楽天証券では、楽天ポイントを使って4つの金融商品に投資できます。メリットやデメリット、「楽天ポイント運用」との違い、つみたてNISAでの設定方法、おすすめ銘柄、新しいNISAに備えた筆者の実際の積立設定状況などを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
楽天証券の「ポイント投資」のやり方…デメリットやつみたてNISAの設定方法も解説

『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。

ポイント投資とは、貯めたポイントを利用して証券会社で金融商品の購入ができるサービスです。

 

なかでも楽天証券の「楽天ポイント投資」は先駆け的な存在で、楽天市場でのネットショッピングや会計時の楽天カードの提示で貯まった楽天ポイントで投資信託などを買うことができます。

 

本記事では、

 

「楽天証券のポイント投資ってどうなの?」

「つみたてNISAでも使えるって聞いたけど、設定方法を知りたい」

「楽天ポイント投資で気を付けることは?」

 

という疑問をお持ちの方に、自身も楽天証券で楽天ポイント投資を実践している筆者が、楽天証券のポイント投資の活用方法をお伝えします。

 

最後まで読めば、楽天証券でお得に資産運用をする方法がわかります。

 

1.「楽天証券のポイント投資」のサービス概要

楽天証券のポイント投資とは
(引用:楽天証券

 

「楽天ポイント投資」は、楽天グループのサービスを利用して貯まった楽天ポイントで投資ができるサービスです。

 

対象の商品は、次の4つ。

 

 

投資信託や国内株式の購入にポイントを利用できるサービスは他社にもありますが、米国株式とバイナリーオプションにもポイント投資ができるのは楽天証券だけです。

 

しかし本記事では、初心者が取引をしやすい「投資信託」を楽天ポイントで買う方法を中心に解説していきます。

 

1.1. 楽天証券のポイント投資(投資信託)の概要

(楽天証券公式YouTubeチャンネル『動画でわかる!ポイント投資(投資信託)ってなに?』)

 

まずは、楽天証券のポイント投資の概要を押さえましょう。

 

■「ポイント投資(投資信託)」の概要

概要

楽天証券での投資信託の購入代金に楽天ポイントを利用できる。

(全額または一部)

対象ポイント

・楽天ポイント ※期間限定ポイントは利用不可

・楽天証券ポイント

ポイント利用単位

1ポイント1円から利用可能。

ただし、各投資信託の銘柄の最小申込単位に準じる(100円以上1円単位より)。

対象サービス

・投資信託の積立注文(つみたてNISAもOK)

・投資信託のスポット購入(金額指定のみ)

対象銘柄

楽天証券で取り扱っている投資信託(2,600本以上)

対象口座

特定口座・一般口座・NISA口座・つみたてNISA

※ジュニアNISA、iDeCo口座は対象外

 

楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があり、違いは次の通りです。

 

■「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の違い

 

  • 通常ポイント…有効期限は最後にポイントを獲得した月を含めた1年間だが、期間内に一度でもポイントを獲得すれば期限が延長される楽天ポイントのこと。
  • 期間限定ポイント…期限が決まっている楽天ポイント。付与された翌月末までに使わないと無効になる。

 

ちなみに、「楽天」の名前がつくポイントには「楽天ポイント」と「楽天証券ポイント」の2種類があります。

 

後述しますが、楽天証券の「楽天ポイントコース」では「楽天ポイント」、「楽天証券ポイントコース」では「楽天証券ポイント」が貯まります。

 

ややこしいですが、後者の「楽天証券ポイント」は利用方法が限られるので、基本的には「楽天ポイントコース」で「楽天ポイント」を貯める設定にしておけば問題ありません(コースの設定方法は3章で解説)。

 

 

1.2. 楽天証券の「ポイント投資」と「ポイント運用」の違い

楽天証券の「ポイント投資」と「ポイント運用」の違い
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天グループには「楽天ポイント投資」の他にも「楽天ポイント運用」というサービスがあり、注意が必要です。

 

■「ポイント投資」と「ポイント運用」の違い

 

  • ポイント投資…ポイントで投資信託などを購入できるサービス
  • ポイント運用…運用の疑似体験ができるサービス

 

違いを比較表で見てみましょう。

 

