(写真はイメージです/PIXTA)

インバウンド復活のなか、不動産投資のなかで有望と考えられるホテル。しかしニッセイ基礎研究所、渡邊布味子氏は「ホテルへの投資は増えにくい」といいます。なぜなのでしょうか。

ホテルチェーン別の客室数(2023年初の上位15グループ)

2023年初めの国内のホテルブランド別の客室数上位15チェーンでは、1位のアパホテルズ・アンド・リゾーツは2021年初めに前年比+19.6%、2022年初めに前年比+10.3%と客室数の増加が続き、2023年初めには10万室を超えた。また、9位のマイステイズ・ホテルマネジメントが2022年初めに前年比+23.1%と、8位マリオット・インターナショナルが2021年初めに前年比+21.8%と大きく客室数を増加させた(図表2)

 

【図表2】
【図表2】

 

運営方式の切り替え需要に対応できるのはホテルオペレーターだけであり、投資資金があるだけでは難しい。実は、売買以外の方法で、コロナ禍の間にホテルグループの再編は既に進んでおり、それが現在のホテルへの投資機会をより希少なものにしている。もし今後有望なホテルに投資したいなら、新規開発やJ-REITへの投資も検討する必要があるように思われる。

 

*1:各日の全宿泊者数を足し合わせた数で、子供や乳幼児も1人とする。10人が3泊した場合は30人泊となる。

*2:Revenue Per Available Roomの略で、宿泊料金に稼働率を反映した1室あたりの売上を示す。ホテルの収益性を表す指標の一つである。

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※本記事記載のデータは各種の情報源からニッセイ基礎研究所が入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本記事は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
※本記事は、ニッセイ基礎研究所が2023年4月5日に公開したレポートを転載したものです。

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