建売住宅の欠陥・不具合を見抜く秘訣とは…!? 今回は「建物内部」を見ていきましょう。 ※本記事は、書籍『こんな建売住宅は買うな』から抜粋したものです。その後の法律・条例改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

大きな事故につながる…「パイプ」の恐ろしさ

ポイント③ パイプの貫通部はきれいになっているか

 

家の床下には、水道管やガス管などのさまざまなパイプが走っています。これらの施工が雑に行われていると、大きな事故につながる場合もありますので、要チェックです。

 

パイプはコンクリートの基礎に穴を開けて通しています。通常は、パイプの周辺部がパテできれいにふさがれた状態になっていますが、ときとして、基礎に無理やり穴を開けたようになっていて、パイプ周辺部に隙間ができてしまっているケースがあります。

 

これでは、基礎の強度が保てません。「貫通部の施工不良」です。基礎内部の鉄筋を切ってしまっている場合は、重大な瑕疵として購入を断念したほうがいいと思います。

 

それ以外の場合は、モルタルやエポキシ樹脂などで適切な補修をしてもらえば問題ありません。

次ページ断熱材が入っていない「木造住宅」のとんでもない末路

本連載は、2015年6月25日刊行の書籍『こんな建売住宅は買うな』から抜粋したものです。その後の法律・条例改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

こんな建売住宅は買うな

こんな建売住宅は買うな

田中 勲

幻冬舎メディアコンサルティング

注文住宅と比べて安く購入できる建売住宅は、特に地価の高い都心近郊で人気がありますが、実は流通している住宅の大部分が目に見えない欠陥・不具合を抱えているのが実情です。 実際に、断熱材のズレ・不足や、準防火地域にお…

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