楽天証券の「新NISA(つみたて投資枠)」で積立設定をするときのおすすめ銘柄(投資信託・ファンド)や組み合わせ(ポートフォリオ)をはじめ、資産形成向けの銘柄を選ぶときのポイント、楽天証券で新NISAを始めるときのおすすめ設定・サービスなどを、楽天ユーザーでFP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
楽天証券の新NISA(旧つみたてNISA)…おすすめ10銘柄と組み合わせ【つみたて投資枠】

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楽天証券はNISAの口座数が業界シェアトップの56.3%を占め、(旧制度の)つみたてNISAの口座数において業界最多の300万突破した人気のネット証券です(2023年5月8日の楽天証券のニュースリリースより)。

 

しかし、(旧制度の)つみたてNISAを始めた人の90.4%は投資未経験者というデータ(出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果について」)もあるように、銘柄選びで迷ってなかなか始められない人も多いはず。

 

そこで本記事では、

 

「新NISAは楽天証券で始めたいけど、どの銘柄を買ったらいいかわからない」

「そもそも買う銘柄は1つでいいの?」

「楽天証券で新NISAを始めるときに必要な設定を知りたい」

 

という疑問や要望をお持ちの方に、新NISA(つみたて投資枠)の銘柄選びのポイントをはじめ、楽天証券で新NISAを始めるときのおすすめ銘柄や組み合わせ(ポートフォリオ)などを初心者にもわかりやすく解説します。

 

最後まで読めば、楽天証券で自信を持って新NISAを始められます。

 

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1. 新NISAとは

楽天証券の新NISA
(引用:楽天証券

 

2014年に金融庁主導で始まった「NISA(少額投資非課税制度)」は、本来は投資で得た利益に対して課税される約20%の税金を非課税にすることで国民の資産形成を支援する制度です。

 

旧NISA制度は、年間投資上限額が120万円で非課税保有期間が5年間の「一般NISA」と、年間投資上限額が40万円で非課税保有期間が20年間の「つみたてNISA」の2種類があり、どちらか一方しか利用できませんでした。

 

しかし、2024年から始まった新しいNISA(以下、新NISA)では、一般NISAは「成長投資枠」、つみたてNISAは「つみたて投資枠」として引き継がれ、併用が可能に。成長投資枠では株式のほか、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、投資信託が買える一方、つみたて投資枠では投資信託やETFの積立買付ができるようになりました。

旧NISAと新NISAの比較表

 

旧NISA制度と新NISA制度の比較表
(引用:楽天証券

 

また、新NISAでは年間投資枠が拡大。「成長投資枠」は現在の2倍の年間240万円、「つみたて投資枠」は現在の3倍の年間120万円となり、両方の枠を合わせると年間360万円、月30万円まで非課税で投資ができるようになりました。

 

さらに、旧NISA制度の累計の非課税保有限度額は、一般NISAが120万円×5年間=600万円、つみたてNISAが40万円×20年間=800万円でしたが、新NISAでは非課税保有限度額が買付金額ベースで合計1,800万円へ大幅に拡大。

 

途中で売却してもその分の非課税投資枠が翌年に復活するようになったので、不測の事態でお金が必要になったときはいったん売却して現金化し、翌年以降に買い直すこともできるようになりました。

 

非課税保有限度額も無期限化されて制度が恒久化されたので、いつ始めても誰でも平等に非課税の恩恵を受けながら将来のお金の不安に備えて資産形成に取り組めます。

 

\NISAの開設数No.1(2023年6月末時点)

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2. 新NISA(つみたて投資枠)の「銘柄選び」のポイント3つ

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投資信託は国内で6,000本以上販売されており、そのうち新NISA(つみたて投資枠)で購入できるのは、金融庁が定めた要件を満たした282本の投資信託とETFです(具体的な商品は金融庁のサイトを参照)。

 

楽天証券ではこのうちの約80%にあたる221本の銘柄を扱っており(2024年3月1日時点)、新NISAを扱っている金融機関でトップクラス。そのため、楽天証券なら銘柄選びの自由度が高く、自分に合った銘柄を見つけられます

 

ただし、221本から初心者がいきなり自力で積立設定をする銘柄を選ぶのは容易ではありません。そこで、新NISAのつみたて投資枠で買付する銘柄を選ぶときのポイントを3つ紹介します。

 

 