■「楽天ポイント投資」と「楽天ポイント運用」の比較

  楽天ポイント投資 楽天ポイント運用
運営元 楽天証券 楽天PointClub
運用・投資形態 楽天証券が現金に換えて投資 ポイントのまま運用
運用・投資対象 ・投資信託
・国内株式(現物取引)
・米国株式(現物・円貨)
・バイナリーオプション
・アクティブコース
・バランスコース
最低利用ポイント 100ポイント
利用できる
楽天ポイント
通常ポイント
※期間限定ポイントは利用不可
積立買付 ×
現金との併用 ×
SPU 対象 対象外
引き出し方 現金で引き出し ポイントで引き出し
口座開設 必要 不要
※楽天IDは必要
解説ページ 詳細を見る 詳細を見る

※SPU(スーパーポイントアッププログラム):楽天のサービスを使えば使うほど楽天市場でのポイント還元率がアップするプログラム

 

このように、「楽天ポイント運用」は楽天証券の口座がなくても気軽に始められますが、あくまでも運用の疑似体験なので、ある程度の投資経験がある方には物足りないかもしれません。

 

どちらも100ポイントからの利用なので、将来的につみたてNISAやiDeCoで資産運用をすることを検討している方は、この機会に口座を開設して「ポイント投資」から始めることをおすすめします。100円(100ポイント)は勉強代だと割り切って、少しでも早く実際の金融商品に触れることが大切です。

 

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2.「楽天証券のポイント投資(投資信託)」のメリット・デメリット

「楽天証券のポイント投資(投資信託)」のメリット・デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この章では、楽天証券のポイント投資の主なメリットとデメリットを見ていきます。

 

2.1. 楽天証券のポイント投資のメリット

楽天証券のポイント投資のメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券ポイント投資の主なメリットは、次の3つです。

 

■「楽天ポイント投資」のメリット

  1. 少額から分散投資ができる
  2. つみたてNISAにも利用できる(積立買付OK)
  3. 楽天市場でのポイント還元率がアップする(SPUの対象)

 

それぞれ解説します。

 

メリット①:手元資金がなくても少額から分散投資ができる

メリット①:手元資金がなくても少額から分散投資ができる
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「投資に興味はあるがお金がない」という理由で、なかなか資産形成に取り組めない方もいるはずです。

 

しかし、ポイント投資なら現金を使わず手元資金ゼロで気軽に投資を始められます。そして、世界中の株式に投資をするタイプの投資信託なら、100ポイント(100円)からアップル、アマゾン、マイクロソフトなどの大企業に分散投資ができます。

 

メリット②:つみたてNISAにも利用できる(積立買付OK)

メリット②:積立nisaにも利用できる(積立買付OK)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「つみたてNISA(ニーサ)」は、少額による「長期・積立・分散投資」を支援するために始まった非課税制度です。

 

毎年40万円まで積み立てが可能で、最大20年間、合計800万円までの投資で得た利益と、投資信託から出る分配金が非課税になるのが特長です。

 

■つみたてNISAの変更点

2023年1月1日より、つみたてNISAは2023年1月1日時点で18歳以上であれば口座開設が可能になりました。以前は20歳以上が対象でしたが、2022年4月に成人年齢が引き上げられ、従来よりも早く資産形成に取り組むことができます。

また、2024年からの新しいNISAでは現行のつみたてNISAは「つみたて投資枠」として引き継がれ、現在の3倍の年間120万円(生涯投資枠は1,800万円)まで積立投資ができるようになります。さらに、非課税期間が無期限化されることから、開始タイミングに関係なく非課税の恩恵を受けながら腰を据えて資産形成を始められます。

 

楽天証券のポイント投資は積立買付もできるので、つみたてNISAの毎月の積立額の全額または一部に楽天ポイントを充てることも可能です(iDeCoではポイント投資は不可)。

 

メリット③:1P以上をポイント投資すると、SPUが最大+1倍になる

メリット③:1P以上をポイント投資すると、SPUが最大+1倍になる
(引用:楽天証券

 

楽天証券で1P以上を利用してポイント投資をすると、楽天市場での買い物の還元率がアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になり、次のように当月のポイント還元率がアップします。

 

  1. 当月合計30,000円以上を国内投資信託にポイント投資:+0.5倍(+0.5%)
  2. 当月合計30,000円以上を米国株式(円貨決済)にポイント投資:+0.5倍(+0.5%)

 

楽天証券と楽天銀行の口座を連携(=「マネーブリッジ」)することが条件ですが、上の2つの条件を達成すると、その月の楽天市場での買い物のポイント還元が最大+1倍(+1%)になります。

