SBI証券の新NISA「成長投資枠」における国内株式の買い方を、実際のスマホとPCの画面を使って解説します。また、成長投資枠を活用するヒント、買付代金金額が多い銘柄のランキング、SBI証券の新NISA(成長投資枠)のメリット・デメリットなどを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者がわかりやすくお伝えします。
SBI証券の新NISA「成長投資枠」…株の買い方を画像で解説【銘柄ランキングも紹介】

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日本証券業協会が発表した2024年9月末時点の「NISA口座の開設・利用状況調査結果」によると、2024年1~9月の新NISAの「成長投資枠」の買付代金(累計)は7.5兆円となっており、「つみたて投資枠」の約2.8倍の金額です。

 

つみたて投資枠より年間投資枠が多いことも理由の1つですが、成長投資枠は銘柄選びの自由度が高いことから、つみたて投資枠では買えない国内株式やアクティブファンドを買って積極的に運用している人も多いようです。

 

本記事では、人気ネット証券のSBI証券の新NISA(成長投資枠)に焦点を絞り、SBI証券の成長投資枠で日本株を買う方法を、実際のスマホアプリとPCの画像を使って解説します。

 

成長投資枠の活用するヒントや、SBI証券内での新NISA(成長投資枠)の買付金額ランキング、SBI証券の新NISA(成長投資枠)を利用するメリット・デメリットも紹介するので、参考にしてください。

 

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はじめに:新NISAの「成長投資枠」とは

NISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

2014年に金融庁主導で始まった「NISA(少額投資非課税制度)」は、本来は投資で得た利益に対してかかる約20%の税金を非課税にすることで国民の資産形成を後押しする制度です。

 

そして、2024年に最初のNISA制度を拡充する形でスタートしたのが新しいNISA(以下、新NISA)で、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」という2つの枠を併用できるのが特長です。

 

違いを比較したのが次の表です。

 

■「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の比較

  つみたて投資枠 成長投資枠
制度選択 併用可
年間投資枠 120万円 240万円
非課税保有期間 無期限
非課税保有限度額
(生涯投資枠)
1,800万円
(うち、成長投資枠は1,200万円まで)
※つみたて投資枠だけで1,800万円でもOK
買付方法 積立 スポット・積立
投資対象
商品
長期の積立・分散投資
に適した一定の投資信託

上場株式・投資信託等
整理・監理銘柄、
信託期間20年未満、
毎月分配型の投資信託及び
デリバティブ取引を用いた
一定の投資信託を除く

対象年齢 18歳以上

 

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を合わせると1,800万円まで非課税で投資できますが、成長投資枠は1,200万円までと決められています(つみたて投資枠だけで1,800万円は可)。

 

また、つみたて投資枠で購入できる商品は、金融庁が定めた要件を満たした301本の投資信託とETF(具体的な商品は、金融庁のサイトを参照)に絞り込まれています。

 

一方、成長投資枠の対象商品は「上場株式・投資信託等(ただし、整理・監理銘柄、信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託及びデリバティブ取引を用いた一定の投資信託を除外)」とされており、米国株式や米国ETFも含めると10,000銘柄以上が対象です(詳細は、金融庁のサイトをご覧ください)。

 

成長投資枠のほうが対象商品が多くて銘柄選びの自由度が高いですが、以下の銘柄は対象外です。

 

  • 上場廃止が決定した、または決定される可能性のある上場株式
  • 高レバレッジ型の投資信託
  • 信託期間20年未満の投資信託
  • 毎月分配型の投資信託

 

ざっくり説明すると、安定的な資産形成に適さないとされる銘柄は成長投資枠では対象外となっています。

 

上場廃止間近の銘柄はもちろん、ヘッジ以外の目的でデリバティブを使った複雑な仕組みの商品、テーマ型ファンド(フィンテック、5Gなど)、毎月分配型の投資信託などが該当します。

 

次章では早速、SBI証券の新NISA(成長投資枠)で国内株式を買う方法を解説します。SBI証券のNISA口座の開設がまだの人は、次の記事を参考にして口座開設をするところから始めましょう。

 

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1. SBI証券の「新NISA(成長投資枠)」で日本株を買う方法【スマホアプリ編】

