「時間がない」「タスクしかない」「今日も残業」…終わりの見えない毎日に、疲弊する中小企業。本記事では、社長の時間をつくる株式会社の李日生氏・普川真如氏の共著『忙しい社長を救う 経理改革の教科書』より一部を抜粋し、改善策について考察していきます。

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「社長の仕事」が疎かになって起きる、恐ろしい事態

このように「社長の時給」という観点から考えてみても、またリスク管理の面から見ても、経営者自ら経理作業を行っていることが企業経営にとって大きなマイナス要因となっていることは明らかです。

 

さらにより大きな問題は、経理の仕事に日々追われているために、企業の経営者として本来果たすべき「社長の仕事」を満足に行うことができなくなってしまっていることです。

 

大企業と違い、中小企業の業績は、社長のパフォーマンスに大きく左右されます。社員全員の総合的な力あるいは組織全体の力で伸びていくというよりは、経営者がいわば会社の「エンジン」となって奮闘することによって企業は成長していくことになるわけです。

 

しかし、経営者が経理の仕事ばかりにかまけていれば、「社長の仕事」はおろそかになるでしょう。その結果、会社のエンジンが十分にかからなくなってしまう恐れがあるのです。

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忙しい社長を救う 経理改革の教科書

忙しい社長を救う 経理改革の教科書

李 日生,普川 真如

幻冬舎メディアコンサルティング

公認会計士として大手監査法人に勤め、国内外の多数の大企業の監査業務を担当してきた著者たち。経理・会計の専門家としての立場から中小企業の経営をサポートし続けてきました。こうした経験の中で、中小企業は経理部を社内に…

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