
小学校4年の初孫…電車を乗り継いでひとりでじぃじの家に来られるように
教師だった大野勉さん(仮名・70歳)。最近の楽しみといえば、まずは健康づくり。
――3年前に妻を亡くし、ふたりの子どもとは離れて暮らしています。頼れるのは自分だけなので、以前よりも健康に気を遣うようになりました
毎朝、1時間ほど歩き汗をかく。継続は力なりとはよくいったもので、現役時代よりも体調はよくなったといいます。さらに大野さんにはもうひとつの楽しみがあります。かわいい、かわしい孫の成長です。
――孫が5人います。長女のところに女の子と男の子。長男のところには男の子2人と女の子。みんな、どちらかといえば亡くなった妻に似ている。よかった、よかった(笑)
同じ県内の長女家族とは1、2ヵ月に1度の頻度で遊びに来るといいます。そんな関係に変化があったのは最近のこと。今年小学校4年生の10歳になる長女の上の子が、ひとりで電車を乗り継いで遊びに来るようになったのです。
――あんなに小さかった子が「じぃじ、ひとりで来た!」と嬉しそうにね……子どもの成長は早いですよ。教師だったから多くの子どもを見てきましたが、今さらながら驚かされます
想いにふける大野さんですが、ひとりで遊びに来るたびにお小遣いをあげていたら、長女から「お小遣いを渡してもいいけど常識の範囲にして」とひどく怒られたといいます。長女に聞いたところ、普段のお小遣いは月1,000円だとか。大野さんは遊びに来るたびに2万円ほどあげていました。小学生のお小遣いの平均値は月1,103円という調査結果も。確かに大野さん、かわいい孫とはいえ、渡しすぎでした。
【小学生のお小遣い】
・300円未満…13.5%
・300~500円…33.2%
・500~1,000円…29.3%
・1,000~2,000円…13.8%
・2,000~3,000円未満…6.6%
・3,000~4,000円未満…0.6%
・4,000~5,000円未満…1.8%
・5,000円超…1.2%
出所:株式会社ビズヒッツ『子どものお小遣いに関する意識調査』
――月20万円ほど、手取りにすると17万円程度の年金を受け取っていますが、お金がかかるような趣味もないので、年金生活でもお金がたまる一方。孫だったら、いくら使ってももったいないということはありませんでした