SBI証券の「新NISA」でつみたて投資枠を利用して積立設定をするときのおすすめ銘柄(投資信託・ファンド)や組み合わせ(ポートフォリオ)をはじめ、資産形成向けの銘柄を選ぶコツ、SBI証券で新NISAを始めるメリットとデメリットなどを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が初心者にもわかりやすく解説します。
SBI証券の新NISA(旧つみたてNISA)…おすすめ10銘柄と組み合わせ【つみたて投資枠】

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新NISA(つみたて投資枠)の取扱い銘柄数はトップクラスで、投資信託のクレカ積立に設定できるカードや貯めるポイントを複数の種類から選ぶことができるのも特長の一つです。

 

本記事では、SBI証券の新NISAに焦点を絞り、

 

「SBI証券の新NISAで資産形成を始めるなら、どの銘柄がおすすめ?」

「銘柄は1つでいいの?」

「SBI証券で新NISAを始める方法は?」

 

のような疑問をお持ちの方に、SBI証券で新NISAを始めるメリットをはじめ、新NISA(つみたて投資枠)の銘柄選びのコツ、おすすめの銘柄と組み合わせ(ポートフォリオ)などを初心者にもわかりやすく解説します。

 

最後まで読めば、SBI証券で自信を持って新NISAを始められます。

 

■お知らせ

2024年3月8日より改正「金融商品取引業等に関する内閣府令」が施行され、クレカ積立の上限額が月5万円から月10万円に引き上げられました。それに伴い、SBI証券では3月23日(土)のシステムメンテナンス終了後に10万円までの積立設定が可能になります(参照:3月22日プレスリリース『クレカ積立上限額10万円への引き上げに伴うポイント付与率および設定可能日のお知らせ』)。

 

1. 新NISAの概要

(SBI証券公式YouTubeチャンネル『〈2024年からの「新しいNISA」について〉』)

 

2014年に金融庁主導で始まった「NISA(少額投資非課税制度)」は、本来は投資で得た利益に対してかかる約20%の税金を非課税にして、国民の資産形成を支援してくれるお得な制度です。

 

旧NISA制度は、年間投資上限額が120万円で非課税保有期間が5年間の「一般NISA」と、年間投資上限額が40万円で非課税保有期間が20年間の「つみたてNISA」の2種類があり、どちらか一方しか利用できませんでした。

 

しかし、2024年から始まった新しいNISA(以下、新NISA)では、一般NISAは「成長投資枠」、つみたてNISAは「つみたて投資枠」として引き継がれ、併用が可能になりました。成長投資枠では株式のほか、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、投資信託が買える一方、つみたて投資枠では投資信託やETFの積立買付ができます。

 

また、新NISAでは年間投資枠が360万円に拡大。内訳は「成長投資枠」が現在の2倍の年間240万円、「つみたて投資枠」は現在の3倍の年間120万円になり、両方の枠を合わせて月30万円まで非課税で投資ができるようになりました。

 

さらに、旧NISA制度の累計の非課税保有限度額は、一般NISAが120万円×5年間=600万円、つみたてNISAが40万円×20年間=800万円でしたが、新NISAでは非課税保有限度額が買付金額ベースで合計1,800万円へ大幅に拡大。

 

成長投資枠の上限は1,200万円までと決められていますが、つみたて投資枠だけで1,800万円を使うこともできます。

 

途中で売却してもその分の非課税投資枠が翌年に復活することになり、不測の事態でお金が必要になって売却しても翌年以降に買い直せるようになり、利便性が向上。

 

非課税保有限度額も無期限化されて制度が恒久化されたので、いつ始めても誰でも平等に非課税の恩恵を受けながら腰を据えた資産形成に取り組めるようになりました。

 

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2. 新NISA(つみたて投資枠)の「銘柄選び」のポイント3つ

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投資信託は国内で6,000本以上販売されています。そのうち、新NISA(つみたて投資枠)で購入できる商品は、金融庁が定めた要件を満たした282本の投資信託とETFに絞り込まれています。しかし、それでも初心者が自力で選ぶのは容易ではありません(具体的な商品は金融庁のサイトを参照)。

 

そこで、新NISAのつみたて投資枠で積立設定する銘柄を選ぶときは、特に次の3つのポイントを意識しましょう。

 

 

なお、新NISAの「成長投資枠」では、「つみたて投資枠」と同じ投資信託を購入することもできます。「成長投資枠は株式だけが対象」と思われがちですが、無理して株式取引にチャレンジする必要はなく、投信積立だけで成長投資枠を埋めることもできます。

 

つみたて投資枠における投資信託の銘柄選びのポイントを順番に解説します。

ポイント①:信託報酬が低いインデックスファンド

株価チャート
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投資信託には大きく分けて、次の2種類があります。

 

・インデックスファンド…TOPIXなどの指数に連動した値動きを目指す投資信託
・アクティブファンド…指数を上回るパフォーマンスを目指す投資信託

 

