自分の弱みを「見せられない人」「見せられる人」の決定的差【医師が解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

自分の弱みを他人に見せられる人は、自分に自信がある人。弱みを見せられるということは、自分のダメな部分、弱い部分、できない部分を自分で肯定しているということだといいます。精神科医の和田秀樹氏が著書『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)で解説します。

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「人からどう見られるか」は気にしなくていい

■周囲に人が集まってくる人は「何」が違うか

 

あなたは人にどう思われているか、必要以上に気にしてしまうことはないでしょうか?

 

人の視線が気になる。
こんな発言をしたら自分がバカだと思われるんじゃないかと考えてしまう。
つい自分のいい部分ばかり見せようとしてしまう。

 

人からどう見られているかが気になるというのは、裏を返せば相手のことを考えられるということです。相手の感情を想像し、不快感を抱かせないように気を配れるということ。決して悪いことばかりではありません。

 

でも、「弱み」ひとつ見せられなければ、あなたの心はしんどいことになります。

 

会社のなかでどれだけ出世しようと、素晴らしい仕事を成し遂げていようと、「強さ」しか表にあらわせない人は、えてして脆いものなのです。

 

老年精神医学に携わってきた経験からいうと、会社の社長や重役といった人たちがリタイアしたあとは、大きく2つのタイプにわかれます。

 

ひとつは、尊大な振る舞いが板についていて、貫禄たっぷりだけれど、プライドがジャマをして誰にも弱みを見せず、かつての部下や周囲の人たちから煙たがられてしまうタイプ。

 

もうひとつは、物腰が柔らかく、受け答えも丁寧で、パッと見は社長や重役だったとはとても思えないくらいだけれど、弱みを見せるのも、自分ができないことをさらけ出すのも平気、というタイプ。

 

後者の人たちには、わざわざ昔の部下たちが顔を出したり、老人ホームで周囲に人が集まってくるというような光景が見られます。

 

ところが、前者のタイプでは、老人性うつや疎外感に悩まされている人がかなり多いのです。長い年月をかけて培ってきた自分の性格や態度を今さら変えられず、つねにプライドたっぷりの振る舞いをしてしまい、仲間ひとり作ることができない。孤独に苛まれたしんどい老後を送らなくてはいけません。

 

「弱み」を見せられる人の周りには、人が集まってきます。そうでなければ人とわかり合える関係は作れないからです。

 

「弱み」を見せられるかどうかは、孤独への耐性に大きな影響を及ぼしているのです。

 

和田秀樹こころと体のクリニック院長
精神科医

1960 年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、国際医療福祉大学心理学科教授。川崎幸病院精神科顧問。和田秀樹こころと体のクリニック院長。「I&C キッズスクール」理事長。一橋大学経済学部非常勤講師。27 歳のときに執筆した『受験は要領』がベストセラーになり、緑鐵受験指導ゼミナール創業。主な著書に『自分が高齢になるということ』(新講社)、『年代別 医学的に正しい生き方』(講談社)、『孤独と上手につきあう9つの習慣』(だいわ文庫)、『「人生100年」老年格差』『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)などがある。

著者紹介

連載精神科医が教える「孤独」と上手につきあう作法

※本連載は精神科医である和田秀樹氏の著書『孤独と上手につきあう9つの習慣』(大和書房)から一部を抜粋し、再編集したものです。

孤独と上手につきあう9つの習慣

孤独と上手につきあう9つの習慣

和田 秀樹

大和書房

人間はそれほどストレス耐性の強い生きものではないという。 孤独や疎外感がいかに人を生きにくくさせているか、ストレスの原因になっているか。実際、病気にはなっていないけれども自分の居場所で安心してくつろげないという…

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