スマホを操作している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠では、日米の個別株やETFのほか、投資信託(スポット買付・積立買付)の購入ができます。

 

ここでは、SBI証券のスマホアプリ「株 アプリ」を使ってSBIホールディングス(銘柄コード:8473)を100株、新NISAの成長投資枠で買付する方法を紹介します。

 

アプリのインストールがまだの方は、以下よりダウンロードしてください。

 

 

流れは次の5ステップです。

 

 

順番に解説します。

 

■「投資信託」を積立設定する方法

SBI証券の新NISAで「投資信託」を積立設定する方法は、『SBI証券の「新NISA」の始め方と買い方…積立設定のやり方と口座開設の流れを解説【つみたて投資枠】』をご覧ください。

「つみたて投資枠」での買付手順を紹介していますが、口座区分を「NISA成長投資枠」にするだけで流れは同じです。

STEP1:ログイン後、「銘柄検索」から買う銘柄を表示する

スマホアプリを起動し、ユーザーネーム(ログインID)とパスワードを入力してログインしましょう。

 

ログイン

 

ログインすると、次のようなマーケット情報の画面が表示されます。右下の「銘柄検索」をタップして、買う銘柄を探しましょう。

 

銘柄検索

 

買う銘柄は「SBIホールディングス」なので、検索ボックスに「sbi」と入力して「検索」ボタンをタップします(大文字と小文字はどちらでもOKです)。

 

検索

 

すると、銘柄名に「SBI」と入っている株式とETFの一覧が表示されるので、「SBIホールディングス」をタップしてください。

 

STEP2:「取引」をタップして「売買」の種類を選択する

該当銘柄のチャートが表示されたら、上の「取引」をタップします。

 

取引

 

すると、次のような画面が表示されるので、現物取引の「現物買」をタップしてくだい。

 

現物買

 

なお、「現物取引」の下には、入金額の約3.3倍の金額の売買ができる「信用取引」のボタンもありますが、新NISAではそもそも信用取引ができないため、ここではスルーします。

 

STEP3:注文内容を入力する

該当銘柄の注文画面が表示されるので、注文内容を入力していきます。

 

注文内容の入力

 

預り区分は「NISA」を選択します。

 

株数は100株単位で入力します(ここでは「100株」)。

 

価格は直近の株価や「板情報」を参考にして入力しましょう(ここでは「3,250円」)。

SBIホールディングスの板情報
 
SBIの板情報
 

執行条件には「指値」「成行」「逆指値」がありますが、成行だと想定外の高値で注文が成立する場合もあります。そのため、指値で発注することをおすすめします

 

■用語解説

・指値(さしね):買う価格or売る価格を指定して注文する方法。

・成行(なりゆき):買いの場合は、そのときに出ている売り注文で最も安い価格。売りの場合は、そのときに出ている買い注文で最も高い価格で注文が即時に成立する方法。

・逆指値(ぎゃくさしね):指定した価格に達したときに初めて発注する予約注文のこと。

STEP4:取引パスワードを入力して「確認」をタップ

最後に取引パスワードを入力し、「確認」をタップします。

 

取引パスワード

 

なお、「確認画面省略」の「省略する」にチェックを入れると即発注できますが、どんなに急いでいても、誤発注を避けるために必ず確認する習慣をつけましょう。

 

STEP5:確認画面をチェックして「発注する」をタップ

確認画面を隅々までチェックし、「発注する」をタップしたら完了です。

 

注文状況を確認する場合は、「注文照会」から確認できます。また、注文が成立する前であれば「取消・訂正」から取消と訂正ができます。

 

\NISA口座の新規開設者数No.1(2023年

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2. SBI証券の「新NISA(成長投資枠)」で日本株を買う方法【PC編】

パソコンを操作している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

スマホアプリでの買い方の次は、SBI証券のPCウェブサイトから同じくSBIホールディングス(銘柄コード:8473)を100株、新NISAの成長投資枠で買付する方法を紹介します。

 

説明が重複する箇所もありますが、復習のためにお役立てください。流れは次の5ステップです。

 

 

順番に解説します。

STEP1:ログイン後、「国内株式」をクリック

SBI証券のPCサイトにログイン後、上のメニューから「国内株式」をクリックしてください。

 

国内株式

 

