楽天証券の国内株式手数料コースに手数料無料の「ゼロコース」が加わり、「超割コース」と「いちにち定額コース」を合わせた3種類から選べるようになりました。各コースの特徴をはじめ、現在のコースの確認方法やゼロコースへの変更方法などを、楽天証券ユーザーでFP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が初心者にもわかりやすく解説します。
楽天証券の手数料コースは無料の「ゼロコース」がおすすめ!「超割コース」と「いちにち定額コース」との違いは?

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楽天証券では、2023年10月より国内株式手数料が0円になる「ゼロコース」がスタート。

 

従来の「超割コース」と「いちにち定額コース」と合わせて、3つの選択肢から選べるようになりました。

 

また、「超割コース」だけに適用されていた、取引手数料に応じて楽天ポイントが還元される「取引手数料ポイントプログラム」がすべての手数料コースに適用されるようにサービスが向上。

 

本記事では、楽天証券で国内株取引をするにあたり、

 

「これまでの『超割コース』と『いちにち定額コース』との違いは?」

「『ゼロコース』を利用する条件は?」

「『ゼロコース』への変更方法は?」

 

という疑問をお持ちの方に、楽天証券の3つの手数料コースを徹底比較します。

 

結論を先に言うと、特別な理由がない限り「ゼロコース」に変更することをおすすめします。

 

その理由や変更方法、2024年から拡充される新NISAにおける楽天証券の各種取引手数料についても解説します。

 

はじめに: 楽天証券の3種類の「手数料コース」を比較

ランキング
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券では、国内株式取引の手数料コースを次の3つから選ぶことができます。

 

  1. ゼロコース
  2. 超割コース(超割コース 大口優遇)
  3. いちにち定額コース

 

基本的には「ゼロコース」がおすすめですが、納得して選べるように、まずは3つの手数料コースのポイントを押さえておきましょう。

 

■楽天証券の3つの「手数料コース」

手数料コース 特徴
NEW!
① ゼロコース

・国内株(現物・信用、かぶミニ®)の取引手数料が無料

→信用取引は金利が別途かかる

→かぶミニ®はスプレッドが別途かかる

② 超割コース

1回の取引金額で手数料が決まる

・手数料(現物取引):55円~1,070円(税込)

・条件達成で「超割コース 大口優遇」へ

③ いちにち
定額コース

1日の約定代金の合計で手数料が決まる

・1日の約定代金の合計が100万円以下なら手数料無料

・片道手数料が無料になる「デイトレード割引」あり

 

2023年9月までは「超割コース」と「いちにち定額コース」の二択だったので、どっちを選ぶかは、約定金額や取引スタイルによって次のような目安がありました。

 

  • 超割コース:取引回数が少ない人、株価が1万円を超えるような株を買う人
  • いちにち定額コース:1日の約定代金が100万円以下の人、デイトレーダー

 

しかし、「ゼロコース」が加わり、国内株(現物・信用・単元未満株取引)の取引手数料が無料になったことで、迷うことがなくなりました。

 

■「約定(やくじょう)」とは

「約定」は株式の注文が成立することをいい、そのときの金額のことを「約定代金」といいます。たとえば、楽天グループ(銘柄コード:4755)の株式を600円で200株買ったときの約定代金は、600円×200株=120,000円となります。

 

 

・「取引手数料ポイントプログラム」とは

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「取引手数料ポイントプログラム」とは、「米国株」「中国株」「アセアン株」「先物・オプション」「金・プラチナ」の取引手数料に対して、1~2%の楽天ポイントがポイントバックされるサービスです。これまでは「超割コース」のみの適用でしたが、「ゼロコース」の誕生に合わせて全コースに適用されるようになりました。

 

ゼロコースで取引手数料が無料になるのは国内株だけですが、国内株以外の取引も当然できます。その際、支払った手数料をポイントという形で還元しようというのが本プログラムの目的です。

 

取引手数料ポイントプログラムのポイント還元率を見てみましょう。

 