なお、新NISAの「成長投資枠」では、「つみたて投資枠」と同じ投資信託を購入することもできます。「成長投資枠は株式だけが対象」と勘違いされがちですが、無理して株式取引にチャレンジする必要はありません。

 

つみたて投資枠における投資信託の銘柄選びのポイントを解説します。

ポイント①:信託報酬が低いインデックスファンド

株価チャート
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投資信託には大きく分けて、次の2種類があります。

 

・インデックスファンド…TOPIXなどの指数に連動した値動きを目指す投資信託
・アクティブファンド…指数を上回るパフォーマンスを目指す投資信託

 

そして、投資信託の保有期間中は、「信託報酬」という運用や管理にかかるコストがずっと発生します。

 

この信託報酬は、インデックスファンドの場合は年率0.1~0.2%程度のものが多いのですが、アクティブファンドはファンドマネージャーの人件費や企業調査費などが含まれるため、年率1~3%程度とやや高めに設定されています。

 

わずかな差であっても、長期間にわたって積み上がると、大きなコストの差となって運用成績に影響を与えます。

 

そのため、数十年といった長期での資産形成が前提の新NISA(特につみたて投資枠)では、できるだけ信託報酬が低い投資信託、つまりインデックスファンドを選ぶことが鉄則です。

 

同じ指数(米国S&P500など)に連動するインデックスファンドでも、運用会社によって信託報酬は異なるので、意識してチェックしましょう。

 

ポイント②:「全世界株式」「先進国株式」「米国株式」のファンド

地球儀
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

インデックスファンドなら何でもOKというわけではなく、世界経済は今後も成長が続くという予想のもと、「全世界株式」や「先進国株式」、そして「全世界株式」や「先進国株式」が約60~70%を投資する「米国株式」を選び、長期的な株価上昇の恩恵の一部を受けようとする考え方が最近の資産形成では基本です。

 

なぜなら、数十年にわたって毎月コツコツ定額をドルコスト平均法で積立買付する方法は、株価チャートが長期で右肩上がりになる確率が高い商品を選ぶことが重要だからです。

 

その理由について、1990年1月から2021年11月までの株価の値動きを、米国の代表的な指数であるS&P500(赤色)と日経平均(オレンジ色)のチャートで比較します。

 

S&P500と日経平均のパフォーマンスの推移
S&P500と日経平均のチャート比較 (引用:マネックス証券

 

米国の株価(赤色)は途中で下落しながらも、長期で見ると右肩上りに推移していることがわかります。日経平均(オレンジ色)と比べると、その差は一目瞭然。

 

そして、次のチャートが、米国のS&P500(赤色)と全世界株式(緑色)です。

 

S&P500と全世界株式のパフォーマンスの推移
S&P500と全世界株式のチャート比較 (引用:マネックス証券

 

どちらも同じような値動きをしながら上昇していることがわかります。

 

なぜ米国株式のチャートが右肩上がりなのかをざっくり説明すると、米国は移民を受け入れているので人口が増加していることが関係しており、労働者が生み出すサービスの価値の合計「GDP(国内総生産)」が大きくなって経済も成長するので、それが株価にも反映されるからです。

 

さらに、米国にはグーグルやアップル、テスラのようなグローバルに活躍して成長する企業が誕生する土壌があるのも要因の1つとされています。

 

一方、日本は少子高齢化で人口の減少が進み、米国のような経済成長が期待しにくく、株価が右肩上がりにはなりにくいとされています。そのため、同じ“インデックスファンド”でも、TOPIXのような日本の株式市場の代表的な指数ではなく、海外の株価指数に連動するファンドを選んだほうが優位性が高いとされています。

 

ポイント③:純資産が「100億円以上」で残高が増加しているファンド

地球
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投資信託の時価総額のことを「純資産」といい、“ファンドの規模”を表します。大きければ大きいほどそのファンドに投資している人がいることになり、純資産は“人気のバロメーター”と捉えることもできます。

 

この純資産が少なければ運用を続けることが困難になり、「繰上償還(運用が強制終了されること)」になる場合もあります。そして、繰上償還のリスクが低いとされているのが、「純資産(純資産残高)100億円以上のファンド」と言われています。

 

そのため、運用を開始したばかりのファンドを除き、純資産100億円以上で、資金流入が続いて残高が増加しているファンドのなかから選ぶことをおすすめします。

 

\新NISAの銘柄数はトップクラス/

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3. 楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)…おすすめ銘柄・商品(ファンド)10選

ファンド
(※写真はイメージです/PIXTA)
 