そして、投資信託の保有期間中は、「信託報酬」という運用や管理にかかるコストがずっと発生します。

 

この信託報酬は、インデックスファンドの場合は年率0.1~0.2%程度のものが多いのですが、アクティブファンドの場合はファンドマネージャーの人件費や企業調査費などが含まれるため、年率1~3%程度とやや高めです。

 

わずかな差であっても、長期間にわたって積み上がると、大きなコストの差となって運用成績に影響を与えます。

 

そのため、数十年といった長期での資産形成が前提の新NISA(特につみたて投資枠)では、できるだけ信託報酬が低い投資信託、つまりインデックスファンドを選ぶことが基本になります。

 

同じ指数(米国S&P500など)に連動するインデックスファンドでも運用会社によって信託報酬は異なるので、しっかりチェックしましょう。

 

ポイント②:「全世界株式」「先進国株式」「米国株式」のファンド

地球
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

インデックスファンドなら何でもOKというわけではなく、世界経済は今後も成長が続くという予想のもと、「全世界株式」や「先進国株式」、そして「全世界株式」や「先進国株式」が約60~70%を投資する「米国株式」を選び、長期的な株価上昇の恩恵の一部を受けようとする考え方が最近の資産形成では基本です。

 

なぜなら、数十年にわたって毎月コツコツ定額をドルコスト平均法で積立買付する方法は、株価チャートが長期で右肩上がりになる確率が高い商品を選ぶことが重要だからです。

 

その理由について、1990年1月から2021年11月までの株価の値動きを、米国の代表的な指数であるS&P500(赤色)と日経平均(オレンジ色)のチャートで比較します。

 

S&P500と日経平均のパフォーマンスの推移
S&P500と日経平均のチャート比較 (引用:マネックス証券

 

米国の株価(赤色)は途中で下落しながらも、長期で見ると右肩上りに推移していることがわかります。日経平均(オレンジ色)と比べると、その差は一目瞭然です。

 

そして、次のチャートが、米国のS&P500(赤色)と全世界株式(緑色)です。

 

S&P500と全世界株式のパフォーマンスの推移
S&P500と全世界株式のチャート比較 (引用:マネックス証券

 

どちらも同じような値動きをしながら上昇していることがわかります。

 

なぜ米国株式のチャートが右肩上がりなのかをざっくり説明すると、米国は移民を受け入れているので人口が増加していることが関係しており、労働者が生み出すサービスの価値の合計「GDP(国内総生産)」が大きくなって経済も成長するので、それが株価にも反映されるからです。

 

さらに、米国にはグーグルやアップル、テスラのようなグローバルに活躍して成長する企業が誕生する土壌があるのも要因の1つとされています。

 

一方、日本は少子高齢化で人口の減少が進み、米国のような経済成長が期待しにくく、株価が右肩上がりにはなりにくいとされています。そのため、同じ“インデックスファンド”でも、日経平均株価のような日本の株式市場の代表的な指数ではなく、海外の株価指数に連動するファンドを選んだほうが優位性が高いとされています。

 

ポイント③:純資産が「100億円以上」で残高が増加しているファンド

地球
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投資信託の時価総額のことを「純資産」といい、“ファンドの規模”を表します。大きければ大きいほどそのファンドに投資している人がいることになり、純資産は「人気のバロメーター」と捉えることもできます。

 

この純資産が少なければ運用を続けることが困難になり、「繰上償還(運用が強制終了されること)」になる場合もあります。そして、繰上償還のリスクが低いとされているのが、「純資産(純資産残高)100億円以上のファンド」と言われています。

 

そのため、運用を開始したばかりのファンドを除くと、純資産100億円以上で、資金流入が続いて残高が増加しているファンドのなかから選ぶことをおすすめします。

 

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3. SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)…おすすめ銘柄・商品(ファンド)10選

ランキング
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

それでは、上記条件にマッチした、SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)でおすすめの銘柄を資産クラス別に厳選して10本紹介します。

 

なお、純資産やトータルリターンの数字は、ウェルスアドバイザー株式会社の2024年4月2日時点のデータです。

3.1.「全世界株式」でおすすめの4銘柄

世界地図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

一言で「全世界株式」といっても、連動する指数(インデックス)は大きく分けて次の2つがあります。

 

  • MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
  • FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

 

それぞれ投資する銘柄数が異なり、多いほうがより幅広く分散できますが、パフォーマンスの優劣は売却時にならないとわかりません。そのため、どの指数に連動するファンドを選ぶべきかは“好み”の問題となり、購入時の段階であまり意識する必要はありません。

 

SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で「全世界株式」を選ぶなら、次の4銘柄が候補になります。

 

