(※写真はイメージです/PIXTA)

夫婦とはいっても元は他人です。結婚してから金銭感覚の違いを感じることはあるでしょう。今回は、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、夫婦の金銭感覚の違いが生み出す問題とその解決策について解説します。

40代共働き夫婦、年収差は「約250万円」

俊郎さん(43歳)は妻である紀子さん(40歳)との2人暮らしです。こどもはおらず、共働きで生活しています。俊郎さんは1度転職したこともあり、現在の年収は約350万円。紀子さんは600万円で2人合わせて約950万円の年収がある状態です。

 

購入したマンションのローンを昨年完済したこともあり、俊郎さんは紀子さんに「結婚当初からの決め事として、夫婦共通の口座にそれぞれが10万円ずつ貯めることを今後も継続しよう」と持ちかけました。さらに「年収に差があるのだから紀子さんのほうが多く貯金できるのではないか」と提案したのです。

 

しかし住宅ローンの返済はほぼ紀子さんが負担したという経緯もあり、そのときは共通の口座への10万円は変えずに、数ヵ月間、お互いの貯金額の残りがどのくらいになるかをみてから最終的に決めようという話になりました。

服を購入することでストレスを発散する紀子さん

紀子さんは、職場の雰囲気が悪く、常にストレスを感じていました。その発散方法は自分の好きな服を購入することです。お気に入りの服を着て仕事をすることで少しはストレスを発散することができるからです。

 

また、休日はデニムで過ごすことが多い紀子さん。デニムも1本3万円程度するものを購入していました。

 

極めつけは冬の買い物です。紀子さんにとって冬のボーナスで憧れのブランドのダウンを購入したり、好きなデザインのコートを購入したりと毎年コートが増えていく状態。

 

自宅のクローゼットには10着以上のコートがあふれかえっています。ダウンやコートのクリーニング代もばかになりません。

 

さらに最近はスニーカーにも興味を持ち、高額なスニーカーを購入するようにもなっていました。

パチンコが趣味の俊郎さん

俊郎さんは昔からゲームセンターで遊ぶのが好きで、大人になってからは休みの日はパチンコに通っています。最初は時間を決めていたものの、次第に土日どちらかの半日はパチンコに入り浸る状態です。

 

俊郎さんの収入で月10万円を夫婦共通の口座に入れたら、その残りはあまりありません。お昼こそは紀子さんがお弁当を作ってくれるものの、会社帰りにパチンコ店に寄って帰ってくることもありました。

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