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メガバンク出身のモラハラ夫
立野裕二さん(仮名/62歳)は東大を卒業後、メガバンクに就職しました。妻の由紀さん(仮名/62歳)とは大学時代にアルバイトを通じて知り合い、由紀さんの妊娠を機に結婚。すでに40年以上の仲です。
入社後、立野さんは上司から大きな期待を背負いました。見事に期待に応え、現役時代は営業課の課長職にもなり、誰もが認める活躍ぶりにより成果を収めました。退職金2,000万円を受け取り60歳で退職したあとは、年金を少しずつ受け取りながら、自分でコンサルティングの事業を初めて細々と生活費分くらいを稼ぎながら続けて行こうと考えていたのでした。
立野さんは普段は記帳面で真面目な性格ですが、家で見せる素顔は重度のきれい好き。掃除が行き届いていないと妻の由紀さんを厳しく叱責することもあり、時には度が過ぎ、由紀さんは「モラハラ」と感じることもしばしばありました。
退職後、立野さんは妻の由紀さんから離婚を切り出されました。
5年分のモラハラの証拠
由紀さんは離婚を突き付ける際、それまでに受けた暴言の数々を過去5年にもわたりすべてノートに残していたものを見せました。
一つひとつ、いつ、どこで、どのような場面でなにを言われたのかをメモしていました。なかでもメモに最も多く登場したセリフは「どこの大学を出てると思っているんだ!」です。中堅私立の大学4年生だった由紀さんは妊娠がわかると、内定をもらっていた企業を辞退し、立野さんと学生結婚。あと1年で卒業というときでしたが、やむなく休学し、卒業後すぐに地方へ配属となった立野さんについていったため、大学を辞めることにしたという経緯があります。
口論となったときに由紀さんが少しでも口答えをすると、立野さんが「お前は高卒だろう。俺とは違うだろう。俺がどこの大学を出てると思っているんだ?」と口癖のようにいう度、由紀さんはいつも悲しい気持ちになっていました。メモの中には「どうせあの大学じゃ卒業したってたかがしれていた」などという言葉も残されていました。
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