 

ただし、2つ目の米国株式は積立投資ではなく個別株投資が条件になるので、初心者にはハードルが高めです。

 

そのため、SPUで楽天ポイントの還元率を上げたい人は無理せず、ポイントと現金を合わせて30,000円以上を国内投資信託に投資をすることで+0.5倍(+0.5%)を達成することを目指しましょう。

 

その際、楽天ポイントの利用は最低1P以上でOKで、次のようにポイントと現金を組み合わせて30,000円分以上のポイント投資をすれば、SPUの条件をクリアできます。

 

楽天証券のポイント投資でSPUの対象となるケース
(引用:楽天証券

 

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2.2. 楽天証券のポイント投資のデメリット

楽天証券のポイント投資のデメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリットの次は、楽天証券でポイント投資をするときの注意点を3つお伝えします。

 

■「楽天ポイント投資」のデメリット

  1. 期間限定ポイントは投資できない
  2. ポイント投資分にはポイントが付与されない
  3. 利用できるポイント数に上限がある

 

それぞれ解説します。

 

デメリット①:期間限定ポイントは投資できない

デメリット①:期間限定ポイントは投資できない
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

前述したように、楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。そして、楽天証券のポイント投資で利用できるのは通常ポイントだけで、期間限定ポイントは利用できません。

 

■補足

期間限定ポイントの有効期限は1ヵ月あまりしかないうえ、楽天市場での買い物には利用できず、使い道が限られます。

楽天ポイントカード加盟店のコンビニやドラッグストア、マクドナルドをはじめ、楽天モバイル楽天ひかり楽天ふるさと納税などの楽天グループのサービスで利用できるので、期限内に忘れずに使い切りましょう。

 

デメリット②:ポイント投資分にはポイントが付与されない

デメリット②:ポイント投資分にはポイントが付与されない
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券で毎月30,000円を楽天カード(または楽天キャッシュ)で積立買付する場合、たとえば1,000円分をポイント利用すると、30,000円に対してではなく、残りの29,000円に対して楽天ポイントが付与されます。

 

ポイント投資分にはポイントは付与されないので、知っておきましょう。

 

デメリット③:利用できるポイント数に上限がある

デメリット③:利用できるポイント数に上限がある
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券のポイント投資で利用できるポイント数には上限があり、楽天市場での会員ランクに応じて次のようになっています。

 

■楽天ポイントの利用可能上限

  ダイヤモンド会員以外 ダイヤモンド会員
積立注文の場合 3万ポイント/1日 50万ポイント/1日
スポット購入の場合 3万ポイント/1注文 50万ポイント/1注文
1ヵ月あたりの利用上限 10万ポイント 50万ポイント

 

ただし、ポイント投資だけで将来のお金の不安を解消することはそもそも難しい話です。

 

ダイヤモンド会員以外で月に3万ポイント(3万円分)もポイント投資ができれば十分なので、あくまでも現金をベースにして、補助的に楽天証券のポイント投資を活用するようにしましょう。

 

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3. 楽天証券のつみたてNISA…ポイント投資の設定のやり方【画像解説】

楽天証券のつみたてNISA…ポイント投資の設定のやり方【画像解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券のポイント投資について把握できたら、実際に利用設定をしてみましょう。

 

ここでは、つみたてNISA口座で33,333円分の投資信託を楽天カードで決済し、そのうち1Pだけをポイント投資することで「SPUの+0.5倍(+0.5%)」を達成する方法を紹介します。

 

なお、楽天証券のポイント投資でSPUを達成するためには、楽天銀行の口座をして、マネーブリッジの設定をしておく必要があります。未設定の方は、『楽天証券のマネーブリッジ…楽天銀行との入出金を簡単にする方法とは』を参考にして設定しておきましょう。

 

ポイント投資の流れは、以下の通りです。

 

■「楽天ポイント投資」の流れ

  1. 現在のポイントコースを確認する(楽天ポイントコース)
  2. 積立設定する投資信託の注文画面に進む
  3. 引落方法と積立指定日を選ぶ(楽天カードクレジット決済)
  4. 積立金額を入力する
  5. 【重要】ポイント利用設定をする
  6. 分配金コースを選択する(再投資型)
  7. 口座を選択する(つみたてNISA口座)
  8. 目論見書と約款を確認する
  9. 注文内容を確認する
  10. 暗証番号を入力して注文を確定する

 