■手数料コースごとのポイント還元率

手数料コース 日本株 米国株 中国株 アセアン株 先物・
オプション
金・
プラチナ
① ゼロコース × 1% 1% 1% 1% 1%
② 超割コース
(超割コース 大口優遇)
× 1%
(2%)
1%
(2%)
1%
(2%)
1%
(2%)
1%
(2%)
③ いちにち定額コース × 1% 1% 1% 1% 1%

 

ご覧のように、取引手数料ポイントプログラムでは、日本株以外の売買で取引手数料の1%の楽天ポイントが付与されます。2章で解説する「超割コース 大口優遇」のみ2%還元ですが、達成までのハードルが高いので、実質的には1%還元と考えてよいでしょう。

 

ポイント獲得目当てで不慣れな商品を無理やり取引するのはおすすめしませんが、日本株以外の取引にチャレンジする“きっかけ”にはなるので、頭の片隅に入れておきましょう。

 

\取引手数料無料の「ゼロコース」がスタート/

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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1. 楽天証券の「ゼロコース」はすべての人におすすめ!

楽天証券の取引手数料はいつでもだれでも0円
(引用:楽天証券

 

「ゼロコース」を利用するには、「ゼロコース」を選択のうえ、「SOR」と「Rクロス」の利用が必須条件になっています(コース変更の方法は4章で解説)。

「SOR」と「Rクロス」とは

SOR(スマート・オーダー・ルーティング)」をざっくり説明すると、東証やPTS(私設取引システム)などの複数の市場から最も有利な株価を探して注文を出してくれる仕組みのこと。

買い注文の場合はなるべく安い株価、売り注文の場合はなるべく高い株価を探して発注してくれます。

たとえば、株価500円で300株の買い注文をSORを有効にして出すと、499円で200株、500円で100株が約定し、想定した株価よりも安く買える場合あります。

ゼロコース以外の注文画面では標準で「SOR有効」にチェックがついており、決して特殊な設定ではありません。

そして、ゼロコースでは「SOR有効」を解除することができません。
 

現物取引
 

一方、「Rクロス」は楽天証券が独自に運営している注文のマッチングシステムで、ゼロコースを利用するとRクロスへの発注が優先されます。

どちらも聞き慣れないかもしれませんが、ユーザーが発注時に特別な操作をする必要はなく、注文が不利になることもないので、ご安心ください。

 

「SORやRクロスの対象外の銘柄にはゼロコースは適用されない」と勘違いしがちですが、これは誤りです(楽天証券に電話で確認済み)。ゼロコースを選択してSORとRクロスの利用に同意すると、国内株式の全銘柄の取引手数料が無料になります。

 

1.1. 楽天証券の「ゼロコース」の手数料体系

「ゼロコース」の手数料体系を確認します。

 

■「ゼロコース」の手数料体系

ゼロコース 国内株式取引手数料
現物取引 信用取引
約定代金にかかわらず 0円

 

 

1.2. 楽天証券の「ゼロコース」のメリット

ゼロコースのメリットは言うまでもなく、国内株(現物・信用・かぶミニ®​)の取引手数料が約定代金にかかわらず無料になることです。

 

現物取引の場合、「超割コース」は最低55円、「いちにち定額コース」は2,200円(1日の約定代金の合計が100~200万円)かかっていた取引手数料が、ゼロコースなら無料になります。

 

「超割コース」は1日の約定代金が100万円まで手数料無料なのに対して、「ゼロコース」は約定代金にかかわらず無料なので、選ばない手はありません。

吹き出し
近藤章仁

 

1.3. 楽天証券の「ゼロコース」のデメリット(注意点)

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

手数料のゼロコースにはメリットがないように見えますが、次の3点には注意が必要です。

 

 

それぞれ簡単に解説します。

デメリット①:信用取引では金利がかかる

ゼロコースでは、信用取引の「売買手数料」はかかりませんが、「金利」はかかります。

 

信用取引を簡単に解説すると、入金額の約3倍の取引ができる取引のこと。イメージとしては、借金をして取引をすることになるので、お金を貸してくれた“お礼”として金利を支払ったり、別途諸費用(貸株料・逆日歩など)がかかったりします。そのため、ゼロコースにおける信用取引の手数料は完全無料ではない点に注意しましょう。