なお、「NISA」のメニューからでも注文できますが、NISA以外の口座(特定口座もしくは一般口座)で買うときにも応用できるように、あえて「国内株式」から買うやり方を紹介します。

 

STEP2:買付する銘柄を検索して表示する

成長投資枠で買付する銘柄を探す方法はいくつかありますが、ここでは銘柄コードを直接入力して表示する方法を紹介します。

 

購入する「SBIホールディングス」の銘柄コードは「8473」なので、「銘柄を探す」にコードを入力して「検索」ボタンをクリックしてください。なお、右側には「銘柄スクリーニング」や「優待検索」など、様々な条件から銘柄を探すメニューもあります。

 

銘柄を探す

 

該当銘柄が表示されたら、現物取引の「現物買」ボタンをクリックします。

 

現物買

 

なお、事前に設定した日に自動で積立購入する「日株積立」で国内株式を買う場合は、その下の「積立」をクリックします。

 

STEP3:注文内容を入力する

該当銘柄の注文画面が表示されるので、注文内容を入力していきます。

 

注文内容を入力

 

株数は100株単位で入力します(ここでは「100株」)。1~99株の単元未満株「S株」で買う場合は、取引の項目に小さく書かれている「単元未満株注文」をクリックします。

 

価格は直近の株価や右側の「板情報」を参考にして入力しましょう(ここでは「3,250円」)。


執行条件には「指値」「成行」「逆指値」がありますが、成行だと想定外の高値で注文が成立する場合もあります。そのため、指値で発注することをおすすめします

 

預り区分は「NISA預り」を選択します。

 

また、ポイントを利用する場合は、このタイミングで設定しましょう。

 

STEP4:取引パスワードを入力して「注文確認画面へ」をクリック

最後に取引パスワードを入力し、「注文確認画面へ」をクリックします。

 

取引パスワード

 

その際、「注文確認画面を省略」にチェックを入れないようにしましょう。

 

STEP5:注文内容を確認して「注文」をクリック

確認画面を隅々までチェックし、「注文」をクリックしたら完了です。

 

注文状況を確認する場合は、「注文照会」から確認できます。また、注文が成立する前であれば「取消・訂正」から取消と訂正ができます。

 

\「ポイント投資」もできる

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3. 新NISAの「成長投資枠」を活用するヒント5つ

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

本章では、筆者が考える新NISAの成長投資枠のおすすめの使い方を5つに絞って紹介します。これが正解というわけではありませんが、ヒントにしてください。活用法ごとに具体的な銘柄も紹介しています。

 

 

それぞれ解説します。

活用法①:つみたて投資枠と同じ投資信託を買う

全世界株式のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠では、つみたて投資枠の投資信託を買うこともできます。

 

「成長投資枠」というと、「成長が期待できる銘柄に投資しないといけない」と思う人もいるかもしれません。しかし、つみたて投資枠で積立設定している「全世界株式」や「米国株式」などのインデックスファンドと同じ銘柄を成長投資枠で買うことも可能です。

 

しかも、つみたて投資枠の買い方は「積立買付」だけでしたが、成長投資枠の場合は「(1回限りの)スポット買付」と「積立買付」の両方ができます(積立買付ではクレカ積立も可)。

 

そのため、つみたて投資枠で毎月一定額を積立買付しつつ、相場が急落したタイミングで成長投資枠でスポット買付をするといったやり方も有効です。

 

 

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活用法②:大きなリターンが期待できる投資信託を買う

インド株式
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAで投信積立を中心に資産形成をするなら、つみたて投資枠で「全世界株式」や「米国株式」のインデックスファンドの積立買付をベースにしつつ、成長投資枠ではもう少しリスクをとって大きなリターンが期待できるファンドを購入するのも1つの方法です。

 

たとえば、「ナスダック100指数(NASDAQ100指数)」は米国の新興企業向けの株式市場「ナスダック市場」に上場している約3,000社のうち、金融セクターを除いた時価総額が大きい上位100社で構成された指数のこと。過去の運用実績は米国S&P500に連動するファンドを上回っていることから、一部の個人投資家の間では人気です。

 

また、「NYSE FANG+指数(NYSEファングプラス指数)」は、主要銘柄である旧フェイスブック(現在はメタ)、アマゾン、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)の4社の頭文字からとった指数のこと。過去の運用実績はナスダック100指数に連動するファンドを上回ります。

