富裕層にも、富裕層を目指す人にも読んでほしい
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子どもから解放され、自分たちのためのマイホームを手に入れた
東京都内のメーカーに勤めていた坂井誠さん(仮名/68歳)と妻の智子さん(仮名/66歳)は、現役時代30年以上にわたって自転車操業で家計を回し、賃貸生活を続けてきた夫婦です。手狭な賃貸でしたが、子どもたち3人を独立させるまで、マイホームを購入する余裕はありませんでした。子育てが落ち着いた50代以降、老後のためにと家計をさらに引き締めました。価値観を同じくしていた誠さんと智子さんは、年間200万円ペースで貯蓄を積み上げ、定年退職時には合計3,000万円を超える金融資産を手にしていました。
そして退職と同時に、長年の夢だった「平屋の持ち家」を現金一括で購入。郊外の静かな住宅街にある3LDKの中古住宅で、リフォーム済み・日当たり良好という理想の物件でした。住宅購入価格は2,400万円。「これでようやく自分たちの人生が始まるね」と誠さんは嬉しそうに話していたといいます。
しかし、新生活が始まって3年――智子さんは、深いため息をつく日が増えていきました。
「嬉しい偶然」が悲劇に…
新居での暮らしが始まって間もなく、嬉しい驚きがありました。新居のお隣さんが同世代のご夫婦であることは引っ越し前に知っていましたが、引っ越しから数日後、坂井さんの向かいにも同世代のご夫婦が引っ越してきたのです。同じエリアに同世代の3世帯が揃うという、なんとも不思議な偶然に最初は心躍りました。新しい土地で心細かった坂井さん夫婦にとって、同世代の顔見知りができたことは大きな安心につながりました。しかし、この幸運な出会いは、やがて予期せぬ展開を見せることになります。
「今日もAさん、Bさんとランチ会」
「午後からはAさんが急にお茶に来るって……」
「車を出すと、Bさんが毎回『どこへ行くの? 買い物なら私も乗せていって』といってきてうんざり……」
彼女は常に誰かの都合に合わせることを強いられ、自分のペースで過ごす時間を持つことができませんでした。断れば気まずくなるため、無理をして付き合ううちに、心には疲労が蓄積していきました。次第に笑顔が減り、些細なことでイライラしたり、理由もなく気分が落ち込んだりする日が増えていきました。体調を崩して寝込むことも珍しくありません。そしてそのストレスは、思わぬ方向に波及します。
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