それでは、上記条件にマッチした、楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)でおすすめの投資信託を投資対象別に厳選して10本紹介します。

 

なお、純資産やトータルリターンの数字は、ウェルスアドバイザー株式会社の2024年4月2日時点のデータです。

 

3.1.「全世界株式」でおすすめの4銘柄

世界地図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

一言で「全世界株式」といっても、連動する指数(インデックス)は大きく分けて次の2つがあります。

 

  • MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
  • FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

 

それぞれ投資する銘柄の数が異なり、多いほうがより広く分散できますが、パフォーマンスの優劣は売却時にしかわかりません。そのため、どの指数に連動するファンドを選ぶかは“好み”の問題となり、購入時の段階であまり意識する必要はありません。

 

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)で「全世界株式」を選ぶなら、次の4銘柄が候補になります。

 

①「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
基準価額 24,075円
純資産額 2兆9,317.07億円
信託報酬(税込) 0.05775%
トータルリターン +35.21%(1年)、+19.47%(3年)、+17.40%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
愛称は『オルカン』。日本を含む47ヵ国の先進国と新興国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位が日本、3位がイギリス。
2024年2月29日に、中国株を66銘柄除外&インド株を5銘柄追加し、構成銘柄の入れ替えを実施。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、5年連続で1位を獲得。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

②「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
基準価額 12,439円
純資産額 973.70億円
信託報酬(税込) 0.0561%
トータルリターン データなし      
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色

2023年10月27日より運用が開始された全世界株式ファンド。愛称は『楽天・オルカン』。
人気の『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』と同じ「MSCI」をベンチマークにしているので、
同ファンドとほぼ同じ値動きをする。購入できるのは、現在は楽天証券のみ。
なお、最近話題のインド株式には、『iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF』という新興国ETFを通じて投資。

楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」の対象で、ポイント還元率は年率0.017%。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

ちなみに、筆者も「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」を楽天証券の新NISAで積立設定をしています(つみたて投資枠で月10万円+成長投資枠で月5万円)。

筆者の新NISAの積立設定状況
 
筆者の新NISAの積立設定状況
 

③「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
基準価額 23,209円
純資産額 4,584.15億円
信託報酬(税込) 0.192%
トータルリターン +33.38%(1年)、+18.54%(3年)、+16.75%(5年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色

愛称は『楽天・VT』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」
「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)」を通じて、日本を含む先進国・新興国などの全世界の株式約8,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資する。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、17位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

④「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
基準価額 24,269円
純資産額 4,542.23億円
信託報酬(税込) 0.05775%
トータルリターン +34.96%(1年)、+19.75%(3年)、+17.66%       
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』から日本を除く先進国と新興国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
すでに日本の個別株式を保有しており、日本株の資産構成比を高めたくない人におすすめ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、5位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

3.2.「先進国株式」でおすすめの3銘柄

世界地図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

先進国株式に連動する代表的な指数には、「MSCIコクサイ・インデックス」があります。

 

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)で「先進国株式」を選ぶなら、次の3銘柄が候補になります。

 

⑤「ニッセイ外国株式インデックスファンド」

ファンド名 ニッセイ外国株式インデックスファンド
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 38,553円
純資産額 6,904.37億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +37.13%(1年)、+22.18%(3年)、+19.10%(5年)、+13.64%(10年)
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
ファンドの特色 2013年12月10日に設定され、同タイプのファンドとしては長い運用実績をもつ。
日本を除く世界の主要先進国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、2位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑥「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」

ファンド名 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 29,179円
純資産額 6,978.41億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +37.15%(1年)、+22.25%(3年)、+19.14%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
日本を除く世界の主要先進国(22ヵ国・地域)の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、6位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑦「楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額

11,656円

純資産額 29.80億円
信託報酬(税込) 0.088%
トータルリターン データなし   
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色

2033年12月31日より運用が開始された先進国株式ファンド。愛称は『楽天・先進国株式(除く日本)』。
運用歴が長い『ニッセイ外国株式インデックスファンド』と同じ「MSCIコクサイ・インデックス」をベンチマークにしているので、
同ファンドとほぼ同じ値動きをする。購入できるのは、現在は楽天証券のみ。
楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」の対象で、ポイント還元率は年率0.033%。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

3.3.「米国株式」でおすすめの3銘柄

アメリカの国旗
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後は「米国株式」です。世界経済の中心はやはり米国であり、「全世界株式」や「先進国株式」も約60~70%を米国に投資しているので、実はどれも似通った値動きをします。