順番に解説します。

 

STEP1:現在のポイントコースを確認する(楽天ポイントコース)

SPUを達成するためには、「楽天ポイントコース」を選択しておく必要があります。

 

楽天証券にログインしたら、右上の「マイメニュー」>「お客様情報の設定・変更」内の「ポイント設定・SPU」をクリックしてください。

 

「マイメニュー」から「お客様情報の設定・変更」内の「ポイント設定・SPU」を選ぶ

 

「ポイント設定・SPU」の画面が表示されたら、現在のコースを確認しましょう。もし「楽天証券ポイントコース」になっていたら、「コース変更する」をクリックして、「楽天ポイントコース」にしてください。

 

「ポイント設定・SPU」の画面

 

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STEP2:積立設定する投資信託の注文画面に進む

上部メニューの「つみたてNISA・NISA」から、積立設定する投資信託を探して注文画面に進みましょう。

 

積立設定する投資信託の注文画面に進む

 

ここでは、個人投資家に人気の投資信託の1つである「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を、つみたてNISA口座で積立設定をします。

 

なお、ファンドを探して積立画面に進む方法は1つではありません。長期運用に適した銘柄選びのコツや、注文画面に進む方法は、『楽天証券のつみたてNISAの始め方と買い方、積立設定のやり方を解説』を参考にしてください。

 

 

STEP3:引落方法と積立指定日を選ぶ(楽天カードクレジット決済)

該当ファンドの積立注文画面に進んだら、「引落方法と積立指定日を選択」の項目で、引落方法として「楽天カードクレジット決済」を選択します(クレカ積立の場合の積立指定日は「毎月1日」のみ)。

 

引落方法と積立指定日の選択

 

なお、楽天証券には楽天カード以外にも電子マネー「楽天キャッシュ」による決済方法もあります。

 

楽天カード決済も楽天キャッシュ決済も月5万円ずつ投信積立ができるので、併用すると、楽天証券なら毎月最大10万円までポイント還元の恩恵を受けながらキャッシュレスで投信積立ができます。

 

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STEP4:積立金額を入力する

次に、毎月の積立金額を入力します(最低100円以上)。

 

つみたてNISAの年間の積立金額の上限は400,000円と決められているので、ここでは、12(ヵ月)で割った毎月の上限にあたる33,333円を入力します。

 

積立金額の設定

 

 

STEP5:ポイント利用設定をする

次に、ポイント投資の利用設定をしましょう。「設定する」をクリックしてください。

 

ポイント利用設定状況

 

「ポイント利用設定」の画面が出てくるので、「利用する」を選んで、利用するポイント数を設定しましょう。

 

ポイント利用設定


楽天証券の投資信託をSPUの対象にするためには最低1ポイントの利用が必要なので、ここで毎月の利用上限を1ポイントに設定します。

 

 

STEP6:分配金コースを選択する(再投資型)

分配金コースは、分配金(株式の配当金のようなもの)を自動で再投資する「再投資型」を選びます。

 

分配金コースを選択する(再投資型)

 

ただし、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の分配金は元々受け取ることができず、自動で再投資されるので、ここでは関係ありません。

 

 

STEP7:口座を選択する(つみたてNISA口座)

口座区分は、「つみたてNISAで注文」を選びます。

 

口座を選択する(つみたてNISA口座)

 

つみたてNISA口座で積立設定をしない場合は、自分で確定申告をしなくて済む「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶことをおすすめします。

 

 

STEP8:目論見書と約款を確認する

「目論見書(投資信託の説明書のようなもの)」と「約款」に目を通したら、「同意して次へ」をクリックします。

 

 

STEP9:注文内容を確認する

積立注文の内容を必ず確認しましょう。

 

 

STEP10:暗証番号を入力して注文を確定する

注文内容に間違いがなければ取引暗証番号を入力し、「注文する」をクリックしてください。

 

次のように、「積立設定を受け付けました」と表示されたら完了です。

 

積立注文の完了画面

 

初回買付日に引き落とされるのを確認したら、あとは年に数回ログインして積立残高をチェックする程度で、基本的に“ほったらかし”で大丈夫です。

 

 

【新NISA対策】筆者の楽天証券の投信積立設定

筆者は、楽天証券で次のように毎月100,500円分の投資信託を積立買付して資産形成に取り組んでいます。

 

筆者の楽天証券での積立設定一覧の実際の画面

 

