楽天証券の総合口座を保有していると、日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で利用できます。本記事では、楽天ユーザーで証券会社出身の編集者が、スマホアプリとパソコンを使って日経新聞の記事を読む方法を、初心者にもわかりやすく解説します。
楽天証券で日経新聞を読むには?無料の「日経テレコン(楽天証券版)」の使い方を紹介

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投資をするにあたり、情報収集は欠かせません。しかし、世の中には情報があふれており、どれを参考にすべきか迷う人も多いでしょう。

 

そこで本記事では、

 

「信用できる媒体で情報収集をしたい」

「なるべくお金をかけずに情報収集をしたい」

「証券会社のツールで情報収集をしたい」

 

と思っている人のために、楽天証券の総合口座を持っていると誰でも利用できる「日経テレコン(楽天証券版)」を使って日経新聞の記事を読む方法を、スマホとパソコンに分けて紹介します。

 

最後まで読んで「日経テレコン(楽天証券版)」を使いこなせるようになると、経済に関する知識が増え、投資のスキルアップにも役立ちます。

 

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はじめに:「日経テレコン(楽天証券版)」とは?

「日経テレコン(楽天証券版)」とは
(出典:楽天証券)

 

「日経テレコン」は日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービスで、投資に関する情報が満載です。

 

そして、「日経テレコン(楽天証券版)」は、通常の「日経テレコン」の配信内容を楽天証券のユーザー向けにカスタマイズしたサービスのことで、楽天証券で口座開設をすると無料で利用できます。

 

まずは、「日経テレコン(楽天証券版)」のサービス概要を見てみましょう。

 

■「日経テレコン(楽天証券版)」の概要

機能 媒体 配信時間
ニュース 日経速報ニュース ほぼリアルタイム

きょうの新聞

日本経済新聞​

朝刊

毎日6時ごろ

夕刊

月曜~土曜の15時ごろ

日経MJ(流通新聞)

月・水・金曜の3時ごろ

日経地方経済面

朝刊

5時20分ごろ

夕刊

14時45分ごろ
記事検索 指定したキーワードが書かれた記事を過去1年分から検索
利用料と利用条件

無料(楽天証券の口座を開設していることが条件)

必要なツール
※ショートカットを作成して
「日経テレコン(楽天証券版)」
を直接開くのは不可

【スマホ】
・iSPEED for iPhone/Android

※iPadで読む場合は「iSPEED for iPhone」をインストール

【パソコン】

・マーケットスピード II

・マーケットスピード(初期バージョン)

・マーケットスピード for MAC

サービス
利用時間

・月曜日~土曜日(祝祭日を含む):6時~翌日5時

・日曜日:6時~15時

※1月1日の6時~翌日3時はサービス停止

※メンテナンス時間はサービス利用不可

 

ご覧のように、「日経テレコン(楽天証券版)」を利用すると日本経済新聞社が提供する記事を読むことができます。

 

紙面の日経新聞(朝刊・夕刊)は月額5,500円(税込)、通常の日経テレコンは「契約時17,600円(税込)+月額8,800円(税込)+情報利用料5円~」がかかるので、「日経テレコン(楽天証券版)」ならコストを抑えることができます。

 

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1.【スマホ編】「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で利用する方法

電車の中でスマホを見ている女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

日経テレコン(楽天証券版)をスマホで利用するには、楽天証券の株取引アプリ「iSPEED(アイスピード)」が必要です。

 

スマホから楽天証券の「ウェブサイト」に接続して使うことはできないので、楽天証券で投資を検討している方は、口座開設をしたら以下よりアプリをインストールしておくのがおすすめです。

 

 

なお、「iSPEED」では、「株式投資のバイブル」とも言われる『会社四季報』の情報も見ることができます。

 

 

実際のスマホ画面で説明します。

STEP1:ログイン後、下のメニューをタップ

スマホアプリを起動したら、ログインIDとパスワードを入力してログインしましょう。

 

iSPEEDにログイン

 

