特集 水面下で爆速する資産インフレ…どうなる、どうする富裕層

水面下で爆速する資産インフレ…どうなる、どうする富裕層

日本はバブル経済崩壊後、30年もの間停滞が続き、物価も給料も上昇の兆しが見えません。「強い日本円」はもはや幻想と化し、日本円による資産保有自体が、大きなリスクになりかねない状況です。これからを生きる富裕層は、自身の資産防衛のためにどんな行動を起こすべきでしょうか。専門家たちが様々な見地から解説します。

遺産と負債が同額…「遺言:財産はすべて長男へ」他の相続人が〈遺留分侵害額請求〉したらどうなるか【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】相続財産は貸しビル・預貯金・有価証券、そして…太一さんは、3億円の貸しビルを持っていますが、妻の陽子さんに先立たれたため、ビルの最上階に1人で住んでいます。 太一さんには、長男の太郎さん、次男の次郎さん、長女の花子さんがいます。 太一さんは、長男の太郎さんに貸しビルを継いでほしかったことから、「太一さんの財産はすべて長男・太郎に相続させる」…
「お兄ちゃんだけずるい!」資産家父の〈不公平過ぎる遺言書〉に弟と妹は…【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】「3億円の貸しビルは長男に」と書かれた遺言書3億円の貸しビルを所有する太一さんは、妻の陽子さんに先立たれたため、ビルの最上階にひとりで暮らしています。 太一さんには、長男の太郎さん、次男の次郎さん、長女の花子さんがいます。 太一さんは、長男の太郎さんに貸しビルを継いでほしかったことから、「貸しビルは長男太郎に相続させる」という自筆の遺言を作…
ひとり身で子のない資産家「すべての財産を姪に相続させたい」…最もスムーズな方法は?【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】「自分には子どももなく、妻にも先立たれ…」花子さんの父親である太一さんは、貸しビル業を営む資産家です。太一さんの弟の健二さんも、太一さん同様に貸しビルを所有する資産家です。健二さんには子どもがなく、奥さんの良子さんも数年前に亡くなったことから、いまは貸しビルの最上階に1人で住んでいます。 太一さんと健二さんは、4人きょうだいで、ほかに弟の三…
親族経営の株式会社で親子が対立…想定外の展開をもたらした「遺言書の一文」【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】「会社の株式を含むすべての遺産を長女に相続させる」太一さんは貸しビルを複数所有している会社の会長です。長男の太郎さんが社長、長女の花子さんはただの取締役です。 会社の株式は、父親の太一さんが60%、太郎さんが40%を持っています。太郎さんが持っている株式は、太郎さんが社長になり会社の跡を継ぐ予定だったことから、母親の陽子さんが亡くなったときの…
亡父所有の賃貸マンション…遺産分割前の「月額賃料300万円」はだれのもの?【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】遺産分割前の「不動産の賃料収入」は相続財産か?太一さんは、貸しマンション1棟を持っており、月額賃料で300万円の収入がある資産家です。 太一さんには、長男の太郎さん、長女の花子さんがおり、妻の陽子さんはすでに亡くなっています。花子さんは結婚して家を出ましたが、太郎さんは太一さんと同居し、不動産の管理も太郎さんが行っていました。 太一さんが亡く…
経営者、1億円の債務を残し急逝…相続人は「事情に明るくない」親族のみ【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】父の会社は利益もなく、借入の利息も支払えず…太郎さんの父親である太一さんは、建築資材の販売会社を経営していました。 ある日突然、太一さんは脳梗塞で倒れて亡くなってしまいました。会社は太一さん1人でやっていたため、経営内容はわかりませんでしたが、調べた結果、銀行などからの借入金が1億円あり、資産はほとんどない債務超過状態で、最近は利益も上がら…
