「白いクロスの壁、茶色の床」の物件をあまり勧められないワケ

経済基盤が安定すると、人は心に余裕を持ち、豊かな人生を送れることを多くの大家を取材して強く感じたという。1万人の大家を取材してきた著者が、サラリーマンの定年後に毎月着実に家賃収入を得ることができる不動産で資産を増やす方法を伝授する。本連載は賃貸不動産オーナー向け経営情報誌「家主と地主」の編集長の永井ゆかり氏の著書『1万人の大家さんの結論!生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門』(プレジデント社)から一部を抜粋、再編集した原稿です。

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何かが空室の原因なのかを突き止める

売り上げが安定しないと、いくら支出をコントロールしても経営は厳しくなる。安定した家賃収入を得るためには、この連載の最初に示した家主の仕事の4つ目の空室を発生させないための対策が重要になってくる。経営努力さえすれば、全国平均で約2割の空室状況である今、よほど立地に問題がある場合でない限り満室にできるはずだ。

 

空室を発生させないための対策は、ビジネスパートナーである管理会社との連携が欠かせない。空室がある賃貸住宅を購入した場合、早期に入居者を決めなくてはいけないわけだが、もし、長期間にわたって空室だった場合は、何が空室の原因なのかを管理会社に確認することが重要だ。

 

空室を発生させないためには、管理会社との連携が欠かせない。(※写真はイメージです/PIXTA)
空室を発生させないためには、管理会社との連携が欠かせない。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

管理会社選びにおいても重要なポイントとなるが、管理会社は、なるべく地元に拠点がある会社を選んだ方がいい。理由は、地元の状況を把握していない管理会社では、的確なアドバイスが期待できないからだ。長期間空室の原因が部屋の内装、設備、仕様にあるのか、家賃の高さにあるのか、入居者ターゲットに問題があるのかなど、さまざまな角度から検証する必要があるが、一番情報を持っているのは、地元で実際に入居者募集をしている不動産会社であり、その検証結果から対策を講じなくてはいけない。

 

例えば、部屋の内装が「白いクロスの壁、茶色のフローリングの床」というありふれたものであれば、他の物件情報に埋もれてしまう。そこで壁の一部をデザインクロスに張り替えてみるとか、フローリングの床を白っぽい明るい床材に変更などするだけで、他の物件にはない内装で差別化を図ることができる。単身者向けなら20万~30万円程度のコストで済む。

 

また今、必須サービスとなっている「インターネット使用料無料」サービスなどの導入も一つの方法だ。いずれにしても、物件の問題点を共有し、どのような対策が有効かをお互いが持っている 情報を出し合って検討することで有効な対策を打てる可能性が高まる。

「家主と地主」 編集長

1975年、東京都生まれ。日本女子大学卒業。1998年「亀岡大郎取材班グループ」に入社。住宅リフォー ム業界向け新聞、リサイクル業界向け新聞、ベン チャー企業向け雑誌などの記者を経て、賃貸不動産 オーナー向け経営情報誌「家主と地主」編集長、賃貸住宅業界向け新聞「週刊全国賃貸住宅新聞」編集長を歴任し、2004年、全国賃貸住宅新聞社取締役に就任、現在に至る。新聞、雑誌の編集発行の傍ら、家主・地主や不動産会社向けのセミナーでの講演活動を行う。本書が初の著書となる。2児の母。

著者紹介

連載一生お金をチャリンチャリン稼げる「サラリーマン大家」入門

1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門

1万人の大家さんの結論! 生涯現役で稼ぐ「サラリーマン家主」入門

永井 ゆかり

プレジデント社

ひと昔は、大家さんというと「不労所得が得られる」と言われた。現在は人口が減少し、空室は増え、入居者の層も多様化し、世の中が複雑化したことで、大家の経営の難易度は確実に上がっている。しかし、やり方さえ間違わなけれ…

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