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SBI証券の「単元未満株(S株)」とは、通常は100株単位でしか買えない国内株式(=「単元株」)を1株から購入できるようにしたサービスのことです。
本来はある程度まとまった資金が必要な株式投資ですが、SBI証券のS株を活用すれば、数百円から始められます。
本記事では、
「SBI証券のS株にデメリットはないの?」
「S株の買い方は?」
「S株の手数料は割高なのでは?」
という疑問をお持ちの方に、SBI証券の単元未満株(S株)の基本から実践まで初心者にもわかりやすく解説します。
最後まで読めば、SBI証券で少額で株式投資を始める方法がわかります。
〈目次〉
1. 単元未満株とは
まずは、「単元未満株」について基本的な内容をお伝えします。すでに理解している方は読み飛ばして、「2. SBI証券の単元未満株(S株)のサービス概要」にお進みください。
1.1.「単元未満株」は単元株の100分の1単位で株式が買えるサービスの総称
株式投資は通常、100株単位の「単元株」でしか取引ができません。たとえば、JR東海(銘柄コード:9022)の株価が18,000円だとしたら、18,000円×100株=1,800,000円の購入資金が必要になります。しかし、
「180万円なんて大金は持っていない」
「買えなくはないけど、金額が大きくて怖い」
「もっと少額なら買ってもいい」
という悩みを解消したのが、1株からできる「単元未満株」のサービス。この名称は証券業界では共通で、SBI証券の単元未満株のサービスのことを「S株」と呼びます。
■「単元未満株」と「ミニ株」の違い
「ミニ株」という用語を聞いたことがある人がいるかもしれません。「ミニ株」は単元株の10分の1単位、つまり10株から取引できるサービスのことを言います。一方、「単元未満株」は100分の1単位、つまり1株から取引できるサービスのことなので、単元未満株のほうがミニ株より少額から購入できることになります。
1.2. 単元未満株のメリット3つ
単元未満株の主なメリットは、次の3つです。
■単元未満株のメリット3つ
- 数百円から株式が買える
- 配当金がもらえる
- 注文の練習ができる
それぞれ簡単に説明します。
メリット①:1株から株式が買える
単元未満株の最大の利点は、1株から株式を購入できること。株価が100円の銘柄であれば、100円で購入できます。
メリット②:配当金がもらえる
1株だけの保有でも、株主の権利として保有株数に応じた配当金(企業が得た利益を株数に応じて株主に分配するもの)を受け取ることができます。
1株あたりの配当金が20円の銘柄の場合、1株だけ保有していれば20円(税引前)が証券口座に振り込まれます。
メリット③:注文の練習ができる
株式投資が未経験の場合、いきなり数十万円の注文を出すのは躊躇するはずです。また、その証券会社から初めて注文を出す場合、取引ツールの操作に慣れていないため、手こずる可能性があります。しかし、単元未満株なら1株から発注できるので、間違えても損失はわずかで済みます。
このように、単元未満株は、株式取引はどのようなものかを体験したり、証券会社の取引ツールの操作性を確認したりするためにも活用できます。
\国内株式個人取引シェアNo.1/
1.3. 単元未満株のデメリット5つ
単元未満株を取引するときの注意点も確認しておきましょう。
■単元未満株のデメリット5つ
- 大きく資産は増えない
- リアルタイムで取引できない
- 注文方法が限られる
- 株主優待が原則ない
- 議決権がない
それぞれ簡単に説明します。
デメリット①:大きく資産は増えない
単元未満株は取引単位が100分の1なので、損失も小さいですが利益も小さいです。
たとえば、1,000円で100株買って1,200円に上がったときに売れば20,000円の利益(=値上がり幅200円×100株)になりますが、1株の場合は200円の利益です。
単元未満株は気軽に株式投資を始められますが、損益が少ないので「損してもいいや」と思ってしまい、企業の業績や株価チャートをろくに見ないなど、株式投資と本気で向き合うことができなくなる懸念があります。
そのため、単元未満株は株式投資に慣れるための一つの手段と割り切って、将来的には通常の単元株での株式投資ができるように意識して取り組むことをおすすめします。
また、単元未満株は単元株と比べて取引手数料が割高になりがち(後述)なので、注意が必要です。
デメリット②:リアルタイムで取引ができない