 

ただし、信用取引を始めるには投資経験などが問われる審査が必要で、初心者はいきなり取引できないので、頭の片隅に入れておくだけで大丈夫です。

 

デメリット②:かぶミニ®はスプレッドが別途かかる

かぶミニ
(引用:楽天証券

 

かぶミニ®(単元未満株)は、通常は100株単位でしか買えない国内株式を1株から購入できるようにした楽天証券のサービスです。

 

楽天証券の公式サイトを見ると、ゼロコースにおけるかぶミニ®の手数料は、次のように「無料」と書かれています。そして、その下に「手数料とは別にスプレッドがあります」と小さな文字で書いてあります。

 

かぶミニの手数料
(引用:楽天証券

 

このスプレッドの存在が少々厄介で、寄付価格や気配値に対して0.22%の手数料が買付時と売却時にかかります。ただし、注文が成立しないとスプレッドのコストはわからないので、約定価格の0.22%と考えて問題ありません。

 

つまり、ゼロコースにおけるかぶミニ®の売買手数料は無料ですが、スプレッドが別途かかるので、完全手数料無料ではない点にご注意ください(買付時の手数料はもともと無料)。

 

■ワンポイントアドバイス

単元未満株取引の売買手数料を完全無料にしたい場合は、SBI証券がおすすめです。楽天証券と同様に2023年10月より国内株式の売買手数料を無料にしており、単元未満株「S株」の手数料はスプレッドもなく、完全無料となっています。

 

デメリット③:オペレーターによる取引は手数料がかかる

オペレーター
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ゼロコースはインターネット取引のみに対して適用され、オペレーターを通じて取引する場合は対象外です。

 

ただし、ネット証券の利用者でオペレーターに電話をして注文を出す人は少ないはずなので、あまりデメリットに感じる必要はありません。

オペレーター取次手数料

 

1回あたりの取引手数料
(引用:楽天証券

 

 

\証券総合口座の数が1,000万を突破(2023年12月時点)

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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2章3章では「超割コース」と「いちにち定額コース」について解説しますが、すでに楽天証券の口座を持っている人は、特別な理由がない限り「ゼロコース」での取引がおすすめです。

そのため、「超割コース」もしくは「いちにち定額コース」に設定している人は読み飛ばして、「4.『ゼロコース』への変更・設定方法」に進んでください。

 

2. 楽天証券の「超割コース」は1回の取引金額で手数料が決まる

超割コース
(引用:楽天証券

 

「超割コース」は、1回の取引金額で手数料が決まるコースです。

 

ゼロコースの誕生により、取引手数料の1~2%がポイントバックされる「取引手数料ポイントプログラム」は全コースに適用されるようになりましたが、以前までは「超割コース」だけの仕組みでした。

 

超割コースの手数料体系は、次のとおりです。

 

■「超割コース」の手数料体系

1回の約定代金 手数料(税込)
現物取引 信用取引
5万円まで 55円 99円
10万円まで 99円
20万円まで 115円 148円
50万円まで 275円 198円
100万円まで 535円 385円
(一律)
150万円まで 640円
3,000万円まで 1,013円
3,000万円超 1,070円

 

そして、以下の大口優遇達成条件をクリアすると、「超割コース 大口優遇」の手数料が3ヵ月間適用されます。

大口優遇の達成条件

 

大口優遇の達成条件
(引用:楽天証券

 

ゼロコースの開始に伴い、超割コース 大口優遇」の取引手数料は約定代金にかかわらず無料になりました。

 

■「超割コース 大口優遇」の手数料体系

超割コース 大口優遇 国内株式取引手数料
現物取引 信用取引
約定代金にかかわらず 0円

 

さらに、「超割コース 大口優遇」の適用期間中のみ、「取引手数料ポイントプログラム」が1%から2%にアップ。

 

「手数料無料でポイント還元率が2%になるなら、ゼロコースより超割コースのほうがお得なのでは?」

 

と思う人もいるかもしれませんが、「取引手数料ポイントプログラム」は日本株は対象外です。米国株や中国株をメインに大口取引を繰り返し、大口優遇達成条件を毎月クリアできる上級者トレーダーなら超割コースのほうがおおすめですが、基本的にはやはりゼロコースを選びましょう。

