(※写真はイメージです/PIXTA)

灘高には、同級生同士で協力して一緒に学力を高めていこうという校風があります。しかも東大合格者数日本一を争っているので、生徒同士が助け合いをして、他の学校に負けたくないという気持ちが強いそうです。意欲が高い仲間と一緒に勉強すると、お互いに刺激し合うことで、高い学習効果が得られるといいます。精神科医の和田秀樹氏の著書『アドラー流「自分から勉強する子」の親の言葉』(大和書房)で解説します。

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「勉強ができる家系」多少の嘘も方便

■お父さんのおじいちゃんは勉強ができたんだよ

子どもが「自分はバカだ」と思った時点で、それ以上勉強する意欲を失います。

 

先の項目で、親の学歴は関係ないと言いましたが、子どもに「勝てる」という自信を持たせる方法の一つとして、自分の家系に誇りを持たせるのはよいでしょう。

 

「うちの先祖にはこんなに偉い人がいた」
「うちは勉強ができる家系だよ」
「同じ血が流れているんだから、お前も賢いはずだ」

 

私の母親は弟に対して、しつこいくらいに、そう繰り返していました。

 

中学受験に失敗した弟は、自宅から離れた学校に通うようになったのですが、そこはたまたま祖母の家に近く、弟は祖母の家にしばしば立ち寄るようになりました。

 

祖母は祖母で、弟に対してさんざん戦前の自慢話を聞かせていたようです。敗戦によって土地が奪われなければ、名門の家として立派な暮らしをしていた……などと吹き込んでいたのに違いありません。

 

半分は母親と祖母の思い込みと願望だったのかもしれません。それでも、弟は「自分は賢い」と思い込み、結果的に中学受験の失敗を挽回して東大に合格したのですから、母親と祖母の教育法は成功したことになります。

 

直接の祖父や祖母が高学歴でなくても、親戚中を探せば1人や2人は高学歴者が見つかります。その人にかこつけて 「勉強ができる家系だ」 と言い切ってしまってもよいと思います。

 

多少の嘘も方便です。

 

少なくとも「うちの親戚には賢い人がいない」と言われるよりは、勉強の動機づけにはなるはずです。あとで実態がわかったところで、親を恨むようなことはないでしょうから。

 

仮に親戚中に不出来な人間がいたとしても(往々にして1人や2人はいるのでしょうが)あえてその人の話題には触れないようにするのも親の配慮です。

 

和田 秀樹
和田秀樹こころと体のクリニック 院長

 

 

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