 

ただし、「米国株式」のほうが「全世界株式(もしくは先進国株式)」より過去のリターンは高いので、米国が今後数十年間にわたって成長し続けることを期待するのであれば、「米国株式」を選ぶのも1つの方法です。

 

米国株式に連動する指数には、次のようなものがあります。

 

  • NYダウ(30銘柄)
  • S&P500(500銘柄)
  • NASDAQ100指数(100銘柄)
  • NASDAQ総合指数(3,000銘柄)
  • CRSP USトータル・マーケット・インデックス(約4,000銘柄)

 

銘柄数が多いほうが上場している米国企業全体の実態を表すため、500銘柄に投資する「S&P500」や、投資できる銘柄のほぼ100%にあたる約4,000銘柄に投資する「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」がおすすめです。

 

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)で「米国株式」を選ぶなら、次の3銘柄が候補になります。

 

⑧「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 28,567円
純資産額 4兆1,250.78億円
信託報酬(税込) 0.09372%
トータルリターン +42.56%(1年)、+24.94%(3年)、+21.44%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
S&P500インデックスマザーファンドへの投資を通じて、米国企業500社に投資する。
投資先の割合は、1位がアップル、2位がマイクロソフト、3位がアマゾン。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、3位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑨「楽天・S&P500インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・S&P500インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 12,715円
純資産額

1,314.87億円

信託報酬(税込) 0.077%
トータルリターン データなし   
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色

2023年10月27日より運用が開始された米国株式ファンド。愛称は『楽天・S&P500』。
人気の『eMAXIS Slim米国株式(S&P500)』と同じ「S&P500指数」をベンチマークにしているので、
同ファンドとほぼ同じ値動きをする。購入できるのは、現在は楽天証券のみ。
楽天証券の「投信残高ポイントプログラム」の対象で、ポイント還元率は年率0.028%。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑩「楽天・全米株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・全米株式インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
基準価額 29,136円
純資産額 1兆4,467.23億円
信託報酬(税込) 0.162%
トータルリターン +40.52%(1年)、+22.64%(3年)、+20.40%(5年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色 愛称は『楽天・VTI』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を通じて、
米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できる。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、11位にランクイン。
お笑い芸人の厚切りジェイソン氏が、著書で同ファンドを紹介したことでも話題に。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

\低コストのインデックスファンドが多数/

楽天証券の公式サイトへのリンク

 

■「投信残高ポイントプログラム」について

2023年10月27日より、投資信託の月間平均保有残高に対して楽天ポイントを付与する「投信残高ポイントプログラム」が復活。

対象は楽天・プラスシリーズの6本だけですが、信託報酬が安く設定されているので、ポイント還元分を考慮した「実質コスト」は、同じ指数に連動するファンドと比べて低くなっています。

新NISA口座はもちろん、課税口座(特定口座・一般口座)で保有している投信残高も対象なので、楽天証券で対象のファンドを購入すると、残高の増加とともに着実にポイントを獲得できます。

なお、一定の金額に到達した場合のみ所定の楽天ポイントが付与される既存のプログラムの“残高”に、楽天・プラスシリーズの保有分を含めることはできません。

 

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4. 楽天証券の新NISA…おすすめ銘柄と組み合わせ(ポートフォリオ)

資産ポートフォリオ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)でおすすめの銘柄を10本紹介しましたが、筆者がよく受けるのが次の質問。

 

「NISAの銘柄はいくつ買えばいいの?」

 

結論からお伝えすると、「全世界株式」「先進国株式」「米国株式」のどれか1本を購入すれば、すでに何百や何千という企業に分散投資されているので、無理に複数のファンドを購入する必要はないというのが筆者の考えです。

 

しかし、次のような人もいるはずです。

 

「もっとリスクをとってもいいので高いリターンを狙いたい」

「全部株式に投資するのは怖いので、もっとリスクを下げたい」

 

ここでは、先ほどの10銘柄を軸として、アクセントを加えることでリターンを高められる可能性があるファンド(新興国株式とアクティブファンド)と、株式と逆の値動きをする「債券」を組み入れることでリスクを抑えられる「バランス型ファンド」を紹介します。

4.1. より高いリターンを狙うなら「新興国株式」を組み入れる

新興国
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

もっとリスクをとってリターンを高めたい人におすすめなのが、「新興国株式」です。

 

