まずは「そうだね」と受け止める…「会議なのに上司の俺しか喋ってない」と思ったら試してほしい質問法は?【専門家が解説】

まずは「そうだね」と受け止める…「会議なのに上司の俺しか喋ってない」と思ったら試してほしい質問法は?【専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

会議で部下が発言しないのは、単なる消極性の問題ではありません。「自分の意見なんて大したことがない」と自信を持てなかったり、「発言すると余計な仕事が増えるかも」と警戒していたり、さまざまな理由があるものです。では、どうすれば部下が積極的に発言するようになるのでしょうか?そのための具体的な質問の工夫を、大和ハウス、トヨタを経て現在はプロコーチとして活躍中の林英利氏の著書『いい質問が部下を動かす』(三笠書房)から探ります。

部下が発言しない理由

なぜ部下が会議で発言しないのか?

 

理由はそれぞれでしょう。たとえば、「私が考えていることは、ほかの人たちもすでに考えていることだろう」と、自信がないのかもしれません。

 

「余計な発言をしたら、任される仕事が増えるかもしれないから黙っておこう」と面倒くさがっている可能性もあります。単に知識や経験、あるいは発想力に乏しくて意見が思いつかないという人もいるでしょう。

 

会議というのは意見がなければ、話し合うことも検討することもできず、まともに機能しません。意見は、どんなものでもあればあるだけいいはずです。複数意見が出ていることが、会議のスタートラインといってもいいでしょう。

 

どんな部下でも気軽に意見が言えるようにするために、上司としてできることは、発言のハードルをぐんと下げること。

 

ただ、「どんな意見でも構わないよ」と言っても、上司の言う「どんな意見」がどの程度のレベルで想定されているのか部下にはわかりませんから、「いや、自分の意見なんて……」という気持ちは拭えないわけです。

 

ですから具体的に、どの程度のレベルが許容されるのか、事前に設定するのがおすすめです。

 

「学生だったら、どう考えるだろうか?」

「20代の人だったら、どう思うだろうか?」

「感想でもいいので聞かせてくれないかな?」

「〇〇に限ったことでもいいから、意見を聞かせてくれないかな?」

 

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部下が発言しようとしないとき、「誰でも言えるようなことを言われても」「ちょっと気の利いた意見がほしい」といった雰囲気があると、輪をかけて発言しなくなります。

 

そうではなく、感想でもいいから発言してもらって意見の数を増やしつつ、発言することによって本人に、「自分もこの会議に参加しているんだ」という「当事者意識」を持ってもらうことが重要です。

 

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※本連載は、林英利氏の著書『いい質問が部下を動かす』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集したものです。

日本企業は老いたのか 失われた30年を振り返り、未来を展望する

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岩﨑 尚人

日本能率協会マネジメントセンター

リーマンショック、東日本大震災などを乗り越えた先にやってきた新型コロナウイルスの大流行。この現実と直面した企業や否応なく変革を進め、働き方は大きく変わった。真に強い企業とは、変わらないために思い切った変化を遂げ…

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