富裕層にも、富裕層を目指す人にも読んでほしい
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研究者の息子が自室に閉じこもるまで
85歳のAさんは、夫を早くに亡くし59歳の息子と2人で暮らしています。Aさんは自分の年金と遺族年金とあわせて260万円、月額換算で21万7,000円あり、住宅ローンも完済しているため、おひとりさまであれば年金のみで十分暮らしていけそうな金額です。
息子は都内の理系有名大学に入学。頭がよくて夫婦自慢の息子だと喜んでいました。卒業後は大手企業の研究室に就職するものの、性格的に没頭すると周りが見えなくなる息子とほかの研究員とで折り合いが悪くなり、研究所内で浮いた存在となります。
はじめは研究ができれば周りを気にしなかった息子ですが、ある研究発表の際、事件が起きてしまいます。研究が上手くいかなかったことから発表ができず上司に詰められ、同僚と協調性のない息子は退職勧奨を受けるまでの事態に。当時40歳だった息子は会社に見切りをつけ、退職します。
次の仕事を探すものの、世間からみれば“研究オタク”の息子は自分に合った仕事を見つけられず、しだいに家に引きこもりはじめます。Aさんは「いまの時代はいろんな働き方があるから、家でできる仕事もあるのだろう」と息子を見守ることにしました。
ですが、息子が自室でなにをしているのか皆目見当もつきません。食事どきは一緒の時間を過ごしていましたが、いつの間にか息子は勝手に自室で食事をとるようになりました。
自室に引きこもりはじめてから10年もすると、自分の貯蓄がなくなったのか、Aさんに小遣いを要求。Aさんは年金と夫と貯めた2,000万円の貯蓄で生涯暮らしていけると思っていた状況が一変し、年金だけでは生活できずに貯蓄を取り崩すようになります。
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