①「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
資産クラス 全世界株式
連動する指数 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
基準価額 24,075円
純資産額 2兆9,317.07億円
信託報酬(税込) 0.05775%
トータルリターン +35.21%(1年)、+19.47%(3年)、+17.40%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指すことで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
愛称は『オルカン』。日本を含む47ヵ国の先進国と新興国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位が日本、3位がイギリス。
2024年2月29日に、中国株を66銘柄除外&インド株を5銘柄追加し、構成銘柄の入れ替えを実施。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、5年連続で1位を獲得。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

②「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
基準価額

22,609円

純資産額 1,911.85億円
信託報酬(税込) 0.1102%
トータルリターン +33.25%(1年)、+18.54%(3年)、+16.68%(5年)
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色

愛称は『雪だるま(全世界株式)』。3つのETF「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VT)、
「SPDR ポートフォリオ・ディベロッブ・ワールド(除く日本く)ETF」(SPEW)、
「SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF」(SPEM)を通じて、
日本を含む先進国・新興国などの全世界の株式約8,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できる。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

③「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
基準価額 14,700円
純資産額 401.31億円
信託報酬(税込) 0.1338%
トータルリターン +33.46%(1年)
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色 愛称は『SBI・V・全世界株式』。2022年1月31日に設定。
世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を通じて、
日本を含む先進国・新興国などの全世界の株式約8,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できる。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

④「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
資産クラス 全世界株式
連動する指数 FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
基準価額 23,209円
純資産額 4,584.15億円
信託報酬(税込) 0.192%
トータルリターン +33.38%(1年)、+18.54%(3年)、+16.75%(5年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色

愛称は『楽天・VT』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」
「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF(VXUS)」を通じて、日本を含む先進国・新興国などの全世界の株式約8,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資する。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、17位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

3.2.「先進国株式」でおすすめの2銘柄

地球
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

先進国株式に連動する代表的な指数(インデックス)には、「MSCIコクサイ・インデックス」があります。

 

SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で「先進国株式」を選ぶなら、次の2銘柄が候補になります。

 

⑤「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」

ファンド名 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 29,179円
純資産額 6,978.41億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +37.15%(1年)、+22.25%(3年)、+19.14%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色 業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
日本を除く世界の主要先進国(22ヵ国・地域)の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、6位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑥「ニッセイ外国株式インデックスファンド」

ファンド名 ニッセイ外国株式インデックスファンド
資産クラス 先進国株式
連動する指数 MSCIコクサイ・インデックス
基準価額 38,553円
純資産額 6,904.37億円
信託報酬(税込) 0.09889%
トータルリターン +37.13%(1年)、+22.18%(3年)、+19.10%(5年)、+13.64%(10年)
運用会社 ニッセイアセットマネジメント
ファンドの特色 2013年12月10日に設定され、同タイプのファンドとしては長い運用実績をもつ。
日本を除く世界の主要先進国の株式に投資できる。
投資先の割合は、1位がアメリカ、2位がイギリス、3位がカナダ。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、2位にランクイン。

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3.3.「米国株式」でおすすめの4銘柄

米国国旗
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後は「米国株式」です。世界経済の中心はやはり米国であり、「全世界株式」や「先進国株式」も約60~70%を米国に投資しているので、実はどれも似通った値動きをします。

 

ただし、「米国株式」のほうが「全世界株式(もしくは先進国株式)」より過去のリターンは高いので、米国が今後数十年間にわたって成長し続けることを期待するのであれば、「米国株式」を選ぶのも1つの方法です。

 

米国株式に連動する指数(インデックス)には、次のようなものがあります。

 

  • NYダウ(30銘柄)
  • NASDAQ100指数(100銘柄)
  • NASDAQ総合指数(3,000銘柄)
  • S&P500(500銘柄)
  • CRSP USトータル・マーケット・インデックス(約4,000銘柄)

 

銘柄数が多いほうが上場している米国企業全体の実態を表すため、500銘柄に投資する「S&P500」や、投資できる銘柄のほぼ100%にあたる約4,000銘柄に投資する「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」がおすすめです。

 

SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で「米国株式」を選ぶなら、次の4銘柄が候補になります。

 

⑦「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 28,567円
純資産額 4兆1,250.78億円
信託報酬(税込) 0.09372%
トータルリターン +42.56%(1年)、+24.94%(3年)、+21.44%(5年)    
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
S&P500インデックスマザーファンドへの投資を通じて、米国企業500社に投資する。
投資先の割合は、1位がアップル、2位がマイクロソフト、3位がアマゾン。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、3位にランクイン。

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⑧「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 S&P500指数
基準価額 26,128円
純資産額 1兆5,266.17億円
信託報酬(税込) 0.0938%
トータルリターン +42.36%(1年)、+24.81%(3年) 
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色 愛称は『SBI・V・S&P500』。2021年6月15日に『SBI・バンガード・S&P500』から名称変更。
世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・S&P500ETF」を通じて、米国企業500社に投資する。

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⑨「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」

