なぜ「部下を叱れない」のか?
最近、管理職の方たちに話を聞くと、部下にどう接するかについてほとほと困っているようです。
「ハラスメント、ハラスメントと会社がうるさいので、部下に注意もできない」と。その結果、部長も課長も必要以上に部下に遠慮しているように見えます。
お客さんを目の前にして「名刺を忘れました」と言う部下を指導することもできずに、笑ってその場をごまかしたという話を聞いて驚きました。
そこで厳しく叱ろうものなら、「ハラスメントで訴える」と言いだす部下がいるというのですから、どうしようもありません。
もちろん、パワハラ、セクハラは絶対に許してはいけません。それは当然のことです。
ただ、「ハラスメントを許さない」という意識が高まりすぎて、仕事でミスをした部下に適切な指導をすることすらはばかられるような状況にあるとしたら、むしろ悪い方向に進んでいるのではないかと私は思うのです。
私は、「この時代、『令和型』のリーダーシップがないと管理職は務まらない」と考えています。「令和型」のリーダーシップというのは、いわゆる支援型の「サーバント・リーダーシップ」です。
上司は部下たちを前面に出し、彼らを後押しすべく行動します。積極的に部下と関わり、部下に奉仕しながら、進むべき方向を指し示すという支援型のリーダーシップです。
一方、「昭和型」のリーダーシップというのは、リーダーが先頭に立ち、旗を掲げ、目標を指差して、指示や命令を出しながら「俺についてこい!」と部下を引っ張っていくやり方です。
「令和型」と「昭和型」にはこのような違いがあるのですが、令和型だからといって部下を叱ることができないというのは、間違っているように思います。
今、ビジネスの世界は1にも2にもスピードが求められます。素早く次々と決断を下していかなくてはなりません。昭和のアナログな時代は、何かが起きたとき、ひとまずリーダーの判断を仰ぎ、その決断を待つだけの猶予がありました。

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しかし、今の世界ではその悠長さは通用しません。現場の人たちが判断して、スピーディーに物事を進めていく必要に迫られたからこそ、上司から現場の部下への権限移譲の重要性が高まり、支援型のリーダーシップが求められるようになりました。
そのような流れのなかで、最近の現場の現状を垣間見るにつれ、令和に失われてしまったもの、つまり「昭和型」リーダーシップの中にも、現代に取り入れるべきもの、取り戻すべきものがあるのではないか。今、それを考える時期にきているのではないかと思うようになったのです。
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