新興国とは、日本や米国のような先進国と比べて政治や経済が発展途上にあり、成長に伸びしろがある国や地域のことを指します。

 

具体的には、ブラジル・ロシア・インド・中国の頭文字を取った「BRICs(ブリックス)」や、ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチンの頭文字を取った「VISTA(ビスタ)」などの国々です。

 

ただし、新興国株式は経済が成長するにつれて大きく株価が上昇する可能性もありますが、期待するほど伸びずに下落するリスクもあるので注意が必要です。

 

そのため、新興国株式のインデックスファンドを1本だけ選ぶのではなく、「全世界株式」「先進国株式」「米国株式」のどれかと組み合わせて配分比率を10%程度に抑えることをおすすめします

 

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)で「新興国株式」を選ぶなら、次の銘柄が候補になります。

 

・「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」

ファンド名 eMAXIS Slim新興国株式インデックス
資産クラス 新興国株式
連動する指数 MSCIエマージング・マーケット・インデックス
基準価額 15,187円
純資産額 1,470.46億円
信託報酬(税込) 0.1518%
トータルリターン +18.86%(1年)、+3.75%(3年)、+7.63%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
これから成長が期待できる24ヵ国・地域(ロシアは除外)に投資することで、高いリターンを目指す。
投資先は、1位が中国、2位がインド、3位が台湾。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

4.2. 積極的に利益を狙うならアクティブファンドも組み入れる

アクティブファンド
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

次に紹介するのは、指数を上回る運用成績を目指す「アクティブファンド」です。

 

インデックスファンドより信託報酬が高いのでコストを上回るリターンをあげないといけませんが、「積極的に利益を狙いたい」「インデックスファンドだけではつまらない」という人には向いています。

 

ただし、アクティブファンドを組み入れる場合も、「全世界株式」もしくは「米国株式」を中心にして配分比率を抑えるようにしましょう。

 

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)で「アクティブファンド」を選ぶなら、次の銘柄が候補になります。

 

・「ひふみプラス」

ファンド名 ひふみプラス
資産クラス 国内外株式
連動する指数 アクティブファンドなのでなし
基準価額 61,673円
純資産額 5,834.67億円
信託報酬(税込) 1.078%
トータルリターン +30.37%(1年)、+7.05%(3年)、+10.12%(5年)、+11.70%(10年)
運用会社 レオス・キャピタルワークス
ファンドの特色

テレビ東京の経済番組『ガイアの夜明け』にも登場した、藤野英人ファンドマネージャーが中心となって運用する「ひふみ投信」シリーズ。
国内外の上場株式を主要な投資対象にして、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期投資を行う(日本株の比率は約87%)。
信託報酬1.08%はアクティブファンドのなかでは安いほうで、投資信託の買付ランキングでは上位に入ることが多い人気ファンド。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、10位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます

4.3. ミドルリスク・ミドルリターンを狙うなら「バランス型」1本でOK

天秤
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここまで紹介した楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)でおすすめの銘柄は、商品の配分比率がすべて株式でした。

 

価格の変動を抑えてリスクを下げるためには、株式とは値動きが異なる「債券」や「REIT(不動産投資信託)」を組み入れて「資産分散」をするのがセオリーだと言われています。

 

しかし、新NISA(つみたて投資枠)には「債券100%」「REIT100%」の投資信託がありません。そこでおすすめなのが、1本のファンドで株式や債券などの複数の資産に投資する「バランス型ファンド」です。

 

「株式100%での運用は値動きが激しくて怖い」「利益はそこそこでいいから、リスクを抑えて運用したい」のような人は、バランス型1本だけを選ぶのも有効です。

 

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)で「バランス型」を選ぶなら、次の銘柄が候補になります。

 

・「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」

ファンド名 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
資産クラス バランス型
連動する指数 バランス型なのでなし(合成指数)
基準価額 16,171円
純資産額 2,624.62億円
信託報酬(税込) 0.143%
トータルリターン +16.68%(1年)、+8.65%(3年)、+8.03%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。8つの資産
「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内REIT」「先進国REIT」
に12.5%ずつ均等に投資(ロシアは除外)するのが特徴で、ミドルリスク・ミドルリターンの運用成績を目指す。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、9位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

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5. 楽天証券の新NISAのおすすめポイント3つ

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、新NISAのサービスを取り扱う多数の金融機関のなかから、楽天証券を選んで始めるメリットを厳選して3つ紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

