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責任の所在を明らかにする証拠を残す
■自分に都合の悪いことは無視!
会社によくいるこのタイプの上司には、大きく分けて2つのパターンがあります。
●自分が傷つくのが怖い上司
●自分の評価が下がることを極端に恐れている上司
このような上司への最も効果的な対処方法は、責任の所在を明らかにすること。口頭の指示だけではいくらでも責任逃れができてしまうため、メールやチャットなど、形に残るものでやりとりしましょう。
しかし、そうなるよう望んでいるだけでは、状況は変わりません。
多少手間はかかりますが、口頭で指示を受けた場合は、メールやチャットを使ってホウレンソウをするようにしてみましょう。
メールの内容は、簡単な報告や進捗状況で構いません。
ここで、押さえておきたいポイントが2つあります。
①「何について」「誰から」「どのような指示を受けたのか」を明確にすること
②返信が来ないことも想定し、疑問形ではなく言い切る形で確認すること
この2つさえおさえておけば、後になって「指示していない。勝手にやった」と言い逃れすることはかなり難しくなります。
簡単な例で見てみましょう。
× 昨日ご依頼いただいた件は、ご指示の通りに進めてよろしいでしょうか。
○ 昨日ご指示いただいたA社のプレゼンについては、ご指示いただいた通りBプランで進めております。
× C社の案件について、ご指示いただいた通りにご提案をさせていただきましたが、よろしかったでしょうか。
○ C社との契約条件につきまして、××部長からご指示いただいた通り、Dのご提案をいたしました。その結果……。
上司によっては、報告は直接口頭でとおっしゃる方もいるかもしれませんが、そうした場合は、メールと口頭どちらでも報告すれば大丈夫です。
「口頭で」という指示を尊重すれば、メールをやめるように言われることはまずありません。
ただでさえ忙しいのに、そうしたことに時間を割くのはもったいないと思われるかもしれませんが、そのひと手間を惜しんで苦労するのはあなたです。
自分の身を守るためだと思って、徹底していきましょう。