ファンド名 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
基準価額 16,507円
純資産額 2,468.29億円
信託報酬(税込) 0.0938%
トータルリターン +40.47%(1年)  
運用会社 SBIアセットマネジメント
ファンドの特色

愛称は『SBI・V・全米株式』。2021年6月29日より運用開始。
世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を通じて、
米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できる。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

⑩「楽天・全米株式インデックス・ファンド」

ファンド名 楽天・全米株式インデックス・ファンド
資産クラス 米国株式
連動する指数 CRSP USトータル・マーケット・インデックス
基準価額 29,136円
純資産額 1兆4,467.23億円
信託報酬(税込) 0.162%
トータルリターン +40.52%(1年)、+22.64%(3年)、+20.40%(5年)
運用会社 楽天投信投資顧問
ファンドの特色 愛称は『楽天・VTI』。世界最大級の運用会社バンガード社の「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を通じて、
米国株式市場で投資可能な約4,000銘柄(大型・中型・小型株)に投資できる。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023のイベントでは、11位にランクイン。
お笑い芸人の厚切りジェイソン氏が、著書で同ファンドを紹介したことでも話題に。

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4. SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)…おすすめ銘柄と組み合わせ(ポートフォリオ)

5. SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)…おすすめ銘柄の組み合わせ(ポートフォリオ)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)でおすすめの銘柄を10本紹介しましたが、筆者がよく聞かれるのが次の質問。

 

「NISAの銘柄は何本買えばいいの?」

「全世界株式や米国株式以外に買うとしたら、どんな銘柄がおすすめ?」

 

結論を言うと、「全世界株式」「先進国株式」「米国株式」のどれか1本を購入すれば、すでに何百や何千という企業に分散投資されているので十分です。無理に複数のファンドを購入する必要はないというのが筆者の考えです。

 

月5,000円で新NISAを始めるなら、銘柄Aに1,000円、銘柄Bに1,000円、……というように分散するのではなく、1本に絞ったほうが銘柄の管理がしやすくなるうえ、上手くいけば最終的な運用成績はよくなる可能性があります。

 

ただし、銘柄選びに正解はなく、最終的な損益は売却タイミングによっても異なります。

 

そのため、「もっとリスクを取って高いリターンを狙いたい」「株式に100%投資するのは怖い」「複数の銘柄を持っていたほうが安心」という人は、複数のファンドを選んでポートフォリオ(資産配分)を組むのも有効です。

 

ここでは、先ほどの10銘柄を軸にして、アクセントを加えることでリターンを高められる可能性があるファンド(新興国株式とアクティブファンド)と、株式と逆の値動きをする「債券」を組み入れることでリスクを抑えられる「バランス型ファンド」を紹介します。

4.1. より高いリターンを狙うなら「新興国株式」を組み入れる

地球
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

もっとリスクを取ってリターンを高めたい人には、「新興国株式」がおすすめです。

 

新興国とは、日本や米国のような先進国と比べて政治や経済が発展途上にあり、成長に伸びしろがある国や地域のことを指します。

 

具体的には、ブラジル・ロシア・インド・中国の頭文字を取った「BRICs(ブリックス)」や、ベトナム、インドネシア、南アフリカ共和国、トルコ、アルゼンチンの頭文字を取った「VISTA(ビスタ)」などの国々です。

 

ただし、経済が成長するにつれて株価が大幅に上昇する可能性もありますが、期待が外れて株価が下落するリスクもあることも忘れてはいけません。

 

そのため、新興国株式1本ではなく、「全世界株式」「先進国株式」「米国株式」のどれかと組み合わせて配分比率は10%以下に抑えることをおすすめします

 

SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で「新興国株式」を選ぶなら、次の銘柄が候補になります。

 

・「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」

ファンド名 eMAXIS Slim新興国株式インデックス
資産クラス 新興国株式
連動する指数 MSCIエマージング・マーケット・インデックス
基準価額 15,187円
純資産額 1,470.46億円
信託報酬(税込) 0.1518%
トータルリターン +18.86%(1年)、+3.75%(3年)、+7.63%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。
これから成長が期待できる24ヵ国・地域(ロシアは除外)に投資することで、高いリターンを目指す。
投資先は、1位が中国、2位がインド、3位が台湾。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

4.2. 積極的に利益を狙うなら「アクティブファンド」も組み入れる

株価チャート
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

次に紹介するのは、指数を上回る運用成績を目指す「アクティブファンド」です。

 

インデックスファンドより信託報酬が高いのでコストを上回るリターンをあげる必要がありますが、「積極的に利益を狙いたい」「インデックスファンドだけではつまらない」という人には向いています。

 

ただし、アクティブファンドを組み入れる場合も、「全世界株式」もしくは「米国株式」を中心にして配分比率を抑えるようにしましょう。

 

SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で「アクティブファンド」を選ぶなら、次の銘柄が候補になります。

 