 

さらに、経済成長が著しく株価も堅調な「インド」の株価指数に連動するインデックスファンドに投資するのも選択肢の1つです。新興国であるインドは人口が世界第1位で、2027年には米国、日本に次ぐ第3位のGDP(国内総生産)になると予想されています。

 

その他には、金(ゴールド)の価格上昇に伴って金価格に連動するファンドや、半導体市況が好調なことから半導体関連企業に投資するファンドを成長投資枠で買うのも面白いかもしれません。

 

■SBI証券の新NISA(成長投資枠)で買える主な「大きなリターンが期待できる投資信託」

 

 

活用法③:分配金が出る投資信託を買う

分配金のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠では、「毎月分配型」の投資信託は対象外となってます。しかし、分配金が「年4回」や「奇数月」といった複数回出るファンドは対象で、最近人気となっています。

 

また、タイミングの異なる投資信託を選ぶことによって分配金を毎月受け取る「じぶん年金」を作ることも可能で、組み合わせはYouTubeなどでも紹介されています。

 

分配金が出るとファンドの資産が減少して一般的に基準価額は下落するので注意が必要ですが、分配金を受け取ることが投資するモチベーションにつながる人にはおすすめです。

 

一方、複利効果で運用資産を最大化したい人は、「オルカン」などの分配金を自動で再投資してくれるファンドがおすすめです。

 

 

ご覧のように、SBI証券は日米の高配当株式に投資して分配金を受け取れる投資信託が充実しているのが特長です。

 

2024年12月20日には「分配金」と「株価成長」の両方を期待できる「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」(通称:SBI・SCHD)が買えるようになり、募集初日だけで150.2億円の申し込みがあり注目を集めました。

 

なお、外国企業に投資する分配金が出る投資信託を新NISA(成長投資枠)で買った場合でも、外国課税の10%はNISAでもかかる点は知っておきましょう(「二重課税調整」は適用されず)。

 

活用法④:成長期待が高い個別株を買う(日本株・米国株)

会社四季報
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

株式取引の醍醐味は、株価の上昇が見込めそうな個別株に投資をして値上がり益(キャピタルゲイン)を得ることです。予想通りに株価が上昇すれば、インデックスファンドをコツコツ買うより大きな利益を得ることも不可能ではありません。

 

しかし、上昇する銘柄を探して利益を上げ続けることはプロでも難しく、1回の損失でこれまでの利益が全部吹き飛ぶリスクもあります。株式投資で1億円以上を稼いでいる優秀な個人投資家もいますが、誰でも簡単に億トレーダーにはなれないことを心得ておきましょう。

 

なお、日本株は100株単位での取引が基本なので、まとまった資金がない場合は、1~99株の単元未満株「S株」を決まったタイミングで積立買付する「日株積立」もおすすめです。

 

活用法⑤:高配当株式を買う(国内ETF・海外ETFを含む)

配当金
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの成長投資枠で個別株を買うなら、配当利回りが高い銘柄を選んでインカムゲインを狙う方法もあります。

 

高配当の個別株を選ぶのが難しい場合は、高配当株式をパッケージにした国内ETF(上場投資信託)や海外ETFを購入する方法もあります。ETFなら1株や10株単位で買うことができます。

 

さらに、SBI証券の「米国株式・ETF定期買付サービス」を利用すると、売買タイミングを気にすることなく米国の高配当株(ETFを含む)への投資を始めることができます。

 

■SBI証券の新NISA(成長投資枠)で買える主な「高配当株式(国内ETF・海外ETF)」

 

 

次章では、SBI証券の新NISA(成長投資枠)で人気の銘柄を具体的に紹介します。

 

\NISAの銘柄数はトップクラス

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4. SBI証券の「新NISA(成長投資枠)」…買付金額が多い銘柄ランキング

ランキング
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、SBI証券の公式サイトで発表されている、SBI証券内でのNISA(成長投資枠)買付金額ランキング(2024年11月25日~11月29日)を商品ごとに紹介します。

 

買付金額が多くて人気だからといって儲かるわけではありませんが、SBI証券の新NISAで実際に取引をしている個人投資家がどのような銘柄を取引しているかを知ることで、銘柄選びのヒントになるはずです。