ポイント①:楽天カードと楽天キャッシュの併用で、つみたて投資枠の全額がポイント付与の対象

クレジットカード決済の毎月の積立上限額がアップデート
(引用:楽天証券

 

投資信託の積立額をクレジットカードで決済する方法が「クレカ積立」で、楽天証券の新NISAで楽天カードで決済すると、カードの種類に応じて0.5~1%の楽天ポイントが還元されます(新NISA口座以外もOK)。

 

クレカ積立の上限額は月5万円でしたが、2024年3月8日に月10万円に引き上げられることが決まり、楽天証券でも2024年4月積立購入分から月10万円まで楽天カードでクレカ積立ができるようになりました(ただし、4月買付分の積立設定の受付は3月12日で終了)。

 

これにより、クレカ積立のポイント還元率が0.5%の楽天カード(年会費無料)でも、がんばって月10万円を積立設定すると毎月500ポイントが貯まります(参照:プレスリリース『楽天証券、投信積立「楽天カード」クレジット決済、月額上限を10万円に引上げ』)。

 

貯まった楽天ポイントは、楽天市場でのネットショッピングはもちろん、街中のコンビニやドラッグストア、飲食店などで1ポイント=1円として利用できるので使い道に困ることはありません(楽天ポイントを利用できる場所は公式サイト「楽天ポイントが使えるお店」から探せます)。

 

さらに、楽天証券には楽天カードとは別に「楽天キャッシュ」という電子マネーによる独自の決済手段があり、楽天カードから楽天キャッシュにチャージするタイミングでも0.5%の楽天ポイントが還元されます。

 

楽天キャッシュ決済

 

そして、他社にはない楽天証券のメリットが、「楽天カード」と「楽天キャッシュ」の2つの決済手段を併用することにより、月15万円までの積立額を全額ポイント付与の対象にしながらキャッシュレスで投信積立ができること。

 

整理すると、次のようになります。

 

  • 楽天カードクレジット決済:月10万円
  • 楽天キャッシュ決済:月5万円

 

そのため、月10万円以上をがんばって投資に回そうと考えている人には、楽天証券の新NISAならより多くのポイントを獲得できるチャンスがあります。

 

他社もクレカ積立の上限額を月5万円から月10万円に引き上げることを発表していますが、クレジットカード以外で「楽天キャッシュ」のような決済手段があるのは楽天証券だけとなっており、優位性があります。

 

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ポイント②:楽天ポイントで投資信託の「積立買付」ができる

(楽天証券公式YouTubeチャンネル『動画でわかる!ポイント投資(投資信託)ってなに?』)

 

楽天証券や日常生活で楽天カードを使って獲得した楽天ポイントは、再び楽天証券での投資信託や株式の購入費用の一部もしくは全額に充てることができます(=「楽天ポイント投資」)。

 

ポイント投資で投資信託を購入できる証券会社は他にもありますが、多くの場合は1回限りのスポット買付(金額指定)だけ。クレカ積立で獲得できるポイントと同じポイントを積立買付に利用できるのは、今のところ楽天証券のみとなっています。

 

ポイント③:定期売却で「定率指定」ができる

お金の取り崩し
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

資産形成を始めるときは、入口だけではなく、貯めたお金を取り崩すときの出口も考えておくことも大切です。

 

楽天証券には次の3つの方法による定期売却サービスがあり、タイミングを計って自分で売却しなくても、楽天証券が定期的に売却してくれます。

 

  1. 金額指定:毎月定額を売却する
  2. 定率指定:保有口数に対して決まった割合を毎月売却する
  3. 期間指定:最終受取年月を決めて、売却回数で等分した口数を毎月売却する

 

このうち、筆者がおすすめなのが「2. 定率指定」で、基準価額(投資信託の価格のこと)が高いときは少しの割合、安いときは多くの割合を売却して少しずつ取り崩すので、保有残高を長持ちさせることができます。

 

定率売却ができるのは、今のところ楽天証券だけ。

 

実際に売却するのは数十年後のことなのでイメージしにくいかもしれませんが、楽天証券であれば、入口から出口までの仕組みがしっかりしているので、長期運用が前提の新NISAも安心して始められます。

 

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6. 楽天証券で新NISAを始めるときのおすすめ設定5つ

パソコンの前でスマホを操作している赤い服の女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、楽天証券で新NISAを始めるときに設定しておくべき設定・サービスを5つ紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

6.1. 楽天カードクレジット決済

楽天のクレカ積立
(引用:楽天証券

 