資産家男性「長男に全財産を、長女は遺留分を現金で」を実現する、生命保険活用の重要ポイント【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】「4億円の不動産は、すべて長男に継がせたい」鈴木太一さんは、貸しマンションや自宅など主に不動産で約4億円の遺産を持つ資産家です。妻を亡くしてひとり暮らしをしています。太一さんには、長男の太郎さんと長女の花子さんがいます。 太一さんは、長男の太郎さんに自分の財産を継いでもらいたいと思っており、太郎さんに全財産を相続させるという遺言を書こうと思…
無職の次男「マンションの管理、僕がしてあげる」の申し出に戦慄…高齢母が取るべき対策は?【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】定職に就かない次男が「マンション管理は任せて」と…鈴木陽子さんは、夫を亡くしてひとり暮らしをしています。夫が残してくれた貸しマンション一棟から賃料収入が月額200万円ほどあり、生活には困っていません。 陽子さんには、長男太郎さん、次男次郎さん、長女花子さんの3人の子がいます。最近、陽子さんの健康がすぐれないことから、次男の次郎さんが陽子さんの…
空室&家賃滞納も多数…相続した「築古不良アパート」を建て替えたい【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】相続した収益不動産に「不良アパート」が…鈴木さんは、貸マンションを何棟も持っている資産家です。 鈴木さんは、ある日突然脳梗塞で倒れて亡くなりました。鈴木さんの遺産は、ひとり息子の太郎さんが全部相続しました。 相続してみると、遺産のうちの古いアパートは、賃料が安いうえに、空室率も高く、入居している人も賃料の滞納が多いことがわかりました。太郎…
「息子は亡くなったのに…」尽くしてくれる長男の嫁へ、姑が財産を残す方法は?【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】面倒を見てくれる、亡き長男の嫁へ財産を渡したい鈴木陽子さんは、貸マンションを何棟も持っている資産家です。 陽子さんは、夫である太一さんをすでに見送っています。お子さんは、長男の太郎さん、次男の次郎さんと長女のゆり子さんですが、太郎さんは病気のため、夫の太一さんより前に亡くなってしまいました。次郎さんとゆり子さんは健在です。 長男のお嫁さん…
泥沼離婚の男性「全財産を母へ」との遺言むなしく…元妻と子に想定外の資産が渡ったワケ【司法書士が解説】
近藤 崇
【関連記事】孤独死した兄のマンション、転がり込んだ弟も孤独死40代男性が死去…財産はタワマンと数百万円の預金のみ数年前のこと、40代の男性が末期のがんで亡くなった。 男性は生前、自筆で遺言書を残しており、母親から相続の相談を受けた。 男性は以前に離婚しており、元妻とのあいだには未成年の子どもがひとり。子どもは元妻と暮らしているようだ。 遺言の内容は「全財産を母親に残す」とだけ記されていた。また男性は生前、「とにかく元妻や子どもには絶対に残し…
資産家高齢男性の心痛…浪費家長女の「父亡きあと」をどうすれば【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】相続対策で「娘婿」と養子縁組したが…娘の離婚で起こり得る、恐ろしいトラブル【弁護士が解説】資産家の父が心を痛める、浪費家の娘の行く末鈴木さんは、貸マンションを何棟も持っている資産家です。鈴木さんの妻はすでに亡くなっていますが、子どもに長男の太郎さんと長女のゆり子さんがいます。しかし、このゆり子さんは若いときから大変な浪費家で、それが原因で離婚もしています。ゆり子さんに子どもはいません。 鈴木さんは、子どもたちに遺産を半分ずつ…
妻所有の自宅に、夫の両親が突然来訪「今日からここで暮らす」拒絶は可能か?【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】相続対策で「娘婿」と養子縁組したが…娘の離婚で起こり得る、恐ろしいトラブル【弁護士が解説】「悪いわね、老後はここに住まわせてもらうわ」鈴木さんは、貸マンションを何棟も持っている資産家です。鈴木さんには、ひとり娘のゆり子さんがいます。ゆり子さんは、鈴木さんから生前贈与を受けた高級マンションで、夫である太郎さんと2人で暮らしていました。 すると、太郎さんがゆり子さんに黙って太郎さんの両親を呼び寄せ、一緒に住むといい、太郎さんの両…