 

3. 楽天証券の「いちにち定額コース」は1日の約定代金の合計で手数料が決まる

株価ボード
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「いちにち定額コース」は、1日の約定代金の合計(現物取引+信用取引)で手数料が決まるコースです。

 

■「いちにち定額コース」の手数料体系

1日の約定代金
(現物取引+信用取引)
手数料(税込)
100万円まで 0円
200万円まで 2,200円
300万円まで 3,300円
400万円まで 4,400円
500万円まで 5,500円
600万円まで 6,600円
700万円まで 7,700円
以降100万円増えるごとに 1,100円ずつ増加

 

1日の約定代金の合計が100万円までは取引手数料が無料になるのがメリットでしたが、ゼロコースの誕生により、この優位性はなくなりました。

 

また、日計り取引(1日で売買を完結させる取引のこと)の片道手数料が無料になる「デイトレード割引」もありますが、ゼロコースなら買いと売りの両方の取引手数料が無料になるので、やはりゼロコースがおすすめです。

 

4. 手数料コースの確認方法と「ゼロコース」への変更・設定方法

株価ボード
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「ゼロコース」は2023年10月から始まったばかりなので、「超割コース」もしくは「いちにち定額コース」の設定のままの人が多いはずです。

 

本章では、現在の手数料コースを確認して「ゼロコース」に変更する方法を、実際のPCと『iSPEED』アプリの画面で紹介します。一度設定すれば変更しない限り有効なので、この機会に変更しておきましょう。1分で完了します。

 

ただし、執行中の注文があるとコース変更ができないので、その場合はいったん取り消して手続きをしてください。

4.1. PCの場合

PCを操作している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

現在の手数料コースを確認するには、楽天証券にログイン後、右上の「マイメニュー」をクリックし、「お客様情報一覧」のなかの「国内株式」をクリックします。

 

国内株式

 

すると、「手数料コース」の項目があるので、ここで「現在選択のコース」を確認できます(筆者は、「いちにち定額コース」を設定していました)。右側の「確認・変更」をクリックしてください。

 

確認・変更

 

ここでも現在の手数料コースが表示されます。右側の「変更」をクリックしましょう。

 

変更

 

「手数料コースの選択」で「ゼロコース」にチェックを入れ、下の「条件に同意し内容を確認」をクリックします。

 

手数料コースの選択

 

変更後のコースが「ゼロコース」になっていることを確認して、「変更する」をクリックします。

 

変更する

 

次の画面のように、「手数料コースの変更を受け付けました」と表示されたら完了です。

 

手数料コースの変更を受け付けました

 

4.2. iSPEEDアプリの場合

スマホを操作している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券でスマホから株式取引をする場合は、株式取引専用アプリ『iSPEED』がおすすめです。

 

 

■補足

アプリをインストールしなくても、スマホから楽天証券のウェブサイトに接続して発注することもできます。

アプリのほうがサクサク動いて操作性が優れていますが、年に数回しか取引しない方は、スマホのウェブサイトから発注する方法でも充分です。使いやすいほうを選びましょう。

 

アプリでの手数料コースの変更方法の流れは、PCと同じです。

 

『iSPEED』を起動したらログインし、右下のメニューをタップしてください。

 

メニュー

 

下のほうにスクロールすると「手数料コース」のメニューがあるので、これをタップします。

 

手数料コース

 

ここからはWEBコンテンツで表示されるので、操作方法は「4.1. PCの場合」と同じです。「はい」をタップしてブラウザを起動し、現在の手数料コースを確認して「ゼロコース」に変更しましょう。

 

WEBコンテンツ表示

 

変更後の手数料コースは、その月に一度も取引がない場合は即日適用されます。しかし、その月に取引がある場合は、営業日の15時30分までに変更手続きをすると、翌営業日から適用されます。

 

変更手続きは1分もあれば完了するので、余裕を持って早めに対応しましょう。

 

