「時間がない」「タスクしかない」「今日も残業」…終わりの見えない毎日に、疲弊する中小企業。本記事では、社長の時間をつくる株式会社の李日生氏・普川真如氏の共著『忙しい社長を救う 経理改革の教科書』より一部を抜粋し、改善策について考察していきます。

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中小企業「日常業務以外の仕事」がヤバすぎる…!

このように、中小企業では種々雑多な数々の日常業務に取り組むことを余儀なくされています。その中でも、とりわけ大きな負担となっているのは「経理業務」ではないでしょうか。

 

言うまでもなく、経理は数字と向き合う仕事です。そのため「子どもの時から数字と計算が大の苦手」という人にとっては、経理の仕事は苦痛以外の何ものでもないでしょう。そのうえ、経理の仕事は、ほかの日常業務に比べてはるかにボリュームがあります。試しに中小企業で行われている主な経理の仕事を列挙してみると──。

 

仕入管理、買掛金の管理、売上管理、売掛金の管理、請求書の発行、領収書の発行、現金・預金の管理、手形・小切手の管理、経費の精算、伝票の作成、帳簿の記載、月次決算、年次決算、減価償却、給与計算、年末調整、社会保険料の計算と納付、源泉所得税の計算と納付、法人税の計算と納付、法人住民税の計算と納付、消費税の計算と納付…。

 

ぱっと思いついただけでも、こんなにもたくさんの作業が挙げられます。

 

しかも、経理業務の中には、ここに挙げた現金・預金の管理、伝票の作成、帳簿の記載のように毎日毎日、繰り返し行わなければならないものもあります。つまり、会社の備品の購入などのように必要に応じて求められる仕事とは違って、経理業務は日々、確実に発生することになるわけです。そのため、経営者は、ほかの日常業務とは比べものにならないほど、経理業務のために多くの時間を割くことを強いられているのです。

 

さらに、経理業務には大企業では見られない中小企業ならではの特殊な事情もあり、そのことが経営者の負担をさらに重いものにしています。

次ページいやだ、やりたくない…となる「4文字のタスク」

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    李 日生,普川 真如

    幻冬舎メディアコンサルティング

    公認会計士として大手監査法人に勤め、国内外の多数の大企業の監査業務を担当してきた著者たち。経理・会計の専門家としての立場から中小企業の経営をサポートし続けてきました。こうした経験の中で、中小企業は経理部を社内に…

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