4.1.「国内株式」の買付金額ランキング

順位 コード 銘柄名
1位 8058

三菱商事

2位 7267

本田技研工業

3位 7206

トヨタ自動車

4位 1605 INPEX
5位 7201

日産自動車

6位 3003

ヒューリック

7位

9432

日本電信電話(NTT)

8位 8306

三菱UFJフィナンシャル・グループ

9位 4661

オリエンタルランド

10位 9023

東京地下鉄(東京メトロ)

 

4.2.「米国株式」の買付金額ランキング

順位 コード 銘柄名 業種
1位

NVDA

エヌビディア

ゲーム機器用半導体メーカー

2位 MSTR

マイクロストラテジー A

ビジネス・インテリジェンス・ソフトウエアと
関連サービスを提供しているソフトウエア会社

3位

TSLA

テスラ

電気自動車メーカー

4位 PTLR

パランティア テクノロジーズ A

ソフトウェア開発会社

5位

SOFI

ソーファイ テクノロジーズ A

金融サービスプラットフォームを提供する会社

6位 MARA

マラ ホールディングス

ビットコインセルフマイニング大手

7位

IONQ

IonQ Inc

汎用の量子コンピューティングシステムを開発

8位 KO コカ・コーラ

ソフトドリンク製造販売

9位

SMCI

スーパー マイクロ コンピューター

企業IT、データセンター、クラウドコンピューティング
を開発・提供するコンピュータシステムメーカー

10位

RKLB

ロケット ラボ A

テクノロジーおよびテクノロジー対応サービスセクター
のビジネスに焦点を当てるブランクチェックカンパニー

 

4.3.「米国ETF」の買付金額ランキング

順位 コード 銘柄名
1位 VOO

バンガード S&P 500 ETF

2位 VTI

バンガード トータルストックマーケットETF

3位

VYM

バンガード 米国高配当株式ETF

4位

SPYD

SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF

5位 QQQ

インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET

6位

VT

バンガード トータル ワールド ストックETF

7位

HDV

iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF

8位 EDV

バンガード 超長期米国債ETF

9位

GLDM

SPDRゴールド ミニシェアーズ トラスト

10位

SPY

SPDR S&P 500 ETF トラスト

 

4.4.「投資信託(つみたて投資枠+成長投資枠)」の買付金額ランキング

最後は、投資信託のランキングです。新NISAの成長投資枠だけの買付代金ランキングは公表されていないので、つみたて投資枠との合算になっています。

 

SBI証券の新NISAのそれぞれの枠で買える銘柄を「〇」で示していますが、今回のランキングに入った銘柄はすべて成長投資枠で買うことができる結果となりました。

 

順位 ファンド名 成長投資枠
(SBI証券)
つみたて投資枠
(SBI証券)
1位

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
(愛称:オルカン)

2位

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

3位

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

4位

iFreeNEXT FANG+インデックス

5位

ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

6位

eMAXIS Slim国内株式(日経平均)

7位

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

8位

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

9位

SBI・V・全米株式インデックス・ファンド

10位

ニッセイ外国株式インデックスファンド

 

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5. SBI証券の「新NISA(成長投資枠)」のメリット3つ

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISAの「成長投資枠」の運用方針を決めたら、SBI証券の新NISA(成長投資枠)特有のメリットを3つに絞ってお伝えします。
 

■SBI証券「新NISA(成長投資枠)」の主なメリット3つ

 

  1. 単元未満株の取扱い銘柄数が多い
  2. IPOの取扱い銘柄数が多い
  3. 売買手数料が無料

 

■ワンポイントアドバイス

成長投資枠では、つみたて投資枠と同じ投資信託をクレカ積立したり、ポイント投資ができたりするので、つみたて投資枠のサービス内容でNISA口座を開設する証券会社を決めるのも有効です。

SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)の特長については『SBI証券の「新NISA」の始め方と買い方…積立設定のやり方と口座開設の流れを解説【つみたて投資枠】』で解説しています。

メリット①:単元未満株の取扱い銘柄数が多い

SBI証券のS株と楽天証券のかぶミニ

 

