自尊心の高い部下にはこの質問
さて、ここまでは消極的だったり、後ろ向きだったりする理由から発言しない人に対して、当事者意識を持ってもらうための質問をお伝えしてきました。
ただ、これに該当しない「発言しない部下」もまれにいます。非常に自分に自信があり、自尊心の高いタイプの部下です。「会議の内容が取るに足りない」「自分が発言するほどのことではない」 と思っているから、積極的に意見しようとしません。
こういう理由で発言しない部下に対しては、「人の意見に上乗せ」する質問にちょっと工夫を加えてみてはどうでしょう。
たとえば、次のような質問を投げかけてみます。「今の意見に対して、アイデアをつけ加えるとしたら?」「Cさんの提案に関して、どんなことが言えそう?」
これは質問の形を取っていますが、「アドバイスを求めている」ようにも受け取れますよね。こうして部下の自尊心をくすぐるのです。
また、
「ここまでの会議の流れを、簡単にまとめてもらえるかな?」
「みんなの意見を総括してもらえますか?」
「今日の会議の最大のポイントはどこだろう?」
「今の段階で、まだ足りていないことはないだろうか?」
といった質問によって、当事者意識の乏しい部下に、重要な役割を任せるのも効果的だと思います。
自分の発言が注目されるシチュエーションを用意してあげれば、意見してもいいかな、という気持ちになってくれるかもしれません。
やはり大事なのは、自分が会議の当事者であると、自覚してもらうことです。部下の納得のいく状況を作り、発言する機会を用意して、本人を会議に巻き込んでいくことです。
部下のタイプに合わせて、「いい質問」をうまく選択してください。
林 英利
BizMentor(R)
代表メンター
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