ポイント貯まるかを簡易的に計算した結果となっています。利回り3~5%(年率)で運用できた場合は投資元本が増えるので、保有残高に応じて付与されるポイントは当然もっと増えます。
投信マイレージで貯まるポイントの簡易シミュレーション
経過年数 | 年末時点の 元本の合計 |
その年の獲得 ポイント数 |
---|---|---|
1年目 | 399,996円 | 47pt |
2年目 | 799,992円 | 135pt |
3年目 | 1,19,9988円 | 223pt |
4年目 | 1,599,984円 | 311pt |
5年目 | 1,999,980円 | 399pt |
6年目 | 2,399,976円 | 487pt |
7年目 | 2,799,972円 | 575pt |
8年目 | 3,199,968円 | 663pt |
9年目 | 3,599,964円 | 751pt |
10年目 | 3,999,960円 | 839pt |
11年目 | 4,399,956円 | 927pt |
12年目 | 4,799,952円 | 1,015pt |
13年目 | 5,199,948円 | 1,103pt |
14年目 | 5,599,944円 | 1,191pt |
15年目 | 5,999,940円 | 1,279pt |
16年目 | 6,399,936円 | 1,367pt |
17年目 | 6,799,932円 | 1,455pt |
18年目 | 7,199,928円 | 1,543pt |
19年目 | 7,599,924円 | 1,631pt |
20年目 | 7,999,920円 | 1,719pt |
合計 | 17,673pt |
ご覧のように、投信マイレージで20年間で貯まるポイントの合計は、約17,673ptになります。
ただし、先ほどもお伝えしたように、運用利回りを考慮していない試算なので、必ずこのポイントが獲得できることを保証したものではありません。元本割れをしたら、付与されるポイントも減ります。
あくまでも、1年間でどれくらいポイントが貯まるかをイメージするために参考にしてください。
2.5. ポイント付与日はポイントの種類によって異なる
投信マイレージのポイント付与日は、ポイントの種類によって次のように異なります。
- Tポイント、Pontaポイント、dポイント:原則翌月11日
- JALのマイル:翌月14日~17日ごろ
- Vポイント:翌月末ごろ
なお、VポイントはSBI証券と三井住友カードとの「仲介口座」で貯まるポイントのため、SBI証券ではなく三井住友カードからポイント付与されます。
\投資信託の保有でポイントが自動で貯まる/
3. SBI証券の投信マイレージのメリット
SBI証券の投信マイレージの基本を見てきたところで、他社の同様のサービスと比べて何が優れているのか、主なメリットを解説します。
■投信マイレージのメリット5つ
- 他社と比べてポイント付与率が総じて高い
- 保有コストの削減につながる
- クレカ積立とダブルでポイントが貯まる
- つみたてNISAでも貯まる
- 貯まったポイントで投資信託が買える
それぞれ解説します。
メリット①:他社と比べてポイント付与率が総じて高い
投信保有残高に対してポイントが貯まる他社の同様のサービスと比べると、SBI証券の投信マイレージのポイント付与率は総じて高いのが最大のメリットです。
SBI証券とマネックス証券、auカブコム証券の投信保有ポイントの付与率を、人気の投資信託5本で比べた結果が以下の表です。
主要ネット証券の投信保有ポイントを比較
ファンド名 | SBI証券 | マネックス証券 | auカブコム証券 |
---|---|---|---|
0.0326% | 0.03% | 0.005% | |
0.0351% | 0.03% | 0.005% | |
0.0175% | 0% | 0.03% | |
0.05% | 0.03% | 0.005% | |
0.05% | 0.03% | 0.005% |
ご覧のように、SBI証券のポイント付与率は3社のなかで最も高くなりました。全銘柄とは限りませんが、概ねこの傾向があります。
そのため、積立投資に限らず、たとえば1,000万円といったある程度まとまったお金を何かで運用したい場合は、SBI証券で投資信託を一括購入すれば、他社より多くのポイントを獲得できる可能性が高くなります。
ちなみに、SBI証券と並ぶ人気の楽天証券は、各基準残高に達したタイミングにつきポイントが1回しか付与されないので、先ほどの表の比較対象から外しています。
【朗報】「投信残高ポイントプログラム」が一部復活!
