SBI証券で2024年10月に積立設定された投資信託(新NISAの成長投資枠+つみたて投資枠)のうち、設定金額が多い人気のファンドを1位から10位まで紹介します。売れ筋ランキングを参考にして、個人投資家はどのような銘柄で資産形成をすべきかのヒントを探ります。FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説。
【2024年11月版】SBI証券で人気の投資信託ランキング…おすすめは?〈新NISAの成長投資枠+つみたて投資枠〉

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国内株式の約3,700銘柄に対して、6,000本以上販売されている投資信託。

 

「運用のプロが運用しているから安心」

「分配金が毎月出るから生活費の足しになる」

「銀行の窓口で『今月のおすすめ』と紹介された」

 

という言葉を信じて購入したにもかかわらず、運用コスト以上の利益を出せずに「こんなはずじゃなかった……」と後悔している個人投資家も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、グループ全体の口座数が1,300万超で業界トップのSBI証券新NISAを始めるにあたり、2024年10月に積立設定されたファンド(新NISAの成長投資枠+つみたて投資枠)を設定金額が多い順に1位から10位まで紹介します。

※SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIOの合計

 

対面型の証券会社ではなく、ネット証券で自分判断で投資信託を購入した個人投資家は、どのような銘柄を新NISAでも選んでいるのでしょうか?

 

銘柄選びのヒントにご活用ください。

 

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1. SBI証券で人気の投資信託ランキング【10月積立分】
1位「iFreeNEXT FANG+インデックス」
2位「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
3位「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」
4位「SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)」
5位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」
6位「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」
7位「iTrustインド株式」
8位「三菱UFJ純金ファンド」
9位「ニッセイ外国株式インデックスファンド」
10位「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」
2. SBI証券の「投資信託の積立設定金額ランキング」を総括
2.1.「米国株式」「全世界株式」が人気
2.2. 資産形成の鉄則は「長期・積立・分散」
まとめ:SBI証券でおすすめの投資信託は?

1. SBI証券で人気の投資信託ランキング【10月積立分】

ランキング
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

月間積立設定金額(2024/10/1~2024/10/31)より、SBI証券の新NISA(成長投資枠+つみたて投資枠)で2024年10月に積立設定された投資信託を金額が多い順に紹介します。

 

順位 ファンド名 資産クラス 信託報酬
(税込)
新NISA
つみたて投資枠

(SBI証券)
新NISA
成長投資枠

(SBI証券)
iDeCo
(SBI証券)
1位

iFreeNEXT FANG+インデックス

米国株式 0.7755% ×
2位

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

米国株式 0.09372%
3位

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

全世界株式

0.05775% ×
4位

SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)

全世界株式 0.055% × ×
5位 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 米国株式 0.0938% ×
6位

SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)

コモディティ 0.1838% × ×
7位

iTrustインド株式

インド株式 0.9828% ×
8位 三菱UF純金ファンド コモディティ 0.99% ×
9位

ニッセイ外国株式インデックスファンド

先進国株式 0.09889%
10位

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

全世界株式

0.05775%

 

各ファンドの特徴を見ていきましょう。

 

なお、純資産やトータルリターンの数字は、ウェルスアドバイザー株式会社の2024年11月19日時点のデータです。

 

1位「iFreeNEXT FANG+インデックス」

ファンド名 iFreeNEXT FANG+インデックス
資産クラス 米国株式
連動する指数 NYSE FANG+
基準価額 64,249円
純資産額 3,301.96億円
信託報酬(税込) 0.7755%
トータルリターン +69.9%(1年)、+27.55%(3年)、+43.6%(5年)
運用会社 大和アセットマネジメント
ファンドの特色

フェイスブック(Facebook、現在はメタ)、アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)、ネットフリックス(Netflix)、
グーグル(Google、社名はアルファベット)の頭文字をつないだ株価指数「NYSE FANG+」に連動するように設計された投資信託。
次世代テクノロジーをベースに、グローバルな現代社会において人々の生活に大きな影響力を持つ企業に投資する。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