・「ひふみプラス」

ファンド名 ひふみプラス
資産クラス 国内外株式
連動する指数 アクティブファンドなのでなし
基準価額 61,673円
純資産額 5,834.67億円
信託報酬(税込) 1.078%
トータルリターン +30.37%(1年)、+7.05%(3年)、+10.12%(5年)、+11.70%(10年)
運用会社 レオス・キャピタルワークス
ファンドの特色

テレビ東京の経済番組『ガイアの夜明け』にも登場した、藤野英人ファンドマネージャーが中心となって運用する「ひふみ投信」シリーズ。
国内外の上場株式を主要な投資対象にして、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期投資を行う(日本株の比率は約87%)。
信託報酬1.08%はアクティブファンドのなかでは安いほうで、投資信託の買付ランキングでは上位に入ることが多い人気ファンド。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、10位にランクイン。

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます

 

4.3. ミドルリスク・ミドルリターンを狙うなら「バランス型」1本でOK

天秤

 

ここまで紹介したSBI証券の新NISA(つみたて投資枠)でおすすめの投資信託は、商品の配分比率が「株式100%」でした。

 

価格の変動を抑えてリスクを下げるには、株式とは値動きが異なる「債券」や「REIT(不動産投資信託)」を組み入れて「資産分散」をするのがセオリーだと言われています。

 

しかし、新NISA(つみたて投資枠)には「債券100%」「REIT100%」の投資信託がありません。そこでおすすめなのが、1本のファンドで株式や債券などの複数の資産に投資できる「バランス型ファンド」。
 

「株式100%の運用は値動きが激しそう」「利益はそこそこでいいから、リスクを抑えた運用がしたい」のような人は、バランス型を1本だけ選ぶのも1つの方法です。

 

SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で「バランス型」を選ぶなら、次の銘柄が候補になります。

 

・「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」

ファンド名 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
資産クラス バランス型
連動する指数 バランス型なのでなし(合成指数)
基準価額 16,171円
純資産額 2,624.62億円
信託報酬(税込) 0.143%
トータルリターン +16.68%(1年)、+8.65%(3年)、+8.03%(5年)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント(旧三菱UFJ国際投信)
ファンドの特色

業界最低水準の運用コストを将来にわたって目指し続けることで人気の「eMAXIS Slim」シリーズ。8つの資産
「国内株式」「先進国株式」「新興国株式」「国内債券」「先進国債券」「新興国債券」「国内REIT」「先進国REIT」
に12.5%ずつ均等に投資(ロシアは除外)するのが特徴で、ミドルリスク・ミドルリターンの運用成績を目指す。
投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023」のイベントでは、9位にランクイン。

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5. SBI証券で新NISAを始めるメリット5つ

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

NISA口座は1人1口座しか開設できないので、慎重に選ぶ必要があります。年単位で変更することも可能ですが、手続きが少々面倒なうえ、変更前のNISA口座で保有している銘柄を変更後のNISA口座に移すこともできないので、基本的には最初に選んだ口座でずっと運用を続けることになります。

 

そこで本章では、新NISAのサービスを取り扱う金融機関のなかから、“SBI証券ならでは”の新NISAのメリットを次の5つに絞って解説します。

 

 

それぞれ解説します。

メリット①:商品ラインナップが充実

ファンド
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新NISA(つみたて投資枠)で積立設定できる銘柄は、金融庁が定めた一定の条件を満たす282本の投資信託とETFに限られます(銘柄一覧は金融庁のサイトを参照)。

 

そのうち、SBI証券は全銘柄の約80%にあたる221本の投資信託をカバー(2024年3月1日時点)しており、新NISAを取り扱う金融機関ではトップクラス。つまり、SBI証券なら銘柄選択の自由度が高く、自分に合った投資対象を見つけられます。

 

なお、SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で購入できる全銘柄は、WEBの場合は、メニューの「NISA」>「NISAで買える銘柄を探す」のつみたて投資枠で買える商品「投資信託」をクリックすると一覧を確認できます。

 

メリット②:クレカ積立ができるカードの種類が多い

クレジットカード
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

投資信託の積立額をクレジットカードで決済する方法が「クレカ積立」で、SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)で三井住友カードで決済すると、カードの種類に応じて積立額の0.5~最大5.0%のVポイントが付与されます(特定口座や一般口座でもOK)。

 

※ 毎月の積立額の上限は5万円です。また、三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、プラチナプリファードの新規入会&利用特典、継続特典の付与条件であるご利用金額の集計対象となりません(2024年4月現在)。

 

利用者が最も多いのが三井住友カードとOliveフレキシブルペイですが、SBI証券は異業種の企業と金融商品仲介業の取り組みを強化しており、次の6社が発行するクレジットカードでもクレカ積立の設定ができます。

 

  • アプラスカード
  • 東急カード
  • タカシマヤカード
  • UCSマークのついたカード
  • 大丸松坂屋カード
  • オリコカード

 