ログインしたら、右下のメニューをタップします。すると、次のような画面になります。

 

メニュー

 

STEP2:「マーケット」のメニューにある「日経テレコン」をタップ

下にスクロールすると、「マーケット」のメニューがあります。そのなかの「日経テレコン」をタップします。

 

日経テレコン

 

ブラウザを起動すると「利用許諾条項」が表示されるので、一読して「同意する」をタップしてください。

 

同意する

 

STEP3:画面右上のメニュー>「きょうの新聞」の順にタップ

日経テレコンが表示されたら、画面右上のメニューをタップして「きょうの新聞」を選びます。

 

きょうの新聞

 

STEP4:媒体名の右側の「変更」をタップして、読みたい新聞を選ぶ

媒体名の右側の「変更」をタップして、読みたい新聞を選択しましょう。

 

日経新聞朝刊

 

ここでは、「日本経済新聞朝刊」を選びます。

 

日経新聞朝刊

 

STEP5:読みたい記事の見出しをタップ

スクロールして読みたい記事を探して見出しをタップすると、本文が読めます。

 

日経新聞朝刊

 

きょうの新聞

 

なお、新聞と同じレイアウトで読みたい場合は、記事の最後にあるPDFファイルをタップします(PDFがない場合もあります)。

 

PDFの位置

 

PDFをダウンロードすると、次のように該当記事が表示されます。

 

新聞の記事

 

そして、指でピンチアウトすると、拡大して読むことができます。

 

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2.【パソコン編】「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で利用する方法

パソコンを操作している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「日経テレコン(楽天証券版)」をパソコンで利用するには、楽天証券のPC専用の取引ツール「マーケットスピードⅡ」(もしくは初期の「マーケットスピード」)が必要です。

 

楽天証券の公式サイト「これからご利用のお客様」を参考にして「マーケットスピードⅡ」を利用申請し、インストールしましょう。

 

 

実際のパソコン画面で説明します。

STEP1:ログイン後、「ニュース」>「日経テレコン21」の順にクリック

「マーケットスピードⅡ」を起動したら、ログインIDとパスワードを入力してログインしましょう。その際、右側の「ログインID保存」にチェックを入れておくと、次回からログインIDは入力せずに済みます。

 

マーケットスピードⅡにログイン

 

ログインしたら、「ニュース」>「日経テレコン21」の順に進みます。すると、「日経テレコン21」のアイコンが表示されるので、これをクリックします。

 

日経テレコン21

 

「利用許諾条項」が表示されるので、一読して「同意する」をクリックしてください。

 

同意する

 

STEP2:「きょうの新聞」の「媒体」から読みたい新聞をクリック

日経テレコンが表示されたら、画面上のメニューから「きょうの新聞」をクリックします。

 

そして、左側のメニューから日付を選択し、見たい媒体をクリックしましょう。ここでは、5/29の「日本経済新聞朝刊」を選びます。

 

きょうの新聞

 

STEP3:読みたい記事の見出しをクリック

スクロールして読みたい記事を探して見出しをクリックすると、本文が読めます。

 

日経新聞朝刊

 

新聞と同じレイアウトで読みたい場合は、「PDF」をクリックします。

 

PDFの位置

 

スマホよりパソコンのほうが画面が大きいので、PDFで読むなら「マーケットスピードⅡ」のほうがおすすめです。

 

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3.「日経テレコン(楽天証券版)」を利用するメリット3つ

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

日経テレコン(楽天証券版)を利用するメリットは多数ありますが、ここでは厳選して3つ紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

メリット①:キーワード検索で過去1年分の記事を閲覧できる

会社四季報
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

日経テレコン(楽天証券版)では、基本的には直近3日分の新聞しか読めません。しかし、キーワードを指定する「新聞検索機能」を使うと、そのキーワードが入った過去1年分の記事を読むことができます。

 