2位「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 32,911円
純資産額 6兆0,361.93億円
信託報酬(税込) 0.09372%
トータルリターン +45.08%(1年)、+21.11%(3年)、+23.51%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
S&P500インデックスマザーファンドへの投資を通じて、米国企業500社に投資する。
投資先の割合は、1位がアップル、2位がマイクロソフト、3位がアマゾン。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、3位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

3位「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
基準価額 26,854円
純資産額 4兆7,334.01億円
信託報酬(税込) 0.05775%
トータルリターン +38.89%(1年)、+17.22%(3年)、+19.34%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
愛称は『オルカン』。日本を含む47ヵ国の先進国と新興国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位が日本、3位がイギリス。
2024年9月に中国株を60銘柄除外(追加2)&インド株を7銘柄追加(除外1)し、構成銘柄の入れ替えを実施。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、5年連続で1位を獲得。

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4位「SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)」

ファンド名

SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)

資産クラス 全世界株式
連動する指数 アクティブ運用なのでなし
基準価額 10,630円
純資産額 75.68億円
信託報酬(税込) 0.055%
トータルリターン データなし
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色

設定日は2024年10月1日。
配当利回りに注目し、日本を含む世界各国の株式に分散投資する。
決算日は2、5、8、11月で、年4回分配金を受け取れる。

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5位「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 30,110円
純資産額 1兆8,500.38億円
信託報酬(税込) 0.0938%
トータルリターン +38.41%(1年)、+12.84%(3年)、+17.97%(5年) 
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色 愛称は『SBI・V・S&P500』。2021年6月15日に『SBI・バンガード・S&P500』から名称変更。
世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・S&P500ETF」を通じて、米国企業500社に投資する。

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6位「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)」

ファンド名

SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)

資産クラス コモディティ(ゴールド)
連動する指数

LBMA金価格指数

基準価額 14,592円
純資産額 223.09億円
信託報酬(税込) 0.1838%
トータルリターン

+42%(1年)

運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色

ファンドの愛称は「サクっと純金(為替ヘッジなし)」。
LBMA金価格指数に連動するETFまたはETC(上場投資信託証券)に投資することにより、
「金現物価格」の値動きと概ね同等の投資成果を目指す。

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7位「iTrustインド株式」

ファンド名 iTrustインド株式
資産クラス インド株式
連動する指数 アクティブ運用なのでなし
基準価額 23,859円
純資産額 650.34億円
信託報酬(税込) 0.9828%
トータルリターン +38.01%(1年)、+18.11%(3年)、+19.33%(5年)
運用会社 ピクテ・ジャパン
ファンドの特色

中長期的に成長が期待できるインド企業25~30社に株式投資するアクティブファンド。
組入上位銘柄は、ICICI銀行、HDFC銀行、インフォシス、SBIライフ・インシュランス、ゾママトなど。
SBI証券の新NISA(成長投資枠)でも購入可。

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8位「三菱UFJ純金ファンド」

ファンド名 三菱UFJ純金ファンド
資産クラス コモディティ(ゴールド)
連動する指数 アクティブ運用なのでなし
基準価額 31,455円
純資産額 2,702.98億円
信託報酬(税込) 0.99%
トータルリターン

+40.72%(1年)、+26.82%(3年)、+19.94%(5年)、+11.25%(10年)

運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

ファンドの愛称は「ファインゴールド」。
国内に保管される金の現物を裏付け資産として、国内の金価格の値動きに連動するように設計されている。
SBI証券のiDeCo(セレクトプラン)でも購入できる。

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9位「ニッセイ外国株式インデックスファンド」

ファンド名 ニッセイ外国株式インデックスファンド
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 43,407円
純資産額 7,958.48億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +41.24%(1年)、+18.63%(3年)、+21.01%(5年)、+14.2%(10年)
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
ファンドの特色 2013年12月10日に設定され、同タイプのファンドとしては長い運用実績をもつ。
日本を除く世界の主要先進国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、2位にランクイン。

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10位「eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
基準価額 27,222円
純資産額 6,085.31億円
信託報酬(税込) 0.05775%
トータルリターン +39.82%(1年)、+17.47%(3年)、+19.77%(5年)   
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』から日本を除く先進国と新興国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
すでに日本の個別株式を保有しており、日本株の資産構成比を高めたくない人におすすめ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、5位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

