なりたい自分を明確にする
■やりたいこと、なりたいものを明確にしよう
定年後の生き方は人それぞれです。正解も不正解もありません。
ただ、若い時と比べて体の無理はきかなくなるし、時間も有限であることを自覚してくるのではないでしょうか。だからこそ自分らしい生き方を一度じっくり考え、大まかな方向性やこれからやりたいことを考える必要があると思うのです。
こんなことをやりたい、こんな仕事をしたい、こんな自分になりたい、こんな人と出会いたい、こんな所へ行きたい、などを一度紙に書いてみましょう。予想以上に出てくるものです。
一度〈なりたい・やりたいリスト〉を使って書いてみて下さい。書いてみると、案外たくさん出てくるものです。
幸いに時間は現役時代と比較すると融通がききます。書くうちに、学生時代から興味を持っていて、忙しくてできなかったことなどが出てくるかもしれませんね。
あわてる必要はありません。焦ると、何をするか、目先のことばかリに目が向き、本当にやりたいことが出にくくなります。まずどのような自分でいたいか、なりたいかを考えることが重要です。
■変わってもOK!
もちろん、この時点で考えたことがすべてではありません。これからもいろいろ経験する中で、自分のやりたいことが見つかってくるかもしれません。
私の場合、定年退職時にこういう仕事をやろうと決めたものと、5年後に再就職を経験し独立した後に考えた目標とでは、70%位は変わっていました。
まったく変わったというより、幹のところは変わっていませんでしたが、より良い内容に変わりました。例えば最初は営業マンのキャリア支援をする、と言っていたものが、シニアのセカンドキャリア支援をセミナー・研修や著書で行っていく、というようにより具体的に、自分に合った目標に変化しました。
一方、当初、シングルファーザーとしての料理経験を活かし、料理が苦手な男性向けの料理セミナーをする、という目標は時間が経つうちに、強くやりたものではないことがわかり、やることから外しました。それでいいと思っています。
時間が経ち、いろいろなことを経験し、いろいろな人との出会いを通じて、やりたいことがよりハッキリしてくると思います。
中には、これは自分に合っていないなと思うものも見つかります。それは取り入れなくていいでしょう。自分の中でしっくりくるものだけを取り入れて、取り組むことで、自分に必要なものが残ります。自分が本当にやりたいことを見つけるためにも、最初の段階で、最終的に目指すものを考えておいた方が良いと思います。
●残された時間を最大限活かすために、自分にとって重要なこと、何に最も時間を費やすのか考えることが大切。
髙橋 伸典
セカンドキャリアコンサルタント
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