建売住宅の欠陥・不具合を見抜く秘訣とは…!? 今回は「建物内部」を見ていきましょう。 ※本記事は、書籍『こんな建売住宅は買うな』から抜粋したものです。その後の法律・条例改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

断熱材が入っていない「木造住宅」のとんでもない末路

ポイント④ 断熱材は入っているか

 

フローリングの下には断熱材が貼られていますが、これがきちんと納まっていないことがあります。また、床下点検口付近の断熱材の貼り忘れも高い頻度で見かけます。床下からのぞき込むと断熱材が貼られている様子を実際に見ることができるので、目視で確認してください。

 

また、雑な貼り方をしたために、断熱材が垂れ下がっていることがないかも注意して見てください。もし問題が発覚した場合でも、引き渡しまでに修理してもらえるように交渉すれば間に合いますので、チェックさえしっかり行えば過剰な心配はいりません。

 

また、完成後に目視で確認できない箇所の断熱材の施工状況については、内部の温度変化を調べることによって確認します。たとえば「赤外線サーモグラフィー」を使った温度測定がそのひとつです。

 

木造住宅の場合、壁や床に断熱材が入っていないと断熱効果がゼロに等しく、暑さや寒さがダイレクトに建物内に伝わってしまいます。

 

外気温との差や測定箇所の状況比較から、断熱材の有無を確認していくのですが、実際に、この温度測定によって、断熱材が部分的に欠落したり、貼り忘れていたといった施工不良を発見したケースもあります。

次ページ床下にゴミが…!「片付ければいいや」ではない

本連載は、2015年6月25日刊行の書籍『こんな建売住宅は買うな』から抜粋したものです。その後の法律・条例改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

こんな建売住宅は買うな

こんな建売住宅は買うな

田中 勲

幻冬舎メディアコンサルティング

注文住宅と比べて安く購入できる建売住宅は、特に地価の高い都心近郊で人気がありますが、実は流通している住宅の大部分が目に見えない欠陥・不具合を抱えているのが実情です。 実際に、断熱材のズレ・不足や、準防火地域にお…

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