他社の場合、クレカ積立に利用できるカードは1社だけです。しかし、SBI証券なら8種類のクレジットカードから選ぶことができ、そのカード会社が発行するポイントが貯まります。

 

ちなみに、三井住友カードとOliveフレキシブルペイで付与される「Vポイント」は三井住友グループが発行するポイントのことで、1ポイント=約1円の価値があり、Amazonギフトカードなどのオンラインギフト券に交換できたり、SBI証券で投資信託をスポット購入するときに使えたりします(=「Vポイント投資」)。

 

メリット③:貯められるポイントの種類が多い

SBI証券のポイントサービス
(引用:SBI証券

 

SBI証券には様々なシーンでポイントが貯まる「ポイントサービス」があり、貯めるポイントを次の6種類から選ぶことができます。

 

  1. Tポイント
  2. Pontaポイント
  3. Vポイント
  4. dポイント
  5. JALのマイル
  6. PayPayポイント

 

そのため、上記のなかに普段から貯めているポイントや、よく利用する店やサービスで使えるポイントがあれば、SBI証券は新NISAを始める金融機関として有力な候補になります(設定方法は「6.1. メインポイントの設定」で解説)。

 

メリット④:投信保有ポイントの付与率が高水準

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリット③で紹介したポイントサービスの1つが「投信マイレージ」で、投資信託の月間の平均保有残高に応じて最大0.25%のポイントが付与されます。

 

同様のサービスは他社にもありますが、SBI証券のポイント付与率は総じて高く、投信残高の増加とともに獲得できるポイントが毎月着実に増えていきます(銘柄ごとの付与率は「ポイント付与率一覧」で確認できます)。

 

しかも、投信マイレージで貯まるポイントにもVポイントを選ぶと、三井住友カードによるクレカ積立と合わせて“Vポイントの二重取り”ができます。

 

■SBI証券の投信積立で貯まるポイント

タイミング ポイント
クレカ積立時 Vポイントのみ
保有時 ・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALのマイル
・Vポイント
・PayPayポイント
から1つを選択

 

投信マイレージは、新NISA口座だけでなく、特定口座や一般口座で保有している投資信託の残高に対してもポイントが付与されます。そのため、ある程度まとまったお金を何かの商品で運用したい場合は、SBI証券で投資信託を購入すると初月から多くの投信保有ポイントを獲得できます。

 

メリット⑤:IPOの取扱い銘柄数が多い

IPO
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

上場初日に、募集したときよりも高い株価がつく傾向があることで人気の「IPO(新規上場株式)」。SBI証券はIPOの取扱い銘柄数が多く、1年間に新規上場する株式会社の約99%にあたるIPO銘柄獲得のための抽選に参加できます。

 

新NISA(成長投資枠)では株式取引もできるので、上場前にSBI証券でIPO銘柄を抽選で獲得し、新NISAの成長投資枠で購入して株価が上昇したタイミングで売却できれば、約20%の税金が課されることなく値上がり益をまるまる受け取ることもできます。

 

\貯められるポイントの選択肢は6種類/

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6. SBI証券で新NISAを始めるときのおすすめ設定・サービス5つ

青い服を着た女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでは、SBI証券で新NISAを始めるときに設定しておくべき設定・サービスを5つ紹介します。

 

 

それぞれ解説します。

6.1. メインポイントの設定

ブタの貯金箱
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリット③で紹介したポイントサービスを利用してポイントを貯めるには、メインポイントの設定をする必要があります。設定をしなくても各種サービスは利用できますが、ポイントは付与されません。

 

口座開設時の「ポイント選択」の画面で設定しておきましょう。

 

ポイント選択

 

あとから変更する場合は、WEBサイトにログイン後、「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」>「ポイント・外部ID連携」>「ポイントサービス詳細はこちら」>「メインポイント設定」から設定できます。

 

メインポイント設定
■筆者のメインポイント設定画面

 

なお、筆者はTポイントを設定していますが、Tポイントは2024年4月22日にVポイントと統合され、名称も「Vポイント」に一本化されることが決まっています。

 

6.2. クレジットカードの登録

クレジットカードを持った女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリット②でお伝えしたとおり、SBI証券では8種類のクレジットカードからクレカ積立をするカードを選ぶことができます。なかでもおすすめなのがVポイントが付与される三井住友カードで、カードの種類によって積立額の0.5~最大5.0%のVポイントが付与されます

 

※毎月の積立額の上限は5万円です。また、三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、プラチナプリファードの新規入会&利用特典、継続特典の付与条件であるご利用金額の集計対象となりません(2024年4月現在)。

 

WEBサイトの場合は、「取引」>「投資信託」>「投信(積立買付)」>「クレジットカード」をクリックし、「カードを登録する」から事前に設定しておきましょう。

 

クレジットカードの登録画面
(引用:SBI証券

 

なお、カードで決済しなくても、証券口座内の「預り金」からの引き落とし(現金決済)でも買付はできます。

 