SBI証券の「S株」では楽天証券の「かぶミニ®」よりも多くの銘柄を扱っており、楽天証券では買えない小型株でもSBI証券なら1株単位で買うことができます。

 

■「単元未満株」の比較

証券会社 SBI証券のロゴ 楽天証券のロゴ
サービス名 S株

かぶミニ®

対象銘柄

東証の全銘柄
(約3,900銘柄)

・寄付取引:2,066銘柄
・リアルタイム取引:740銘柄

取引手数料 無料 無料
スプレッド なし ・寄付取引:なし
・リアルタイム取引:0.22%
往復コスト
※約定価格が
6,000円の場合
0円 27円
(リアルタイム取引の場合)
ポイント投資 Vポイント
Pontaポイント
楽天ポイント
積立サービス 日株積立

かぶツミ®

※名古屋・福岡・札幌の取引所に上場している銘柄は売却のみ可能

 

ご覧のように、SBI証券のS株の対象銘柄は東証の全銘柄(約3,900銘柄)である一方、楽天証券のかぶミニ®は寄付取引が2,066銘柄、リアルタイム取引が740銘柄が対象となっています(2024年11月29日時点)。

 

メリット②:IPOの取扱い銘柄数が多い

IPO
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券は年間の全IPO(新規上場株)の95%以上を扱っており、上場前にSBI証券でIPO銘柄を抽選で獲得し、新NISAの成長投資枠で購入して株価が上昇したタイミングで売却できれば、約20%の税金がかからず利益を丸々受け取れます。

 

■SBI証券のIPOの取扱い実績

  2023年 2022年 2021年
IPO銘柄数(全体) 96 91 125
SBI証券のIPO
取扱い銘柄数
91
(約95%)

89
(約98%)

122
(約98%)

SBI証券が主幹事
を務めた銘柄数
17 13 21

※カッコ内の数字は、年間の全IPO件数に対してSBI証券が取り扱った割合

 

しかも、SBI証券ならIPOの抽選に外れても“残念賞”として「IPOチャレンジポイント」が1銘柄につき1ポイント付与されます。そして、ポイントを貯めて申し込むと、利用ポイントが多い順に割り当てられる枠が30%用意されているので、地道に申し込めば理論上はいつかは当選する仕組みになっています。

 

2024年10月23日に上場した東京地下鉄(東京メトロ)は1,200円の公募価格に対して1,630円の初値がつきました。もしSBI証券で抽選に参加して当選し、成長投資枠で買付して売却したら、100株で43,000円の利益を丸々受け取れたことになります。

 

メリット③:売買手数料が無料

SBI証券のゼロ革命
(引用:SBI証券)

 

SBI証券に限らず、主要ネット証券(楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券)の新NISA(成長投資枠)では、投資信託、国内株式(国内ETFを含む)、単元未満株、米国株式(海外ETFを含む)ともに売買手数料無料で取引できます。

 

\手数料「ゼロ革命」スタート

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6. SBI証券の「新NISA(成長投資枠)」のデメリット

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリットの次は、SBI証券の新NISA(成長投資枠)を利用するときの注意点も把握しておきましょう。ただし、SBI証券で取引しない決定的な要因ではないので、参考程度にしてください。

 

■SBI証券「新NISA(成長投資枠)」のデメリット

 

  1. サイトが使いにくい
  2. 楽天証券で買える投資信託の一部が買えない

 

それぞれ解説します。

デメリット①:サイトが使いにくい

2024年SBI証券サイトが生まれ変わります
(引用:SBI証券)

 

新NISAの成長投資枠では国内外の個別株式にも投資できるので、つみたて投資枠でインデックスファンドを選ぶときよりも企業分析や株価チャートの分析をする機会が増えてきます。

 

そこで重要になってくるのが、「サイトの使いやすさ」です。

 

SBI証券の取引画面やアプリは、「どこに何のメニューがあるのかわかりづらい」「スマホで見ているのにPCの画面に変わる」「日本株のアプリと米国株のアプリが分かれているので使い勝手が悪い」などの意見が多く、決して評判がいいとは言えません。

 

しかし、SBI証券はユーザーの声を反映し、2024年7月からサイトやアプリを大幅リニューアル中。投資信託の取引サイトはすでにリニューアルが完了し、以前より使いやすくなりました(参照:『2024年、SBI証券はサイトやアプリをより使いやすくリニューアルします』)。

