(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢期の「地方移住」や「住み替え」が注目を集めています。生活費の節約、自然環境、のんびりした時間…。一見すると理想的な老後に思える“田舎暮らし”ですが、実際に移住した高齢者のなかには、思いがけない現実に直面するケースも少なくありません。

「海の近くで、夫婦2人のんびりと」移住に踏み切ったが…

「老後は、潮の香りのする場所でゆったり暮らしたいと思っていたんです」

 

そう語るのは、東京都内で生まれ育った斉藤幸子さん(仮名・70歳)。夫の正明さん(仮名・71歳)とともに定年後の第二の人生を見据え、退職金2,000万円を手に、海沿いの町にある築25年の平屋一軒家を購入しました。

 

「年金は2人合わせて月21万円くらい。都内のマンションだと家賃や管理費だけで消えていたので、持ち家で固定費を抑えたら余裕ある生活ができると思ったんです」

 

それまで住んでいた賃貸を解約し、近隣の知人も少ない土地へ――。それでも「一緒に海を眺めてお茶を飲む生活がしたかった」と、夫婦の決断は揺るぎないものでした。

 

「玄関を開けた瞬間、違和感がありました。なんというか……すごく“沈んだ空気”が流れていたんです」

 

半年ぶりに両親の家を訪れたのは、娘の絵美さん(仮名・38歳)。「両親の顔を見がてら、海も見よう」と軽い気持ちでの訪問でした。

 

「最初は“あれ、ちょっと暗い?”くらいだったんです。でも、母の声がどこか疲れていて、父も表情が乏しくて」

 

冷蔵庫には期限切れの惣菜、テレビの音だけが響くリビング、ふと見上げた壁にはうっすらとカビ――。

 

幸子さんが口にしたのは、「買い物が想像以上に大変で…」という言葉でした。最寄りのスーパーまでは車で片道20分。正明さんは軽度の認知症と診断され、免許返納を勧められていたため、実質的に買い出しは幸子さん1人の負担に。

 

「道の駅まで行けば新鮮な魚はあるけど、それも週に1度が限界で。お惣菜と冷凍食品に頼ることが増えました」

 

近隣住民は年齢層が高く、挨拶以上の交流はほとんどなし。病院も車がなければ通いづらく、予約の電話に苦労することもあったそうです。

 

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