たとえば、投資を検討している企業名を入力して検索すると、過去1年間にどのようなニュースが発表されたかをチェックできます。悪いニュースが頻出している企業であれば投資を避ける判断もできるので、損失のリスクを減らすことにもつながります。

 

私(筆者)は、日経テレコンの楽天証券版を転職活動の企業分析にも利用しました。

面接前にその企業の過去1年分のニュースを調べ、「何年何月何日の日経新聞のこういう記事を読んで私はこう思ったのですが、詳しく教えてください」と質問をすることで、他の応募者と差別化できるように努めました。

吹き出し
近藤章仁

 

メリット②:コストを抑えて情報収集ができる

新聞
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

日経テレコン(楽天証券版)は無料で利用できるので、情報収集のためのコストを抑えることができます。

 

本来、有益な情報は有料でも得る価値がありますが、物価高の今、月に数千円を支払うことに抵抗を感じる人も少なくないはずです。

 

しかし、日経テレコン(楽天証券版)を活用すれば、自分に必要な情報が載っているかどうかや、興味を持てる内容かどうかを契約する前に確認できます。

 

お金を払ったほうが真剣に学ぶ気にもなるので、無料で試したら、有料サービスに移行することも検討しましょう。

 

メリット③:取引ツール内から遷移して利用できる

スマホを確認している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

日経テレコン(楽天証券版)は、スマホでは「iSPEED」、パソコンでは「マーケットスピードⅡ」といった楽天証券の取引ツールから利用できます。専用アプリがあるわけではありません。

 

そのため、取引ツールで気になる銘柄のチャートや業績を確認しながら、あわせて「日経テレコン(楽天証券版)」を開き、情報収集を行うことができます。

 

「楽天SCHD」が買えるのは楽天証券だけ

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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4.「日経テレコン(楽天証券版)」で日経新聞の記事を読むときのデメリット3つ

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリットの次は、日経テレコン(楽天証券版)を利用する際の注意点も把握しておきましょう。

 

 

それぞれ解説します。

デメリット①:テキスト形式なので、記事の重要度を把握しにくい

新聞のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「日経テレコン(楽天証券版)」は紙面レイアウトではなくテキスト形式のため、紙面の日経新聞に慣れている方にとっては、読みにくいと感じる場合があります。

 

2025年11月28日付の日本経済新聞朝刊の同じ記事を比べてみましょう。左が日経テレコン(楽天証券版)で、右が該当記事の紙面です。

 

2025年11月28日付の日本経済新聞朝刊の比較
■「左・日経テレコン(楽天証券版)」と「右・日経新聞」 (出典:2025年11月28日の日本経済新聞朝刊より)

 

ご覧のように、左側の日経テレコン(楽天証券版)の記事のレイアウトは、一般的なウェブメディアと同様に横書きのテキスト形式となっています。

 

一方、右側の紙面のレイアウトは、文字の大きさにメリハリがあり、次の画像のように見出しだけを拾い読みすることで、記事の内容を大まかに把握できます。

 

日経新聞
(出典:日本経済新聞社)

 

また、日経テレコン(楽天証券版)は、タイトルだけが並んだ記事一覧から選択して能動的に情報を取得する必要があるのに対し、紙面ではパッと見ただけで情報が目に入ってきます。

 

さらに、紙面では1面に重要な記事が配置されるなど、掲載位置によって記事の重要度が把握できるのに対して、日経テレコン(楽天証券版)ではわかりづらくなっています。

 

デメリット②:楽天証券のウェブサイトから利用できない

困っている表情の女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

日経テレコン(楽天証券版)は、楽天証券のウェブサイトからは利用できません。

 

日経テレコン(楽天証券版)を利用するには、スマホアプリ「iSPEED for iPhone/Android」か、PC取引ツール「マーケットスピードⅡ」もしくは「マーケットスピード(初期バージョン)」をインストールする必要があります。

 

そして、楽天証券にログイン後、日経テレコン(楽天証券版)に接続して記事を読む形になります。

 