同じ金額を投資するならカードで決済したほうがポイント付与分だけお得に運用ができますが、クレジットカードを何枚も持ちたくない人もいるはずなので、やりやすい方法をお選びください。

 

6.3. SBIハイブリッド預金

SBIハイブリッド預金の仕組み
■「SBIハイブリッド預金」の仕組み (引用:住信SBIネット銀行)

 

「SBIハイブリッド預金」は、住信SBIネット銀行におけるSBI証券と連携した預金口座のこと。

 

SBI証券の口座と連携すると、SBIハイブリッド預金の残高がSBI証券の買付余力に自動的に反映されたり、株式の売却代金がSBI証券からSBIハイブリッド預金に自動振替できたりするメリットがあります。

 

SBI証券の新NISAのつみたて投資枠でクレカ積立のみ行う人にはあまり関係ありませんが、成長投資枠で国内株式や外国株式を取引する予定がある人は、住信SBIネット銀行の口座も開設し、SBI証券の口座と連携すると入出金がスムーズになります。

 

なお、同様のサービスに、SBI証券とSBI新生銀行との連携サービス「SBI新生コネクト」もあります。しかし、SBI新生コネクトで自動入金ができるのは投信積立の設定金額だけなので、株式取引もできる新NISAにおいては、住信SBIネット銀行のほうがおすすめです。

 

6.4. 手数料プランを無料にする切り替え

ゼロ革命
(引用:SBI証券

 

SBI証券では「ゼロ革命」により、国内株式(現物・信用)とS株(単元未満株)を売買手数料無料で取引できます。

 

新NISA口座(成長投資枠・つみたて投資枠)では、投資信託、国内株式、外国株式(米国株式・海外ETF)を手数料無料で売買できますが、特定口座や一般口座で取引するときに備えて、初期設定では有料プランになっている手数料プランを無料に変更しておくことをおすすめします。

 

やり方は簡単で、次の3種類の報告書の受取方法を「郵送」から「電子交付」に切り替えるだけ。

 

  1. 円貨建のお取引・米株信用取引の各種報告書
  2. 特定口座年間取引報告書
  3. 米株信用を除く外貨建取引の各種報告書

 

WEBサイトにログイン後、「口座管理」> 「電子交付書面」の順に進み、「電子交付サービス(電子交付書面閲覧サービス)」の画面で「電子交付に変更」をクリックしてください。

 

電子交付に変更
(引用:SBI証券

 

6.5. 配当金の受領方法の変更

配当金の受領方法には、「株式数比例配分方式」「登録配当金受領口座方式」「従来方式(配当金受領証方式と個別銘柄指定方式)」の3種類があります。しかし、NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税にするには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」にしておく必要があります。

 

配当金受取方式の表
(引用:SBI証券

 

WEBサイトにログイン後、「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」>「お取引関連・口座情報」の「配当金受領サービス」の順にクリックしてご確認ください。

 

配当金受領サービス

 

別の方法を設定していた場合は、「変更」から「株式数比例配分方式」に設定してください。

 

株式数比例配分方式

 

新NISAの成長投資枠では株式取引もできるので、高配当銘柄や海外ETFの取引を検討している人は事前に確認しておきましょう。

 

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7. SBI証券で新NISAを始める方法から積立設定の流れ

クレジットカードを持った女性
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券で新NISAを始めるには、株式取引を行う「証券総合口座」を開設する必要があります。

 

先に証券総合口座を開設し、NISA口座をあとから追加することもできますが、口座開設の申し込み途中で「NISAの選択」で「NISAに申し込む(無料)」にチェックをつけておくと、証券総合口座と同時に開設できて手間が省けます。

 

NISAの選択

 

NISA口座を開設したら、次回の買付日に間に合うように早めに積立設定をしておきましょう。三井住友カードによるクレカ積立の場合は毎月10日が締め切りで、10日までに積立設定が完了すると翌月の1日から買付を始められます。

 

スマホから積立設定する方法は、次の5ステップ。

 

■SBI証券の新NISA(つみたて投資枠)設定方法〈スマホ〉

 

  1. 『かんたん積立アプリ』をインストールしてログイン
  2. 積立買付するファンドを選ぶ
  3. 「積立買付」をタップして目論見書を確認する
  4. 積立設定内容を入力して取引パスワードを入力
  5. 設定内容を確認後、「設定」をタップ
  6. 『かんたん積立アプリ』をインストールしてログイン

 

スマホとPCでは若干異なりますが、大まかな流れは同じです。

 

SBI証券の「新NISA」の始め方と買い方…積立設定のやり方と口座開設の流れを解説【つみたて投資枠】』では、実際の画面で手順を解説しているので参考にしてください。

 

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8. SBI証券で実施中の「新NISA」に関するキャンペーン

