発言するハードルをぐんと下げる質問法
発言できない理由は人それぞれありますが、共通しているのは、その会議が「自分事」になっていないということ。
他人事だから、意見を出さなくても平気でいられます。一方で、自分自身のことが、他人の意見のみで決められていくことを、平気に思う人はいませんよね。
彼らは、目の前の会議が、自分にとって重要なことなのだと気づいていません。それに気づいてもらうための質問が必要です。
発言の機会を作るという意味では、「A君の今の意見を聞いて、あなたはどう思った?」「Bさんの提案に対して、感想を聞かせてくれないかな?」と、すでに発言した人の意見に上乗せしていく形で発言してもらうのも1つの方法です。それなりにキャリアのある部下であれば、それほど難しい質問ではないはず。
出てきたのが目新しいアイデアや、気の利いた意見でなくとも、「なるほど。ありがとう。たしかにそうかもしれないね」と、受け止めてください。
どんな意見であっても、否定されたりダメ出しされたりしないのだとわかれば、部下はより発言しやすくなります。発言に対する心理的なハードルがぐんと下がるのです。
あの手この手で、ハードルをぐんぐん下げて、部下にかかるプレッシャーを緩めていきましょう。