2023年10月27日より、投資信託の月間平均保有残高に対して楽天ポイントを付与する「投信残高ポイントプログラム」が復活。
対象は楽天・プラスシリーズの6本だけですが、信託報酬が低く設定されているので、ポイント還元分を考慮した「実質コスト」は、同じ指数に連動するファンドと比べて安くなっています。
新NISA口座はもちろん、課税口座(特定口座・一般口座)で保有している投信残高も対象なので、楽天証券で対象のファンドを購入すると、残高の増加とともに着実にポイントを獲得できます。
なお、一定の金額に到達した場合のみ所定の楽天ポイントが付与される既存のプログラムの“残高”に、楽天・プラスシリーズの保有分を含めることはできません。
メリット②:保有コストの削減につながる
投資信託を保有していると、保有残高に対して信託報酬がかかります。しかし、投信マイレージによるポイント還元があると、その分だけ実質的な保有コストを削減できます。
信託報酬が低いファンドは投信マイレージのポイント付与率も低いので、投信マイレージだけで信託報酬分をペイすることはできませんが、コストを最小限にすることでリターンの最大化にもつながります。
メリット③:クレカ積立とダブルでポイントが貯まる
SBI証券で三井住友カードを使って投資信託の毎月の積立額をクレカ決済すると、カードの種類に応じて0.5~最大5.0%のポイントが付与されます※。
※ 2024年9月10日(火)積立設定締切分(2024年10月1日(火)買付分)までのポイント付与。以降は対象カードごとのカードご利用金額などに応じたポイント付与率になります。また、三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、プラチナプリファードの新規入会&利用特典、継続特典の付与条件であるご利用金額の集計対象となりません。
クレカ積立時にもポイントが付与されるので、ダブルでお得。ただし、クレカ積立時に貯まるポイントはSMBCのグループのVポイントだけなのに対して、投信マイレージで貯まるポイントはTポイント、Vポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル、PayPayポイントの6種類から選ぶことができます。
メリット④:NISAでも貯まる
SBI証券の投信マイレージは、NISA口座(新NISAもOK)で保有している投資信託も対象になります。そのため、非課税の恩恵を受けながら、投信保有ポイントも獲得することができます。
メリット⑤:貯まったポイントで投資信託が買える
SBI証券では、貯めたポイントを1ポイント=1円として投資信託の購入に充てることができます。
ただし、SBI証券でポイント投資が可能なのはTポイントとPontaポイントとVポイントのみで、dポイントとJALのマイル、PayPayポイントは対象外です。
\NISAの銘柄数はトップクラス/
4. SBI証券の投信マイレージのデメリット
投信マイレージはSBI証券の独自のサービスで、投信保有残高に対してポイントを付与してくれるものなので、特にデメリットはありません。
強いて挙げるとすれば、銘柄によってポイント付与率がバラバラで、制度がやや複雑な点があります。
しかし、ユーザーはメインポイントを設定するだけであとは自動で付与してくれるので、特に手間はありません。少しでも多くのポイントを還元するためにSBI証券が銘柄ごとに細かく調整した結果だと考えると、納得がいきます。
投信保有ポイントの付与は、すべてのネット証券で実施しているサービスではないことを忘れてはいけません。
5.「Vポイント」と「Tポイント」はどっちのほうがおすすめか?
SMBCグループの共通ポイントとして勢力を強めている「Vポイント」と、楽天ポイントに続いて発行量2位の「Tポイント」。2つのポイントは2024年春を目途に統合される予定ですが、SBI証券で貯めるポイントは、現時点ではどちらかしか選べません。
それでは、ポイント投資も可能なVポイントとTポイントは、SBI証券の投信マイレージで貯めるならどっちのほうがおすすめでしょうか?
結論からお伝えすると、自分がよく利用する店やサービスで貯まるポイントを選ぶのが基本です。しかし、国内株式の現物取引をする方や、SBI証券で獲得するポイントを統一したい方は、Vポイントのほうがおすすめです。
詳しく解説します。
5.1.「国内株式手数料マイレージ」はVポイントのほうが還元率が高い
SBI証券のポイントサービスには、投信マイレージの他にも「国内株式手数料マイレージ」があります。
これは、①SBI証券の手数料プランの1つ「スタンダードプラン」と②「PTS取引(夜間取引)」の国内株式手数料の月間合計金額に対してポイントが付与されるサービスです。
そして、Tポイントは月間合計手数料の1.1%が還元されるのに対して、Vポイントは3.0%が還元されるので、国内株式手数料マイレージだけならVポイントのほうがお得になります(投信マイレージのポイント付与率は同じ)。
VポイントとTポイントのコース比較
そのため、日本株の現物取引を頻繁にする方はメインポイントにVポイントを選んだほうが、より多くのポイントを獲得できるチャンスがあります。
ただし、報告書の受取方法を「郵送」から「電子交付」に切り替えるだけで国内株式の売買手数料が無料になる「ゼロ革命」が2023年10月よりスタートしたことにより、国内株式手数料マイレージでポイントを獲得する意味が薄れました。
5.2.「クレカ積立」と「投信マイレージ」で貯まるポイントを統一するならVポイント