通常の株式投資の場合、平日の9時~11時30分と12時30分~15時までならリアルタイムで取引ができます。しかし単元未満株の場合は、1日のうちで注文が成立するタイミングが限られます(詳細は後述)。
デメリット③:注文方法が限られる
株式の注文方法には「指値」や「成行」などがありますが、単元未満株は成行しか選択できないなどの証券会社がほとんどです。そのため、普段からあまり取引されていない銘柄の場合は、想定外の株価で注文が成立してしまう恐れがあります。
・指値(さしね):買う価格or売る価格を指定して注文する方法。
・成行(なりゆき):買いの場合は、そのときに出ている売り注文で最も安い価格。売りの場合は、そのときに出ている買い注文で最も高い価格で注文が即時に成立する方法。
デメリット④:株主優待が原則ない
単元未満株には、株主優待が原則ありません。
しかし、SBIホールディングス(8473)の「健康補助食品や化粧品の50%割引購入申込券」のように、1株だけの保有でも割引券などの株主優待を実施している企業も一部にはあります。
デメリット⑤:議決権がない
単元未満株は、保有株数に応じて配当金はもらえますが、議決権(株主総会での決議に参加して票を入れることができる権利)はありません。
議決権を得るには、単元株(100株)を保有する必要があります。
2. SBI証券の「単元未満株(S株)」のサービス概要
繰り返しになりますが、SBI証券の「単元未満株(S株)」は、株式取引の最低単位である単元株数(通常100株)に関わらず、1株から国内株式を売買できるサービスのことです。
S株の概要を整理しておきます。
■SBI証券の「単元未満株(S株)」の概要
対象銘柄 |
東証の全銘柄 ※名古屋・福岡・札幌の取引所に上場している銘柄は売却のみ可能 |
取引口座 |
特定口座、一般口座、一般NISA口座、ジュニアNISA口座 ※つみたてNISA、iDeCo口座は対象外 |
注文方法 | 成行のみ |
注文可能時間 | 24時間 |
約定タイミング ※東証の場合 |
注文時間によって1日3回(前場始値、後場始値、後場終値) |
手数料 |
・買付:無料 ・売却:約定代金の0.55%(税込)※最低手数料は税込55円 |
次章から、SBI証券のS株のメリットとデメリット(注意点)を解説していきます。
\S株は東証の全銘柄に対応/
3. SBI証券の単元未満株(S株)のメリット3つ
ここでは、単元未満株自体ではなく、SBI証券のS株特有の主なメリットを紹介します。
■S株の主なメリット3つ
- 買付手数料が無料
- 東証の全銘柄が売買可能
- 24時間注文ができる
それぞれ解説します。
S株のメリット①:買付手数料が無料
単元未満株の買付手数料が有料の証券会社もあるなか、SBI証券のS株の買付手数料は無料です。
以前は、買付時に手数料を払って「全額キャッシュバック」という形で実質無料でしたが、サービスが改善され、買付時から取引コストがゼロになりました。
S株のメリット②:東証の全銘柄が売買可能
単元未満株の対象銘柄を絞っている証券会社もあるなか、SBI証券のS株なら東証に上場している全銘柄(約3,700銘柄)の売買が可能です。
S株のメリット③:24時間注文ができる
S株の注文が成立(=約定)するタイミングは1日に3回だけですが、発注だけならスマホアプリやPCウェブサイトから24時間可能です。
そのため、日中は仕事で忙しい人でも夜に発注をしておけば、翌営業日の9時には注文が成立します。
S株のその他のメリットに、「テーマキラー!」のサービスが利用できることがあります。これは、「AI」「自動運転」などのテーマを選ぶだけで、S株を活用して関連企業に分散投資ができるというものです。詳しくは、SBI証券の公式サイト『テーマキラー!とは』をご覧ください。
\S株の買付手数料は無料/
4. SBI証券の単元未満株(S株)のデメリット3つ
メリットの次は、SBI証券のS株を始めるときの注意点も知っておきましょう。
■S株の主なデメリット
- 約定タイミングが1日3回
- 売却手数料が最安ではない
- ポイント投資ができない
それぞれ解説します。
S株のデメリット①:約定タイミングが1日3回
S株の約定タイミングは、注文時間によって次の3回しかありません。
注文時間 | 約定タイミング |
---|---|
0時~7時 | ①(当日の)前場始値 |
7時~10時30分 | ②(当日の)後場始値 |
10時30分~13時30分 | ③(当日の)後場終値 |
13時30分~24時 | ①(翌営業日の)前場始値 |
