【設備投資】需要低下や金融環境の引締まりから23年入り後にマイナス成長へ
実質GDPにおける22年7~9月期の設備投資は建設投資のマイナス幅が縮小したほか、設備機器投資が大幅なプラスに転じたことから、前期比年率+5.1%(前期:+0.1%)と前期から伸びが加速した。また、設備投資の先行指標であるコア資本財受注(3ヵ月移動平均、3ヵ月前比)は22年10月が+5.7%と22年8月の+9.1%から2ヵ月連続で低下したものの、プラス成長を維持しており、民間設備投資は10~12月期もプラス成長を維持しているとみられる(図表11)。
一方、製造業の企業景況感を示すISM製造業指数は22年11月が49.0と好不況の境となる50を割り込んだ(図表12)。50を割り込むのは、新型コロナの感染拡大に伴って経済が大幅に落ち込んだ20年5月以来であり、製造業者の景気後退懸念が強まっている。また、製造業指数の内訳のうち、とくに新規受注が47.2と過去6ヵ月で5回も50割れを示すなど悪化が顕著なっており、製造業需要が低下していることを示した。
なお、供給制約に関連する入荷遅延指数は11月が47.2と22年4月の67.2から7ヵ月連続で低下したほか、2ヵ月連続で50割れとなっており、供給制約の回復が続いていることを示した。また、インフレに関連する支払価格指数も43と、22年3月の87.1から8ヵ月連続で低下したほか、2ヵ月連続で50割れとなっており、供給制約の解消、物価上昇圧力の緩和継続を示した
設備投資はエネルギー関連などの一部投資では拡大が見込まれるものの、需要低下に加え、金融環境の引締まりに伴う調達コストの増加などから、23年入り後は減少に転じるとみられる。当研究所は実質GDPにおける民間設備投資(前年比)が22年見込みの+3.6%から23年に▲0.1%と小幅なマイナスに転じ、24年も+0.2%と小幅なプラスに留まると予想する。
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