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一人で考えるより、全員で考えた方がいい
■1人のカリスマ指導者よりも全員で自考するメリット
強権の国家リーダーが選んだ閣僚や政策ブレーンだけで決める政策。一方で、国民全員から集約したアイデアをベースに決めた政策。どちらが有効で、どちらが国民を幸福にするのか。
国民全員からアイデアを集約する手法は手間がかかって非効率です。内容はピンキリでしょうし、自分の利益しか考えない独善的な類いも多いでしょう。
しかし、選択肢が多いということは、質の高い政策になる可能性が高くなるということです。一人で考えるより、全員で考えた方がいいと思う理由がここにあります。
会社経営も同じです。カリスマ社長が良いアイデアを1人ですべて決めれば経営のスピードは速いし、目先の競争に勝てるでしょう。しかし、そんなカリスマ社長がいる会社の社員100人は、受け身体質が染みつき、考える力を失うかもしれません。そんな組織は、カリスマ社長が衰えた時、一気に傾いていくのかもしれません。
例えば、創業60年のリクルートは、独特の企業文化を掲げ、成長を続けてきました。
1970年代から「個の自立(自律)」を組織文化に掲げ、「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」という社訓を浸透させてきました。
社員は経営トップに依存せず、自ら考えて社内で数多くの新規事業を立ち上げてきました。会社は、社員が退社して起業するケースを歓迎し、同時に、その起業をビジネス拡大につなげ、社員と会社がウィンウィンになる文化を大事にしてきました。
リクルートホールディングスの峰岸真澄社長(当時)は次のように言いました。
「企業理念のひとつに“個の尊重”というものがあります。個を挙げる企業は珍しいと思いますが、これは個人への期待であり、個人の志や欲望をつぶさずに伸ばしたり広げたりした方が成長するからです。例えば、当社の企業文化を表す風景として、新入社員が『先輩、これどうしたらいいでしょう』と尋ねると、『どうしたらいいと思う?』と聞き返される。(中略)まず、自分で考えざるをえないのです」
社員が自考しています。
企業の多くが社の方針の軸を会社側に置いています。しかし、リクルートは社員が自分の成功のために自考し、結果的にそれを会社の成功につなげるという手法を取り入れてきたといいます。社員全員が自考できる文化を持ったユニークな会社だと思います。
岡田 豊
ジャーナリスト
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