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5. 主要ネット証券の「国内株式」の手数料を比較

東京証券取引所
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、手数料競争が激化するなか、楽天証券と主要ネット証券の国内株式手数料(現物)を比べてみましょう。比較するのは、1回の約定代金で手数料が決まる手数料体系です。

 

■主要ネット証券4社の「国内株式」手数料

1回の
約定代金
楽天証券のロゴ SBI証券のロゴ マネックス証券のロゴ auカブコム証券のロゴ
5万円まで  無料   無料  55円 55円
10万円まで 99円 99円
20万円まで 115円 115円
50万円まで 275円 275円
100万円まで 535円 535円
150万円まで 640円 約定代金
×0.099%(税込)
+99円
【上限4,059円】
3,000万円まで  1,013円 
3,000万円超 1,070円

※松井証券は1回の注文ごとの手数料体系がないので除外

 

ご覧のように、SBI証券も2023年10月より国内株式売買手数料を現物・信用ともに無料にしています(=「ゼロ革命」)。そのため、日本株を取引する場合は、楽天証券SBI証券のどちらかが有力な候補です。

 

日本株取引は楽天証券、NISA(新NISA)はSBI証券というように、2つの口座を開設することも可能なので、上手く使い分けましょう。

 

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6. 主要ネット証券の「新NISA」の手数料を比較

新NISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

2024年からの新しいNISA(以下、新NISA)開始に向けて、ネット証券各社が続々と新サービスを発表しています。

 

ここでは、主要ネット証券5社の新NISAにおける商品ごとの取引手数料を整理しておきましょう。

 

■主要ネット証券5社の「新NISA」手数料

商品 楽天証券のロゴ SBI証券のロゴ 松井証券のロゴ マネックス証券のロゴ auカブコム証券のロゴ
日本株 無料 無料 無料 無料 無料
単元未満株 無料
(かぶミニ)
※スプレッドあり
無料
(S株)
無料
(売却のみ可)
無料
(ワン株)
無料
(プチ株)
米国株 無料 無料 無料
※1月サービス開始
無料 無料
※1月サービス開始
中国株 ETFのみ無料
(株式は有料)
ETFのみ無料
(株式は有料)
取扱なし 株式・ETF
ともに無料
取扱なし
投資信託 無料 無料 無料 無料 無料

 

ご覧のように、新NISAにおける主要ネット証券5社の日本株の取引手数料はどこも無料となっており、手数料だけでは決められません。

 

NISAは1人1口座しか開設できないので、貯められるポイントの種類やサポート体制などの付加価値のサービスもチェックして、どこで資産形成に取り組むかを慎重に決めましょう。

 

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7. 楽天証券のその他5つの金融商品の手数料

資産運用
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、楽天証券のその他5つの金融商品の手数料を紹介しておきます。

7.1.「つみたてNISA」は買付・売却ともに手数料無料

つみたてNISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

つみたてNISAは、毎年40万円まで積み立て可能で、最大20年間、合計800万円までの投資で得た利益と投資信託から出る分配金が非課税になる制度です。

 

楽天証券のつみたてNISAなら、買付・売却ともに手数料無料で、低コストで資産形成を始められます。

 

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7.2.「投資信託」の購入手数料はすべて無料

ファンド
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券は2,570本(2023年10月16日時点)の投資信託を扱っており、買付・売却手数料ともに無料です。

 

ただし、投資信託の運用や管理にかかるコストにあたる「信託報酬」は必ずかかり、証券会社ではなく運用会社がファンドごとに決めています。そのため、楽天証券以外の金融機関で買っても変わりません。

 

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7.3.「iDeCo」の運営管理手数料は無料

イデコ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

iDeCo(イデコ)は「個人型確定拠出年金」といい、20歳~原則60歳まで(2022年5月からは65歳まで)毎月決まった額を積み立てて運用し、その成果を60歳以降に受け取る「私的年金制度」です。

 

国の制度なので、金融機関に関係なく発生する手数料が決まっており、企業努力で差別化しにくいのが特徴です。

 

そのような背景のなかでも、楽天証券では自社で決められる数少ない手数料であるiDeCoの「運営管理手数料」を無料にしています。

 

