楽天証券で2022年6月に販売された投資信託のうち、積立投資金額が多い人気のファンドを1位から10位まで紹介。売れ筋ランキングを参考にして、つみたてNISAの銘柄選びなど、投資初心者の資産形成のやり方をお伝えします。
楽天証券で人気の投資信託ランキング…おすすめは?【2022年7月版】

国内株式の約3,700銘柄に対して、6,000本以上販売されている投資信託。

 

「運用のプロが運用していて安心だから」

「マネー雑誌に載っていたから」

「銀行の窓口で『今月のおすすめ』と紹介されたから」

 

という理由で購入したにもかかわらず、コストを超えるリターンが出せず、「こんなはずじゃなかった…」と後悔している個人投資家もいるのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、個人投資家に人気の楽天証券で2022年6月に販売されたNISAで積立設定された投資信託のなかから、「積立投資金額」が多かったファンドのランキングを1位から10位まで紹介します。

 

対面型の証券会社ではなく、ネット証券で自分の判断で投資信託を購入している個人投資家は、どのような銘柄を買っているのでしょうか?

 

上位銘柄の傾向から、個人投資家の資産運用のヒントを探ります。証券会社出身でFP資格を持つSGO編集者が解説。

 

1. 楽天証券で人気の投資信託ランキング【2022年6月積立分】
1位「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
2位「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」
3位「楽天・全米株式インデックス・ファンド」
4位「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」
5位「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」
6位「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」
7位「iFreeレバレッジNASDAQ100」
8位「楽天レバレッジNASDAQ-100」
9位「ニッセイ外国株式インデックスファンド」
10位「キャピタル世界株式ファンド」
2.「楽天証券で積立設定金額が多い投資信託ランキング」の総括
2.1.「米国株式型」「世界株式型」を選ぶ人が多い
2.2. 資産形成の鉄則は「長期・積立・分散」
2.3.「レバナス」などのレバレッジ型には注意!
まとめ:資産形成の基本は「インデックスファンド」

1. 楽天証券で人気の投資信託ランキング【2022年6月積立分】

「NISA積立金額ランキング(2022/6/1~2022/6/30)」より、楽天証券で2022年6月に積立設定された投資信託(「一般NISA」と「つみたてNISA」の合算)を、金額が多い順に見ていきます。

 

順位 前月比 ファンド名 資産クラス 信託報酬
(税込)
つみたて
NISA
(楽天)
iDeCo
(楽天)
1位

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

米国株式 0.09% ×

2位

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

全世界株式

0.11%

×

3位

楽天・全米株式インデックス・ファンド

米国株式 0.16%
4位

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

全世界株式 0.11% ×

5位

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

先進国株式

0.10%

×
6位

楽天・全世界株式インデックス・ファンド

全世界株式 0.21%
7位

iFreeレバレッジNASDAQ100

ブルベア※

0.99%

× ×
8位

楽天レバレッジNASDAQ-100

ブルベア※

0.77%

×

×

9位

ニッセイ外国株式インデックスファンド

先進国株式

0.11%

×

10位

キャピタル 世界株式ファンド

先進国株式

0.10%

× ×

※ 基準となる指数以上の値動きになるように設計されたファンド

楽天証券で同じランキングを見る方法

 

ランキングの確認方法

 

上記のランキングは、楽天証券にログインしなくても見ることができます。

 

ホーム > 投資信託 > 投資信託を探す > ランキング > ランキング一覧を見る > NISA(積立設定金額)

 

の順に進んでください。わからない場合は、こちら「NISA(積立設定金額)」を直接クリックしてください。

 

期間を「月間」に切り替え、「この条件で再表示する」をクリックすると、ランキングが表示されます。

 

それでは、各ファンドの特色を見ていきましょう。なお、純資産やトータルリターンの数字は、投資信託の格付け評価をしているモーニングスター社の2022年7月1日時点のデータを使っています。

 

1位「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
信託報酬(税込) 0.10%
純資産 1兆2,378.88億円
トータルリターン +16.86%(1年)、+22.09%(3年)       
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色 三菱UFJ国際投信が運用する、常に最安の信託報酬を目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。アップルやマイクロソフト、アマゾンなど、米国企業500社に投資できます。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」のイベントでは、4位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

2位「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
信託報酬(税込) 0.11%
純資産 5,515.61億円
トータルリターン +9.62%(1年)、+17.74%(3年)      
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色 三菱UFJ国際投信が運用する、常に最安の信託報酬を目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。日本を含む全世界の株式に投資できます。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」のイベントでは、3年連続で1位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

3位「楽天・全米株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・全米株式インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
信託報酬(税込) 0.16%
純資産 5,757.37億円
トータルリターン +12.49%(1年)、+21.03%(3年)       
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色 愛称は『楽天・バンガード・ファンド(全米株式)』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を通じて、中小型株を含む、米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄に広く分散投資ができます。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」のイベントでは、8位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