 

今後に期待しましょう。

 

デメリット②:楽天証券で買える投資信託の一部が買えない

バツマークの札を持っている女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISA(成長投資枠)における投資信託の取扱い銘柄数は、SBI証券が1,281銘柄、楽天証券は1,293銘柄となっており、SBI証券のほうがわずかに多くなっています(2024年12月2日時点)。

 

しかし、「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」や「楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」などの楽天・プラスシリーズをはじめ、運用開始3日間で残高100億円を突破したことで話題の「楽天SCHD」などの投資信託は、楽天証券の新NISA(成長投資枠)では買えてもSBI証券では買うことができません。

 

■お知らせ

SBI証券でも2024年12月20日(土)より、SCHDを投資対象にする投資信託『SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)』(愛称:S・米国高配当株式100)が販売開始されることが11月20日のリリースで発表されました。

信託報酬は楽天SCHDの年率0.192%より安く、年率0.1238%程度になる予定です。

 

ただし、同じような運用方針のファンドはSBI証券でも扱っているうえ、競合他社の主力商品は扱わない(扱えない)のは運用業界ではよくあることなので、知っておきましょう。

 

\「楽天SCHD」が買えるのは楽天証券だけ/

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7. SBI証券で実施中の「新NISA(成長投資枠)」に関するキャンペーン

青いプレゼントボックス
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券では、常に複数のキャンペーン・プログラムを実施しています。ここでは、新NISAの成長投資枠に関するキャンペーンを紹介します。

 

7.1. 成長投資枠を使い切るなら今がチャンス!最大10万円が当たるキャンペーン

成長投資枠を使い切るなら今がチャンス!最大10万円が当たるキャンペーン
(引用:SBI証券)

 

このキャンペーンは、簡単なアンケートに回答後、エントリーして新NISAの成長投資枠で投資信託を2024年12月30日(月)までに合計10万円以上をスポット買付すると、抽選で210名に現金が当たるという内容です。

 

内訳は、以下のとおり。

 

  • 1等:10万円(10名)
  • 2等:1万円(200名)

 

2024年の成長投資枠での投資額が230万円以上になると当選確率がアップする仕組みもあるので、来年に向けて投資戦略を見直したい人にもおすすめです。

 

 

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8. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、SBI証券の新NISA(成長投資枠)に関するよくある質問に3つ回答します。疑問は解消しておきましょう。

Q1. SBI証券の新NISA(成長投資枠)で積立設定できる銘柄はどこから確認できますか?

SBI証券にログイン後、上のメニューの「NISA」をクリックして少し下に進むと、「NISAで買える銘柄を探す」が表示されます。

 

成長投資枠で買える商品

 

成長投資枠で積立設定できる銘柄を探す場合は、成長投資枠のほうの「投資信託」をクリックしてください。

 

Q2. SBI証券の新NISA(成長投資枠)で「クレジットカード」は使えますか?

はい。SBI証券の新NISAでは、つみたて投資枠だけではなく、成長投資枠でも投資信託の積立額をクレジットカードで決済することもできます。

 

ただし、個別株の買付代金をクレジットカードで決済することはできません。

 

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Q3. SBI証券の新NISA(成長投資枠)では「スポット購入」はできますか?

はい。SBI証券の新NISA(成長投資枠)では、月間の投資限度額の範囲内であれば、「積立買付」に加えて「(1回限りの)スポット買付」もできます。

 

9. まとめ

成長投資枠のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、SBI証券の新NISAにおける「成長投資枠」について解説しました。

 

新NISAの成長投資枠はつみたて投資枠より対象商品が多く、積立買付だけではなくスポット買付ができたり、年間投資枠が多かったり、自由度が高いの特長です。

 

ただし、新NISAはつみたて投資枠で「全世界株式」や「S&P500」などのインデックスファンドで安定的に運用することをコアとして、成長投資枠ではリスクをとってより高いリターンを狙うためにサテライト的に利用するようにしましょう。

 

売却すれば(翌年に)投資枠が復活するからといって、デイトレードで成長投資枠の年間投資枠(240万円)を1日で使い切るようなことはしないようにしてください。

 

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