嫌味な上司は笑顔で受け流せばいい
■何かと嫌味ばかり言われる
嫌味を言う背景にあるもの、それは嫉妬心です。
相手に対して、何かしら羨ましいことがあるにもかかわらず、プライドが邪魔をして素直に言えない。それが嫌味という形になっているのです。
「自分より優れている人を認めることができない」という問題を抱えた人たちに対処する方法は、1つしかありません。
それは、笑顔で受け流すということです。
こうした人たちには、説明や弁解をしたり、正論をぶつけても、揚げ足をとられてさらに嫌味を言われるだけ。
決して取り合わず、肩透かしを食らわせるくらいでちょうどいいのです。
たとえば、業務を終えて定時で帰ろうとしているあなたに、嫌味な上司が「仕事、少なくていいね」などと言ってきたとしましょう。
そうした時は、笑顔でただひと言、「はい! ありがとうございます!」と言えばいいのです。
それだけ伝えたら、相手の反応は待たずにその場を離れましょう。
相手の顔色を窺っていると、我に返った上司がさらなる攻撃をしかけてきます。
そうなる前に、颯爽と退社してしまいましょう。
物理的にその場を離れるのが難しい場合は、「はい! ありがとうございます!」と答えた後に少し間をおいて、「急ぎの案件があるので業務に戻りますね」と伝えてパソコンを見たり、「そういえば」と話題を変えてもいいでしょう。
また、嫌味な人のもう1つの特徴は、嫌味に対して期待通りの反応が返ってくると、どんどんエスカレートしていくということです。
真に受けて反論すれば、かえって嫌味な人を喜ばせてしまいます。
嫌味を言われれば、誰しも嫌な気分になりますよね。
しかし、ここはぐっとこらえて、心の中で「この人は私のことが羨ましいんだな」と思って流してみてください。
彼らにとって一番おもしろくないのは、相手が反応しないことです。
この人には言っても無駄だと思わせることができれば、自然に攻撃は止まります。少し時間はかかるかもしれませんが、心の余裕を失わず、笑顔で受け流していきましょう。
井上 智介
産業医
精神科医
健診医
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