夫、死去。2億円を相続した金融リテラシーの低い70歳専業主婦…資産が口座着金するや否や「銀行員・証券マン」から怒涛の電話で大混乱

夫、死去。2億円を相続した金融リテラシーの低い70歳専業主婦…資産が口座着金するや否や「銀行員・証券マン」から怒涛の電話で大混乱
(※写真はイメージです/PIXTA)

相続や退職金などでまとまったお金を手にしたとき、多くの人が直面するのが「お金の扱い方」という難題です。金融機関からのさまざまな提案に、「本当に自分にとって最善なのか?」と不安になる人も少なくないでしょう。本記事では大切な資産を守り、賢く活用するための考え方について、独立系資産運用アドバイザー(IFA)の亀井岬氏が解説します。

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夫の資産2億円を相続した金融リテラシーの低い妻

70歳の専業主婦、Aさんには45歳になる一人息子がいます。最近、Aさんは思いがけない形で2億円もの大金を手にしました。夫の相続です。保険金と、亡き夫がこれまでコツコツ貯めてきた預貯金、さらには運用していた資産もあわせた結果、想像以上に大きな金額となりました。

 

「こんな大金、どう扱えばいいのか……」

 

相続で受け取った資産をどのように管理・運用し、家族のこれからの生活にどのように活かせばよいのか、Aさんの頭にはそんな戸惑いが湧き上がりました。Aさんも息子も投資や資産運用について専門的な知識はありません。「まとまったお金を、どこに、どのように預けるべきか」「金融商品のメリット・デメリットがよくわからない」など、さまざまな不安が増えていきます。

 

そのようななか、銀行からの電話が急に増えはじめました。

 

「そろそろ保険の見直しをしてはいかがでしょうか」

「投資信託なら安定的に運用できますよ」

 

どうやらAさんの口座に大きな金額が入金されたことを銀行側が把握し、そのタイミングで熱心な連絡が始まったようです。

 

頻繁に勧められる保険や投資信託は、本当にAさんとその家族のことを考えてくれている提案なのか。それとも、金融機関の営業目標を達成するためのものなのか――。担当者は親切そうに見える一方で、Aさんは「果たしてこの人たちを100%信頼していいのだろうか?」という疑念も拭えません。

 

さらに、Aさんが相続した2億円のなかには、現預金だけでなく、夫が生前に投資をしていた株式(約5,000万円相当)も含まれていました。最初は「株式なんて、自分にはよくわからない」と戸惑っていたAさん。しかし、銀行だけではなく今度は証券会社の担当者からも連絡が。

 

「IPO(新規公開株)のご案内をさせてください」

「新発の債券がお得ですよ」

 

担当者の声は熱気を帯び、さまざまな金融商品を提案してきます。加えて、夫が残してくれた株式の銘柄が10%ほど値下がりしているとの報告も入り、夫の相続以降、Aさんはまったく落ち着くことができません。

 

「私の上席を連れてご挨拶にうかがいたいのですが……」

 

こうした申し出が重なり、Aさんの頭の中はますます混乱を極めます。「これは夫が残してくれた大事な資産を守るための親切な提案なのか? それとも金融機関の営業トークなのか?」と、電話を受けるたびに戸惑いと安堵が入り混じった複雑な気持ちを抱えるのでした。

 

相続人であるAさん自身や息子さんに運用の知識が乏しいため、担当者からの提案の良し悪しを正しく判断できるかどうか、大きな懸念材料となっています。

 

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