同様の単元未満株サービスを展開しているマネックス証券の1日1回、松井証券とauカブコム証券の1日2回よりは多いです。
しかし、楽天証券が2023年4月17日よりサービスを開始した「かぶミニ®」は寄付取引(1,602銘柄)とリアルタイム取引(746銘柄)ができるので、約定タイミングの面ではSBI証券のS株は楽天証券より劣ります。
S株のデメリット②:売却手数料が最安ではない
S株の買付手数料は無料ですが、売却時には約定代金の0.55%(税込)の手数料がかかります。しかし、算出された手数料が10円だとしても、55円(税込)の最低手数料が必ずかかります。
一方、楽天証券の売却手数料は1回あたり11円で、これにスプレッドのコストが別途0.22%かかるだけです。そのため、わずかの差ではありますが、往復のコストではSBI証券より楽天証券のほうが安くなります。
主要ネット証券の単元未満株サービスの手数料を比較してみましょう。
■「単元未満株」の取引ができる主要ネット証券の比較
証券会社 | |||||
---|---|---|---|---|---|
サービス名 | S株 |
かぶミニ® |
ワン株 |
プチ株® |
名称なし |
買付手数料 | 無料 |
無料 ※スプレッド0.22%は必須 |
無料 | 約定代金の0.55% ※最低52円 |
取扱い なし |
売却手数料 |
約定代金の0.55% |
11円/回 ※スプレッドは別途0.22% |
約定代金の0.55% ※最低52円 |
約定代金の0.55% |
|
往復コスト ※約定価格が 5,000円の場合 |
55円 | 33円 | 52円 | 110円 | 55円 |
ポイント 投資 |
× | 楽天 ポイント |
× | Ponta ポイント |
× |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
ただし、SBI証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券の「手数料率」は0.55%(税込)で同じなので、売却時の約定代金が10,000円以上であれば、この4社であればどこで売却しても手数料は同じになります。
S株のデメリット③:ポイント投資ができない
SBI証券には、国内株式などを購入すると「Tポイント」「Pontaポイント」「Vポイント」などが貯まり、投資信託の購入などに充てられるサービスがあります(=「ポイント投資」)。
しかし、S株の購入にポイントを充てることはできません。
一方、楽天証券の「かぶミニ®」では楽天ポイント、auカブコム証券の「プチ株®」ではPontaポイントを単元未満株の購入に充てられます。
単元未満株の魅力は少額から投資できることなので、SBI証券のサービスの改善に期待しましょう。
5. SBI証券の単元未満株(S株)の買い方【スマホアプリ編】
SBI証券で株をスマホアプリで買う場合は、アプリをインストールしておきましょう。
注文方法の流れは、次の5つのステップです。
■S株の買い方【スマホアプリ編】
- ログイン後、「銘柄検索」から買う銘柄を表示
- 「取引」をタップして、「売買」の種類を選択
- 上の「S株」にチェックを入れて注文内容を入力
- 確認画面でチェックして「発注する」をタップ
- 「ご注文を受付いたしました」と表示されるのを確認
実際の画面で順番に解説します。
STEP1:ログイン後、「銘柄検索」から買う銘柄を表示する
スマホアプリを起動して、ユーザーネーム(ログインID)とパスワードを入力して、ログインしましょう。その際、右側の「保存」にチェックを入れておくと、次回から入力せずに済みます。
ログインすると、次のような主要指標の画面が表示されます。下の「銘柄検索」から買う銘柄を探しましょう。
ここでは、株価が約20,000円だったオリエンタルランド(4661)を1株買った事例を紹介します。現在は株式分割をして5,000円くらいになりましたが、以前は単元株(100株)を買うには約200万円が必要でした。しかし、S株であれば約20,000円で済みます。
目的の銘柄にたどり着く方法はいくつかありますが、ここでは、「銘柄検索」の画面の検索ボックスに銘柄コードを直接入力して表示させる方法を紹介します。検索ボックスに「4661」と入れて、「検索」をタップしてください。銘柄コードがわからなければ、銘柄名の一部を入れると候補が表示されます。
すると、「オリエンタルランド」が表示されるので、タップしてください。
STEP2:「取引」をタップして、「売買」の種類を選択する
目的の銘柄の株価チャートが表示されたら、上の「取引」をタップします。