ポイント①でお伝えしたように、楽天証券には投資信託の積立額を楽天カードで決済すると、カードの種類に応じて0.5~1%の楽天ポイントが還元される「楽天カードクレジット決済」があります。

 

利用するには初回のみカードの登録が必要で、手元に楽天カードを用意し、積立設定をする途中の「引落方法」の選択画面から「楽天カードクレジット決済」を選択して、画面の指示に従って登録しましょう。

 

楽天カードクレジット決済

 

なお、証券口座内の「預り金」からの引き落とし(現金決済)でも積立買付はできます。

 

同じ金額を投資に回すならクレジットカードで決済したほうがポイント付与分だけお得に運用できますが、クレジットカードを何枚も持ちたくない人もいるはずなので、やりやすい方法をお選びください。

 

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6.2.「楽天ポイントコース」への変更

楽天パンダ
(引用:楽天証券)

 

楽天証券のポイントコースには「楽天ポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」の2種類があります。

 

コース名に「証券」が入っているか否かの違いで少々紛らわしいですが、通常の“楽天ポイント”が貯まるのは「楽天ポイントコース」のほうです。後者の「楽天証券ポイントコース」では、楽天証券だけで利用できる“楽天証券ポイント”が貯まります。

 

初期設定では「楽天証券ポイントコース」になっているので、積立設定をする途中の「ポイント利用設定状況」の画面の「設定状況はこちら」から「楽天ポイントコース」に変更してください。

 

ポイント利用設定状況

 

気付かずに積立設定をしてしまった人は、次の記事を参考にして「楽天ポイントコース」に変更しましょう。間違えて貯めてしまった“楽天証券ポイント”を、通常の“楽天ポイント”に交換する方法も紹介しています。

 

6.3. 「マネーブリッジ」と「ハッピープログラム」

マネーブリッジ
(引用:楽天証券

 

楽天証券の口座と楽天銀行の口座を連携(=「マネーブリッジ」)して「自動入出金(スイープ)」の設定をしておくと、楽天証券で株式を発注するときに証券口座内に残高(預り金)がなくても、楽天銀行の残高から不足分を補って自動で入金してくれるなどのメリットがあります。

 

また、クレカ積立を利用しなくても、新NISAで証券口座内の預り金からの引き落としで投資信託を積立買付するときにも有効なので、設定しておくと便利です。

 

さらに、普通預金残高300万円以下にはメガバンクの100倍にあたる年0.1%(税引前)の優遇金利が適用されるので、メインバンクとしてもおすすめです。

 

ちなみに、筆者は楽天銀行をメインバンクにしており、次の画面のように過去に417円の利息が振り込まれたことがあります。

筆者が楽天銀行で受け取った利息

 

明細詳細

 

そして、楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジで連携したら、楽天銀行のサイトから「ハッピープログラム」にもエントリーしておきましょう。

 

ハッピープログラム
(引用:楽天銀行

 

ハッピープログラムでは、楽天証券での取引に応じて楽天ポイントが貯まったり、会員ステージに応じて提携企業(セブン銀行やイオン銀行など)のATMの手数料が最大月7回無料になったり、様々なサービスを受けられます。

楽天証券におけるハッピーポイントプログラムの対象取引

 

対象商品
(引用:楽天証券

 

なお、筆者は普段から楽天銀行のキャッシュカードを利用してセブンイレブンに設置してある「セブン銀行のATM」で入出金しています。ハッピープログラムを活用すれば所定の回数までは手数料が無料になるので、重宝しています。

 

6.4. 取引手数料無料の「ゼロコース」に変更

楽天証券の取引手数料
(引用:楽天証券

 

楽天証券では、2023年10月より国内株式手数料が0円になる「ゼロコース」がスタート。

 

楽天証券の新NISA口座(成長投資枠・つみたて投資枠)では、投資信託、国内株式、外国株式(米国株・中国株)を手数料無料で取引できますが、特定口座や一般口座で株式取引をするときに備えて、手数料コースを「ゼロコース」にしておくことをおすすめします。

 

新規で楽天証券の口座を開設する方は、申し込み画面の途中で「ゼロコース」を選ぶところがありますが、すでに口座を持っていてまだ変更をしていない方は手続きをしましょう。

 

やり方は簡単で、楽天証券のWEBサイトにログイン後、右上の「マイメニュー」を開き、「お客様情報一覧」にある「国内株式」をクリックします。すると、「手数料コース」の項目があるので、右側の「確認・変更」をクリックしてください。現在の手数料コースが表示されたら、右側の「変更」から手数料コースを「ゼロコース」にします。

