戸建ての管理に限界を感じた夫婦の住み替え
隆夫さん(仮名・74歳)と和子さん(仮名・72歳)は、長年暮らした郊外の戸建てを売却し、都心の中古タワーマンションへ住み替えました。
夫婦の年金は月32万円ほど。住み替えを決めた時点の貯蓄は約4,800万円あり、住宅ローンも完済していました。
以前の家は、子ども2人を育てた4LDKです。駅から徒歩25分ほど離れていましたが、現役時代は車があったため、不便を感じませんでした。
しかし子どもたちが独立すると、使うのは1階のリビングと寝室だけ。2階の部屋は物置になり、掃除のたびに階段を上ることが負担になりました。
「念願の庭付きの家だったのに、最後は草が伸びるのを見るだけで気が重くなりました」
和子さんは膝を痛め、浴室や玄関の段差にも不安を感じていました。隆夫さんも車の運転をやめる時期を考え始めます。
ある夏、庭木の剪定や外壁の補修、給湯器の交換が重なり、見積額は200万円を超えました。
「直しても、数年後には屋根や水回りが必要になる。家を維持するために老後があるみたいだな」
隆夫さんの言葉をきっかけに、夫婦は住み替えを検討しました。
候補に選んだのは、駅と商業施設に直結した中古タワーマンションです。病院やスーパーも徒歩圏内で、室内は段差が少なく、24時間ごみを出せます。各階ではありませんが、建物内にごみ置き場があり、重い袋を屋外まで運ぶ必要もありません。
価格は約7,600万円。戸建ては約6,900万円で売却できましたが、仲介手数料や登記費用に加え、水回りや内装のリフォーム、引っ越し代、家具の買い替えなども必要となり、貯蓄から約1,300万円を支出しました。
子どもたちは「そこまで便利な場所でなくてもいいのでは」と心配しました。それでも夫婦は、車を手放した後も暮らし続けられることを優先しました。
内閣府『令和7年版高齢社会白書』によると、65歳以上の人の住居形態は「持家(一戸建て)」が79.8%、「持家(分譲マンション等の集合住宅)」が3.2%となっています。戸建てに住む高齢者は多い一方、身体機能や生活環境の変化に合わせて、住まいを選び直す視点も必要です。
【8月9日(日)までに登録完了した方限定】
『5分でわかる!「資産管理会社」基本の「キ」』
セミナー資料抜粋版プレゼントキャンペーン
>>ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部<<