S株は現物取引しかできないので、左側の「現物買」をタップします。
ちなみに「現物取引」の下には、入金額の約3倍の額の売買ができる「信用取引」の注文メニューも表示されます(S株では取引不可)。
ただし、信用取引は現物取引の経験がある方向けの取引で、「信用取引口座」を別に開設する必要があります。そのため、初心者の方は現物取引に慣れることから始めましょう。
STEP3:上の「S株」にチェックを入れて注文内容を入力する
S株の注文の場合は、上の「S株」にチェックを入れることがポイントです。そうしないと、通常の現物取引の注文になってしまいます。
①「預り区分」:特定口座の「特定」を選択します。一般口座は、確定申告などで必要な「年間取引報告書」を自分で作成する必要があります。そのため、証券会社が作成してくれる「特定口座」を選ぶことをおすすめします。
②「株数」:注文する株数を入力します。左右の「-」「+」でも入力できます。
③「取引パスワード」を入力します。ちなみに、「ログインパスワード」とは異なります。
④「S株取引ルールに同意する」にチェックを入れます。
⑤最後に「確認」をタップします。
STEP4:確認画面でチェックして「発注する」をタップする
確認画面をチェックし、「発注する」をタップしたら完了です。
なお、前の画面で「確認画面省略」の「省略する」をチェックすると、注文内容を確認することなく発注できます。しかし、注文が成立すると取り消しができないので、誤発注を避けるためにも確認画面で必ずチェックする習慣をつけましょう。
STEP5:「ご注文を受付いたしました」と表示されるのを確認する
「特定預りとしてご注文を受付いたしました」と表示されるのを確認しましょう。
なお、約定タイミングを過ぎると、いくらで注文が成立したかがわかります。「注文照会」の「当日約定一覧」からご確認ください。
今回の場合は、21,065円で1株買うことができました。
\S株は24時間注文が可能/
6. SBI証券の単元未満株(S株)の買い方【PC編】
今度は、SBI証券でPCからS株を買う方法を紹介します。流れはスマホアプリの場合とほぼ同じで、説明が重複する箇所もありますが、復習のためにお役立てください。
注文方法の流れは、次の5つのステップです。
■S株の買い方【PC編】
- ログイン後、「単元未満株」のメニューに進む
- 「取引」の種類を選択し、銘柄コードを入力して「株価表示」をクリック
- 注文内容を入力
- 確認画面をチェックし、「注文発注」をクリック
- 「ご注文を受け付けました」と表示されるのを確認
実際の画面で順番に解説します。
STEP1:ログイン後、「単元未満株」のメニューに進む
SBI証券のPCサイトを開き、ユーザーネーム(ログインID)とパスワードを入力してログインします。
ログイン後、「取引」>「国内株式」>「単元未満株」の順にクリックします。
STEP2:「取引」の種類を選択し、銘柄コードを入力して「株価表示」をクリック
買う銘柄の注文画面を表示する方法は複数ありますが、ここでは「銘柄コード」を直接入力する方法を紹介します。
株価が約20,000円だったオリエンタルランド(4661)を1株買った事例を紹介します。現在は株式分割をして5,000円くらいになりましたが、以前は単元株(100株)を買うには約200万円が必要でした。しかし、S株であれば約20,000円で済みます。
まず、取引の「現物買」にチェックを入れます。
そして、オリエンタルランドの銘柄コードは「4661」を入力します。銘柄コードがわからない場合は、「銘柄コード検索」から探すこともできます。
その下に株数を入力する欄がありますが、株価がわからないと何株買えるかわからないので、ここでは使いません。
銘柄コードの右にある「株価表示」をクリックして、板情報(現在出ている売買注文の状況を表示した情報)を出しましょう。
STEP3:注文内容を入力する
右側に、現在の注文状況がわかる「板画面」が表示されます。S株の場合は指値注文ができず成行注文しかできないので、注文の段階では大体の約定価格しかわかりません。
この場合、一番安い売り注文価格(板の左側が売り注文)が20,965円なので、約定タイミングまで株価が動かなければ、20,965円で買えることになります。
注文内容を入力していきましょう。
①「株数」:注文する株数を入力します。
②「預り区分」:特定口座の「特定」を選択します。一般口座は、確定申告などで必要な「年間取引報告書」を自分で作成する必要があります。そのため、証券会社が作成してくれる「特定口座」を選ぶことをおすすめします。
