優先順位は?会社の職場は仕事をする場所
■自分と相手のバランスをとる
ここでもう1つ覚えておいていただきたいのは、「組織においては、自分のものさしを持ちながら、もう一方では相手の立場に立って考える視点が不可欠」ということです。
相手の考えをすべて受け入れてばかりでは振り回されてしまいますが、自分のものさしだけでは周りを振り回してしまうことにもなりかねません。
いろいろなことを要求されることがあると思いますが、言われるがまま、やみくもに従ってもいいことはありません。
まず、相手の立場に立って現状を見渡してみましょう。
そして、相手が最も困っていることは何か、それはあなたがやるべきことなのか考えてみてください。
同僚の愚痴などは、仕事より優先順位が低いどころか、「あなた」が聞かなければならないものでもありません。
あなたが、自分のものさしで「今は、聞きたくない」と思うのなら、聞かなくてもいいのです。
急に自分のものさしで行動するのが難しいという人は、休み時間の振る舞いを変えることから始めてみましょう。
いつも同じグループでランチに行っているなら、ほかの人と一緒に行ってみる、もしくは1人で行ってみる。
誰かが決めたお店で食べているなら、自分も行きたいお店を提案するなど、業務と直結しないことからやってみるとやりやすいですよ。
日常でできそうなことから少しずつ始めてみましょう。
繰り返しになりますが、職場は仕事をする場所であり、友達を作りに行っているわけではありません。
職場の人間関係は、あくまでも仕事を円滑に行い、会社に利益をもたらすための手段です。目的のために、ある程度周りの人と仲よくするということであって、人間関係とは別の手段で目的を果たせるなら、それを使ってもいいのです。
井上 智介
産業医
精神科医
健診医
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