4位「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
信託報酬(税込) 0.11%
純資産 1,447,62億円
トータルリターン +10.11%(1年)、+18.18%(3年)       
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色 三菱UFJ国際投信が運用する、常に最安の信託報酬を目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。『eMAXIS Slim(オール・カントリー)』から日本を除き、全世界の株式に投資できます。すでに日本の個別株式を保有しており、「日本を含む全世界株式型」を購入することで日本株の資産構成比を高めたくない人におすすめです。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

5位「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」

ファンド名 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
信託報酬(税込) 0.10%
純資産 3,247.27億円
トータルリターン +12.87%(1年)、+19.47%(3年)、+13.81%(5年)
運用会社 三菱UFJ国際投信
ファンドの特色 常に最安の信託報酬を目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。日本を除く先進国(ただし、米国が約72%)に投資し、全世界株式型に近い値動きをします。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

6位「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
信託報酬(税込) 0.20%
純資産 1,798.94億円
トータルリターン +8.22%(1年)、+17.19%(3年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色 愛称は『楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を通じて、日本・先進国・新興国など全世界の株式約8,800銘柄に投資できます。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

7位「iFreeレバレッジNASDAQ100」

ファンド名 iFreeレバレッジ NASDAQ100
資産クラス ブルベア
連動する指数 なし
信託報酬(税込) 0.99%
純資産 1,228.19億円
トータルリターン -19.40%(1年)、+34.00%(3年)       
運用会社 大和アセットマネジメント
ファンドの特色 愛称は『大和レバナス』。「NASDAQ100指数」の値動きの2倍程度になることを目指すファンド。様々な商品を組み入れて設計されているので、その分コストもかかっており、信託報酬はインデックスファンドより高めの0.99%(税込)。値上がりも2倍になるが値上がりも2倍になり、リスクがやや高い点に注意。つみたてNISAの対象外。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

8位「楽天レバレッジNASDAQ-100」

ファンド名

楽天レバレッジNASDAQ-100

資産クラス ブルベア
連動する指数 なし
信託報酬(税込) 0.77%
純資産 208.62億円
トータルリターン -75.83%(6ヵ月)                      
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色

2021年11月より運用開始。愛称は『楽天レバナス』。「NASDAQ100指数」の値動きの2倍程度になることを目指す。様々な商品を組み入れて特別に設計されているので、その分コストもかかっており、信託報酬はインデックスファンドより高めの0.77%(税込)だが、「iFreeレバレッジ NASDAQ100(愛称『大和レバナス』)」よりは0.2%程度低い。値上がりも2倍になるが値上がりも2倍になり、リスクがやや高い点に注意。つみたてNISAの対象外。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

9位「ニッセイ外国株式インデックスファンド」

ファンド名 ニッセイ外国株式インデックスファンド
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
信託報酬(税込) 0.10%
純資産 3,835.01億円
トータルリターン +12.70%(1年)、+19.41%(3年)、+13.75%(5年)
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
ファンドの特色 2013年12月10日に設定され、同タイプのファンドとしては長い運用実績。日本を除く世界主要先進国の株式に投資できます。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」のイベントでは、2位を獲得。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

10位「キャピタル世界株式ファンド」

ファンド名 キャピタル世界株式ファンド
資産クラス 国外株式(国内含む)
連動する指数 なし
信託報酬(税込) 1.70%
純資産 2,772.57億円
トータルリターン -0.48%(1年)、+18.00%(3年)、+12.90%(5年)、+15.12%(10年)
運用会社 キャピタル・インターナショナル
ファンドの特色 世界各国の株式に分散投資するアクティブファンド。投資先の国の上位は、1位が米国(55%)、2位が日本(7本)、3位がフランス(6%)。組入上位銘柄は、1位がテスラ(6.80%)、2位がマイクロソフト(4.20%)、3位が台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(3.50%)。つみたてNISAの対象外。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

つみたてNISAの取扱い銘柄数はトップクラス

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2.「楽天証券で積立設定金額が多い投資信託ランキング」の総括

「楽天証券で積立設定金額が多い投資信託ランキング」の総括
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券のユーザーが積立設定をしている銘柄の傾向から、個人投資家はどのような投資信託を選んで資産形成をすべきかのヒントを解説します。

 

2.1.「米国株式型」「世界株式型」を選ぶ人が多い

「米国株式型」「世界株式型」のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

今回のランキングを投資対象別にざっくり分けると、次のようになります。

 

  • 米国株式型:2本
  • 全世界株式型:4本
  • 先進国株式型:2本
  • ブルベア型:2本

 

7位と8位の「(米国の)NASDAQ100指数」の約2倍の値動きを目指すブルベア型も米国株に含めると、米国株式型が4本となり、世界経済の中心である米国の株価上昇を期待して積立設定をしている人が多いと考えられます。