整理すると、次のようになります。

 

■筆者の楽天証券での投信積立の設定状況

口座 ファンド名 決済方法 積立額
つみたて
NISA

eMAXIS Slim 全世界株式
(オール・カントリー)

楽天カード
(一般カード)
33,333円
特定口座 16,667円
特定口座 楽天キャッシュ 50,000円
特定口座 楽天ポイント 1P
現金 499円

 

ご覧のように、楽天カード決済以外にも楽天キャッシュで月5万円を積立買付しています。楽天カードから楽天キャッシュにチャージするときにも0.5%のポイントが還元されるので、月10万円の積み立てなら、毎月500Pの楽天ポイントを獲得できます。

 

筆者はそれをなかったものだと思って、楽天ポイント1Pに現金499円を足して500円分をポイント投資に回しており、(ポイントがポイントを生む)複利運用をしています。

 

ちなみに、2024年からの新NISA制度では、投資信託での運用が中心の現在のつみたてNISAは「つみたて投資枠」として引き継がれ、毎月10万円(年間120万円)まで投信積立ができるようになります。それに合わせて、現在はつみたて口座と特定口座に分けて積立設定している10万円分はそのまま「つみたて投資枠」に集約して運用する予定です。

 

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4. 楽天証券のポイント投資でおすすめの銘柄7選【つみたてNISAも対象】

楽天証券の積立NISA…おすすめ銘柄(投資信託・ファンド)7選
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券でポイント投資をする方法がわかっても、銘柄選びで悩む人は多いと思います。

 

そこで本章では、ポイント投資に限らず、楽天証券のつみたてNISAで積立設定できる銘柄のなかから、資産形成に適したおすすめのファンドを厳選して9本紹介します。つみたてNISAの銘柄選びのコツは『楽天証券のつみたてNISA…おすすめ9銘柄と組み合わせ【初心者必読】』で説明しているので、参考にしてください。

 

なお、基準価額や純資産などは、ウェルスアドバイザー株式会社の2023年12月27日時点の数字です。

 

①「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
基準価額 24,075円
純資産額 2兆9,317.07億円
信託報酬(税込) 0.05775%
トータルリターン +35.21%(1年)、+19.47%(3年)、+17.40%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
愛称は『オルカン』。日本を含む47ヵ国の先進国と新興国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位が日本、3位がイギリス。
2024年2月29日に、中国株を66銘柄除外&インド株を5銘柄追加し、構成銘柄の入れ替えを実施。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、5年連続で1位を獲得。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

②「楽天・全世界株式インデックス・ファンド

ファンド名 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
基準価額 23,209円
純資産額 4,584.15億円
信託報酬(税込) 0.192%
トータルリターン +33.38%(1年)、+18.54%(3年)、+16.75%(5年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色

愛称は『楽天・VT』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」
「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)」を通じて、日本を含む先進国・新興国などの全世界の株式約8,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資する。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、17位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

③「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 28,567円
純資産額 4兆1,250.78億円
信託報酬(税込) 0.09372%
トータルリターン +42.56%(1年)、+24.94%(3年)、+21.44%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
S&P500インデックスマザーファンドへの投資を通じて、米国企業500社に投資する。
投資先の割合は、1位がアップル、2位がマイクロソフト、3位がアマゾン。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、3位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

④「楽天・全米株式インデックス・ファンド

ファンド名 楽天・全米株式インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
基準価額 29,136円
純資産額 1兆4,467.23億円
信託報酬(税込) 0.162%
トータルリターン +40.52%(1年)、+22.64%(3年)、+20.40%(5年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色 愛称は『楽天・VTI』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を通じて、
米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できる。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、11位にランクイン。
お笑い芸人の厚切りジェイソン氏が、著書で同ファンドを紹介したことでも話題に。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑤「eMAXIS Slim先進国株式インデックス

ファンド名 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 29,179円
純資産額 6,978.41億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +37.15%(1年)、+22.25%(3年)、+19.14%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
日本を除く世界の主要先進国(22ヵ国・地域)の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、6位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑥「ニッセイ外国株式インデックスファンド

ファンド名 ニッセイ外国株式インデックスファンド
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 38,553円
純資産額 6,904.37億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +37.13%(1年)、+22.18%(3年)、+19.10%(5年)、+13.64%(10年)
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
ファンドの特色 2013年12月10日に設定され、同タイプのファンドとしては長い運用実績をもつ。
日本を除く世界の主要先進国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、2位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑦「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」