 

手数料コースの変更

 

6.5. 配当金の受領方法の変更

株式数比例配分方式
(引用:楽天証券

 

株式の配当金の受領方法には、「配当金受領証方式」「株式数比例配分方式」「登録配当金受領口座方式」の3種類があります。

 

しかし、NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税にするには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」にする必要があります。

 

口座開設後は基本的には「株式数比例配分方式」が設定されていますが、念のため、WEBサイトにログインし、右上の「マイメニュー」をクリックして「国内株式」を選択し、配当金受取方法が「証券口座でのお受取り(株式数比例配分方式)」になっていることを確認しましょう。

 

配当金受取方法

 

「株式数比例配分方式」以外だった場合は、「変更」から手続きをしてください。

 

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7. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、楽天証券の新NISAに関するよくある質問に5つ回答します。

Q1. 楽天証券で新NISAを始めるデメリットはありますか?

楽天証券の新NISAのデメリットを強いてあげると、投資信託の保有残高に応じてポイントが付与される「投信残高ポイントプログラム」の対象銘柄が楽天・プラスシリーズの6本しかない点です。

 

SBI証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券の場合は、基本的にはその証券会社が取り扱うほぼすべての銘柄が対象となっています。

 

対象銘柄の拡充に期待しましょう。

 

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Q2. 楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)の銘柄一覧はどこで見れますか?

楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)の対象銘柄は、楽天証券のサイト内の「投信スーパーサーチ」の「取引種別」のメニュー内の「NISAつみたて投資枠」にチェックを入れると一覧を確認できます。

 

Q3. 楽天証券の新NISAの商品ランキングはどこで見れますか?

「ホーム」 >「 投資信託」 >「 投資信託を探す」 >「 ランキング」 > 「NISAランキング(積立金額)」の順に進むと、楽天証券の新NISAで期間中(デイリー・週間・月間から選択)に積立設定された銘柄を金額が多い順に1位から10位までチェックできます。

 

他の楽天証券ユーザーはどのようなファンドで資産形成に取り組んでいるのか、銘柄選びの参考にしてください。

 

Q4. 楽天証券で新NISAを始める手続き方法を教えてください。

楽天証券で旧NISA口座(一般NISA・つみたてNISAどちらでもOK)を持っていた人は、2024年1月より楽天証券で新NISA口座が自動開設されています。

 

なお、楽天証券で初めて口座を作る人は、株式取引もできる「証券総合口座」の開設から始める必要があります。『楽天証券の「新NISA」の始め方と買い方…積立設定のやり方と口座開設の流れを解説【つみたて投資枠】』を参考にして、手続きをしてください。

 

Q5.「全世界株式(オルカン)」と「米国株式」はどっちのほうがおすすめですか?

業界最低水準のコストを将来にわたって目指し続ける運用方針で人気の「eMAXIS Slimシリーズ」の代表的なファンドが、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」です。

 

「全世界株式と米国株式はどっちがいいの?」は、SNSなどでもよく議論されるテーマの1つです。

 

将来のことは誰にもわからないので正解はありませんが、筆者の意見としては、米国が今後も数十年間にわたって成長することを期待するのであれば米国株式。

 

どの国の株価が上昇してもいいように世界中の株式に分散投資をして、世界経済の成長に伴う株価の長期的な上昇の恩恵の一部を享受できればいいのであれば、全世界株式がおすすめです。

 

8. まとめ

新NISA
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

本記事では、楽天証券で新NISA(つみたて投資枠)を始めるときのおすすめ銘柄や組み合わせなどを解説しました。

 

銘柄選びで失敗すると、いくら優れた制度で運用しても、期待通りの利益を残せない可能性があります。

 

「貯蓄から投資へ」の流れのなか、新NISAの正しい知識を身につけて、資産形成の第一歩を踏み出しましょう。

 

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■楽天証券の投信NISAカスタマーサービス

 

(平日専用)

  • 固定電話:0120-106-298(無料)
  • 携帯電話:03-6739-3400(有料)
  • 受付時間:8時30分~17時(土日祝・年末年始を除く)

 

(週末専用)

  • 固定電話:0120-885-695(無料)
  • 携帯電話:03-6739-2006(有料)
  • 受付時間:9時~17時(平日・年末年始を除く)

 

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