「時間がない」「タスクしかない」「今日も残業」…終わりの見えない毎日に、疲弊する中小企業。本記事では、社長の時間をつくる株式会社の李日生氏・普川真如氏の共著『忙しい社長を救う 経理改革の教科書』より一部を抜粋し、改善策について考察していきます。

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税務調査が…細かいトラブルが積もり続けた社長の末路

時間的な余裕がないなかで経理作業を日々続けていれば当然間違いが発生することもあるでしょう。しかも、経理を担当しているのが経営者だけであれば、第三者の目が入らないままミスが繰り返される恐れがあります。そうした過ちが積もり積もった結果、大きなトラブルへと発展することもあり得ます。

 

例えば、税務署が「おや、なぜこの売上でこれだけの利益しかないのだろう?」などと、経理ミスによって生まれた不自然な数字を怪しめば税務調査に入られることになるかもしれません。その結果、多額の重加算税が課され、さらには青色申告が取り消されて、銀行からも借り入れができなくなる…もしかしたら、そんな思いもよらない事態に一気に追い込まれることになるかもしれないのです。

 

ことにインターネット取引等の発展・普及に伴い、経済活動の多様化・スピード化が進んでいる結果、経理を行ううえで理解しておくべき知識やノウハウは、年々、複雑化の度合いを高めています。

 

実際、ひと昔前には、経営者の配偶者が算盤(そろばん)や電卓を片手に帳簿をつけている光景をあちらこちらの中小零細企業で目にしましたが、今ではあまり見かけなくなっています。経理の入門書の類いを読んで学んだ程度の付け焼き刃の知識では、帳簿をまとめることが難しくなってしまったためです。

 

このように経理・会計の仕組みが年々複雑化していることもあって、経理ミスを犯す危険性は以前に比べて格段に高まっているといえるでしょう。にもかかわらず、経営者が一人で経理業務を続けることは経営に対するリスクが大きく、決して好ましいことではないといえるのです。

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忙しい社長を救う 経理改革の教科書

忙しい社長を救う 経理改革の教科書

李 日生,普川 真如

幻冬舎メディアコンサルティング

公認会計士として大手監査法人に勤め、国内外の多数の大企業の監査業務を担当してきた著者たち。経理・会計の専門家としての立場から中小企業の経営をサポートし続けてきました。こうした経験の中で、中小企業は経理部を社内に…

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