資産家男性の四十九日…見知らぬ女性がそっと出した遺言書に、遺族は大混乱【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】相続対策で「娘婿」と養子縁組したが…娘の離婚で起こり得る、恐ろしいトラブル【弁護士が解説】資産家男性、愛人に「全遺産を贈与する」と遺言を…鈴木さんは、貸マンションを何棟も持っている資産家です。鈴木さんには、奥さんの花子さん、子どもに長男の太郎さんと長女のゆり子さんがいます。鈴木さんは子どもたちが独立して解放されたためか、60歳を過ぎて、行きつけの飲食店の若い従業員の愛子さんに入れあげました。愛子さんに資産を全部くれたら愛人にな…
自宅を息子に贈与して、夫婦で公営住宅に入りたい…お得な方法はあるか?【弁護士が解説】
國丸 知宏
【関連記事】給与が増えた実感なく…「年収1,000万超」の会社員、高給取りの苦痛公営住宅に入居希望の夫婦、持ち家の存在がネックに本日のご相談は、Aさん(72歳)とその奥様(70歳)です。Aさんは、長年金融系の会社で働いてきましたが、7年前に定年を迎え、いまは奥様と旅行に行くなど、のんびりした生活を送っているそうです。 Aさんは、市街地からほど近い閑静な住宅地に築35年の一軒家を所有し、住宅ローンも完済しています。自宅は高台に建つ2階建てですが、年齢のせ…
「個別株式投資」で資産形成したい人へのアドバイス…元メガバンカーの大学教授が提案
藤波 大三郎
【関連記事】年金200万円~300万円が最多だが…繰上げ受給の「のっぴきならない減額率」2020年度の個人株主、延べ5981万人と過去最多に富裕層のなかには、従来から個別株式での投資を行っている方も多いと思われます。また、株式取引の手数料が安価なインターネット取引が盛んになったことで、個別株式への投資は一般の方々の間でも人気になっています。実際、東京証券取引所等によると、2020年度の個人株主は延べ5981万人と過去最多になっており、前年度から308万人増と7年…
母親の再婚と急死が招いた「継父の子」への資産流出…防衛策はあるか?【弁護士が解説】
高島 秀行
【関連記事】相続対策で「娘婿」と養子縁組したが…娘の離婚で起こり得る、恐ろしいトラブル【弁護士が解説】亡き母の財産を、ひとり息子と母の再婚相手で分割山田さんは、貸マンションを何棟も持っている資産家でした。山田さんには、ひとり娘の陽子さんがいました。陽子さんは、最初の結婚で息子の大介さんをもうけますが、離婚。その後、健司さんと再婚しました。じつは健司さんも再婚で、前妻の博美さんとのあいだに裕一さんという息子がいますが、関係は疎遠です。裕一…
倒壊寸前・共有名義…難アリ不動産の相続人、赤字覚悟で「解体費用1千万円」に立ち向かう理由【司法書士が解説】
近藤 崇
【関連記事】孤独死した兄のマンション、転がり込んだ弟も孤独死…相続登記の放置が招いた「解決困難な問題」母が父から相続していた、「父の生家の持分1/3」ある日、自身のマイホーム購入の際の登記や、父親の相続手続きをお手伝いした良平さん(仮名)から、久々の電話をいただいた。 近況をお話しいただいたあと、用件を伺うと「また、相続の手続きをお願いしたいのですが…」とのことだった。今度は良平さんの母親が亡くなったとのことだ。 数年前に亡くなった良平さ…
紛糾する遺産分割協議…「特例の適用」はあきらめるしかない?【弁護士が解説】
工藤 敦子
【関連記事】相続した古い空き家、売却すれば「3000万円の特別控除」も…適用条件を弁護士が解説「遺産分割」できないと、さまざまな問題が発生する遺産分割とは人(被相続人)が亡くなり、相続人が複数いる場合、遺言がなければ、被相続人の財産は、全て、相続人の共有になります。 この共有財産を、どの相続人がどの財産を引き継ぐかを決めることを「遺産分割」といい、そのための協議を「遺産分割協議」といいます。 相続財産の凍結遺産分割協議がまとまらず、遺産が共…
「ドルコスト平均法はマーケット暴落時にも有効」…最新研究が裏付けた効果
藤波 大三郎
【関連記事】年金300万円、貯蓄5000万円…ゆとりのはずが老後破産の理由元本割れリスクの少なさで再注目される「積立投資」積立投資は若い世代のための資産形成に適した投資手法のようにいわれており、富裕層の方には関係ないと思われがちです。しかし、近年では一度に投資を行うより、元本割れの可能性が少ない投資手法として多額の資金がある方も採用されたほうがよいとされています。 ここでお勧めするのは毎月一定額の投資信託を買い付ける方法で、ドルコスト平均法(d…

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