デメリット③:日曜日の15時から翌朝6時までは利用できない

夜間のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

日経テレコン(楽天証券版)は、月~土曜日は6時~翌日5時までほぼ24時間利用できます。一方、日曜日は6時~15時までと利用時間が限られています。

 

そのため、日曜日の夕方から深夜にかけてニュースをまとめてチェックしたい方にとっては、不便に感じることがあります。

 

通常の日経テレコンであれば、メンテナンス時間を除いて24時間利用できるため、時間を気にせず情報収集を行いたい場合は、有料サービスの利用を検討しましょう。

 

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5. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「日経テレコン(楽天証券版)」を利用するときによくある質問に7つ回答します。本文と重複する内容もありますが、復習のためにお役立てください。

Q1.「日経テレコン(楽天証券版)」はどこから利用できますか?

楽天証券の口座を開設後、スマホの場合は「iSPEED」、パソコンの場合は「マーケットスピードⅡ(または「マーケットスピード」)」をインストール後、ログインすると利用できます。

 

なお、利用条件として楽天証券での取引の有無は問われません。

 

Q2.「日経テレコン(楽天証券版)」は「iPad」タブレットでも利用できますか?

楽天証券のスマホアプリ「iSPEED」には、「iSPEED for iPhone」「iSPEED for Android」のほかに、「iSPEED for iPad」も用意されています。

 

しかし、「iSPEED for iPad」では「日経テレコン(楽天証券版)」は利用できません。iPadで日経テレコン(楽天証券版)を利用する場合は、iPadに「iSPEED for iPhone」をインストールする必要があります。

 

Q3.「日経テレコン(楽天証券版)」で記事を閲覧できる媒体を教えてください。

「日経テレコン(楽天証券版)」では、次の媒体の記事を閲覧できます。

 

  • 日本経済新聞​
  • 日経MJ(流通新聞)
  • 日経地方経済面
  • 日経速報ニュース

 

Q4.「日経テレコン(楽天証券版)」で記事を閲覧できる期間を教えてください。

日経テレコン(楽天証券版)で閲覧できる記事は、原則として直近3日分です。

 

ただし、「新聞検索機能」を利用すれば、指定したキーワードを含む過去1年分の記事を閲覧できます。

 

Q5.「日経テレコン(楽天証券版)」の記事はダウンロードできますか?

「PDF有」と表示されている記事については、紙面レイアウトでPDF化してダウンロードできます。また、PDFを印刷することも可能です。

 

一方、テキスト形式の記事をそのままダウンロードすることはできません。ただし、「印刷ボタン」より記事内容を印刷することは可能です。

 

Q6. そもそも投資家は「日経新聞」を見る必要がありますか?

日経新聞を読まなくても株式取引はできます。しかし、世の中で何が流行っていて何が問題になっているかを把握できるので、経済に関する知識の向上に役立つだけではなく、個別銘柄に投資するヒントにつながることもあります。

 

Q7. SBI証券でも「日経テレコン」は利用できますか?

現在、証券会社で「日経テレコン」のサービスを提供しているのは楽天証券だけで、SBI証券では利用できません。

 

ちなみに、以前は丸三証券と大和証券でも利用できましたが、現在はサービスの提供を終了しています。

 

6. まとめ

日経新聞のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

本記事では、日本経済新聞社が提供するビジネスデータベースサービス「日経テレコン」の“楽天証券版”の利用方法を中心にお伝えしました。

 

「貯蓄から投資へ」の流れのなか、自分で資産形成をして将来に備えることがますます重要になってきています。情報収集をして経済について勉強することはその第一歩になり、「日経テレコン(楽天証券版)」は手段の一つとしておすすめです。

 

その証拠に、楽天証券は2025年1月6日に発表された「オリコン顧客満足度ランキング」のネット証券ランキングにおいて、「情報提供」部門で第1位にランクイン。

 

楽天証券の情報ツールを活用して、情報面で他者の一歩先を行きましょう。

 

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