 

さらに、「全世界株式型」と「先進国株式型」の投資先の約60~70%は米国株であることを考えると、今回のランキングに入ったすべての投資信託の動向は、米国がカギを握っていると捉えることもできます。

 

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2.2. 資産形成の鉄則は「長期・積立・分散」

「長期・積立・分散」のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

資産形成の鉄則は、信託報酬が低いインデックスファンドによる「長期・積立・分散」です。

 

・信託報酬…投資信託の運用や管理にかかる手数料のこと。保有中はずっとかかる。
・インデックスファンド…日経平均株価などの指数に連動するように設計された投資信託のこと。

 

ただし、今後も経済の成長が期待でき、長期的に見ると株価が右肩上がりになる確率が高い国や地域に投資することが前提であることを忘れてはいけません。

 

株価が横ばいもしくは右肩下がりになることが予想される国や地域、商品を選んでしまうと、いくらドルコスト平均法で毎月「株価が高いときは少なく、株価が安いときは多く」コツコツ買っても、最終的には損する確率は高くなります。

 

しかし、米国は移民を受け入れて人口が増えており、労働者が生み出すサービスの価値の合計(=GDP)の増加とともに長期的な株価の上昇が期待できます。

 

そのため、今回のランキングで「米国株式型」や「全世界株式型」が上位を占めたのは、個人投資家がそのシナリオを信じて行動した結果だと考えられます。

 

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2.3.「レバナス」などのレバレッジ型には注意!

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

今回のランキングで気になったのが、7位と8位に「レバレッジ 型」が入ったこと。

 

「レバレッジ」は「てこの力」を意味し、「レバレッジ型」は、特定の指数の1日の値動きに対して数倍(商品によって倍率は異なる)になるように設計されたファンドのことを指します。

 

このレバレッジ型は、株価が上昇するときに値動きが2倍になるだけでなく、下落するときも2倍になることを忘れてはいけません。

 

ちなみに、NASDAQ100指数のレバレッジ型の投資信託のことを略して「レバナス」と呼びます。2022年5月、このNASDAQ100指数が月初から最大約1,300ポイント下落し、「レバナスが暴落して数十%のマイナスになりました」のようなYouTube動画を公開する人が増え、話題になりました。

 

「積立投資だから、安いときはたくさん買えているから大丈夫」

 

と楽観的に思う人もいるかもしれません。しかし、一生懸命働いて貯めて投資したお金が、通常の2倍のスピードで目減りした事実を受け止めなければなりません。

 

さらに下落が続くと、「このまま戻らないのではないか?」「資産が半分になったらどうしよう?」と不安になってストレスに耐えられなくなり、損失を覚悟で売却してしまうことになりかねません。

 

「レバレッジ型に投資して2倍のスピードで効率よく稼ぎたい」という欲望を抑えて、NASDAQ100指数が回復しない最悪の事態を想定し、自分が暴落リスクを許容できるかを考える必要があります。

 

貯金が2,000万円の人が2万円損をするのと、貯金が20万円しかない人が2万円損するのとでは、精神的なダメージが違います。

 

それでもどうしても「レバレッジ型」に投資するのであれば、資金を全部つぎ込むのではなく、1ヵ月に投資する金額の「一部」を投資するなどしてリスクを抑えましょう。

 

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まとめ:資産形成の基本は「インデックスファンド」

資産形成の基本は「インデックスファンド」
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

繰り返しになりますが、投資信託で資産形成をするなら、低コストのインデックスファンドが基本です。

 

運用コストのわずかな差が、10年後や20年後のパフォーマンスに大きな差となって表れます。これを証明するために、信託報酬の違いによるパフォーマンスを比べた次のグラフをご覧ください。

 

信託報酬の違いによるパフォーマンスの優劣比較
信託報酬の違いによるパフォーマンスの優劣 (引用:三菱UFJ国際投信

 

信託報酬が0.189%(ピンク色)と1%(青色)とでは、20年後にはパフォーマンスの差は25.5%(ポイント)にもなります。

 

そのため、同じ資産クラスの投資信託で迷ったら、信託報酬が低いほうを選んでおくことをおすすめします。

 

最後に、今回のランキングに入ったインデックスファンドを資産クラスごとに整理しておきます。

 

■楽天証券でおすすめの投資信託

 

【米国株式型】

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • 楽天・全米株式インデックスファンド

 

【全世界株式型】

  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
  • 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

 

【先進国株式型】

  • eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  • ニッセイ外国株式インデックスファンド

 

楽天証券のつみたてNISAでは、つみたてNISA全213銘柄のうち181本を扱っており、自分に合った商品を選ぶことができます。

 

本記事をヒントにして長期投資に適した投資信託を見つけ、あなたの資産形成にお役立てください。

 

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