繰り返しになりますが、SBI証券で貯まるポイントは、クレカ積立時はVポイント一択ですが、投信保有時は6種類から選ぶことができます。
そのため、
「クレカ積立時と投信保有時に貯まるポイントが違うと面倒」
「貯まるポイントは1つにまとめたい」
「普段からVポイントを貯めている」
という方は、メインポイントにVポイントを選ぶことをおすすめします。
なお、VポイントからTポイントに交換することも可能ですが、1ポイント=0.8円の価値に下がってしまいます。
\Vポイントを集中して貯めるなら/
6. SBI証券の投信マイレージで貯まるポイントの設定方法
投信マイレージで貯まるポイントを設定するには、SBI証券の口座を開設後、「メインポイント設定」を行います。
手続きはPCサイトから行う必要があり、スマートフォンサイトからはできません。しかし、スマホからPCサイトに接続すれば設定可能なので、ご安心ください。
SBI証券の口座を持っていない方は、『SBI証券の口座開設の流れ…かかる日数や注意点、キャンペーンを解説』を参考にして開設しましょう。口座開設は無料で、オンライン申し込みであれば最短で翌営業日から取引を始めることもできます。
すでに口座を持っている人は、ログインすると、「口座状況」の画面が出てきます。ここで、「メインポイントを選ぶ>」をクリックしましょう。
すると、「ポイントサービス」の画面に切り替わるので、「SBI証券ポイントサービス」の申し込みをします。なお、すでに何らかポイントを設定している場合は、「メインポイント設定」から変更できます(ここでは「Tポイント」を設定済)。
「設定可能なポイント」のなかから、貯めたいポイントの「利用を開始する>」をクリックしましょう。
規約が表示されるので、目を通したら「上記の内容を確認し同意いたしました」にチェックを入れます。そして、取引パスワードを入力して「同意して認証する>」に進んでください。
これで、設定は完了です。ポイントによっては、ポイントカードを登録する画面が出てくるので、このタイミングで確実に連携しておきましょう。
次の画像のように、「お手続きが完了しました。お持ちのTポイントをご利用いただけます」と表示されたら、ポイントが貯まるようになります。
メインポイントの設定をしないとポイントは付与されないので、必ず登録するようにしてください。
\貯められるポイントの種類は6種類/
7. よくある質問
最後に、SBI証券の投信マイレージに関するよくある質問に5つ回答します。本文と重複する内容もありますが、復習のためにもお役立てください。
Q1. SBI証券の投信マイレージで貯まったポイントはいつ付与されますか?
投信マイレージのポイント付与日は、ポイントの種類によって次のように異なります。
- Tポイント、Pontaポイント、dポイント:原則翌月11日
- JALのマイル:翌月14日~17日ごろ
- Vポイント:翌月末ごろ
なお、Vポイント以外のポイント付与日が休日の場合は、翌営業日に付与されます。Vポイントの付与日が休日の場合は、前後どちらかの営業日に付与されます。
Q2. SBI証券の投信マイレージは、つみたてNISAでもポイントは貯まりますか?
つみたてNISAで購入した投資信託の保有残高も、投信マイレージの対象になります。
Q3. SBI証券の投信マイレージは、iDeCoでもポイントは貯まりますか?
iDeCoで購入した投資信託の保有残高は、投信マイレージの対象外です。iDeCoは国の年金制度の一種なので、証券会社の独自のサービスによる差別化が難しいのが理由です。
Q4. SBI証券の投信マイレージは「レバナス」も対象ですか?
「レバナス」とは、レバレッジ(=てこの原理)を効かせて、「NASDAQ100指数」の値動きの2倍程度になることを目指すように設計された投資信託の略称です。
SBI証券の投信マイレージでは、現在3本あるレバナスの投資信託のうち「auAMレバレッジ NASDAQ100」のみ対象となっており、ポイント付与率は年率0.05%です。
Q5. SBI証券の投信マイレージが改悪されたって本当ですか?
一部のネット記事やYouTubeチャンネルで、「SBI証券の投信マイレージが改悪された」と話題になった時期がありました。これは、信託報酬の引き下げに伴って一部の銘柄のポイント付与率を調整したもので、信託報酬からポイント付与率を引いた実質コストはほとんど変わっていません。
8.まとめ
この記事では、SBI証券の投信マイレージについて解説しました。
ポイント付与率が他社より総じて高いので、SBI証券で投資信託で資産運用を始めると、価格の上げ下げに関係なく、保有残高の増加とともに毎月付与されるポイントも着実に増えていくのは大きなメリットです。
ただし、ポイントの付与率の引き下げなどのサービス変更もあり得るので、長期的な価格の上昇が見込まれる投資信託を毎月コツコツ買う方法を基本にし、“ポイント還元はおまけ”程度に考えて資産形成に取り組むことが大切です。
本記事を参考にして、SBI証券でポイント獲得の恩恵を受けながら将来のお金の不安に備えて準備を始めましょう。
\新NISA口座にもおすすめ/
グループ全体の口座数が1,100万を突破し、個人投資家に人気のSBI証券。SGO編集部では、SBI証券の社員に独占取材をして、同社の魅力をたっぷり伺いました。
2023年9月30日発注分から実施している「国内株式売買手数料の無料化」についても言及しているので、『【SBI証券社員インタビュー】「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、オンライン総合証券が取り組んでいること』からぜひご覧ください。