ファンド名 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
資産クラス バランス型
連動する指数 バランス型なのでなし(合成指数)
基準価額 16,171円
純資産額 2,624.62億円
信託報酬(税込) 0.143%
トータルリターン +16.68%(1年)、+8.65%(3年)、+8.03%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。8つの資産
「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内REIT」「先進国REIT」
に12.5%ずつ均等に投資(ロシアは除外)するのが特徴で、ミドルリスク・ミドルリターンの運用成績を目指す。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、9位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

1本のファンドでも何百や何千という企業に分散投資ができているので、無理をして複数の銘柄を選んでポートフォリオ(資産配分)を組む必要はないというのが筆者の考えです。

 

迷ったら、上記のなかから1本を選んで積立設定をしましょう。

 

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5. 楽天証券のポイント投資で「ポイントを現金化」する方法

楽天証券のポイント投資でポイントを現金化する方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイントは、楽天グループのサービスだけでなく、楽天ポイントカード加盟店などで1ポイント=1円で現金と同じように利用できます。しかし、ポイントを店舗で使わずに、そのまま現金化したいという人もいるはずです。

 

そのような人におすすめなのが、債券型の投資信託をポイントで購入し、売却して現金を出金する方法です。

 

「投資信託は価格が変動するから、損することもあるのでは?」

 

と思う方もいるかもしれませんが、株式型の投資信託とは違い、債券型の投資信託は数日で価格が数十%も変動することはほぼありません。

 

たとえば、次のチャートの「eMAXIS Slim国内債券インデックス」のような日本国債に投資する投資信託であれば、直近1ヵ月の値動き幅は200円程度です。

 

「eMAXIS Slim日本国債インデックス」の基準価額チャート
■「eMAXIS Slim日本国債インデックス」の基準価額チャート (引用:マネックス証券

 

信託報酬(投資信託の運用や管理にかかるコスト)は必ずかかるので、完全に手数料無料でポイントを現金化できるわけではありません。ただし、「eMAXIS Slim国内債券インデックス」の信託報酬はわずか0.132%(年率)なので、この分は換金手数料と割り切って考えましょう。

 

どうしてもポイントを現金化したい人は、この方法をお試しください。

 

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6. よくある質問

楽天証券のポイント投資に関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、楽天証券のポイント投資に関するよくある質問に3つ回答します。

Q1. 楽天証券のポイント投資では「米国株」も買えますか?

楽天証券では2021年12月より、米国株へのポイント投資もできるようになりました。詳しくは、公式サイト「ポイント投資(米国株式)」をご覧ください。

 

また、2022年4月には米国株もSPUの対象に加わり、1P以上を使って合計30,000円以上を米国株式(円貨決済)にポイント投資をすると、当月の楽天市場での還元率が+0.5倍(+0.5%)アップするようになりました。

 

Q2. 楽天証券のポイント投資でポイントが不足していると、SPUはどうなりますか?

ポイント不足分は現金での購入に切り替わり、設定通りに積立注文は執行されます。しかし、0ポイントの状態だと、1P以上利用するというSPUの条件を満たしていません。

 

当月のSPUの条件を達成したい場合は、合計30,000円以上の投資信託をポイントを利用してスポット購入することによって、SPUの条件を満たすことができます。

 

Q3. 楽天証券のポイント投資をやめる方法を教えてください。

楽天証券にログインしたら、右上の「マイメニュー」>「お客様情報の設定・変更」内の「ポイント設定・SPU」をクリックしてください。

 

楽天証券のポイント投資をやめる方法の説明

 

すると、下のほうに「ポイント利用設定」があるので、「設定する」をクリックしましょう。

 

ポイント利用設定

 

「ポイント利用」を「利用しない」に設定すると、ポイント投資がストップします。

 

ポイント利用をしないに設定する

 

7. まとめ

楽天証券のポイント投資のまとめ
(※写真はイメージです/PIXTA)
 

この記事では、楽天証券のポイント投資について解説しました。

 

ポイント投資は初心者が投資を始めるきっかけにはなりますが、ポイント投資だけで将来安心して暮らせるお金を手に入れることは難しいです。

 

そのため、ポイント投資に慣れたら今度は自分のお金を使って「つみたてNISA」や「iDeCo」、「単元未満株取引(かぶミニ®)」にも挑戦して、徐々にステップアップしていくことをおすすめします。

 

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