青いプレゼントボックス
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券では、常に複数のキャンペーン・プログラムを実施しています。ここでは、新NISAに関するキャンペーンの概要を紹介します。

 

8.1. NISAはSBIでGo!キャンペーン

NISAはSBIでGo!キャンペーン
(引用:SBI証券

 

■キャンペーンの概要

概要

【キャンペーン1】
Xのフォロー&リポストで最大12,500円相当のデジタルギフトが合計2,024名に当たる

【キャンペーン2】
NISA口座開設またはNISAの他社からの乗り換え&クイズに全問正解でもれなく現金2,000円

【キャンペーン3】
紹介した知人がSBI証券の総合口座とNISA口座を開設すると1人につき3,000円相当のデジタルギフト

実施期間

【キャンペーン1】
・2024年3月1日(金)~3月31日(日) ※条件に達し次第早期終了の可能性あり

【キャンペーン2】
・2024年3月1日(金)~4月15日(月)

【キャンペーン3】
(紹介者)
・紹介期間:2024年3月1日(金)~5月17日(金)
(被紹介者)
・総合口座開設:2024年3月1日(金)~5月17日(金)
・NISA口座開設:2024年3月1日(金)~5月31日(金)

補足
(注意点)

・エントリー要す

・他社のNISA口座からの変更も対象

 

このキャンペーンは、新NISAに関する3つの条件をすべて達成すると、「NISA(ニーサ)でゴー」のゴロに合わせて、最大23,500円が相当の特典がもらえるという内容です。

 

全部クリアするのは難しいですが、SBI証券の口座を持っていなくても気軽に参加できる内容もあるので、達成条件を読んでできそうなものにチャレンジしましょう。

 

 

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9. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、SBI証券の新NISAに関するよくある質問に3つ回答します。

Q1. SBI証券で新NISAを始めるときのデメリットはありますか?

SBI証券で新NISAを始めるときのデメリットを強いて挙げると、三井住友カードによるクレカ積立で付与されたVポイントを投資信託の積立買付に利用できないこと。

 

ポイントで「投信積立」ができるのはTポイントとPontaポイントのみで、Vポイントで投資ができるのは投資信託の(1回限りの)スポット買付と国内株式だけとなっています。

 

ただし、貯まったポイントは必ずしもポイント投資に使う必要はなく、Vポイントの使い道は他にもたくさんあります。そのため、SBI証券でVポイントによる投信積立ができない点を大きなデメリットに感じる必要はありません。

 

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Q2. 新NISAは、SBI証券と楽天証券のどっちのほうがおすすめですか?

SBI証券と楽天証券は新NISAにおいてもどちらもおすすめで、最終的には“好み”の問題になります。

 

たとえば、普段から楽天ポイントを貯めていて、わかりやすい設定画面を重視するなら楽天証券。メリット②で紹介したクレジットカードを使っていたり、メリット③で紹介したポイントを貯めていたりすれば、SBI証券のほうがおすすめです。

 

新NISAを含む資産形成は、長期運用が基本です。そのため、愛着が湧く口座で始めることをおすすめします。

 

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Q3. SBI証券の旧NISA口座で保有していた銘柄はどうなりますか?

旧NISA口座で保有していた銘柄は、新NISA口座や課税口座(特定口座もしくは一般口座)に移すことができません。

 

ただし、一般NISAは購入から5年間(最長2027年まで)、つみたてNISAは購入から20年間(最長2042年まで)はそのまま非課税で保有ができ、いつでも売却が可能です。

 

9. まとめ

崩れたブロック
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、SBI証券で新NISA(つみたて投資枠)を始めるときのおすすめ銘柄を中心に解説しました。

 

適当に銘柄を選んだり、相場が下落して運用損益が一時的にマイナスになって怖くなって売却したりすると、いくら優れた制度でも、将来のお金の不安を軽減できるだけのお金を貯めることはできません。

 

「貯蓄から投資へ」の流れのなか、新NISAの正しい知識を身につけて、資産形成の第一歩を踏み出しましょう。

 

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■SBI証券のサポートデスク

 

(平日)※ガイダンス番号「3番」がNISA・投資信託

  • 固定電話:0120-104-214(無料)
  • 携帯電話:0570-550-104(有料)
  • 受付時間:8時~17時(土日祝・年末年始を除く)

 

(土日)※NISA・投資信託専用

  • 固定電話:0800-170-2888(無料)
  • 携帯電話:03-6629-9719(有料)
  • 受付時間:9時~17時(平日・年末年始を除く)

 

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SBI証券への取材風景

 

グループ全体の口座数が1,100万を突破し、個人投資家に人気のSBI証券。SGO編集部では、SBI証券の社員に独占取材をして、同社の魅力をたっぷり伺いました。

2023年9月30日発注分から実施している「国内株式売買手数料の無料化」についても言及しているので、『【SBI証券社員インタビュー】「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、オンライン総合証券が取り組んでいること』からぜひご覧ください。