孫の成長は、現役を引退した親世代にとって何よりも喜びです。会うたびに大きくなっていく姿に、思わず目を細めてしまうでしょう。しかし、そんな孫でさえ遠ざけている事態に直面するケースもゼロではありません。
惨めです…「年金20万円」70歳元男性教師、遊びに来るたび「お小遣い2万円」激愛していた10歳孫を、ある日断固拒否した「まさかの事情」 ※写真はイメージです/PIXTA

小学校4年の初孫…電車を乗り継いでひとりでじぃじの家に来られるように

教師だった大野勉さん(仮名・70歳)。最近の楽しみといえば、まずは健康づくり。

 

――3年前に妻を亡くし、ふたりの子どもとは離れて暮らしています。頼れるのは自分だけなので、以前よりも健康に気を遣うようになりました

 

毎朝、1時間ほど歩き汗をかく。継続は力なりとはよくいったもので、現役時代よりも体調はよくなったといいます。さらに大野さんにはもうひとつの楽しみがあります。かわいい、かわしい孫の成長です。

 

――孫が5人います。長女のところに女の子と男の子。長男のところには男の子2人と女の子。みんな、どちらかといえば亡くなった妻に似ている。よかった、よかった(笑)

 

同じ県内の長女家族とは1、2ヵ月に1度の頻度で遊びに来るといいます。そんな関係に変化があったのは最近のこと。今年小学校4年生の10歳になる長女の上の子が、ひとりで電車を乗り継いで遊びに来るようになったのです。

 

――あんなに小さかった子が「じぃじ、ひとりで来た!」と嬉しそうにね……子どもの成長は早いですよ。教師だったから多くの子どもを見てきましたが、今さらながら驚かされます