ターゲットにされない3つのポイント
たとえば上司から「仕事に対する熱意や努力が足りない」と言われたとしましょう。
最初こそ「そんなはずはない」と感じていても、何度も繰り返されるうちに、「そういえば、日曜日に仕事に関することを勉強しようと思っていたのに、しなかったな」
「昨日は休憩時間を長めにとってしまったな」
など、「自分にも悪いところがあったな」と考えるようになった、という経験はありませんか。
冷静に考えれば誰にでもあることですし、本来であれば、休日や休憩時間の過ごし方が仕事の評価に影響することはありません。
ところが、めんどくさい人に選ばれてしまうと、巧みにコントロールされ、どんどん自己否定に陥ってしまいます。
日本人の性質として、他人を責めるより自分を責める人が多いのですが、なんでもかんでも自分のせいだと考えるのは、トラブルのもと。
時には「私のせいじゃない!」「私は間違ってない!」と開き直るような考えを持っていてもいいのです。
■嫌な人間関係を変えるには?
ここまで、めんどくさい人に選ばれないようになるための基本をご紹介してきましたが、実はこれらのことだけではまだまだ甘い!
ターゲットにされないためには、ずばり「腹黒い人」になることが重要です。
人間関係で悩む人は基本的にいい人が多いため、腹黒い人になるというと抵抗があるかもしれません。
しかし、腹黒い人になるというのは、めんどくさい人にとって「何を考えているか分からない人」になることです。
そのような人になるポイントは3つあります。
まず1つ目は、他人の言うことを100%信じないこと。
「上司がこう言ったから必ずこうしなければならない」「こうしてはいけない」とがんじがらめにならないようにしましょう。
従順な人だと思われると、利用しようとする人が近づいてきてしまいます。2つ目は、たとえ相手の社会的な立場が上でも、心の中では対等な視点で見る、ということです。
「そんなことしていいの!?」と驚かれるかもしれませんが、これはあくまでも「心の中でだけ」です。
心の中では、自分の気持ちに正直になってもいいのです。
たとえば、上司のミスをあなたのせいにされそうになった時に、「この人は典型的なめんどくさい人だったんだな」と思ったとしても、それはあなたの自由です。心の中は誰にも見えません。心の中でまで、いい人でいる必要はないのです。
先ほど、めんどくさい人とは距離をとるのが最も効果的とお伝えしましたが、相手を客観的に見ることで、精神的な距離をおくことも非常に重要です。
そして3つ目は、相手の言動に反応しすぎないこと。
少しハードルが高いと感じられるかもしれませんが、まずはむちゃぶりをされたり、責任を押し付けられても、できるだけ動じないように努めましょう。
動揺していていることが相手に伝わってしまうと、めんどくさい人の思うつぼ。
話せば話すほど、揚げ足をとられて利用するヒントを与えてしまい、相手に有利な状況に持ち込まれてしまいます。
また、普段からニコニコしすぎないことも効果的です。
たとえば、あなたの周りで「あの人、顔は笑っているようでも目が笑っていないな」と思ったことはありませんか?
めんどくさい人と言葉を交わす時は、そのイメージを思い出して接してみてください。
ニコニコして楽しそうに話したりすると、めんどくさい人たちに「この人は利用できるのでは」と思われてしまいます。
ここまで、腹黒い人になるための3つのポイントをお伝えしてきましたが、これらを実践する上で重要なのが、「すべての人にそのような対応をする必要はない」ということです。
人によって態度を変えるということに罪悪感を覚えるかもしれませんが、めんどくさい人たちのほうが、平気で人によって態度を変えています。
何度もお伝えするように、一番大切なのは自分自身が傷つかないようにすることです。
自分自身をしっかり防衛できるよう、少しずつ練習していきましょう。
井上 智介
産業医
精神科医
健診医
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