③「単元未満株(S株)取引ルールに同意する」にチェックを入れます。
④「取引パスワード」を入力します。
⑤「注文確認画面へ」をクリックします。
STEP4:確認画面をチェックし、「注文発注」をクリックする
確認画面をチェックし、「注文発注」をクリックしたら完了です。
STEP5:「ご注文を受け付けました」と表示されるのを確認する
「ご注文を受け付けました」と表示されるのを確認しましょう。
なお、約定タイミングを過ぎると、いくらで注文が成立したのかががわかります。「取引」>「国内株式」>「注文照会 取引・訂正」メニューの「全ての注文」からご確認ください。
今回の場合は、21,065円で1株買うことができました。
\S株の買付手数料は無料/
7. SBI証券の単元未満株(S株)の売却方法
ここでは、S株の売り方を、スマホアプリとPCに分けてそれぞれ紹介します。先ほど購入したオリエンタルランドの株式を売却します。
7.1. S株のスマホでの売却方法
スマホアプリにログインし、「口座管理」>「保有証券」の順にタップすると、現在保有している銘柄が表示されます。売却したい銘柄をタップしましょう。
S株は現物取引しかできないので、右側の「現物売」をタップします。
上の「S株」にチェックが入っていることを確認しましょう。そして、売却株数と取引パスワードを入力し、「S株取引ルールに同意する」にチェックを入れて、「確認」をタップします。
注文内容をチェックして、最後に「発注」をタップしたら完了です。
ちなみに今回は、20,900円で1株売却できました。買値は21,065円だったので、▲165円(=売値20,900円-買値21,065円)損したことになります(売却手数料を除く)。
単元株で100株買っていたら16,500円のマイナスでしたが、S株だったことで損失は100分の1の金額で済みました。
7.2. S株のPCでの売却方法
PCサイトにログインし、「取引」>「国内株式」>「保有株式」の順にクリックすると、現在保有している銘柄が表示されます。売却したい銘柄の「売却」をクリックしましょう。
注文入力画面の「取引 現物売」の横に「単元未満株注文」と小さく表示されているので、ここを選択します(クリックすると、表示が「単元株注文」に変わります)。
そして、売却株数と取引パスワードを入力し、「単元未満株(S株)取引ルールに同意する」にチェックを入れて、「注文確認画面へ」をクリックします。
確認画面をチェックし、「注文発注」をクリックしたら完了です。
\国内株式個人取引シェアNo.1/
8. よくある質問
最後に、SBI証券の単元未満株(S株)に関するよくある質問に3つ回答します。
Q1. SBI証券で単元未満株をコツコツ買って100株になったらどうなりますか?
100株になれば「単元株」の扱いとなり、議決権も得られます。
Q2. SBI証券でS株が買えない場合、どんな理由が考えられますか?
スマホアプリの注文画面では「S株」にチェックが入っているか、PCの注文画面では「単元未満株」を選択しているかをご確認ください。
Q3.「SBI証券」と「SBIネオモバイル証券」の単元未満株(S株)のサービスの違いは?
同じSBIグループでスマホ専用のSBIネオモバイル証券でも「S株」のサービスを実施しています。
SBIネオモバイル証券は、S株の手数料が月額制(220円)であったり、Tポイント投資ができたり、SBI証券のS株とサービス内容が若干異なります。詳細は、公式サイト「S株(単元未満株)とは」をご覧ください。
9. まとめ
この記事では、SBI証券のS株について解説しました。
単元未満株は少額から投資できるうえ、銘柄を分散したり、同じ銘柄でも買う時期を分散してリスクを軽減したりできるので、初心者にもおすすめのサービスです。
しかし、本気でお金を増やして今より生活を豊かにしたいと考えるなら、将来的には100株単位での取引ができるように、S株は色々なことを試すためのサービスと割り切って活用することをおすすめします。
\株式投資を始めるなら/
グループ全体の口座数が1,100万を突破し、個人投資家に人気のSBI証券。SGO編集部では、SBI証券の社員に独占取材をして、同社の魅力をたっぷり伺いました。
2023年9月30日発注分から実施している「国内株式売買手数料の無料化」についても言及しているので、『【SBI証券社員インタビュー】「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、オンライン総合証券が取り組んでいること』からぜひご覧ください。