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2. SBI証券の「投資信託の積立設定金額ランキング」を総括

パソコンを操作している女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、2024年10月にSBI証券のユーザーが新NISA(成長投資枠+つみたて投資枠)で積立設定した銘柄の傾向から、個人投資家はどのような投資信託を選んで資産形成をすべきかのヒントを探ります。

 

2.1.「米国株式」「全世界株式」が人気

アメリカの株価
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

今回のランキングを資産クラスごとに分けると、次のようになります。

 

  • 米国株式:3本
  • 全世界株式:3本
  • 先進国株式:1本
  • インド株式:1本
  • コモディティ(ゴールド):2本

 

「米国株式」が3本ですが、「全世界株式」と「先進国株式」の投資先の約60%が米国株であることを考えると、長期の資産運用は世界経済の中心である米国の株価成長がカギを握っていると言わざるをえません。

 

なぜ米国株が人気なのか、次項で説明します。

 

 

2.2. 資産形成の鉄則は「長期・積立・分散」

資産ポートフォリオ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

資産形成の鉄則は、信託報酬が低いインデックスファンドによる「長期・積立・分散」です。

 

・信託報酬…投資信託の運用や管理にかかる手数料のこと。保有中はずっとかかる。
・インデックスファンド…日経平均株価などの指数に連動するように設計された投資信託のこと。

 

ただし、今後も経済の成長が期待でき、長期的に見ると株価が右肩上がりになる確率が高い国や地域に投資することが前提であることを忘れてはいけません。

 

株価が横ばいもしくは右肩下がりになることが予想される国や地域、商品を選んでしまうと、ドルコスト平均法で「株価が高いときは少なく、株価が安いときは多く」毎月定額でコツコツ買っても、最終的には損失となる確率は高くなります。

 

しかし、米国は移民を受け入れていることもあり人口が増加しており、そのぶん労働者の数も多いので、生み出すサービスの価値の合計(=GDP)の増加とともに長期的な株価の上昇が期待できます。

 

また、全世界株式も約60%を米国株式に投資をしているので、米国株式と全世界株式は同じような値動きをすることからどちらも人気があります。

 

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まとめ:SBI証券でおすすめの投資信託は?

積立投資
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

繰り返しになりますが、資産形成の基本は、低コストのインデックスファンドによる運用です。わずかなコストの差が10年や20年といった長期になると大きなパフォーマンスの差として現れます。

 

信託報酬の違いによるパフォーマンスをグラフで比べてみましょう。

 

信託報酬の違いによるパフォーマンス比較
■信託報酬の違いによるパフォーマンス比較 (引用:三菱UFJアセットマネジメント)

 

信託報酬が0.189%(ピンク色)と1.00%(青色)とでは、20年後にはパフォーマンスの差は25.5%(ポイント)にもなります。そのため、同じ資産クラスの投資信託で迷ったら、信託報酬が低いほうが有利になります。

 

最後に、今回のSBI証券のランキングに入った投資信託でおすすめのファンドを資産クラスごとに整理しておきます。

 

■SBI証券でおすすめの投資信託

 

【米国株式】

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • iFreeNEXT FANG+インデックス

 

【全世界株式】

  • eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

 

【先進国株式】

  • ニッセイ外国株式インデックスファンド

 

SBI証券では、新NISAのつみたて投資枠全301銘柄のうち250本(2024年11月5日時点)の投資信託を取り扱っており、これは新NISAのサービスを提供している金融機関でトップ(銘柄一覧は、公式サイト「投資信託 パワーサーチ」で確認できます)。

 

そのため、SBI証券なら銘柄選びの自由度が高く、自分に合った商品を選ぶことができます。

 

本記事を参考にして長期投資に適した銘柄を見つけて、あなたの資産運用にお役立てください。

 

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SBI証券への取材風景

 

グループ全体の口座数が1,200万を突破し、個人投資家に人気のSBI証券。SGO編集部では、SBI証券の社員に独占取材をして、同社の魅力をたっぷり伺いました。

2023年9月30日発注分から実施している「国内株式売買手数料の無料化」についても言及しているので、『【SBI証券社員インタビュー】「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、オンライン総合証券が取り組んでいること』からぜひご覧ください。