なぜ日本には「基礎年金番号」と「マイナンバー」があるのか? 番号制度の迷走をたどる

なぜ日本には「基礎年金番号」と「マイナンバー」があるのか? 番号制度の迷走をたどる
(※写真はイメージです/PIXTA)

区役所の窓口で基礎年金番号を尋ねられ、マイナンバーカードを提示しても、それだけでは代用できなかった――。そんな経験から見えてくるのが、日本の「番号制度」の複雑さです。日本では、税務、年金、社会保障などの分野で、それぞれ異なる番号制度が整備されてきました。なぜ基礎年金番号があるのに、マイナンバーも必要なのでしょうか。かつてのグリーンカード制度から、消えた年金問題、そして現在のマイナンバー制度まで、日本の番号制度がたどってきた道のりを振り返ります。

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区役所で感じた「番号制度」の不思議

筆者の個人的な体験ですが、先日、必要があって区役所に書類を受け取りに出向きました。その際、係員から基礎年金番号を尋ねられました。

 

マイナンバーカードは持参して提示していたものの、基礎年金番号は持参していない旨を伝えると、係員は氏名と生年月日からパソコンを操作し、10桁の基礎年金番号を示してくれました。

 

この経験から、日本では個人に関する基本的な番号制度が、必ずしも一元化されていないことに気付きました。

 

米国では、1930年代以降、年金制度に利用するための社会保障番号(SSN)が整備され、その後、預金や納税申告書など、さまざまな分野で利用されるようになっています。

 

一方、日本では、マイナンバーとは別に基礎年金番号が存在しています。さらに、窓口の係員に聞いたところでは、区役所内でも基礎年金番号が一律に使用されているわけではないとのことでした。

 

では、日本の番号制度は、なぜこのような形になったのでしょうか。

 

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