運営管理手数料は高いところでは毎月440円かかるので、楽天証券でiDeCoを始めると、年間で5,280円(=毎月440円×12ヵ月)のコスト削減につながります。

 

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7.4.「米国株取引」の手数料は0円より

アメリカ国旗
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券では、2023年10月16日時点で593銘柄の米国株を購入できます(銘柄一覧は公式サイト「米国株式取扱銘柄一覧」で確認できます)。

 

基本手数料は約定代金の0.495%ですが、約定代金によって、最低0円から最大22米ドルと決められています。

 

■楽天証券の「米国株式」手数料

約定代金 手数料(税込)
2.22米ドル以下 0円
2.22米ドル超~
4,444.45米ドル未満
約定代金の0.495%
4,444.45米ドル以上 22米ドル

 

7.5.「米国ETF」の買付手数料は15銘柄が無料

「いきなり米国の個別株式を取引するのはハードルが高い」と思う人におすすめなのが、米国ETF(上場投資信託)です。

 

楽天証券では、次の15本の米国ETFを手数料無料で購入できます(新NISAの場合は、買いも売りも無料)。

買付手数料無料の米国ETF


1. QQQ(インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF)
2. SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)
3. VGT(バンガード 米国情報技術セクター ETF)
4. EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)
5. AGG(iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF)
6. IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF)
7. VT(バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF)
8. VOO(バンガード・S&P 500 ETF)
9. VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)
10. SPY(SPDR S&P 500 ETF)
11. RWR(SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF)
12. GLDM(SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)
13. AIQ(グローバルX AIビッグデータ ETF)
14. FINX(グローバルX フィンテックETF)
15. GNOM(グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF)

 

ちなみに、「楽天インデックス・シリーズ(旧:楽天・バンガード・ファンド)」は、世界最大級の運用会社バンガード社が運用しているETFです。平均経費率は0.07%で、業界の平均経費率0.27%に対して3分の1以下とコストなのが特長です。

 

なかでも上記リストの9番目の「VTI」は、米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄に広く分散投資できるETFで、お笑い芸人の厚切りジェイソン氏が著者で紹介したことでも話題になった人気の銘柄です。

 

\どの商品も低コストで取引可能/

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

8. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、楽天証券の手数料ゼロコースに関するよくある質問に5つ回答します。

Q1. なぜ楽天証券はゼロコースで手数料無料を実現できたのですか?

楽天証券は収益に対して国内株取引の手数料が占める割合が他社と比べて低く、信用取引の金利収入や先物・オプション取引、金・プラチナ取引、FX取引の売買手数料など、他にも収益源が多数あることが理由として考えられます。

 

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Q2. 楽天証券で国内株式手数料が無料になる条件は?

手数料コースを「ゼロコース」に変更し、SORとRクロスを利用することが条件です。

 

Q3. ゼロコースの対象商品は?

ゼロコースは、国内株(現物・信用、かぶミニ®)のみ対象です。ただし、信用取引は金利、かぶミニ®はスプレッドが別途かかるので、完全に手数料無料とは言えません。

 

Q4. ゼロコースはNISA口座も対象ですか?

ゼロコースは、NISA口座(新NISA口座)、特定口座、一般口座すべての口座が対象です。

 

Q5.「ゼロコース」と「超割コース 大口優遇」の違いは?

「ゼロコース」と「超割コース 大口優遇」の大きな違いは、取引手数料ポイントバック率が「ゼロコース」は1%、「超割コース 大口優遇」は2%である点です。また、「超割コース 大口優遇」は必ずしもSORの利用に同意する必要はありません。

 

9. まとめ

ブロック
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、楽天証券の国内株式手数料コースについて、「ゼロコース」を中心に解説しました。

 

日本株をまったく売買せず、米国株や中国株をメインに取引している人は、どの手数料コースを選んでも「取引手数料ポイントプログラム」で楽天ポイントが還元されるので、コース変更の必要はないかもしれません。

 

ただし、それ以外の方はこの記事を参考にしてゼロコースに変更し、楽天証券でお得に日本株を取引しましょう。

 

\2024年からの新NISA口座にもおすすめ/

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